トイ・ストーリー2

登録日:2010/07/11(日) 11:09:33
更新日:2023/12/21 Thu 17:18:12
所要時間:約 6 分で読めます




映画『トイ・ストーリー』の続編。公開は前作から4年後の1999年。

元々は『トイ・ストーリー』のアフターストーリーとして制作されOVAとして販売する予定だったが、
制作段階でのクオリティの高さからディズニー側が劇場公開することを決めた。
だがピクサー側は劇場公開するにまだクオリティが低いと判断し、急遽本編の作り直しを決めた。
しかし残された製作時間はたったの9ヶ月、本来ピクサーでは3、4年かけて一本映画を作るため、
かなりギリギリの状況で製作され、徹夜で作業をするスタッフに幻覚が見えてしまったり(実話)、誰かが本編の映像データを丸々消してしまったり(実話)、トラブルが絶えなかったが、無事完成し、前作以上の評価を得た。

時系列的には上記の通り前作のその後を描いた話で、前作は自宅での日常シーンが主だったが、今回はオモチャ屋や空港など外での活躍が多くなった。

バズが一作目のウッディの活躍を語るシーンの背景に地球が映るシーンがあるが、アメリカ国内版に限り地球ではなく星条旗になっている。
当初は国外版でも星条旗になる予定だったが、アメリカ賛美すぎるとして地球に変更された。

スタッフロール時にNG集が収録されており、カオスな内容となっている。



■あらすじ
前作の物語で、固い友情を誓ったウッディとバズはいつものように他のおもちゃ達と一緒にアンディと仲良く遊んでいた。そんなある日、誤ってウッディの片腕を取ってしまったことが原因で、ウッディを一緒にキャンプに連れて行く予定だったアンディは、彼を置いて行ってしまう。
そんな時、アンディのママがフリマを開催。ウッディは売りに出されそうになったウィージーという玩具を救出するが、同時に謎の男に見つかってしまう。「アル」という名の男は、何故かアンディのママにウッディを譲ってほしいと交渉するが、息子の大切なおもちゃである事に気づいたママは売るのを拒否。すると、アルは隙をついてウッディを強奪。車の中に入れてウッディを連れ去ってしまったのだ。
実はウッディは超レアな玩具であり、アルはウッディを博物館に売り飛ばして、大金持ちになろうと企んでいたのである。バズ達はウッディを助ける為に、みんなで協力して冒険に行く事を決意。一方、アルの自宅に連れてこられたウッディは、かつて持ち主にガレージセールで売りに出された悲しい過去を持つカウガール人形の「ジェシー」や彼女の愛馬である「ブルズアイ」らと出会う。彼女に同情したウッディは、一度博物館に行く事を決意するが、「おもちゃは子供に愛されてこそ、生きる喜びがある」という事実を思い出す。考えを改めたウッディは、ジェシーとブルズアイを連れてアンディの家へ帰る事を提案する。しかし子供を嫌い、誰よりも博物館で保管される事を望む冷酷な性格のおもちゃである「プロスペクター」は己の野望を貫く為に、ウッディの意見を全く聞き入れずに彼の邪魔をする。バズ達もウッディを追いかけてエレベーターに乗るが、そこには何とバズの宿敵である「ザーグ」がバズを倒す為に待ち構えていた。
アル、プロスペクター、ザーグ・・・3人のヴィランズに行く手を阻まれる中、果たしてウッディはどうなってしまうのか?ウッディ救出に向かうバズ達の運命は!?



■登場玩具
(NEW)は2から初登場
他の玩具の詳細は『トイ・ストーリー』を参照。

  • バズ・ライトイヤー(CV:ティム・アレン/所ジョージ)
ウッディに並ぶアンディのお気に入りの玩具。今作では前作と違い、自身がおもちゃであることを自覚している。そのためヘルメットも外している。
相棒であるウッディが盗まれた為、命がけで彼を助ける事になる。
活躍シーンが前作以上に増えたり、ウッディが日本の博物館に行くから帰らないと言った時は本気で叱る等、今作は彼が主人公に近い役回りをする事が多くなった。NGシーンで一番の被害者でウッディによくイタズラされている。

