ガンダムサバーニャ

登録日:2010/07/28(水) 00:12:37
更新日:2023/07/31 Mon 23:23:48
所要時間:約 6 分で読めます




俺に任せな!

行くぜ、ハロ!

リョウカイ!リョウカイ!



乱れ撃つぜえぇぇぇッ!!





GUNDAM ZABANYA


機体諸元

型式番号:GN-010
頭頂高:18.0m
本体重量:86.8t
装甲材質:Eカーボン
動力機関:GNドライヴ

武装
GNライフルビットⅡ×10
GNピストルビット×10
GNホルスタービット×10
GNミサイルポッド



機体概要


ケルディムガンダムの後継機であり、ガンダムハルートと同様にケルディムのフレームや部品の基本設計を流用して開発された。
太陽炉は外付けではなく胸部に搭載。脚部もケルディムの独特なものから変更され、機体各部の形状はガンダムデュナメスに近い。

ニール・ディランディの戦闘データを反映させたケルディムに対し、サバーニャはライル・ディランディの戦闘データを反映させた機体となっている。
これまでの技術的なノウハウを集約しライル用に調整されており、早撃ちを得意とするライルが搭乗することで極めて高い戦闘力を発揮する。

頭部にデュナメスとケルディムの特徴を持つ狙撃用カメラを搭載。
さらに両肩と両足側面にガンカメラを配置することで、複数の敵を同時に乱れ撃つマルチロックオンが可能。
本機のマルチロックオンは人間の情報処理能力で扱い切れるものではないため、索敵まではハロ等の外部補助に任せる。
しかし、何十機もの標的を捉えてからの射軸の微調整や攻撃の順番の決定は全てパイロット依存であり、ライルの狙撃・速射能力がこの機能を支えている。

というか強力な支援があるとはいえ、パイロット一人で10基を超えるビットをフル稼働させ、加えて各部ミサイルや回避、機体制御にまで気を回せという無茶振りをしてくるこの機体を作ったイアンにそれを乗りこなすライル、どちらも常軌を逸しているとしか思えない。

コックピットには従来の狙撃用銃型コントローラーは廃されたが、代わりに銃の形をした専用の操縦桿となったことで、即座に狙撃に適した操作が可能となっている。

最終決戦では背部にサブアームを接続し、肩部にGNホルスタービットを2基ずつ増設した状態で出撃。
GNホルスタービットとGNライフルビットⅡを組み合わせて展開することで、圧縮粒子を開放する大火力砲撃も行なっている。

狙撃による「点」の攻撃、ミサイルによる「面」の攻撃、ビットによる「範囲」の攻撃と圧倒的な空間制圧力を持つ機体となった反面、機体操作は複雑化。
2体のハロが同乗し、マイスターのサポートを行っている。
劇中ではフルバースト、乱れ撃ち、◇◇◇展開して大出力砲撃と数々のビット芸を見せつけた。

本機がそれまでと比べ火力面が大幅に強化されたのは、大火力砲撃機を担当していたティエリア・アーデが不在のためと思われる。


装備・武装

  • GNライフルビットⅡ
射程距離と威力に優れたビームライフル
グリップとセンサーを収納することでビットとして機能する。

  • GNピストルビット
連射性と取り回しに優れたビームピストル。
GNライフルビットⅡのバレルを取り外して使用する。
GNビームピストルⅡと同じく近接防御用のブレードが備わっているが、ELSの特性上劇中では未使用。

  • GNホルスタービット
GNライフルビットⅡ/GNピストルビットを収納するホルスター。
使用時にはどちらかを任意に選択することができる。
腰部GNバーニアから伸びるサブアームに接続されており、GNシールドビットとしても機能する。

  • GNミサイルポッド
胸部・両肩・前腕・腰部前面・両膝・両踵と全身各所に装備。
その数なんと76門。
各種ビットも含めれば100近い砲数はまさに歩く武器庫。


劇中の活躍

ELSが擬態した木星探査船エウロパとの遭遇戦で初登場。
状況が不明瞭だったため、GNピストルビットを片手のみ装備してELSと交戦。

火星周辺でのELSとの戦いでは、ELSの過剰な情報量によって倒れた刹那・F・セイエイを回収。トランザムでELSを振り切ろうとしたが、全武装を使い果たしてギリギリのところまで追いつめられ、ソルブレイヴス隊に救助される。
小説版では自分を犠牲にしてでも刹那だけはプトレマイオスに届けるつもりだったらしく、本当にギリギリだった。

月軌道での最終決戦では背面にGNホルスタービットを4基増設した最終決戦仕様で出撃。
GNライフルビットⅡ・GNホルスタービット・GNミサイル等で多数のELSを一気に殲滅し、対話への道を切り拓いた。

左腕を破壊されながらも戦い続け、トランザムを発動。残ったGNミサイル全弾を使って再度フルバーストを使用した。
最終的に左足も破壊されていたが、ソレスタルビーイングの機体の中で唯一大破せずに戦後を迎えている。


ガンダムサバーニャPV版

特報版先行仕様のサバーニャ。
『ケルディムが完全に壊れた為、一から造り直した』というコンセプトでデザインされ、公開された四機で唯一、フェイスにいわゆる『への字』を持っていた。
特報限定のビームピストルのみを所持。

全体的に白が多く緑は少なめだったが、最終的にミサイルポッドを全身に組み込んだことでカラーリング・フォルム共に大きく変わった。
武装ラックは箱状のコンテナで、そこから銃を取り出すというコンセプトこそ変わらないが、こちらはサイズ上短砲身あるいは分割状態の銃と思われる。

