仮面ライダーアマゾン

登録日 :2009/10/25(日) 08:08:56
更新日 : 2017/08/12 Sat 12:30:33
所要時間 :約 13 分で読めます








アー・マー・ゾーン!!





仮面ライダー」シリーズ第4作。

特撮作品では珍しい 「噛みつき」 「引っ掻き」 といった野性味あふれる攻撃、 切り裂かれ血しぶきを上げながら散っていく 怪人など、
アクション演出での派手さ・凄まじさはシリーズの中でも特に異彩を放っている。
主役ライダーのメインの必殺技が歴代ライダーで初めてキック技ではないのも特色。

立花藤兵衛が前作から引き続き登場しているが先輩ライダーとの共演はなかった。
平山亨プロデューサーと内田有作の対談で
「アマゾンは今までと違ってまったくのゼロからスタートした作品なので先代ライダーを登場させにくい」
「なるべく次の展開までとっておくつもりだったので、スタートしてしばらくははまだ必要ないと思っていたら、打ち切りが決まったから」
と語られた。しかし、後楽園ゆうえんちのショーでは『危うし6人ライダー』のタイトルで歴代ライダーと共闘していた。

「異形のヒーローが活躍する、神秘に満ちた本格的怪奇アクションドラマ」への原点回帰を目指した作品。
石ノ森章太郎先生は本作を「ライダーの原点」とも語っており、テレビマガジンにはご本人直筆のコミカライズが掲載されていた。
現在は秋田書店から文庫本に纏められている(5話しかないため、後半は『月刊少年マガジン』に掲載された絵コンテ漫画などが併録されている)

毎日新聞社系列の毎日放送と朝日新聞社系列のNETは、「腸捻転」と呼ばれていた資本系列に対して捻れていたネットワーク体系の解消を目的として、制作局である毎日放送が1975年春(3月31日)からTBS系列に参入することとなり、本作全24話で終了した。これは2016年現在、連続テレビドラマとして制作された仮面ライダーシリーズでは最短話数の作品となっている。これは不人気による打ち切りではなく初めから決まっていたことであり、毎日放送側が用意した第1話放映日の読売新聞記事でも「全二十四話」と告知されている。
だが、このことは現場スタッフには知らされていなかったらしく、平山亨と内田有作、阿部征司といった主要スタッフは口をそろえて「途中で番組終了を聞かされた」と述べており証言が食い違っている。



【あらすじ】


仮面ライダーXの活躍によりGOD秘密機関は全滅した。その頃、平和なアマゾンの奥地を襲う悪人・十面鬼。
彼は秘密結社ゲドンを率い、古代インカに伝わる超エネルギーを手に、全世界を我が物にせんと企んでいた。

ジャングルで育った野生児・アマゾン(山本大介)は長老バゴーにより神秘の力を託され日本へと向かう。



【登場人物】


  • アマゾン(山本大介)
(演:岡崎徹)
生後まもなく飛行機事故によって南米アマゾンで探検家の両親と共に遭難した日本人。
大自然の中で動物同様に育ったため当初はほとんど言葉を話す事ができなかったが後半からは視聴者受けしないためか流暢に話せるようになる。

素朴で純真、そして活発で感情表現も直接的で文明に慣れてなく、周囲の人間との誤解から
一時はホームシックにかかり戦闘を放棄して南米に戻ろうとしたこともある。
本名が出る事はめったにないが、第1話のナレーションで説明された。
「人間、嫌イダ!人間、嫌イダ!」


  • 仮面ライダーアマゾン
アマゾンの怒りが頂点に達した時 「アー・マー・ゾーン!」 と叫ぶと、子門真人の 「アー・マー・ゾーン!」 のエコーの中で変身する。
来日直後の戦いを目撃したマサヒコから「仮面ライダー」の称号を贈られる。

マダラオオトカゲをモチーフとした爬虫類の機能を備えた生体改造人間。
インカ超古代文明のオーパーツでアマゾンの強力な特殊能力の源であるギギの腕輪を左腕に付けている。

主な技は
噛み付き攻撃のジャガーショック
ひっかき技のモンキーアタック
ベルトのコンドラーを利用したコンドルジャンプ

必殺技は
跳躍し獣人を斬り裂く大切断
跳躍し駒のように回転キックを放つスピンキック
伝家の宝刀・ライダーキックことアマゾンキック
そして、ギギの腕輪とガガの腕輪をひとつにした時発動スーパー大切断

