グレイ(鳥人戦隊ジェットマン)

登録日:2011/12/14(水) 00:50:08
更新日:2024/02/27 Tue 10:06:37
所要時間:約 4 分で読めます





ジェットマン、か……


鳥人戦隊ジェットマン』の登場人物。
同作に登場する組織「次元戦団バイラム」の幹部の一人。

CV:日下秀昭(スーツアクター兼)



【人物像】


ロボットであること以外、詳しい出自は不明。
性格は理性的で落ち着いており、情緒不安定気味な人物の多いバイラム構成員の中ではまともな方。
また、ライバル意識の強いバイラム幹部の中では珍しく協調性を持ち、他の幹部の手助けをすることもあった。

ロボットではあるがワインや煙草、クラシック音楽を好み、同僚のマリアに恋をするなど人間くさい面も持つ。


お前のピアノは素晴らしかった……


正々堂々とした戦いを好む戦士であり、他の幹部と比べると地位や権力に対する野心が薄く、次元獣・バイオ次元獣を指揮することも少なかい。
一方で彼が立てた作戦はジェットマンを窮地に追い込むことが多かった。

また、バードブラスターの一斉射撃を防ぐほどの防御力を持ち、武装として背中に重火器「グレイキャノン」、腕にマルチショットガン「ハンドグレイザー」を装備しているなど、本人の戦闘能力もなかなか高い。



【関連人物】


ブラックコンドル/結城凱
ライバル。
ロードジゲンの力でジェットマンを倒そうとするラディゲの先手を打つために一戦交えて以降、様々な場面でたびたび激突。
次第に敵味方の壁を越えて互いを認めあうようになり、終盤ではラディゲの策で正気を失ったマリアを救うために彼に協力を求める姿も見せた。

最後の戦いでの彼とのやり取りは必見。


◆マリア / 藍リエ
同僚にして想い人。
彼女の演奏する「熱情ソナタ」に惹かれたことをきっかけに恋心を抱き、たびたび彼女を助けるようになる。

後に彼女の方からもグレイを信頼するようになり、マリアからリエに戻った後も、自分の最期の意思を汲んで竜の元から遠ざけてくれた彼に感謝するなど変わらぬ好意*1を見せた。

だが、マリア/リエのグレイに対する気持ちはあくまで仲間への友情であり、グレイの想いが彼女に届くことはなかった。

これでよかったのか……マリア……


レッドホーク/天堂竜
マリアの本来の姿「藍リエ」を知る人物。
グレイにロボットと生身の人間の間にある越え難い壁を気付かせた存在でもあるなど、最大の恋敵。
最終的にはリエの竜への想いを汲んで彼にリエの最期を見せないように振る舞い、グレイが身を引く形になった。


ラディゲ
顔なじみの同僚その1。
リーダーの座を賭けた競争相手でもあり、彼に尊大な態度をとられたこともしょっちゅう。
一方で彼をトランザの折檻から逃す工作、女帝ジューザや三魔神といった共通の障害を排除するための素直な協力など、お互いにそれなりの仲間意識はあったようである。

彼もまたマリア/リエに対する愛着を持ち、執着するあまりマリアを自分の操り人形にしようと目論むのだが、それに対してグレイがどのような感想を持ったかは明言されていない。


◆トラン/トランザ
顔なじみの同僚その2。
遊び心を学ぶように奨められたり、ジューザ討伐で共闘したりする間柄。
しかし精神的にも最年少の彼を軽く見ていた面もあったらしく、クラシック鑑賞を邪魔されて怒ったことや恥をかいたトランをラディゲ達と一緒になって笑い飛ばしたこともあった。
ただ、翌週ではトランの姿が見えないことに気が付いたりと気はかけていたようだ。

トランザに成長した彼が力づくでリーダーの地位に居座り、自ら発案したハズの「ジェットマンを倒した者がリーダーになる」というルールを反古にしたことで、他幹部と同じくトランザに反感を抱く。
その為、トランザの命令を拒んで独自に作戦を展開したり、彼の鼻を明かしてやろうとするラディゲの提案に協力したりした。

