血溜之間殺人事件(金田一少年の事件簿)

登録日 :2012/05/01(火) 22:49:25
更新日 : 2016/12/20 Tue 23:43:22
所要時間 :約 6 分で読めます




―横から口出しした者は
首を切られて【血溜まり】に置かれる―

血溜之間殺人事件とは、金田一少年の事件簿での事件の1つであり、かつて金田一が解決した事件の一件。
単行本では不動高校学園祭殺人事件と共に収録されている。
アニメ版の容疑者リストの順番は上段が左から小角、海峰、星で、下段が三ツ石、天元、岡目でバックはR共通。


【あらすじ】

インフルエンザで欠員が出てしまった不動高校囲碁部の合宿に代打ちとして参加する事になった一。
その合宿は名門開桜学院との対戦合宿でありもう20年も続く伝統行事だった。
しかし今年の合宿は例年とは違い、後悔と悲しい殺意が入り交じったものだった事に、一はまだ気づいていなかった…

以下ネタバレにご注意下さい。



【登場人物】
※人名はそれぞれ囲碁用語や関係者に由来。

  • 星桂馬
CV:菅沼久義
開桜学院1年。
誰とも顔を合わさずDSでリバーシ(オセロの事)ばかりやっており、その実力はジュニアチャンピオンになるほどらしい。
「俺はこんなところにいられない人間」、「俺は最低だ」 など自分を責めるような発言が目立つが…
今回の被害者であり拉致され絞殺された後、首を切断され囲碁盤の裏のヘコミ…文字通り 【血溜まり】 にその首を置かれた。
胴体のポケットから白52個黒36個の碁石が発見され、一はこれが犯人を示すダイイングメッセージであると考えた。
名字の「星」は碁盤にある9つの点、名前の「桂馬」(ケイマ)は石の配置の一例のこと。(将棋の駒の桂馬ではないが、桂馬に由来してケイマというのであながち間違いでもない)

  • 天元花織
CV:鷲尾伶菜
開桜学院2年。クール系の美人。
囲碁の世界では有名らしくプロになれる腕前を持つがなぜかアマチュアで通している。
殺された星と付き合っていたらしいが…
彼女のある発言が、一が事件の真相を解明する手がかりとなった。
ちなみに美雪より胸は小さい。
名字の「天元」は碁盤の中央の星のこと。「花織」は女流棋士・知念かおりからか。
アニメでのCVは、ED曲「瞳の奥の銀河」を歌うユニット「Flower」のメインボーカルである鷲尾伶菜が担当。

  • 三ツ石勲
CV:間島淳司
開桜学院3年、囲碁部部長。
天元曰く 「げすな男」
プロ棋士養成機関の試験の際、天元に敗北して試験に落ちた過去がある。
(実際の院生試験はプロ棋士である院生師範と一局打つだけなのでこのようなことは起こらない)
厭味な性格と外見に加え、一に負けたりと、学園七不思議殺人事件真壁誠を彷彿とさせるが、さすがに彼ほど酷くはない。
だからといって、善人というわけでもないが。
名字の「ミツイシ」は碁石の製造メーカー「ミツイシ株式会社」、名前は棋士の趙治勲からか。

  • 岡目秀策
CV:高戸靖広
開桜学院教諭で囲碁部顧問。
えらそうな性格。星が行方不明になった時彼の自宅に電話をかけた。
名字は囲碁に由来する四字熟語「岡目八目」、名前はヒカルの碁で有名な江戸時代の棋士・本因坊秀策から。

  • 小角由香里
CV:能登麻美子
不動高校3年、囲碁部部長。けっこう可愛い。
適当な顧問や楽観的な部員に頭を抱える苦労人。
国立医大を目指しており不動高校には二次募集で入ったらしいが…
ちなみに開桜学院との対局では天元に敗北している。
名字の「コスミ」は自分の打った石の斜め隣りに石を打つこと。由香里は有名な女流棋士・梅沢由香里からか。

  • 海峰学
CV:吉野裕行
不動高校1年。
楽天家で囲碁のルールをオセロみたいな感覚で美雪に教えた。
しかし自分の対局がある2日目では緊張で寝不足になるなどナイーブな面もある様子。
ピアニスト志望で音大を目指しており囲碁にはあまり熱が入ってないようだが…
名字は台湾出身の囲碁棋士・林海峰からか。

【その他の人物】

毎度お馴染み主人公。
囲碁部の代打ちで呼ばれた美雪のさらに代打ちとして合宿に参加。
囲碁では勝った事がない、五目並べなら負けないと発言していたため馬鹿にされ開桜の部長三ツ石と対局する事になるが…その結果は見事に勝利。
プロ級の実力者である天元も驚愕しているので、三ツ石が弱い訳ではなく普通に実力者であるようだ。
どうやら勝った事がない対戦相手があの金田一耕助だったための発言だったらしい。

毎度お馴染みヒロイン。
囲碁部の顧問である大塚教諭に「 アレ の有段者だよな?」と聞かれ アレが書道だと勘違い、
三段ですと答えてしまったため囲碁部の合宿に参加する事になってしまった。
お色気担当も相変わらずで、アリバイ検証のため他校の制服を着たのだが 胸がキツかったためにボタンが弾け、胸元を一にガン見 された。
しかしいつもに比べれば全然まだマシな方である。
今回は美雪のとある ドジ が事件解決の糸口となった。

毎度お馴染み剣持警部。
大塚とは同期だったらしく同窓会で二日酔いになってしまった彼の代わりに合宿の引率者として参加する。
しかし囲碁はサッパリであり、来たのは大塚との話で出た アレ を将棋と勘違いしたため。