プラモデル

1/144というサイズの制約上、胸部・両膝に1基ずつのミサイルのみ差し替え展開となった。
また、パーツ数に伴う価格的な問題からか、GNホルスタービットは左右1基ずつを除いて2基を合わせた簡易成型となった。
ケルディムのビットスタンドを利用することでGNホルスタービットをシールド形態で展示するパーツが付属。
保持アームのバーニア側には、3段階のロック機構がある。
ライフルも両手用に2基のみだが、ピストルやビット形態への変更は可能。

全てのGNホルスタービットを分割・収納可能にするには複数買うかパーツ注文が必須だが、仮に全基ライフルを収納するとかなり重くなるので、スタンドで展示するのは止めた方がいい。
因みに、本当に5個買った猛者もいるようだ。

2021年7月、プレミアムバンダイ限定で最終決戦仕様が発売。
新規造形として、増設された4基のホルスタービットとサブアーム、バックパックが変更されている。
独立可動するGNライフルビットⅡとGNホルスタービットは6基に増えている。
他は通常版と同じなので、やはりビット全基を可動させたいのならパーツ注文するしかない。


ゲームでの活躍

機動戦士ガンダム Extreme vs.シリーズ

クアンタムバースト発動後のダブルオークアンタのアシストとして登場。ビットを◇◇◇展開して高火力のビームを放つ。
範囲や威力もさることながら正面に射撃防御判定もあり、相手のゲロビすら一方的に潰しながら攻撃できる。回転率は悪いが、この手のアシスト系では最強クラス。

三作目の機動戦士ガンダム Extreme vs. MAXI BOOSTでは、遂にプレイアブル機体として参戦。
シリーズ初となる主人公機・ライバル機以外でのコスト3000機体であり、格闘武装を一切持たない純粋な射撃機。
ゲーム中のコンクエストと呼ばれる勢力戦で勝利したチームと、一部条件を満たした相手勢力プレイヤーに先行解禁され、後に正式解禁された……のだが、かの有名なマスターバンシィを輩出したEXVSシリーズの第1弾解禁であったため、多くのプレイヤーは過ちを再び繰り返すのではないかと危惧していた。

そしていざ先行解禁されると、使い勝手の良い高弾速の射撃CS二度敵機の周囲に展開し射撃する横格のピストルビット展開発生こそ遅いが超銃口補正と前方射撃ガードを持つレバー入れ特殊射撃その上位互換性能の覚醒技耐久・リロード共にケルディムを上回る特殊格闘のシールドビットと、当時はFドライブを使用した格闘機全盛期の環境だった為、射撃機が活躍するにはこれくらいやらなきゃと思ったのかもしれないが、あまりに強すぎる射撃性能のせいであっという間にこの状況を一転させる。
そのせいで先行解禁後、一週間後の正式解禁時に下方修正されるというシリーズでも初の出来事を引き起こした。

最終的には続編の機動戦士ガンダム Extreme vs. MAXI BOOST ONにおいても、連携を組んだ固定マッチでは十分強みがあるものの、オンライン環境になった事で主となったシャッフルマッチでは連携を取らないと辛い場面が多い為に、やや微妙な性能で落ち着く事となった。

ナンバリング作品の機動戦士ガンダム Extreme vs. 2では、下格闘にカウンターが追加された。ピストルビットをケルディムの格闘CSのような連射をしつつ、敵機を飛び越えるような挙動をする。
グラフィック更新の影響かサブ射撃のバラつきやヒットの安定度が増し、シールドビットもゲージが倍になるなど初めて強化を受けた作品でもある。

続編機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 X BOOSTでは、N射撃CS・サブ射撃の発生強化、マルチCSがレバー下射撃CSへの移行など再び強化された。
だが、N特殊射撃のビットから発射されるビームが太くなったのがいけなかった。
これにより引っ掛かり性能が異様に強くなり、ジオングナイチンゲールのような大型MSは特にヒット確率が高くなっている。
更に覚醒でリロード対応しており、高弾幕攻撃を瞬時に2回撃つのも可能という恐ろしい性能に仕上がった。
張り切りすぎた運営の修正にユーザーの多くが懸念の声を挙げた結果、稼働1週間で緊急下方修正という憂き目にあった。

続編機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 OVER BOOSTでは、格闘CSにガンダムハルート呼出コマンドが追加。通常だとサブ射撃⇒BD格闘の挙動で攻撃するだけだが、覚醒中1度だけマルートモード下サブ射撃の攻撃を放ってくれる。
他に特に修正点は無いが、射撃戦でのレパートリーを増やしたのは少なからずサバーニャにとっては追い風となる。

オーバーワールドから最終決戦仕様で参戦
。ライルの得意な乱れ撃ちを存分に発揮できるマルチロック攻撃が可能で、中遠距離戦では非常に強い。しかし射程1は空いており、格闘攻撃に対してはシールドビット防御ができない欠点を持つ。
一応MAP兵器に狙撃があるが、固定ダメージかつ技終了後は移動・攻撃不可能になるので使用頻度は高くない。

クロスレイズでは通常仕様と最終決戦仕様が参戦。最終決戦仕様ではビットの菱形展開が武装に追加されるほか、ENと攻撃ステータスにやや補正が入っている。しかしマルチロックシステムが廃止されたため、原作のように多数の敵を相手にする事はできなくなった。




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最終更新:2023年07月31日 23:23