魔法消去(円環少女)

登録日:2012/10/22(月) 17:49:52
更新日:2023/10/11 Wed 12:38:11
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円環少女にて設定された能力。
地球人ならば誰もが使える能力で、作中の地球人は皆、無意識にこれを発動している。
五感で感知するだけでその魔法を消去するチート能力。
魔法が消去される際に魔炎というオレンジ色の光(熱は無い)が発生するが、消去発動中は魔炎を見ることも出来ないので、
普通の地球人には魔法を知覚出来ず、魔法使いの存在もほとんど知られていない。

但し、どんな魔法でも即座に消去できるわけではなく魔法の量や密度によっては消去を乗り越えて届く場合もある。
また、後述の理由から地球の環境を巻き込んだ魔法(円環大系の人工稲妻など) は消去されづらい。
逆に通信機器を介した間接的なものでも効果があったり、その魔法が将来的に引き起こす影響により未来から消去を可能とする場合もある。

魔法消去を持つ地球人は全ての異世界から来た魔法使いにとって奇跡を拒否する存在、
恐れと憎しみを込めて《悪鬼》、神の奇跡が存在しない地球は《地獄》と呼ばれている。
本来、地球は他の異世界と違い、自然環境に一切の歪みが存在しない、
魔法研究には最も適した世界であることから、初めて地球にやって来た魔法使いは歓喜した。
が、太古の原始的な地球人に魔法による盾を容易く消し去られ、石槍で殺された。

そうして大昔から悪鬼は魔法使いの天敵であり続け、総人口が約六十億人に至った現代では表社会に魔法使いが自由に活動出来る場所はなくなっていた。


【特別な魔法消去能力者】

武原仁:物語の主人公で現代唯一の《真なる悪鬼》で魔法消去を停止出来る。
その為、魔法使いに対する隠密行動が可能。専任係官として魔導師公館で働いている

東郷永光:約二十年もの間、専任係官として魔法使いを斬り続けてきた古参。
死にかけた妻を助ける為に目を潰し、それ以降も盲目のまま専任係官であり続けた。


以下作品終盤のネタバレ




















正確には魔法消去も魔法の一種である。
魔法消去も《地獄特有魔法》(カオティック・ファクター)の一つで、歪んだ自然環境から発生した魔法を消去者の身体が持つ、
《地獄》の自然環境で上書きすることで魔法を消し去る、れっきとした魔法の一種である。
《地獄》の環境を含んだ魔法に消去への抵抗が生まれるのはこれが理由。

《再演大系》の神が降臨して以降は世界中の地球人の魔法消去が、能力を認識してない人から徐々に減衰し、最終的には停止した。

だが武原仁はメイゼルを守るため、魔法消去を「自身の魔法」であると自覚する事でチャンネルを合わせ、一般人が発動している物よりも遥かに強力な魔法消去を手に入れた。


そして、最終巻後半ではこれを機と見て暴れ出した魔法使いを目の当たりにした人々の存在と、「親とも言える過去の人類に望まれ人の幸福のために干渉し続けて」も「(「親」とは別な)過去の人類が干渉に抗う」矛盾に疲弊した未来の再演大系魔術師の弱体化により魔法消去が復活。再演大系による干渉を打ち消していった。
…ただ「魔法と言う奇跡」に魅力を感じた人々(貧困層等)の間では、最後まで魔法消去は復活しなかったという。



追記、修正は魔法消去を停止してからお願いします。

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最終更新:2023年10月11日 12:38