ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド

登録日:2010/04/02(金) 21:59:12
更新日:2024/04/06 Sat 22:36:21
所要時間:約 10 分で読めます




ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』(DRAGON WARRIOR MONSTERS)とは、旧エニックスのドラゴンクエストシリーズスピンオフ作品の一つ。
日本では1998年9月発売だったが、実はゲームボーイカラー対応第一弾作品。
後に2とセットでPSでリメイク(というかほぼ移植)された。
スクエニになってからは、2012年に3DSでジョーカーシリーズ準拠のリメイク版『テリーのワンダーランド3D』、2018年に『3D』をスマホに移植した『テリーのワンダーランドSP』がiOS/Androidで、2019年にGB版の移植『テリーのワンダーランドRETRO』がSwitchとiOS/Androidでそれぞれ発売されているがGB版とは異なり、いずれも海外展開された形跡はない。


ドラクエシリーズのモンスター達を仲間にし、育てて戦わせるゲームで、要はドラクエでポケモンをやる感じ。
シリーズの元々の知名度に加え、多彩なモンスターやツボを押さえた配合システム、通信対戦も可能だったこともあり人気を博した。
また各旅の扉(ダンジョン)のぬし(ボス)は各ナンバリングタイトルを思い出すようなBGMとシチュエーションで鎮座していて、シリーズファンなら懐かしい気持ちになること請け合い。

特徴の一つである配合システムは、♂と♀のモンスターを交配し、親の特徴を受け継いだ子どもを産ませる(親はどっかに消える)。
親の系統や種族、血統と相手(メインとサブ)の組み合わせによって産まれる子どもの種族が変わり、これでしか手に入らないモンスターも結構いる。
このあたりは『ダービースタリオン』が近いか。

例(血統+相手)
  • スライム系+悪魔系=スライムナイト
  • 獣系+ダックカイト=ももんじゃ
  • ひょうがまじん+ようがんまじん=ゴールデンゴーレム

また、親の能力の一部や特技が子に受け継がれるので、より強いモンスターを作る為にはこれを何度も繰り返すことになる。
まぁカンストさせるだけならそんなに手間でもないけど(3DSリメイクでの配合システムはジョーカー以降のものになった)。

ちなみに、配合は♂と♀ならモンスターの系統に関わらず可能で、しかも必ずたったの一晩でタマゴが産まれる。
ゾーマだろうがデスピサロだろうがミルドラースだろうがデスタムーアだろうが、メスがいるのである。…うん、モンスターって色々と凄いね。
ちなみに3DS版では物語上や設定上で性別がはっきりしているものなど、一部のモンスターが性別固定になった。


ゲームを進めていると、たまに他マスターにお見合いを持ちかけられることがある。
序盤などでは重宝するモンスターが出来る組み合わせもあるのでよく考えるといいだろう。

「ぼくのひょうがまじんとおみあいしませんか? できればようがんまじんがいいですね^^」

プレイヤー「ドラキーで^^」


◆ストーリー


これはDQ6のテリーの子供の頃のお話。
姉のミレーユと仲良くお留守番していたテリー少年。が、突如タンスから現れた「ワルぼう」と名乗る魔物にミレーユが連れさらわれてしまう。
テリーは「わたぼう」と名乗る別の魔物に言われるままに、異世界、「タイジュの国」に旅立つ。
タイジュの国の王様はテリーに、ミレーユと再会したければ、モンスターマスターたちの集うバトル大会「星降りの大会」で優勝するように言う。
こうしてテリーは魔物と心を通わせ戦わせる「モンスターマスター」となり、星降りの大会優勝を目指すのだった。

◆登場人物


主人公にしてDQ6のテリーの少年時代。
ミレーユの手掛かりを求め、勝てば願いが叶うというほしふりの大会の優勝を目指しモンスターマスターになる。


後々には青い閃光(笑)なんて呼ばれてしまう彼であるが、少年時代はとっても優秀な魔物使いである。ご主人様や引換対象(の同種族)も仲間にできる。

またとある扉では未来の姿の自分自身と戦うことになる。
が、やはりと言うか、ハッキリ言って弱い。

……もういっそ剣士なんて目指すのやめたら?という気もしなくもない。

同じくDQ6から。本作のヒロイン(?)。
モンスターマスターとしての素質に目をつけられワルぼうに拉致られる。
彼女を探すのが物語の目的だが、最初と最後以外は空気。

…なのだが3DS版ではクリア後のイベントにも参戦し、大幅に出番が増えた。やったね!

