ラディゲ(鳥人戦隊ジェットマン)

登録日 :2010/02/09 (火) 03:33:17
更新日 : 2017/10/01 Sun 21:34:28
所要時間 :約 6 分で読めます




ラディゲとは、スーパー戦隊シリーズでも異色作の一つに挙げられる「戦うトレンディドラマ(という名の昼ドラ)」こと
鳥人戦隊ジェットマン』の登場人物であり、同作のラスボスである。

地球とは異なる時空「裏次元」を支配してきた悪の組織「次元戦団バイラム」の幹部で、
裏次元伯爵を自称する(作中では爵位を持った登場人物が他にいないため、どういう扱いの身分なのかはハッキリしない)。

戦いでは妖剣ブラディゲートや破壊光線を振るって戦うほか、戦闘形態の凶獣ラディガンに変身する能力を持つ。



長きにわたるスーパー戦隊シリーズの悪役の中でも屈指の外道であり、
ラスボスとしても「あるアクシデント」がなければ ジェットマンは負けていた と言われるほどの強敵なのだが、
それと同時に作中屈指のヘタレでもあるという、これまたスーパー戦隊シリーズでも稀有なキャラクター性を持つがゆえに
ネタキャラ呼ばわりされることも多い。



★劇中の主な活動

第1話の初登場シーンでは、冴えないリーマンが飲んでたコーヒー、女子トイレの鏡、モブのバーちゃんが昼寝している縁側の窓、
畑仕事中の雷太(後のイエローオウル)の頭上などに自分の姿を映し出しながら地球に降伏勧告をするというチャーミングな姿を晒す。



その後もラディゲ様はバイラム幹部の中では最年少と思しきトランの
「ジェットマンを倒した奴がバイラムの新しいリーダーになる」という子供ならではの提案に同意なさったり、
これまで加入を拒否していた結城凱の参加でやっとチームとなったジェットマンに皮肉混じりの祝辞をお贈りになったり、
マリアを口説こうとして相手にされなくても余裕を崩さないという、 懐の大きさもお見せになった。



第6話では、次元獣になったマンションの中でジェットマンのリーダー・レッドホークと一騎打ちになった際、
彼の強化スーツに剣で傷を負わせるという幹部に相応しい働きを見せるラディゲ様。

が、どういうわけかマンションにあった椅子はぶった切れなかった *1

また、この回でラディゲ様は人間を醜く愚かな生き物だとおっしゃったが、
人間であるレッドホークに顔を傷付けられた怒りでラディガンに変身したにもかかわらず
2人しか揃っていない状態のジェットマンに撃退されてフラフラになって帰還するという醜態を視聴者にお見せ下さった。



第17話にて、バイラム幹部内で調子に乗ってたラディゲ様を諭すがごとく、
過去の侵略戦争で行方不明になっていたバイラムの本来の首領・女帝ジューザが帰ってきた。

ラディゲ様・トラン・グレイの古参幹部一同は表向きは彼女の帰還を祝うものの、
とっくにくたばったと思っていたイヤな上司が五体満足で帰ってきて、再び彼女の尻に敷かれるハメになったことに不満を抱いた。


しかし、ちゃっかりと謀反を企てていた!
さすがラディゲ様!


だが、それもあっさりと阻止されて記憶を消された挙げ句、無力で「ちょっと出っ歯な」人間に姿を変えられた。
さすがラディゲ様!



その後、なんやかんやで記憶を取り戻したラディゲ様は、「敵の敵は味方」とばかりにジェットマンと共闘して憎きジューザを討伐なさり、
彼女の切り札だった魔獣セミマルの卵を奪うことにも成功。
さすがラディゲ様!

さらに記憶喪失中にお世話になった女性に戦いを捨てるように説得されると、
ご自身のためらうような仕草にロマンスを期待した視聴者を嘲笑うかのごとく、次の瞬間には女性を冥界送りに。
さすがラディゲ様!

