ウスター(コロッケ!)

登録日:2012/09/12 Wed 20:38:32
更新日:2023/02/25 Sat 08:13:31
所要時間:約 3 分で読めます




ウスターとは、漫画「コロッケ!」に登場する、バンカー。
CV.松本保典


【概要】

外見はスーツを身に纏った直立二足歩行の猫。
俗にいう獣人かと思われる。
初期にコロッケから「おっちゃん」と呼ばれており、本人も否定していなかったのでそれなりの年齢らしい。

バンカーマークは首に付けている鈴。
貯金箱は小型のアタッシュケース型(アニメではリュックのように背負っている)。
必殺技は猫らしく爪で切り裂く「ツメトギスラッシュ」、その二刀流の「ダブルツメトギ」。

初登場はコロッケと同じく第一話。
そしてコロッケのオシッコの最初の被害者である。
バンカーとしての腕は…正直あまり強くはない。
貯金箱であるケースにはいつも、たった一枚しか禁貨が入っていない…。
しかし彼の魅力は腕っぷしではなく、作中でのキレのいいツッコミ、そして話が進むにつれ、仲間のために体を張り、時にはコロッケ達の支えにもなった、名脇役ぶりであろう。
禁貨を集めて叶えたい願いは世界一のモテモテ男になる事。


【性格・活躍】

コロッケと出会った当初は、狡猾な性格で、コロッケの禁貨を横取りしようと企んでいた。
しかし上記の通り、コロッケと一緒に旅を続けていくうちに狡猾な性格は薄れ、バンカーとしては非力ながらも仲間のために体を張り、そして応援するコロッケ達メンバーの支えとなるほど成長を遂げた。


バンカーサバイバル決勝では、敗北はしたがコロッケを応援し続け、解説もこなした。
「決まってるだろ!あの重いハンマーを体から外したからだよ!」
「ハンマーの重さはマンモス三頭分!それが無くなった今…、もう誰もコロッケを止められないぜー!!」


また、体を張って仲間を助けたシーンといえば、「次の王様だーれだ大会」の予選、崖登りにて…
落石からリゾットを庇い、自分が転落してしまう…
「やっぱ慣れねーことはするもんじゃねーなぁ…」

しかし、王様だーれだ大会の2回戦【キャベツVSピロシキ】の最中、水面に気泡が。
水面に顔を出すのはキャベツかピロシキか皆が身構える中、姿を見せたのは…


ウスターだった。

彼によると、崖に転落した際、ちょうど下にアブラミーがいたため、彼がクッションになったお陰で九死に一生を得た。
しかし、その直後に渦潮に飲み込まれ、もがいていたら水槽に吸い込まれていったという。

その後、出場は出来ないものの、戦っている仲間たちにエールを送り続けた。
彼がいなければ、コロッケやリゾットは勝つことは難しかったかも知れない。


裏バンカーサバイバルでは無事に第1階戦は突破したものの、第2階戦で強制的にプリンプリンと戦わされることになる。そこで当初彼らは仲間への情から戦いを拒否していたが、結果的にバンカーとして甘さを捨てたプリンプリンの「恐怖の大王スピア」による一撃を受けて脱落してしまう*1


そして本作の最終決戦ともいうべきビシソワーズパーティーのグランドパーティーにT-ボーンには「コロッケの初めての友達だから」と譲られる形で出場。
戦闘力は対戦相手に遠く及ばなかったものの、プリンプリンと共にコロッケをサポートしその勝利に貢献した。


また、彼を語る上で外せないのが、上記の通り秀逸なツッコミ。
コロッケがボケるたびにキレのいいツッコミで場を和ませてくれる。

しかし、そんな彼もボケ役なキャラの被害に遇うことも…
「オ、オレの靴がーー!!」

犬に変身したT-ボーンを見て「こんな可愛い犬を飼うのが夢だった」と言う辺りおおよそ猫っぽさが無い(人間であるはずのコロッケやリゾット、フォンドヴォーよりよっぽど人間らしい)が、地下迷宮で大量発生したネズミ達にメロメロになるなど、猫の本能は持ち合わせている様子。