テリーを異世界に導いたタイジュの国の精霊。
全身が綿毛でできている癒し系キャラ。ワルぼうとはライバル関係にある。
遥か昔、わたぼうの先祖が、自分たちの種族を繁栄させるため「星降りの大会」を開いたという。
クリア後に条件を満たすと仲間になる。
しかし3DS版ではタマゴを孵化させることでしか仲間にできない上、生まれる確率が非常に低いため
多くのプレイヤーがこいつやワルぼうを求めて大量にタマゴを割るはめに…。

  • ワルぼう
ミレーユを拉致ったマルタの国の精霊。
やっぱり空気。だがモンスターズ2では大活躍する。
わたぼうに似ているが、ワルぼうという名前の通りイジワルっぽい顔をしている。
バザーにいるおばさんを付近の崖から突き落としたりするのは気のせい

  • モンスターじいさん
配合でとてもお世話になるほしふりのほこらの管理人。
元マスターで本作の裏ボスポジション。しかし慣れれば一方的にボコボコにできる。
かつて星降りの大会で優勝したこともあるらしい。

  • タイジュのおうさま(タイジュ王)
タイジュの国王。お茶目な性格で、いつも何かオーバーなことを言っては突っ込まれている。
王のクセに副業持ち。イソイソイソイソ…
メダルおじさん?知らんな。
3DS版ではクリア後のイベントにも参戦する上、美味しい所をかっさらっていく。

  • ピエロ
タイジュ王の側近。彼が言いすぎるたびに「それ、いいすぎ」と突っ込んでいる。
DQM+ではアルピエロという名前がついている。
3DS版ではエスタークを倒した後、タイジュ王のオーバーなコメントに対し何と「それ、イイネ」と突っ込んでいる。

  • プリオ
タイジュの国の牧場を管理している少年。
匂いで相手がモンスターマスターかどうか分かるらしい。
物語冒頭でタイジュ王から預かっていたモンスターをほぼ全て逃がしてしまうという大失態をおかす。
3DS版では星降りのほこらにピリオという双子の弟がいる。

  • おうひ
タイジュの国の王妃。タイジュのおうさまの奥さん。旦那とはケンカ中らしい。
マドハンド(3DSではデスタムーアの手)のジャンケンに勝つことで彼女の部屋に入れる。
彼女が見たがっているモンスターを連れてくるとご褒美がもらえる。
ジョーカーシリーズにおけるスカウトQの前身だろう。

  • タマゴ鑑定士
可愛いショタが大好きなおねえさん。「テリーちゃま」などと呼んでくる。
卵を鑑定してくれる他、卵の性別を変える「祝福」をしてくれる。
モンスターズ2にも存在するが、そちらは別人のようだ。
オカマ疑惑はオリジナル版からあったが、3DSでは本当にオカマになってしまった。

  • 他国マスター
異世界を旅しているモンスターマスターたち。
話しかけると戦うことができ、勝つとアイテムをくれたり回復してくれたりする。
戦士、商人、神父、魔法使い、詩人の五種類がいる。

  • カレキのおうさま(カレキ王)
名前だけ登場する「カレキの国」の王様。
国全体が枯れているからか、暗い性格の老人。活気のあるタイジュの国を羨んでいる。
3DではED後のイベントで共闘。突如死んだふりをしたりとなかなか面白い爺さんである。

  • マルタのおうさま(マルタ王)
2では感じのいい王様だが、こちらではカレキ王に負けず劣らず嫌味ったらしい。って言うかもはや別人。
タイジュの国にやってきてはマルタの国が優勝するだろうと豪語する自信家。
オリジナル版では老人だったが、3Dでは上半身裸でムキムキのいい男に大変身。
性格もそれほど嫌味ではなくなっており、カレキ王同様ED後のイベントで共闘する展開も。

  • 謎の剣士
異世界を旅するテリーの目の前に現れる謎のクールな剣士。
最強のを求めて旅をしているようだ。
かがみのとびらではデュランの前座として登場し、戦うことになる。
その正体はお察しください

