イシャ料しはらい機

登録日:2011/10/10 Mon 16:09:03
更新日:2023/12/02 Sat 20:22:29
所要時間:約 3 分で読めます




イシャ料しはらい機はドラえもんに登場するひみつ道具。
「ポカリ=百円」に登場。

パラボラアンテナがついた箱のような形をしており、殴られるなど、なんらかの損害を受けた場合、加害者側のを機械経由でワープさせて奪って被害者側に支払う。
当然、のび太ジャイアンに対して使用した。


……うん、あのドラえもんのひみつ道具だから、こんな簡単には終わらないよね。

まずこの道具、対象に全く知られずに使用可能。
支払い時も、相手が所持金が消えた事実に気付かない限りは同様。

次に、対象の現金が尽きた場合はそこで打ち止めではなく、相手が所有する本や机、衣類など、その分の価値のある物品を消去・換金して支払いを行う。
(なお、半端な金額の場合は、その割合に応じた物品の一部が消滅する。作中では「70円」で漫画本の末尾5分の1が消滅した)
つまり名称は支払いとあるが、実態は強制的に取り立てているのである。

また、「げんこつ1発あたり100円」という風に、被害に応じて貰える額は機械の使用者が自由に設定可能。
…被告人には弁護士を呼ぶ権利は無く、原告の指定した賠償金を一方的に命令できる強制欠席裁判機でもあったのだ。

この機械の能力を知ったのび太はむしろ自ら殴られに行き、それどころか、この機械の存在を知った町内中の子供が次々にジャイアンの前に押し寄せては自ら殴られていった。

さらに欲を出した子供たちは「げんこつ1発あたり1000円」と設定を変えてしまう。
ジャイアンの所持金は当然限度があるわけで、殴られた子供が機械の前に行く度にどんどん部屋中の物が消えていく。

最終的にジャイアンは往来の真ん中で服が消滅して、全裸を晒す羽目になった。全財産を失ったのである。


道具の効力も鬼畜ながら、殴られに行った子供たちも十分に怖い。
絶え間なく機械の前に笑顔でやってくるボコボコにされた子供たちという絵は実にシュール。

そして、それを怪しまずに殴っていったジャイアン、気付け。

ぶっちゃけ、損害賠償*1と言うのは「払う羽目になるかも」と言うことで暴力などを抑制する抑止力的な意味合いもあり、
相手に気づかせないという時点で損害賠償として終わってる。
さらに描写はギャグで済まされ更に子供レベルの小さいもので済まされているため深刻に見えないが
この機械がやっていることはもはや司法の根本を揺るがす内容を孕んだかなり危険な代物である。
作中やってることは賠償金目当ての訴訟ビジネスだし。


追記・修正は慰謝料を払ってお願いします。

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最終更新:2023年12月02日 20:22

*1 厳密には慰謝料とは損害賠償の一部で、慰謝料は精神的な損害に対して発生する損害賠償である。