  • ウッディ(CV:トム・ハンクス/唐沢寿明)
アンディのお気に入りの玩具。腕が取れたり、危険を冒して仲間を助けたけど、自分がプレミア価値な玩具だと知っているアルに盗まれる等、色々悲惨な目にあっている。
腕が取れてしまい、アンディに壊れたから捨てられるのではと不安に思っている。
物語中盤の彼が修理されるシーンは多分みんなが好きなとこ。

  • ジェシー(NEW)(CV:ジョーン・キューザック/日下由美)
ウッディ主演の人形劇に登場するカウガールのお人形。
普段は明るいが、かつて持ち主であるエミリーに売られた過去を持ち、結構やさぐれている。
長い間倉庫に居たらしく、ダンボールに入るのが怖くなっている。
ちなみに没設定だがエミリーはジェシーを捨てた後に交通事故で亡くなったという話がある。

  • ブルズアイ(NEW)
馬の玩具でウッディ主演の人形劇ではウッディの愛馬。馬なのでしゃべれない。犬や豚や恐竜はしゃべれるのに。
初対面のウッディにかなり懐いており、ウッディがアンディの家に帰ろうとした時は、彼が一番寂しがっていた。離陸時の飛行機に追い付けるぐらいの脚力を持つ。

  • プロスペクター(NEW)(CV:ケルシー・グラマー/小林修)
本作のディズニー・ヴィランズ。白髭の老人の玩具。普段は箱詰め状態だが、実は自分で外に出られる。
ワゴンセールに売られても誰も買ってくれない悲しい過去の持ち主。故に誰よりも博物館行きを望んでいる自己中心的且つ冷酷な性格で、子どもを嫌っている。博物館へ行く為なら、手段を選ばず、持ち主がいるウッディやバズを憎んで、様々な妨害をする。
最終的に彼も持ち主に巡り会えたのだが…
NG集では双子のダンサー風バービーと談笑していたが、その際の「トイ・ストーリー3に出してあげるからね」という台詞が問題になったようで該当シーンは後に削除された。

  • もう一人のバズ・ライトイヤー(NEW)
アルの玩具屋に居たニューアクションベルト付きのバズ。
初期設定のままなので、前作のバズと同じような性格。その言動にアンディのバズ自身も

「私もこんな調子だったのか…」

と呆れていた。
アンディのバズを規則違反として空箱に閉じ込めるが、後に空箱から抜け出したアンディのバズに事情を説明され、謝罪。その後はウッディ達の味方となって、ザーグと戦う。
こちらもCVは所ジョージ。

  • ザーグ(NEW)(CV:アンドリュー・スタントン/佐々木梅治)
本作のディズニー・ヴィランズ。バズ主演アニメのボスキャラ。
上記のバズとエレベーターの上で戦い、追い詰めるが、レックスの尻尾で叩き落とされる。実はバズの父親。
映画では割と平和的なラストを迎えるが、小説版では落下時に死亡しバズに埋葬されるというかなり衝撃的な結末。

  • バービー人形(NEW)
アルのオモチャ屋でダンスや水泳などをして遊んでいたお人形。その中の1人であるツアーガイド風のバービーは、ポテトヘッド達の乗った車に乗りこみアルの玩具屋を案内した他NG集にも登場している。

  • ミセス・ポテトヘッド(NEW)(CV:エステル・ハリス/楠トシエ)
前作名前だけ登場したミスターポテトヘッドの奥さん。心配性。
愛称は“スイートポテトちゃん”。

  • ウィージー(NEW)(CV:ジョー・ランフト(台詞) ロバート・グーレ(歌)/佐古正人(台詞) 鈴木康夫(歌))
ペンギンの人形。声が自慢らしいが、壊れたまま棚の上に放置されていた。
バザーに売られてしまいそうになるがウッディに助けられる。
後に修理され、その美声で物語のトリをペンギンだけに飾った。