彼の乗るバイク 『ジャングラー』 の最高時速は300㎞。
仮面ライダーのバイクの中では歴代16位とあまり速くないが、バトルホッパーやライドロンのように意思を有する。
当初、アマゾンはバイクを嫌っていたがまさひこを救うために乗ることを決心。
以後、相棒として乗りこなしている。


  • 立花藤兵衛
歴代の仮面ライダーを育て上げた名トレーナー。
ジャングラーを制作するなどアマゾンをサポートし、共にゲドンやガランダー帝国と戦う。


  • 岡村まさひこ
(演:松田洋治)
来日した大介と最初に友達になった小学二年生。
年齢の割に頭がよく、文明を知らない大介に言葉や日本の風習を教えた。
後にタタリ神の呪いを身に受けることになるらしい。
中の人は一年前にV3にも出ており、半年前にはライバル作品のウルトラマンレオにも出ている。
「まさひことアマゾンは友達!」

  • 岡村りつ子
まさひこの姉。ツンデレ。
当初は弟を心配するあまり、戦いに巻き込むアマゾンの事を憎み、第2話ではアマゾンを 「あっち行ってよ、近寄らないで!ここはアンタが来るところじゃないわ!」 と罵倒した上、まさひこが持ってきたアマゾン製の薬も、「そんなもの捨てなさい」と言い放つなど(結果的に使われたが)、徹底的に彼を迫害していた。しかし、第5話でアマゾンにまさひこを助けられてからは少しずつ心を開くようになり、
第9話でカニ獣人の魔手から救われてからは完全に心を開き、腰蓑1枚しか身につけていなかったアマゾンに「日本の冬は寒い」と上着を送った。
モグラ獣人の事も当初は恐れ嫌っていたが、後に打ち解ける。
「何よ、英雄気取りで売り出しちゃって。見損なったわ」


該当項目参照。ゲドンの獣人だったが、日干しにされて処刑寸前にアマゾンに救われ味方になった。
鼻先が花のように開いていて「チュチュ~ン」という鳴き声と共に地中から出現。

キノコ獣人のカビを手に入れるためにキノコ獣人に近づくもカビを全身に浴びて瀕死に。
そして「アマゾン……憎いガランダーをやっつけてくれよ」と言い残し息を引き取った。
石ノ森版ではさらわれて改造された子供という設定で登場。地中からアマゾン達の動向を探っていたが、捕まりそのまま仲間になる。
TVとは違い生存しているがその後どうなったかは不明。

電気グルーヴの楽曲に彼をモチーフにした歌が存在する。
「『なんだ』は無いだろぉ~…」


  • 長老バゴー
南米アマゾンの大密林の奥深くに隠れ住んでいた古代インカ一族の末裔の長老。
インカ文明の秘密を狙う十面鬼によって瀕死の重傷を負う。
しかし死の直前、アマゾン(山本大介)をアマゾンライダーに改造。ギギの腕輪を託して「日本に行け!高坂に会え!」と言い残し絶命する。


■ゲドン

GOD秘密期間壊滅後に現れた十面鬼ゴルゴス率いる集団。南米よりアマゾンが所持する「ギギの腕輪」を狙って日本に来襲してきた。

  • 十面鬼ゴルゴス  声:沢りつお
元はバゴーの弟子だった男で、ゲドンを組織して世界征服を企む。
恐怖統治により獣人を支配しており、敗北や失敗は絶対に許さない処刑好き。

赤い人面岩に9人の悪人の顔と脳と自分自身を埋め込んだ改造人間。空を自在に飛行し、人面岩の口から、発火する赤い液や炎、溶解泡、小型ミサイルを発射する。
右腕にギギの腕輪と対となっているガガの腕輪を付けている。

  • 獣人
ゲドンの主戦力である怪人。知能は低く、人語を喋らない者もいる。

  • 獣人ヘビトンボ 声:峰 恵研
13、14話に登場したゲドン最後の獣人。ガランダー帝国と共謀して十面鬼暗殺を謀る。
一時共闘したアマゾンが十面鬼を倒した後、アマゾンの首も狙うが、大切断で首をはねられ敗死。
山田ゴロ版ではTVのモグラ獣人に相当するキャラクターとして登場
。敗北するが戦いに虚しさを感じたアマゾンに傷の手当てをされ、ゲドンを抜ける決意をする。
アマゾンと共闘してゴルゴスを倒すがガガの腕輪の魔力に憑りつかれアマゾンに襲い掛かるが、ガガの腕輪を奪われ切り付けられて正気に戻り
「こんど生まれてくるふつうの人間でいたい・・・」と言い残し爆発四散した。
アマゾンが残った腕を持ち上げて「おまえをアマゾンにつれていってやるよ」と言って帰るシーンで幕を閉じる。