◆主な登場モンスター


新モンスター

  • ドラゴスライム
特技:いきをすいこむ ひのいき ドラゴラム
黄色い身体に、ドラゴンのような角と翼と尻尾を生やしたスライム。
後にナンバリングやスラもりシリーズにも登場するお馴染みのキャラに。

  • ビーンファイター
特技:マホトラ バイキルト レミラーマ
眠そうな目が特徴のえんどう豆みたいな植物系種族。
槍を持っているが覚える技は全部補助系。

  • ホーンビートル
特技:いなずまぎり あくまぎり がんせきおとし
カブトムシのような姿の虫系種族。
HPと攻撃力の伸びが良く成長も早いため、主力にしていた人も多いだろう。

  • ロックちょう
特技:アストロン くろいきり タッツウしょうかん
尻尾の先に三本のかぎ爪をもった鳥系種族。
奇妙な見た目とは裏腹にステータスが高く使いやすい。
とくにHPは脅威の伸びを見せてくれる。

  • にじくじゃく
特技:マダンテ だいぼうぎょ ひかりのはどう
鳥系最強種族。その名の通り虹色の翼を持つが孔雀というよりグリフォンとかの類に見える。
配合ルートがわりと簡単なので、やろうと思えばシナリオクリア前に生み出すこともできる。
その見た目や、本作ではある場面で戦うこともあって印象深いモンスターとなり、本編にもよく顔を出すようになった。

  • ゴールデンスライム
特技:パルプンテ ビッグバン ひかりのはどう
全身が金色に輝くスライムで、メタルキングをも上回るスライム系最強種族として本作でデビュー。
ある人物が所持しており、戦うことにもなる。

  • スラッピー
特技:みかわしきゃく あしばらい くちぶえ
獣のような後脚をもったピンクのスライム。
3Dでは2枠モンスターになっており、妙なデカさとその質感で強烈な印象を残した。
大魔王の右手、左手と並べた「大魔王スラッピー」なるネタが一時期流行ったとか


◆以下、3DS版追加キャラクター


  • 魔戦士ルギウス
ジュヒョウという魔物の国をおさめる「魔戦士」のリーダー。
見た目はピッコロを赤くして翼やツノを生やしたような感じ。
魔戦士という名前だが、決して悪いやつではなく、むしろ誇り高い性格。
…なのだが、ボス戦でトドメだけ自分が刺そうとして失敗したり、戦闘モーションが異常に派手だったりと
ネタキャラっぽい面も目立ち、顔真っ赤さんなどと呼ばれることも。

  • 魔戦士アルゴ
魔戦士のひとりで、氷の鎧を纏った悪魔
長のルギウスとは互角に戦えるほどの実力者らしい。
勝利のためならばどんな手段をも駆使する冷徹な性格。

  • 魔戦士サイフォン
魔戦士のひとりで、ローブを纏ったギョロ目の骸骨
数千年前から魔戦士を務めており、ゾンビとなってもなお現役。
多くの老人モンスターのあこがれの存在。
国をおびやかす、とある予言を発見してしまったことを悔いている。

  • 魔戦士ヴェーラ
魔戦士のひとりにして紅一点。セクシーな猫耳おねえさん。
細い腕で自分よりも大きいを軽々と振り回すほどの怪力を誇る。
彼女に告白する時は八つ裂き覚悟で臨まなければならないという。
その容姿から、一部の大きなお友達には人気だったようだ。

  • 魔戦士ホゲイラ
魔戦士のひとりで、一番の怪力の持ち主。別名「白い核弾頭」。
クジラのような頭をしているが、脳みそはミジンコ並と言われるほど小さいらしい。
セバスチャンからは「せめてアリンコ並でしょう」とフォロー(?)されている。

  • セバスチャン
魔戦士たちに仕える召使い。何とも典型的な執事の名である。
燕尾服を着てを持ったキラーストーカーのような外見。
テリーの仲間たちの大げさなコメントに対し「それ、言いすぎ…ございます」と突っ込む。
タイジュ王は「『それ、いいすぎ』がついに国境を超えたか!」と驚いていた。

  • 魔戦士メイザー
魔戦士のひとりで、ルギウスの兄。
大きな翼や黒いマントが特徴的な渋いおっさん。
かつてはジュヒョウの国の指導者だったが…


追記・修正はわたぼうを仲間にしてからお願いします

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最終更新:2024年04月06日 22:36