この一件の後、ジェットマン討伐に苦心する他の幹部達を尻目に、ラディゲ様は卵から孵化した魔獣セミマルの育成に精を出す日々を過ごされる。



そして遂に成体になったセミマルを実戦に投入するやいなや、セミマルは圧倒的な力でジェットイカロスに勝利。
調子に乗ったラディゲ様は他の幹部達を小馬鹿になさるのだった。

しかし、裏次元ディメンシアから駆け付けたジェットガルーダとの戦いで、セミマルはガルーダを仕留め切れずに帰ってくるという失態を演じ、
これを心配なさったのかラディゲ様は修復されたガルーダを自ら奪い、ちょっと楽しそうに操縦捍を握りながらセミマルを支援なさった。


…が、ガルーダ強奪の際にパイロットを皆殺しにしなかったために、生き残ったダンの決死の突撃で顔面に炎を浴びせられた挙げ句、
ガルーダを奪い返されるラディゲ様。

せっかくのセミマルも新登場のグレートイカロスに倒され、再び他の幹部達に笑い者にされるのであった。



以降も、マリアから新兵器バイオ次元獣の使用許可がなかなか貰えなかったり、なぜか霊界や妖術に詳しいという設定が追加されたり、
裏次元ベルセルクから来たリア充を弄んだり、竜とリエの再会にキロリットル単位で水を差したり、
手間隙かけて手駒に加えた魔神を尺の都合で瞬殺されたりなさるラディゲ様。

でも、この頃のラディゲ様はそれほど注意して見ない限りはヘタレには見えないだろう。



だが、第35話「鳩がくれた戦う勇気」では情けないお姿を晒すことになるのだ!

それは……


鳩 に 煽 ら れ て 湖 に 落 ち る


という姿であった。
これはもう、どうしようもないほどヘタレだった。
当時の視聴者の中でも、このシーンを見て 吹き出した者は少なくないかもしれない……



その後、背伸びして意地を張るデブガキことトランを笑い飛ばしたり、
何故か最強幹部になって帰ってきた元デブガキのシブメンに虐げられたり、
ベロニカの操縦捍をシブメンと奪い合った末に再び人間になったり、
ジューザのときのようにジェットマンの力を借りてシブメ ンを精神病院送りにしたり
リエに戻ったマリアに背中を刺されたりしたので彼女を殺害する浮き沈みの激しい人生を送る。



極めつけは、ラスボス(正体であるラディガンの強化形態・ラゲム)なのに最終回Aパートのみで倒される始末。
彼の名誉のために記すと、一応テトラボーイとジェットガルーダを道連れにしているのだが、
この時の敗因はマリアから受けた傷が巨大化した影響で大きく開いたためである。
どうやら油断満身の余り完治しないままラゲムへと変身した模様。
テトラボーイこそ自力で倒せたもののジェットガルーダを道連れにできたのは、 ジェットイカロスが弱点を攻撃して倒すため、乗っていたレッドホークがガルーダを犠牲にしたから
テトラボーイの両腕を切断したカッターは『ウルトラマン』の八つ裂き光輪(ウルトラスラッシュ)と同様のエッフェクトである。
つまりガルーダの方は自力で道連れにしたわけではない。
しかもイカロスの目に見える被害は片手が取れた程度(それ以上の被害は今まで何度も受けているのに…)。


もうやだ、さすがラディゲ様!



このように、ラディゲ様はラストを飾るに相応しい強者であるが、それ以上に随所随所で情けないヘタレキャラなのである。

しかし一方で、当時の子供たちが「石を投げつける」程のトラウマメーカーでもあり、
悪の名言を生み出した生粋の悪である事に変わりは無く、それ故に高い評価を受けているのである。


第18話で、一時的に記憶喪失となったラディゲが心を通い合わせた女性・早紀を殺害するシーンには、演者の舘自身はかなり抵抗があり、何とか彼女が死なないように出来ないか と監督や脚本家に自ら訴えた。だがラディゲの残虐さを描写するのに必要なシーンだと説得され、 やむを得ず折れた。


生粋の悪だけあって非公式続編(商業作品ではある)でもゲスな手を使って復活し、悪辣な策を張り巡らした。
しかし、情けない部分は改善されておらず復活の時に使った方法が災いして、自らが陥れたある人物から度重なる妨害を受けることに。
挙句の果てにその人物からの意趣返しが敗因になって本編以上に情けない死に様を晒すという締まりの無さも露呈している。

ラディゲ役の舘大介は三年後の『忍者戦隊カクレンジャー』でモクモクレンの人間体を演じ、ニンジャホワイト/鶴姫と結婚しようとしていた。



「Wiki篭り!!所詮貴様らは流れ星!」
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