アルマゲドン

登録日:2010/09/19(日) 19:00:26
更新日:2024/02/21 Wed 04:52:10
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集結せよ。



『アルマゲドン』は1998年に公開された映画。
監督はマイケル・ベイ

アドワナクローズマイアーイな主題歌と主要人物が横一列に並んでスローモーションで歩くところはジャンルを問わず多くの作品でパロられており、この映画は見たことなくてもそっちは一度は見たことがあるアニヲタ諸氏も多いのではないだろうか。

同じ年に似た映画『ディープ・インパクト』が、全米公開されている。
この2作品の設定・物語の一致は、アメリカの映画作りのシステムに原因があり、アメリカ映画では、1つの映画作品に20~30人の脚本家が関わるという制作方法を取る為、似た内容が出来上がってしまった。
(脚本家の間で「ここ数年の中では災害映画は売れ筋だ」「今は世間で宇宙に関する関心度が高いらしい」「じゃあそれを組み合わせよう」というような形で会議が進んでストーリーが作られたらしい。)

  • あらすじ
ある日、地球に降り注いだ流星雨の直撃によって衛星修理中のスペースシャトルが爆発し、宇宙飛行士も死亡する。
流星雨はそのままニューヨークに降り注ぎ、壊滅的被害を発生させる。
調査の結果、その原因は地球への衝突コースを取る巨大小惑星がアステロイドベルトの岩塊を弾き飛ばした事によるものと判明、
その小惑星が地球に到達するまでは、僅か18日。
人類滅亡まで僅かな日数しかない状況の中、NASAによって衝突回避の核弾頭設置の任務についた石油採掘のスペシャリスト達が宇宙に向かう。


  • 登場人物

◇ハリー・スタンパー(ブルース・ウィリス)
石油会社「スタンパー・オイル」の三代目社長であり、リーダー的存在。石油掘削において超一流の腕前を持つ。
12歳の頃から働いていた世界最高の石油採掘人。
部下からの信頼は厚いが、彼もまた部下を非常に大切にしている。
彼らが休日、どこで何をしているかを正確に言い当てるなど、付き合いの深さは相当である。
これだけの経験と実績と腕前がありつつも、自分は未だ未熟と考えており、信頼できる部下なくして今の自分は無いとの事。
本来彼は宇宙飛行士に核爆弾埋設のためのドリルの操縦をレクチャーしてもらうために召集されたのだが、
飛行士達の若さや予備案が無い事を酷評、部下を連れて自分が直接穴を掘ると言い出し、
フリーダム号チーム、即ちベテランチームのリーダーとして自ら掘削作業に赴く。
グレースとAJの付き合いは認めていない。
AJ以外の部下からも「二人とも一人前の大人である以上交際は認めてやるべきだ」という意見が大方であるが、
ハリーも「自分達の様な男と結婚させる為に育てた訳じゃない」とかたくなである。
彼曰く、「ドリルとは科学であり芸術である」との事。


◇A・J・フロスト(ベン・アフレック)
ハリーの部下。
素質はあるのだが、若さ故の自信過剰から自分の勘だけを頼りに行動しがちであり、指示を無視する、無茶な行動を取るなどしているため、
ハリーからは度々叱責を受けており、冒頭で一歩間違えれば死者が出たかもしれない大事故を起こしかけた事で遂にクビを言い渡されてしまった。
冒頭の会話によると、彼がハリーの下で働くようになってからの5年間で一度も素直に言う事を聞かなかったらしい。
それでも「ドリルを任せられるのはAJだけ」と何だかんだハリーからは信頼はされているようで、
若手で構成されたインディペンデンス号チームのリーダーを任せられる。
ハリーの娘・グレースと交際している。

◇グレース・スタンパー(リヴ・タイラー)
ハリーの娘でAJの恋人。ハリーからは結婚を反対されている。父親のハリーを「パパ」とは呼ばず、「ハリー」と呼ぶ。
両親が離婚し、ムサい男共に囲まれ、世界中を連れ回されながら育った事からハリーへの反発心は強く、
AJとの結婚を認めてくれない事にいい加減うんざりしつつある。
主題歌を担当したエアロスミスのスティーブン・タイラーの娘。
藤貴子(呪怨の伽椰子の人)が声を担当してるバージョンがある。

◇チャールズ/チック・チャップル(ウィル・パットン)
ハリーの右腕的存在。妻や息子と別居しており、息子はチックの顔を知らない。
休暇中はカジノでギャンブルに興じ、宇宙での任務の報酬としてラスベガスの高級ホテルへの招待を希望するなど、相当なギャンブル好きな模様。
宇宙に行く危険な任務の前に前にスペースシャトルのオモチャを息子にあげるように頼んだ。
かつて空軍のコマンド部隊に在籍していたことがあるらしい。

◇ロックハウンド(スティーヴ・ブシェミ)
女たらしの男。天才を自称するほどの頭脳を持つ地質学者で、KY。元々アホだったが宇宙に来てさらにアホになった。
12歳で「ウェスティングハウス賞」受賞、19歳で論文を出し、MITで博士号を取得したとの事で、事実であるなら相当な天才には違いない。
出発前、他のメンバー達が家族や恋人に挨拶をしたり最後になるかもしれない夜を過ごすなどシリアスにしている中、
彼は他の若手メンバーと共にクラブに繰り出し大騒ぎしていた。
地質学者としては優秀で、小惑星到達後には宇宙船の計器に異常が出ている原因を一発で見抜いていた。
これだけの頭脳を持ちながら石油採掘会社で働いている理由は本人曰く「教職と違って給料は良いし、爆薬も買えるから楽しい」との事。
「股間に核のパワーを感じたかったの」