  • 赤ジューシャ
ゲドンの戦闘員
全員が女性で赤い服を着て、腕から多数の白い糸を垂らしている。
武器はレイピア。
珍しく一人も死なない。 


■ガランダー帝国

ゲドン壊滅末期から暗躍していた謎の組織。
幹部であるゼロ大帝のもと、日本征服を第一の目的として作戦を行なう。

  • 支配者
ガランダー帝国の全能の支配者。
白い服と覆面で正体を隠している。

その正体は・・・ 声はGOD総司令と同じ。
最終回で真のゼロ大帝と判明、ゲドンなども裏で操っていた。衝撃の登場だったが、パワーアップを済ませているアマゾンにあっさり倒されてしまい、アマゾンに勝利の雄叫びを上げさせた。後付けだが『ストロンガ―』のデルザー軍団の岩石大首領は彼も裏で操ったとされている。


  • ゼロ大帝
パルチア王朝の末裔を名乗る、ガランダー帝国の幹部。
炎を模した飾りを付けた兜を被り、全身を鋼鉄の鎧で包んでいる極めて冷酷な男。手に持ったランスから火花を出す。十面鬼から奪ったガガの腕輪を所有している。
ド悪党の割にしょっぱい最期を遂げた。
石ノ森版では透明人間であるがゆえにゼロ大帝と名乗る。

ちなみに演じたのは、キャプテンウルトラや時代劇の悪役でお馴染みの中田博久。
仮面ライダーSPIRITS』ではアマゾンの左腕をギギの腕輪ごと奪い、アマゾン化した。

  • 獣人
ゲドン同様にガランダー帝国の主戦力。ゲドンの獣人と比べて知能は高い。

  • 黒ジューシャ
ガランダー帝国の戦闘員で人間の5倍の力を持つ。
赤ジューシャと同じように腕から多数の白い糸を垂らしているが、服は黒く全員男性。
基本的に武器は使わず素手で戦う。

赤ジューシャに比べて扱いが酷い。



【その後のアマゾンの活躍】

最終話ではまさかの白スーツでアマゾンへ帰っていき、次作での再登場もその姿をしていた。
さすがに誰だかわからないので 変身ポーズと同時に脱ぎ捨ててお馴染みの姿になっている。
仮面ライダーBLACK RX』などで客演したときは流暢な日本語で話している……が、放送外の11ライダー企画などでは大抵片言に描かれている。

仮面ライダーディケイド第28・29話


演:エンリケ
スーツアクター:渡辺淳

プロデューサーに気に入られた事でRXの世界の後にリ・イマジネーションライダーとして登場。
『アマゾンの世界』を司る仮面ライダーで、変身するのはアマゾンこと山本ダイスケ。
本家と違い片言気味のデスマス口調で喋る。
大ショッカーに征服された世界でたった1人ゲドンや大ショッカーと戦っていた。
なお、この世界に登場する怪人はいずれもゲドンの獣人の代役として登場する(いわばお遊び)。

ゲドンの首領は原作の十面鬼ゴルゴスをリファインしたオリジナル怪人、十面鬼ユム・キミルとなっている。


オールライダー対大ショッカー


声:関智一
スーツアクター:伊藤慎

序盤のライダーバトルで最初にディケイドと対戦。響鬼にカメンライドしたディケイドと互角以上の戦いを繰り広げた。
ジャガーショックを受け、ディケイドに噛みつきは反則扱いされていたがぶっちゃけディケイドだけには言われたくないであろう。
最後はアマゾンキックとディメンションキックの激突に敗れてしまい、海東にギギの腕輪を奪われてしまう。
説明なのか、必殺技を叫んでいる。

終盤の大ショッカーとの決戦にも参加。去り際に海東からギギの腕輪を返して貰い、彼を友達と認めた。

いずれにせよ、『ディケイド』関連の作品ではギギの腕輪を外されても死亡しなくなっており、外されても特に問題があるわけでもないらしい。

まぁ、『HERO SAGA』には腕輪を付けてない不完全体で、色が赤の「プレ・アマゾン」というのもいるにはいる。

本作でアマゾンを初めて見たスタッフからは「アマゾン川のピラニア」がモチーフだと思われていたとのこと。
白倉Pは「個人の考察」と前置きした上で「マダラオオトカゲの実在は疑問だし、東映ピラニア軍団に配慮してオオトカゲにしたのではないか」と述べている。


オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー


仮面ライダーの歴史が消され消滅したと思われたが、人々のライダーへの思いによって復活。
歴代ライダーと共にショッカー首領へと立ち向かい、岩石大首領戦ではジャングラーに乗りオールライダーブレイクに参加した。

この時の声もイカデビルやストロンガー、そしてキカイダーと合わせて関智一が務めた。
関氏はアニメ版でもキカイダー/ジロー役を演じており、このキャスティングは奇妙なめぐりあわせと言える。


MOVIE大戦 MEGAMAX

伝説の7人ライダーとして登場。
やはり弦太朗の『友達』に反応した。
声は戸部公爾が担当。
※リンク先参照。


仮面ライダーフォーゼ 超バトルDVD 友情のロケットドリルステイツ

財団Xの怪人・サドンダスβに苦戦するフォーゼの下に現れ、ダブル大切断で討伐した。
前述の映画の続編のため、フォーゼ/弦太朗に関心を持っている。
別ルートでは新たなスイッチを託す。


スーパーヒーロー大戦

同じく伝説の7人ライダーとして登場。冒頭でゴーカイレッド/キャプテン・マーベラスの襲撃を受ける。
レッドワンにチェンジしたゴーカイレッドに1号&2号を消され、動揺していた隙にニンジャレッドにチェンジされV3、ライダーマン、Xライダー、ストロンガーともども消されてしまうが……。


◆スーパーヒーロー大戦Z

スペースショッカーに苦戦する後輩・仮面ライダービーストを助けるため、
ゲキレンジャー響鬼ライブマンギンガマンといった大自然の力で戦う、もしくはモチーフとしたワイルドヒーローたちと共に駆けつけた。


平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊

中盤で昭和ライダー連合軍の一員として登場。
平成ライダー連合軍との大混戦の中、ウィザードのエグい技で封印されてしまう。
解放後は十面鬼ユム・キミルと闘った。


スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号

ショッカーが1号・2号を殺してしまったため、2015年の改変世界では既にショッカーライダーにされている。
ショッカーライダーX、ショッカーライダーストロンガーと共にドライブを襲撃する。

終盤では歴史改変ビームの煽りを受けて消滅しちまったが、歴史修復と共に生き返った。
ユム・キミルの着ぐるみがたまたま出払っていたんだろうが、残念。


仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦

テレビゲーム「超スーパーヒーロー大戦」内のゲームキャラとして登場。
仮面ライダーストロンガーを撃破した動物戦隊ジュウオウジャーのジュウオウタイガー/アムに乱入する形で襲い掛かる。
モンキーアタックやジャガーショックを繰り出しジュウオウタイガーを追い詰めるが、手負いの女子を捨て置けずと助太刀に入った獣電戦隊キョウリュウジャーのキョウリュウゴールド/空蝉丸のザンダーサンダーで切り伏せられた。


そして……




















仮面ライダーアマゾンズ

まさかのアマゾンリブート作品。主人公は緑のアマゾン= アマゾンオメガ と紅いアマゾン= アマゾンアルファ のダブル方式。
野座間製薬の研究所の事故により、4000匹の人工生命体アマゾンが野に放たれた。
その一人たる気弱な青年・水澤悠(はるか)はアマゾンでありながらアマゾンを喰らう鷹山仁との出会いで己の運命と向き合うことになる…。
Amazonプライム・ビデオにて、シーズン1を2016年4月1日から配信(全13話)。
2017年4月8日から舞台を5年後に映し、主人公を千翼(ちひろ)/仮面ライダーアマゾンネオに変えたシーズン2も配信中(全13話を予定)。
「デアデビル」「ジェシカ・ジョーンズ」などのNetflixのアメコミヒーロードラマのように完全に大人向けとして作られており、地上波より規制が薄いため、流血・残酷描写が盛り込まれている。
なぜか「超スーパーヒーロー大戦」にも参戦。宣伝目的とはいえ、よい子は見ちゃいけない作品なのだが、何も知らない親子のトラウマになりかねないか心配である…。
変身ベルト・アマゾンズドライバーもプレミアムバンダイで発注予定。バックルの方向を入れ替えてアマゾンオメガとアマゾンアルファ、双方の変身サウンドおよび必殺サウンドを楽しめる使用となっている。




「これ…人間 守る力」


「神も同じ…人間 守る」


「神と人間」


「ずっと昔からトモダチ」





「ガガの腕輪よ…」


「ギギの腕輪に…」


「力をくれ!!」


「スーパー大切断!!」








アマゾン
「アマゾン、ツイキ・シュウセイする!」


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