  • 大塚
不動高校囲碁部顧問。
しかし相手に勘違いさせるようなアバウトな話し方と言い、大切な合宿の前日に酒を飲み二日酔いで参加出来なくなるなどどうも優秀とは言い難いようである。

今回はオチ担当。
一と剣持警部の将棋に口出しし、金田一にツッコまれた。
なお、死者のチェックメイトの冒頭でも似たようなやり取りをやっている。



【以下事件の核心】








「親友ヅラして心の底じゃ俺をせせら笑ってやがったんだ!」

「許せない…!」

「あいつだけは絶対に…!」


  • 海峰学
この事件の真犯人。
実は被害者の星とは親友であり、共に開桜学院を目指す仲だった。
囲碁やリバーシもよく対戦し、お互いに競い合いながら進んでいこうと思っていた二人であったが、開桜学院の受験結果がそれを阻む事になる。
海峰は問題なく合格したが星が補欠2位という結果に終わってしまったのだ。
星からの祝福を受けながらもどこかやりきれない思いを抱えていた海峰…
この話にとんでもないオチがつく事になるなどこの時の彼は予想すらしていなかったに違いない。

3月になっても開桜学院から何の案内も来ない事に疑問を感じた海峰は開桜学院に電話で問い合わせたところ最悪の事実を知る。

何者かが海峰学の名を騙り、開桜学院への入学を辞退したという事実を

既に滑り止めも全て断っていた海峰は何とか二次募集で不動高校に入学できた。
だが彼を開桜学院に行かせるためにパートなどで無理をしていた海峰の母はノイローゼから鬱になり自殺してしまう。
生活は保険金でなんとかなったが孤独になってしまった海峰、彼の頭の中では誰が自分の名を騙ったのか?という疑問が渦巻いていた。
その答えは思いもよらないところから明らかになる…
なんと囲碁部の合宿メンバー、開桜学院の囲碁部に星桂馬の名前があったのだ。

真相を確かめるため星と共に通っていた塾に向かった海峰は病気で開桜学院に入学辞退者が出たこと、
それを星に伝えた直後にもう1人辞退者が出たという事実を知り、ついに真相を悟る。

自分の名を騙って入学を辞退したのは、繰り上げ合格を狙った星だったのだと

自分の人生をメチャクチャにし、母を殺したも同然の星に海峰が殺意を抱くのにそれから時間はかからなかっただろう…

星を殺害した後碁石を使ったアリバイトリックで嫌疑を逃れようとしたが、
彼と星だけがオセロを「リバーシ」と呼んでいたこと、ダイイングメッセージが彼の得意なピアノの鍵盤を指していたこと、
そしてあまりにスムーズな行動が逆に疑惑を感じさせ、一にトリックを見破られる結果となる。
最後は 何があっても星を許す気はない と叫びながら、事件の幕を下ろした。


  • 星桂馬
海峰の名を騙り、彼の入学を辞退させる事で開桜学院に入学出来た星。
しかしそこにあったのは輝かしい名門での学生生活ではなく、後悔と罪悪感に苛まれる日々だった。
一時の気の迷いで親友を裏切った事…後悔し続けた彼は天元にそれを相談しようとしたが結局できなかった。
そしてとうとう自分のした事に耐えきれなくなった星は、合宿前担任に退学届と自分の罪を告白した手紙を送り開桜学院を去る事を決意する。
しかしその時には母を失った海峰の憎しみはもう抑えられない状態にまで達しており…
【受験】という勝負に横から口を出した星は 血溜まり の由来通り首を切られてしまい、海峰に何があっても許さないと言われてしまうのだった…
後悔してるならダイイングメッセージ残すなよ、とツッコんではいけない。


  • 天元花織
星と何かあったというのは三ツ石の勘違いで、実際は星から海峰の件について相談を受けていた(ただし星のほうは泣くばかりで相談にならなかったため、海峰の自白後にようやく事情を悟った)。
くわえて美雪のブレスレットが切れてビーズが飛び散った時には一や美雪と一緒になって拾ってくれただけでなく、ちゃんと全部揃っているか確かめる方法も教えてくれたことも考えると、見た目は冷たいようでいて実は心優しい人なのかもしれない。

【アニメ版での相違点】
  • 美雪が囲碁の代打ちをさせられそうになる件、および海峰が美雪に囲碁のルールを説明するシーンは削除。
  • 不動高校の囲碁部部員は小角と海峰の二人のみ。そのため「部員がインフルエンザにかかった」と設定は無くなっている。
  • 星はリバーシをスマホでプレイしている。
  • 「オセロ」が商標登録されているためか、呼び方が「リバーシ」に統一され、海峰と星のミッシングリンクを示唆する手掛かりとならなくなっている。
  • 合宿の前日の夜中に金田一がプレイしていたゲームを変更。
  • 大塚先生が合宿に参加できなくなった理由を急用で行けなくなったからに変更。(海峰からは逃げたと言われている)
  • 小角による囲碁の言い伝えについての説明は、血溜之間の前に集合した時の会話にまとめられる。
  • 星が首を切断されておらず、絞殺死体が裏返した碁盤の上に突っ伏した形になっている。遺体から流れていた血は頸動脈を切断したものと思われる。
  • 開桜学院の一人目の入学辞退の原因が心臓疾患でなく、親の都合で通えなくなったとされている。
  • オチでは、原作でははじめが明智に勝負に挑んだジャンルは不明だが、アニメでは五目並べで勝負に挑むことになる。

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