◇ベアー/ジャイティス・カーリーン(マイケル・クラーク・ダンカン)
サウスダコタ州でバイクを走らせるのが趣味の大柄な黒人だが、非常に涙もろい。ハリーとの付き合いは10年。

◇オスカー・チョイ(オーウェン・ウィルソン)
カウボーイを気取る陽気なテキサス男。エル・パソの郊外に牧場を所有している。
変わり者ではあるが地質学に詳しく、グレースからも一流と称される。
インディペンデンスチームの地質学者要員として参加。
「俺たちの名は歴史に残る。英雄になれるチャンスだ」と、召集されたハリーの部下の中では一際乗り気だった。

◇マックス・レンナート(ケン・キャンベル)
肥満体型の青年。ハリーからも当初「(スペースシャトルに)重量制限ってある?」と心配された。
マザコンな気があるのか、腕に「愛しいママ」というタトゥーを彫った。
ジャム入りのドーナツとスコットランドの伝統料理ハギスが大好物。
軍用機を用いた訓練の際には飛行機酔いを起こしていた。
ハリー率いる年長チームの重機操縦を担当。

◇フレディ・ヌーナン(クラーク・ブローリー)
空気。
グレースの性教育の教材は彼の身体に掘られたいかがわしい入れ墨だったらしい。
部下達が集められ、参加の意思を問う場面で唐突に登場したが、以降も出番らしい出番がほとんど無い。
着陸前にインデペンデンス号の他のクルーと一緒におそらく宇宙に投げ出されたのであろう。
結婚式のシーンでは一番端ではあるが殉職者として写真は公開されている。

◇ダン・トルーマン(ビリー・ボブ・ソーントン)
NASA総指揮官。大統領命令や軍の圧力に屈さず、現場主義でハリーたちをサポートする。
若い頃は宇宙飛行士の候補生を目指していたが、足に障害があったため技術部に行くしかなかったという過去があり、飛行士への憧れは現在でも薄れていない。
最後にAJを通して憧れだった宇宙服のワッペンをもらう。

◇レヴ・アンドロボフ(ピーター・ストーメア)
ロシアの宇宙ステーションに単独で18ヶ月滞在中のロシア人宇宙飛行士。階級は大佐で、祖国では英雄と扱われている。
長期間宇宙ステーションに滞在しているせいなのかやや浮世離れした性格の持ち主。
紆余曲折を経て若手チームに飛び入り参加する。

◇ウィリアム・シャープ空軍大佐(ウィリアム・フィクトナー)
スペースシャトルX-71型、「フリーダム」機長。宇宙飛行のプロ。娘が2人いる。
少々堅物な軍人として描かれており、現場の状況よりもNASAからの指示を優先するなど、
ハリーとの仲は少々険悪だったが、ある出来事を切っ掛けに和解、互いに協力する。

◇ジェニファー・ワッツ空軍中佐(ジェシカ・スティーン)
スペースシャトル「フリーダム」副操縦士。
女好きのロックハウンドも認める美女だが、非常に男勝り。

◇グルーバー中佐(グレーソン・マッカーシ)
核爆弾の担当要員。


  • 登場メカニック
◇アトランティス
実在するスペースシャトル4号機。
冒頭、隕石雨の直撃を受けて爆発四散する。

◇X-71
最新式のスペースシャトル。
フリーダム号とインディペンデンス号の2機が登場した。
シルエットは実在のシャトルと大差ないが、船体上面に補助ブースターを2基取り付けられる、ドッキング用ハッチが船体前方側面にある、
下部に格納庫に繋がる可動式ランプや乗員の乗り降り用のエレベーターがある、主翼の先端に補助スラスターがあるなど、実在機とは異なる部分も多い。
レヴ曰く、「部品はロシアの宇宙ステーションと同じ、どれも台湾製」とのこと。

◇モンスターアルマジロ
ドリルを装備した特殊車両。劇中では専ら「アルマジロ」と呼称される。片側2列6輪の車輪を持つ12輪車。
掘削作業は本機によって行われ、フリーダム号とインディペンデンス号に1機ずつ搭載されている。
重力の弱い小惑星でも運用可能なように、機体上部や後部には推進器が装備されており、宇宙でも800ターボ馬力を出せるとの事。
しかしハリー達が実機を検分したところ「無駄が多すぎる」との事で、見るなりあちこちのパーツをバラし始めた
最終的に彼らによって大改造を受け、シフトレバーの先端が目が光る髑髏になったり、何故かガトリング砲まで設置された
無駄増えてない?
フリーダムチームはマックス、インディペンデンスチームはAJが操縦を担当する。


  • 余談
主題歌はエアロスミスで、所々に彼等の曲が入る。
感動系の代名詞で、テレビ番組でも頻繁に耳にする曲。
フルコーラスで聴く際は、一度フェードアウトしているがそこで終わりではないのでご注意。
エアロスミスにとって初めて全米一位を獲得した曲だが、作曲を手掛けたのは外部のソングライターなのでメンバーは複雑な心境らしい。

松田聖子が冒頭に出ている。




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最終更新:2024年02月21日 04:52