また、騙されるのを嫌っておりアニメでは対戦相手のミルフィーユのお色気に苦戦するも、ひょんなことから女装していたことに気づきブチギレてフルボッコにした。


コロッケ!ファンBOOK4には彼の過去が描かれた番外編「ウスター初のいただ禁貨」が掲載されている。
盲目の半獣人の少女を救うために戦う男らしい彼の姿と淡いロマンスは必見。
ちなみにこの番外編は単行本に収録されてない。頑張って古本屋で探そう*2
あと他キャラの過去編のように少年時代ではない。


【BLACK LABEL】

続編に当たる本作においては、大人の姿で甦ったコロッケとは対照的に何故か子供の姿で甦った
酒場でコロッケと出会った後、彼の旅に同行。ちなみにコロッケは大人になって良くも悪くも落ち着いた性格になったのだが、彼と再会した時には少年時代の頃のようなテンションで盛り上がっていた。
小さくなってしまったためか、自慢の「ツメトギスラッシュ」も全然威力がなかった*3
周囲から子供扱いされてしまうことも少なくないようで、酒場でバーボンを注文した時も代わりに出されたのはミルクだった。


【ゲームでの活躍】

原作ではあまり強いイメージは無いが、ゲームではそこそこ強く、活躍できる。
一撃の重さよりも手数で攻めるタイプ。素早く動き、相手を翻弄してやろう。

  • コロッケ!2
コロッケと共に雪の国に来たはいいが…いきなり洗脳され、敵シンボルとしてフィールドをうろつく。
舐めてかかるとこちらがやられるので油断しないこと。
勝てば洗脳が解け、仲間に戻る。
必殺技ではツメトギラッシュがお薦め。

  • コロッケ!3
魔王ゴーヤを倒すと特殊セリフが発生する。

  • コロッケ!Great!
2〜4までは四段攻撃だったが、ウスターも三段に。
体力はコロッケやハムらに劣るが、立ち回りで十分カバーできる。


【アニメでの活躍】

原作ではツッコミ担当なのだが、アニメではオリジナルストーリーのドリーム禁貨編で初恋の相手の話が出て以降ボケ要素が強くなっている。

原作以上に恋多き性格となり、とにかく毎回のように別々の初恋の相手との思い出話が登場し、もはや恒例のネタ(というか敗北フラグ)と化している。
何故初恋の相手が複数存在するのかと言うと、ウスター本人曰く「オレの初恋は常に初恋」との事らしい。

以下具体例
  • 上記のミルフィーユに見惚れていたそもそもの理由は学生時代の初恋の相手・ミルクちゃんにそっくりだったから。
  • それを知ったラクガンが更に瓜二つに作ったダミー人形を送り込むと「2度目の初恋の相手・カマンベール」と見間違えている。
  • パプリカ島調査中に唐突に3度目の初恋の相手・スモモちゃんの回想シーンが始まる。唯一敗北フラグをへし折った回であり、直後にゴーヤの騎士がやって来るが不意打ちされずに倒した。
  • モッツァレラによってたくさんの初恋の相手の幻覚を見せられ戦闘不能に。
  • エクレア姫の護衛である男装の麗人・サバランをティラミスちゃんと見間違えてメロメロになっているうちに牢屋に閉じ込められる。

等々である。
余談だが初恋の女性たちは全員ほぼ同じ顔であり、声優は毎回根谷美智子氏が担当している。

原作では消失した狡猾・小者くさい面もアニメでは残っており、仲間を出し抜こうとプリンプリンと一緒に悪だくみを企むシーンも多い。


追記・修正はガラスを引っ掻いた音に耐えられる人がお願いします。

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最終更新:2023年02月25日 08:13

*1 プリンプリンをフォローしておくと、この第二階戦においては「一時間以内に決着を付けなければ両者共脱落」「ペアを囲むドームから勝手に出た者はその場で失格」というルールが課されており、戦いを避けて二人共生き残ることは不可能だった

*2 2019年に発売された新装版第3巻「コロッケ!NKVer.」に無事収録されたのでそちらを購入するのも一つの手である

*3 ブリスケットという名の敵キャラ曰く「うざいなお前…」