ジャンケン小僧

登録日:2010/08/25 Wed 01:46:37
更新日:2024/03/21 Thu 02:29:15
所要時間:約 3 分で読めます





このぼくの精神が…


あんたの命令で左右されるぐらいならッ!


こうやって死んだ方がましだッ!


ジャンケン小僧とは、漫画ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない』の登場人物。

CV:坂本千夏(TVアニメ版)、柊木陽太(実写版)


【概要】

本名は大柳(おおやなぎ)(けん)

11歳。杜王町に住む小学6年生。
突然岸辺露伴の前に現れ、執拗にジャンケンを要求した少年。
厚ぼったい唇と、安全ピンを施したような服がチャームポイント。
好きなスポーツはサッカー。
だが去年まで野球部に入っていたが、監督といざこざがあって辞めた。
辞める時、監督の帽子にハナクソを入れてやったらしい。
好きな食べ物は肉の脂身。
嫌いな食べ物はピーマンとアンパン。

その正体は、目覚めつつあったスタンド使い。

吉良吉影を守るために、スタンド使いを増やそうとした吉良吉廣によって『矢』で左頬を射抜かれる。その際、頬に大きな穴が開いたが痛みは無いらしい。
露伴と戦うまでスタンドの存在を知らず、また『ボーイ・Ⅱ・マン』を発現させたことも無かった。
それ故に、最初に露伴が『ヘブンズ・ドアー』を使った際には、『スタンド使いでは無い』と誤認された。

露伴に勝負を求めたのは、若いのに社会で成功している露伴を倒すことで彼を超えて成長できると考えたため。

岸辺露伴と、ジャンプ史上最もクールでスタイリッシュなジャンケンを6話に渡って繰り広げる。

【スタンド】



【能力】


『ジャンケン』に勝つと相手の
エネルギーがぼくのものになる。


ただし5回勝負だ。
うち3回勝たなくては全部奪えない。
負ければ「エネルギー」を
逆に返さざるをえない。



スタンド名:『ボーイ・II・マン』

破壊力 - C
スピード - B
射程距離 - C
持続力 - A
精密動作性 - C
成長性 - C

鉄人28号に似た、正統派の非常にカッコイイデザインのスタンド。
分類的には近距離パワー型。

◆能力

ジャンケンに勝つことで相手のスタンドエネルギーを吸収する。

1回勝つと3分の1を取り込める。
吸収するとその分だけ相手のスタンドを自由に扱えるようになり、劇中では『ヘブンズ・ドアー』を取り込むことで露伴の命令を書き換えた。
また、スタンドを取り込むことでスタンド使い本体の挙動も制限・操作できる。
敗北すればスタンドエネルギーは相手に戻ってしまうものの、相手さえ認めれば再戦自体は可能。
なお詳しくは不明だが、スタンドを奪い尽されたスタンド使いは死亡することはないが、かなり衰弱し、スタンド能力を失ってしまう模様。

弱点はジャンケン勝負に持ち込めなければ意味が無いという事。
大柳は運は強い方だが、ジャンケン自体は完全なガチンコ勝負である。
ちなみにイカサマを使われても、賢が負けを認めてしまえば負けになる。

直接的な戦闘能力は恐らく無いと思われるが*1ジャンケンに勝ち続けさえすれば無限に成長する可能性を秘めた、ぶっちぎりにチートなスタンドである。
(理論上は)『スタープラチナ』の「時を止める能力」『クレイジー・ダイヤモンド』の「直す能力」、果てはプッチ神父の『メイド・イン・ヘブン』も自分のものにできるのである。
無論の事彼等が真っ向にジャンケンに応じるよりも直接攻撃に出るか無視を決め込めば無力なスタンドではある……愚直に正攻法で挑めば、だが
本編のように「小学生が『ジャンケンをしよう』と延々ねだる」という状況に対して彼等が快く応じるかあしらう為にさっさと終わらせようと応じたが最後、大柳がジャンケンに1回勝てば『奪われたスタンドパワーを取り戻す為にジャンケン勝負を挑まなければならない』状況を作り出し、相手が奪われたスタンドパワーを切り捨てて直接攻撃を仕掛けない限り独壇場に持ち込む事が可能なのである
つまりこの能力は如何に相手を『ジャンケン勝負』に持ち込むか策謀と奇襲を考える事で、無限の可能性が開かれるスタンドなのである
吉良吉廣曰く、「岸辺露伴の人の心を見る能力を手に入れたら無敵になれる」とのこと。
本体の性格と信念上、手に入れたとしてもジャンケン勝負で使う可能性は低いだろう。

名前の由来はアメリカの3人組(連載当時は4人組)ボーカルグループ『Boys Ⅱ men』から。
ジャンケン小僧が劇中で誰とも組まずに単身で動いてるからか、スタンド名は単数形になっている。

【結末】

露伴を追い詰めスタンドの3分の2を奪うものの、ハッタリと透明の赤ちゃん(後の静・ジョースター)を利用したイカサマに敗北する。

物言いを付けて再戦を挑むが、既に運が昇り調子になっていた露伴には全く敵わず全敗で再び敗北。
『二度とジャンケンには勝てず、さらにスタンドがボロボロになる』という旨の命令を露伴に書き込まれそうになる。
それをよしとせず、露伴の命令に従うくらいなら死を選ぶ、とトラックの前に自らの身を投げ出した。

だが、そのまるで劇画って根性にグッときた露伴が身を呈して彼を救い*2、自らの運を信じて死地に飛び込み自分を救ったその姿にジャンケン小僧はついに自分の完全敗北を認めるのだった。

…なお、ジャンケン勝負をやってるうちに透明の赤ちゃんが行方不明になってしまった為、二人はとりあえずイザコザを水に流して一緒に探す事にしたのでした。
チャンチャン

その後本編には登場しないが、彼を気に入った露伴はスタンドに手出ししなかった(「悪用するなよ」とだけ釘を刺している)ので、スタンド共々成長を続けているのだろう。

(4部ではそこそこいるものの)ジョジョでは割合珍しい再起可能なまま退場した敵スタンド使い。

なお、その後も頬の穴は何故か塞がらなかったらしい。

【岸辺露伴は動かない】

2022年12月放送の実写版「岸辺露伴は動かない」第8話「ジャンケン小僧」で実写化。
チープ・トリック戦を元にした第5話に引き続き、ジョジョ原作のスタンドバトルをスタンドのない世界で描いた作品となった。
原作で露伴の勝利に繋がった「透明な赤ちゃん」が存在しない世界で、露伴は勝利することができるのか…?
その顛末はドラマ 岸辺露伴は動かない ~ジャンケン小僧~を参照。


ねえ、ちょっと…!
おにいさん、ぼくと『追記修正』してくれない?

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最終更新:2024年03月21日 02:29

*1 外見上はパワーもありそうで「破壊力C(人間並み)」だが。ただし、これ以降成長する可能性は極めて大きい。

*2 実際は、たまたま写真のおやじがトラックの窓に張り付いてしまい、テンパった運転手が自分から避けた。大柳は「露伴自身が運を呼び寄せた」と確信している。