倉本きずな

登録日:2012/09/30(日) 18:09:29
更新日:2022/01/26 Wed 22:33:03
所要時間:約 4 分で読めます




円環少女(角川スニーカー文庫)のキャラクター。


トラック運転手の父、倉本慈雄と暮らす一般的な17歳の女子高生。
ある日、車に轢かれそうになった黒猫を咄嗟に助けようとした時に、《見えない手》を動かす魔法を手に入れた。
幼少の頃、父に言われた言葉とある体験から、魔法に対してとてもポジティブな考えを持つ心の優しい少女。
仕事で忙しい父の代わりに家事をしていたので、炊事洗濯掃除といったスキルは主婦並みで面倒見も良く癒し系。
しかし、勉学の方は学年でもかなり下らしい。
あとおっぱい大きい。


以下ネタバレ













実は彼女の《見えない手》の魔法の正体は六十年前に滅亡したとされていた《再演大系》だった。《再演大系》は世界を一冊の本、人を文字として見て、自身がいる時間より過去の頁に記された文字を操る、つまり人の行動を操ることが出来る。基本的に魔法消去を使う《悪鬼》を操ることが出来ないので、対象は魔法使いに限定される。
魔法の発動には術者の身体の動きが媒介となり、きずなが猫を助けるのに使用した《無色の手》は本来、大規模魔法使用の補助に召喚される魔法生物である。
魔法使いは本人の意志に関わらず(意志や感情には干渉出来ない)、再演大系に操られてしまうことから古来より《再演大系》を憎んできた。

一方で《神聖騎士団》は《神》の索引を手に入れる為に《再演大系》の使い手である彼女を狙っている上に、きずなの父である慈雄も神聖騎士団に所属していた《神音大系》の魔法使いで、血の繋がった親ではなかった。
彼もまた神聖騎士団と同じ方法で、彼の愛する女性を救う為に赤ん坊だったきずなを手に入れ、魔法を使えるようになるまで育ててきたのであった。
一巻のバベル事件では、幻影城にて神聖騎士団と公館、《染血公主》ジェルヴェーヌ・ロッソの三竦みの戦いの中心人物として巻き込まれ、最後に勝利した専任係官の武原仁によって公館に保護された。更に救出された直後、武原に愛の告白を実行し、ヒロインの座に踊り出す。
ちなみにこの事件の終わりに武原は慈雄を殺しているが、武原はこの事をしばらく後になるまできずなに伝えられていない。

この事件からは公館の保護・観察という名目で、メイゼルと一緒に事務官の十崎京香の家に居候しつつ、学校に通い、武原の家にご飯を作りに行くなど、正に通い妻状態な上に武原が無意識にきずなのおっぱいやら太ももを視姦するなど、メイゼルと並んでメインヒロインをやっている。

バベルの再演以降は公館の後ろ盾もあり、神聖騎士団による襲撃は一旦の収まりを見せた。
が、
その後、東京国際展示場での政府と魔法使いらの会議を《雷神》クレペンスが襲撃した際、それに便乗した聖騎士ベレーノ・ネロ率いる機械化騎士団に追い詰められ、再演魔術で彼らを殺害する。
これがきっかけになり、守られる側から戦う側にシフト。仁から再演魔法と銃を組み合わせた戦闘法を教えられ、(魔法使いを操ることで、防御魔法を解かせ、射線に移動させて射撃するだけの簡単な仕事)それなりの戦力となった。
あくまで再演大系のスペック頼りの力押しで、きずな自身の戦闘経験が少ない為、強敵との戦いになると押されやすい。

最終巻のネタバレ注意















きずなが《最後の魔法使い》。正確にはそうなる予定の魔法使いである。作中で様々な魔法使いからきずなが《最後の魔法使い》と呼ばれたのは文字通り彼女が魔法使いはおろか、滅亡する人類の最後の一人になる存在だから。
そして人類が絶滅した未来から再演魔法で過去を操る《増幅器》を破壊する為、自身が死ぬ直後に武原仁を連れてきて、《増幅器》となった武原舞花との最終決戦に向かわせることになる。
+ Q&A『円環少女質問企画』で明かされた設定
要するに彼女が生き続ければ生き続ける程人類は長生きし、しかし「最後の人類」という運命を背負わされたため、裏設定では「どの時代に最後の魔法使いとして仁を送るか、あるいは諦めるか」という可能性を巡って、
一応《増幅器》により秩序を得たはずの再演大系世界の無数の可能性未来から「自分の未来こそ《増幅器》到来世界」と確定させんと「最後の魔法使い」は延々と攻撃され続け、
また《最後の魔法使い》の存在とその先にしか存在しえない《増幅器》は、「人類を再演大系で救う」ために「人類の終焉を確定させる」二律背反をはらみ、おまけに再演世界の影響力は他の世界にも及ぶため、
他の魔法使いにとっては「再演大系のせいで人類終焉の未来が確定する」という最低のものになっている。
そしてきずな自身も「最後の魔法使い」としての立場を守るため、他の再演魔術師達を殺す業をも背負うことになる。
ちなみに仁が舞花を倒しても「《増幅器》が人類の終わりに降臨した」という仕組み自体は変えられないため、どうあがいてもきずなは《最後の魔法使い》にならないといけない(諦めたら他の「可能性未来」にその時間軸が潰される)。


最終巻後半ではその事情と自分が壊れる程生き続けなければいけない事を彼に説明するも、それでもメイゼルを選んでいる仁に悲しくなりながらもそれを受け入れ、
直後の戦いでは仁と話す少し前に幻視・会話した「別の可能性の自分達」との協力で化身「運命の化身」を発動。別の可能性からこの世界で斃れた魔術師達を召喚し抗い、未来からの干渉の弱体化と魔法消去の復活を助けた。
そして未来の自分が生み出した門へと彼を送り出した。
仁が未来に着く寸前に死亡し、彼女の果てしない運命との戦いを終えた。




追記、修正は《最後の魔法使い》になってからお願いします

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最終更新:2022年01月26日 22:33