本音ロボット

登録日 :2011/01/31(月) 23:21:47
更新日 : 2017/06/11 Sun 13:17:40
所要時間 :約 3 分で読めます




ドラえもん』のアニメオリジナルひみつ道具。
1993年4月9日放送の「本音ロボット」に登場。
原作では似たような用途で正直太郎という道具があるが、あちらが腹話術人形風の小型なのに対してこちらは等身大。

鼻を押した人間そっくりになり、本音をぶちまける。
猿でも使えるあの道具とそっくりな使い方だが、まあ原作者が同じだからね。


のび太は本音が言えない自分が情けないとドラえもんに泣きつき、この本音ロボットを出してもらう。
最初は手伝いを頼んでくるママに対し「家事は主婦の仕事でしょ?」(意訳)と本音をぶちまけ引き下がらせた。
次に街を歩いていたらしずかちゃんに会い、その派手な服に微妙な褒め言葉を返すも「派手で趣味が悪いね、しずかちゃんには似合わないよ」と本音ロボットが宣言し、しずかちゃんが帰ってしまう。

それでも懲りずにロボを連れてジャイアンたちのとこへ行くが、ロボはその場の空気ものび太の都合もおかまいなしに、
のび太の本音をずけずけ口にし、大騒ぎになってしまう。しかもジャイアンが殴ろうにも本音ロボットが「ガード機能」で盾代わりになるため殴るに殴れない状況に。
のび太が帰った後もジャイアンの怒りは収まらず、しずかちゃんが立ち直り「あの服やっぱり似合わなかった」とのび太と仲直りしている時、もう一体の本音ロボットをドラえもんから奪い取り、のび太の前に現れる。


『ほら、泣き虫のび太、泣いてみろ』
『体力だけしか能がないくせに、威張るな』
『勉強だって、お前よりはマシだ』
『ジャイアンなんて、いつでも追い抜いてやるよ』
『ドラえもんが居ないと何も出来ないくせに』
『ゴリラ男』

繰り広げられる、本音同士の不毛な罵り合い。
しかし、ここからがこの道具の本領だった。


怒ったジャイアンは、ロボットごとのび太を突き飛ばす。

「な、何で僕だけ殴られなきゃいけないんだよぉ!」

『僕はジャイアンのこと、友達だと思ってるのに』

「うなっ……!///」

『僕はジャイアンと仲良くしたいのに』

突然の告白に、のび太はもちろん全員が固まる。

「のび太……ふん! 今更そんな事言っても!」

『オレだって、お前の事、友達だと思ってる』

「ぬなっ……!//」


『カッとするとつい手が出てしまうけど、ホントは仲良くしたいんだ。これからはもうちょっと優しくするよ』
『僕もひどい事言い過ぎたよ。許してくれるかい?』
『オレの方こそ』

『ジャイアン!』
『のび太!』
『ジャイアン!』
『心の友よ!』

ガッシリ抱き合う二体のロボット。
呆然とする本物二人。

「ただ悪口を言い合うだけが本音じゃないんだね。お互いに、照れて言えない事を言うのも本音なんだ」

ドラえもんは感動し、惜しみない拍手を送り……、

「まあ、のび太が仲良くしたいって言うなら、してやってもいいけどよ」

「僕だって、ジャイアンがどうしてもって言うなら、構わないよ」

一方でギクシャクしたままの本人同士を見て、 「ロボットの半分くらいは素直になればいいのに」 と呆れるのだった。




……

………


しかし、なんと恐るべき力を秘めたひみつ道具なのか。

こいつを投入しただけで大半のラブコメは人間関係が瞬時に整理されて、物語が終了することだろう。

相手の裏を掻いたり、敵の戦法の攻略方法を探し出したりすることが重要なギャンブル・ゲーム系作品や能力バトル作品なら、
考えていることをロボが洗いざらい話してしまうせいで作戦が筒抜けになって、勝負が盛り上がらなくなる。

推理モノや秘密裏に進む陰謀がテーマの作品に至っては、首謀者の考えが周囲に大公開されてしまうので、あっという間に事件が解決し、
探偵の推理や特捜チームの情報戦が不要になってしまう。


コイツが一話完結のギャグ作品のアイテムで本当によかった……。

「本音を勝手にいう」という面は後の『おそ松さん』の「エスパーニャンコ」が近いが、エスパーニャンコは「周辺の人々の本音を無差別に暴く」ため「一人」の本音しか言わないロボットよりえらい事になった。





追記修正? 別に好きにしていいけど。
『実はラストしか覚えてないから途中のあらすじ追記してもらえたらうれしい』

この項目が面白かったなら……\ポチッと/