  • SNES(NEW)
海外のスーパーファミコン。劇中ではレックスやハムがバズのゲームをプレイしていた。スーファミとは思えない程映像が綺麗。

  • ボー・ピープ(CV:アニー・ポッツ/戸田恵子)
羊飼いの玩具で、ウッディの恋人。
ウッディが盗まれた時は「何故ウッディを盗むのか」と悲しんでいた。

  • ミスターポテトヘッド(CV:ドン・リックルズ/名古屋章)
奥さんであるミセス・ポテトヘッドと暮らして以降は髭を取った状態で暮らしている。ウッディ不在シーンが多いため、数少ないツッコミ役。
アンディの遊びでは手足が取れる事を利用して殺人猿にバラバラにされた惨殺死体という衝撃的な役回りをさせられていた。

バズのゲームに夢中になっており、玩具屋でザーグを倒す方法を見つける。ハムにニセゴジラと言われたり、走って玩具車を追いかけるシーンなど何気にネタが多い。

  • ハム(CV:ジョン・ラッツェンバーガー/大塚周夫)
慣れない長距離の歩行でよくお金を落とした。
アンディの遊びでは悪役Dr.ポーク・チョップという新しい役回りを初披露した。

  • スリンキー・ドッグ(CV:ジム・ヴァーニー/永井一郎)
NGシーンで後ろ部分の方も、自我がある事が発覚した。ウッディがヤードセールの箱に入った時は「アンタはもっと高いぜ」と言っていたので、彼の価値を知っていたのかも知れない。

  • リトルグリーンメン(CV:ジェフ・ピジョン/桜井敏治
ピザプラネットの車にいたぬいぐるみ三人組。ミスター・ポテトヘッドに助けられ、命の恩人と慕う。その後はポテトヘッド夫婦の養子にされた。
イノチノオンジン、カンシャエイエンニ

  • フリック&ハイムリック(CV:デイブ・フォーリー、ジョー・ランフト/宮本充、島香裕)
まさかの『バグズ・ライフ』からのゲスト出演。NGシーン集のみ。フリックはてっきり『バグズ・ライフ2』の撮影だと思っていたらしい。
道中でバズにはたき落とされた虫は彼らとの事。



■登場人物

  • アンディ・デイビス(CV:ジョン・モリス/北尾亘)
前作と変わらず玩具大好き少年。
ウッディとキャンプに行く事を楽しみにしてたが、ウッディの腕が取れてしまい、ショックを受けて置いていくことにする。

  • アル・マクウィギン(CV:ウェイン・ナイト/樋浦勉)
本作のディズニー・ヴィランズ。玩具屋を経営する眼鏡のオヤジで金の亡者。
アルのトイ・バーンという玩具屋を経営しており、自身もニワトリの着ぐるみを着てCMに出演している。
博物館に売るために探していたウッディの人形を盗みだす。
最後は業界をクビになり、おもちゃ全部がたった1ドルの閉店セールを涙ながらに行うという自業自得の結末を迎えた。


  • バスター(CV:フランク・ウェルカー)
前作のラストシーンにアンディにプレゼントされた子犬。
玩具たちの強力なライバルになるどころかウッディにとても懐いており、彼がどこに隠れていようともすぐに見つけ出す。
一方アンディにはあまり興味がない様子。

  • 玩具修理のおじいさん(仮称)(CV:ジョナサン・ハリス/佐々木梅治)
ピクサーの短編アニメ「ゲイリーじいさんのチェス」に登場していたおじいさん。名前は不明。
芸術家肌の修理屋で腕の壊れたウッディを新品同様に直してみせた。



■作中で登場した作品

  • 『ウッディのラウンドアップ』
ウッディ主演の人形劇。放送当時かなり人気があったらしく、関連グッズもたくさんあったらしい。
アルはこのコレクションを日本の博物館に売るため、色々と集めていた。
話が未完結で打ち切りになっている。

  • 『スペースレンジャー バズ・ライトイヤー』
設定上では存在するバズ主演のアニメ。実際に『トイ・ストーリー2』公開後にスピンオフアニメとして放送された。ただしバズの声が変わっている。



追記、修正は頭を使うんだ。































「心配か?」

「アンディの事?全然!今を目一杯楽しむのさ。」

「それでいいんだ、カウボーイ。」

「それにだ、その時 が来ても、オレのそばには相棒のバズがいる。無限の彼方へ・・共に行こう。」


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最終更新:2023年12月21日 17:18