フエルミラー

登録日:2011/01/09(日) 23:01:40
更新日:2024/04/21 Sun 10:47:50
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ドラえもん」に登場するひみつ道具の一つ。2種類あり、等身大サイズの鏡タイプとコンパクトミラータイプがある。コンパクトミラータイプが使われたのはまほうのかがみと創世日記

鏡の下にあるスイッチを押し、鏡に増やしたい物を写すと、その写っている物を取り出すことができる。
取り出したものは左右が反転した状態のため、紙幣などアシンメトリーなものは増やしても完全なコピーにならない。
写して増やしたものをもう一度写せば完全にコピーできるんじゃね?という意見もあるが、増やしたものを再度写すことはできないのではないかという説もある。

え? フエルミラー二つ用意して合わせ鏡にしろ?聞こえんなあ


左右対称なら単純に物を増やすことができ、増やす作業も「写すだけ」と非常に楽なので


「お菓子牧草でお菓子増やしてる暇があるならこれで増やせよ」

とか

「合成鉱山の素で1日待ち、発掘する暇があったらこれで増やせよ」

とか

「バイオ植木カンで収穫する暇があるならこれで増やせよ」

とか

「フエールうえ木ばちでお菓子増やしてる暇があるならこれで増やせよ」

とか

「趣味の日曜農業セットで米から餅を作る暇があるならこれ(ry」

とか

「タマゴ産ませ燈でタマゴかえしている暇が(ry」


という意見もある。
これについては、「食料品や医薬品といった複雑な有機化合物からなる物体をコピーした場合、分子単位で左右反転し、栄養にならなかったり思わぬ毒性が出たりするのではないか」という説がある。
興味のある方は「鏡像異性体」でぐぐってみよう。

但し、後述の通り食品をコピーしている作品も多いためその説は誤りである可能性が高い。
小説「のび太の鉄人兵団」では鏡面世界同様にフエルミラーも食品などの鏡像異性体を二十二世紀の科学でコントロールされていると説明されていた(なお、のび太に鏡像異性体だけをどうやってコントロールしているのか聞かれたドラえもんは説明が長くなるから止めておこうと「のび太と雲の王国」オマージュのセリフで回避した )。

同じく物を増やすバイバインとは相互関係にありあっちは待ってるだけでどんどんでてくるうえ、左右対称ではないが、5分待つ必要がある上、使い方を誤ると地球が滅亡する可能性がある。

ただし、これは人間のコピーも作り出せるため、用が済んだら早めにスイッチを切らないと、勝手に自分のコピーが生まれて鏡から出てきてしまう恐れがある。

ちなみにオリジナルが鏡の中に入ることもでき、そこは真っ黒ななにもない空間である。ミラーモンスターはいないしミロワールド鏡面世界もない

さて、このフエルミラー、確かに完全に同じものをコピーできるが、落雷など何らかの理由で異常をきたし、不具合が生じることも。
例としてあげると漫画「ザ☆ドラえもんズ スペシャル」の王ドラが稽古相手に自分をコピーしようとした際、
落雷で性格の歪んだ自分を作ってしまったことがある。
この偽王ドラは、更に自分をコピーして世界征服を企んでいた。つまりフエルミラーでコピーをまた増やせることになる。
また鏡像なので当然利き手もオリジナルとは左右逆になるという特徴が描写されており、これが攻略の鍵となった。
同作ではドジなドラリーニョがスイッチをつけっぱなしにした結果、町中が数万匹のミニドラであふれかえってしまったこともあった。

のび太の場合、不具合という訳でもなくコピーした自分に鏡の中に閉じこめられたので、案外危険な道具なのかもしれない。

主な活躍

  • まほうのかがみ
単行本未収録かつアニメ化されていない作品。初登場だがこの話では道具の名前はでていない。のび太のお菓子やスネ夫のクレーン車のおもちゃをふやしたほか外に止まってある車を増やしてドラえもんの運転でドライブにいったが、ガチャ子がいたずらしたせいで家に帰ったら野比家がガチャ子だらけになってしまった。

  • かがみの中ののび太
のび太がおやつのドラ焼きや友達からかりたおもちゃをふやすも鏡からでてきた自分にとじこめられてしまう。ママが鏡の世界ののび太を説教したおかげで助かったが。

鉄道模型用のレールやジオラマを量産するのに使用。

子供達に配るおもちゃを用意するためにデパートに出向いておもちゃの複製を作る。

ジャイアンとのび太の大食い対決のため大福もちを100個用意した。


創世セットを増やすために使用。しかしこの道具で増やした創世セットの地球は左右があべこべなのだろうか。


  • わさドラ「ようこそ地球の中心へ(後編)」
異説クラブメンバーズバッチを増やしてジャーナリストを地底国に入れるために、スネ夫が「買ったばかりのゲームをジャイアンが貸せってうるさい」と偽ってドラえもんから借りる。



宇宙船ガイアが惑星に衝突しそうな危機から

のび太「ひらりマントで跳ね返せないかな?」
      ↓
ジャイアン「宇宙船や星の大きさを考えろ!」
      ↓
ドラえもん「ビッグライトでひらりマントを大きくすればいい。フエルミラーでビッグライトを増やして、急いでマントを大きくしよう」

…という流れでフエルミラーにたどり着き、ビッグライトを合計4個まで増やし、
そのビッグライトでひらりマントを巨大化、宇宙船の軌道をずらすという合わせ技を使用した。
(ちなみに映画版では上記の発想を全てのび太が思いついている)

ちなみにねじ巻きシティー冒険記で凶悪犯罪者・熊虎鬼五郎を大量に増やしてしまったのは、大長編限定ひみつ道具「タマゴコピーミラー」である。
これは生物を写すと、鏡面から卵がたくさん出てきて、その卵が孵化して元の生物のコピーが誕生するというものである。
まあ、偶然なのかもしれないが、1人だけ優しい性格の奴が出てきた。




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最終更新:2024年04月21日 10:47