トランザからは手駒の一つとしか見られていないが、独断行動の許可、ベロニカコクピットの修復指示などから、ラディゲやマリアよりは信用されていた様子。


女帝ジューザ
上司。
同格の幹部たちには寛容な態度を見せるグレイだが、上司のジューザのことは心底気にいらない。というか、殺したいほどに嫌っていた様子。
その為、同じ気持ちの幹部たちと共に、ジェットマンと呉越同舟を行って、ジューザを間接的にだが倒している。


◆G2
トランザが作ったテストロボット。
魔神ロボ・ベロニカの前身として開発されたが、誕生してすぐにトランザからは不良品扱いされ、グリナム兵の訓練用として彼らに袋叩きにされていたところをグレイに救われた。
以後、グレイを慕うようになるが、当のグレイは気まぐれで助けたに過ぎずに自分に付きまとうG2を終始邪険に扱っていた。
グレイは最後まで気づかなかったが、ジェットマンとの戦闘でG2に救われている。



【最後の一戦】


物語終盤、リエはついに本来の自分を取り戻すが、彼女を他人に渡そうとしないラディゲの手によりリエは命を落としてしまう。

単身リエの弔い合戦に向かった竜を止めるべく急ぐ凱たちの前に、との決着を望むグレイが現れた。

同行していた雷太、香、アコを引き止めずに竜の元に行かせ、グレイの最後の挑戦を受ける凱。

いよいよサシで勝負だなグレイ。しかしよ、不思議なモンだ。
なぜだかわからねぇが…お前とは戦いたくねぇ。

言うな、ブラックコンドル。…いや、結城凱。
私は戦士。戦う事が運命なのだ。

お互いに決着をつけることを惜しんではいたが、始まった最後の一騎打ちはブラックコンドルのマスクを割り、グレイも左腕をもがれる激しいものとなった。

激戦の末、グレイは凱から奪い取ったブリンガーソードを手に彼に斬りかかるが、紙一重で攻撃をかわした凱は戦いの最中に弾き飛ばされていたグレイギャノンを拾ってグレイに反撃。
よろめいたグレイからブリンガーソードを奪い返し、トドメの一撃を放つ。

こうして、二人の最後の戦いは凱の勝利で幕を下ろした。



決着後、グレイは凱の強さを讃え、自分の最期を見られぬように先を急ぐことを促す。
凱に火を付けてもらった煙草で最後の一服を楽しみながら在りし日のマリアに思いを馳せつつ、グレイは…


マリア……


という台詞で静かに機能停止していった……




グレイ 機能停止……



科学戦隊ダイナマン』のカー将軍以来、爆死せずに最期を迎えた2人目の敵幹部となった。


【余談】

グレイのCV/アクターを担当した日下秀昭氏は、3年前の『超獣戦隊ライブマン』にて同じロボット幹部のガードノイド・ガッシュの声を演じた。
偶然にも、ガッシュのアクターは宿敵であるブラックコンドルのアクターを務めた大藤直樹氏が務めている。
ガッシュは協調性こそあるものの、グレイと異なり上司にして生みの親である大教授ビアスの忠誠心が強い。
最終回では、老い果てるビアスと共に彼の栄光を讃え、武装頭脳軍ボルトの前線基地であるズノーベースと運命を共にする場面のインパクトも大きい。

テレビランドの漫画では「リエと絆を結ぶ」「ジェットマンとライバル関係になる」という役目がトランザに取られてしまい、彼は単なる一幹部となっている。
それなりにジェットマンを苦戦させるがページ数の都合ですぐにやられてしまった。
とはいえ極端な雑魚やネタキャラとしても扱われておらず、一応幹部としての体裁は保っている。地味とも言う。



マリア、俺のこの身体では追記・修正できない。

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最終更新:2024年02月27日 10:06

*1 グレイ自身が好きなのはラディゲに創られた偽人格のマリアの方も、本来の人格であるリエの方も関係なかったのこと