井上敏樹

登録日 : 2009/06/10(水) 21:18:23
更新日 : 2017/06/17 Sat 01:22:24
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井上敏樹…

仮面ライダーの脚本家としてその名を知らぬ者は居ない…


井上敏樹は日本の脚本家・小説家。
埼玉県出身。

特撮からアニメ、ゲーム原作のコミカライズ、漫画やラノベの原作、果ては純文学まで幅広く手掛けている。
あとヤ○ザではない。たとえギャラクシーエンジェルの時に新谷良子から本気で「その筋の人」と思われていたとしても、893ではない。
まあぱっと見で業界人に見えないほど強面の大柄な人なのは事実だが。

アニヲタ的には主に平成ライダーシリーズ(特にメイン脚本のアギト以降)での所業が良くも悪くも有名。
かなり筆が早いため、忙しい時期のピンチヒッターとしてもよく起用されるが、
その良い意味でも悪い意味でも視聴者の度肝を抜く作風は好き嫌いが激しく分かれる。

その作風故、明るさを重視している第二期平成ライダーシリーズではオーズの映画版仮面ライダー1号のみに関わっている。
ただし、井上がシリーズ構成を担当したアニメの脚本をよく担当していた石橋大助が『仮面ライダーウィザード』に関わっている。
父親は昭和ライダーを担当した脚本家の伊上勝だが、彼に師事したわけでもなく父の脚本はロクに読まなかったらしい。
娘も同業であるらしく三代に渡る脚本一家。
娘本人の意向により彼女のPNは伏せられている。ただし関係者のTwitterでのほのめかしもあり井上が担当した特撮作品のノベライズなどを担当したとある作家 *1 ではないかと推察されている。
作家三代というのは珍しいが、親子で同じシリーズを担当したことのある脚本家には他に小山高生小山真聖闘士星矢ドラゴンボールシリーズを担当)の例がある。
ジャンルは異なるが虚淵玄も祖父の大坪砂男と同じく作家家系である。

◇作風

一応シナリオの骨子自体は王道ではあるのだが、それを彩る枝葉末節が非常に濃く、王道に疑問を投げ続けるのが特徴。
ヒーロー物としては異色のシナリオを書くことが多く、人格に問題を抱えたキャラを生み出すこともある。
友情や信頼について冷笑的、あるいは懐疑的な話を作ることが多いが、
声高に「友情」「友達」などといった単語を使うことに疑問を投げかけている、ということであり
ジェットマンの竜と凱を筆頭に、男の友情や絆といったものを濃く描く傾向が強い。
また、作中では馬鹿にされがちなアギトの氷川や555の啓太郎といった生真面目なキャラクターが最後には報われることも多く、
本人の言動もあいまって偽悪的な印象も強く与えるが、やはり着地は王道というよりオーソドックスな結論になる場合が多い。

一方でスラップスティックコメディも好み、アニメではギャラクシーエンジェル、特撮ではゴウライガンといったハチャメチャな作品も書いてる。

料理好きな為かほぼ毎回食事シーンを入れ、ギャグ回では丸々一話料理番組にしたことも。

ハードなシナリオやアンチ王道を好む視聴者の支持を集める一方、
  • ドロドロした昼ドラ展開
  • 伏線ばら撒き→放置→消化不良のまま最終回を何度かやらかす
  • 戦闘シーンにてヒーロー側がピンチに陥る→その後の余韻を描かず場面が唐突に変わる
などの作風から、特撮ファンの中には彼を毛嫌いする人もいる。
特に一部には親の仇のように氏を憎んでいる人間もいる。
ただ、平成ライダーに関しての伏線放置は担当Pだった白倉伸一郎武部直美らの意向が強い。
たまにまともなキャラを作るとその常識的な面が逆に強烈な存在感を放ったりする。

戦闘シーンの描写に関しては大ざっぱにしか書かず、現場に任せて口は出さない主義らしい。
彼の担当回の戦闘シーンは監督やアクション監督など演出スタッフに大きく左右される。

出演者の人物像やアイデアに影響を受けることもあり、『鳥人戦隊ジェットマン』では出演者の意見を聞いて、
どのような展開にするかを決めたことが複数回あった模様。

マッドハウスには 「井上以外本社内全面禁煙(=氏だけは喫煙OK)」 という伝説がある。
そういう伝説ができるほど関係が深い、ということなのは確かだが…。

一日に1シナリオを書き上げる程筆が早く、『小説仮面ライダー555』(『異形の花々』)は一日で書き上げたとか。
某黒田氏によると「半分の時間で二本の脚本」、つまり単純計算で4倍の量を書けるらしく、
脚本は上がりが早ければ早いほどその後の演出・作画などに余裕が出来るため制作側からするとありがたいタイプらしい。
平成ライダーへの初参加もクウガの制作進行が遅れていた為である。

料理がプロ級に上手いらしく、脚本に料理ネタをよく仕込むのは本人の料理好きの影響だろうか。
これに関しては 「弁当の仕込から監督、演出、アクションまで全てを一人でこなす超脚本家(笑)」 と呼ばれたりも
(もとは井上アンチが言い出した事実誤認を井上ファンが面白がったのが由来)。
食べた人たちからも好評なのだが、面と向かって褒められるのは嫌なようでたまに「お手伝いさんが作ってくれた」と嘘を吐くこともあるそうな。

親交が広く色んなジャンルの人間と交流を持っている、『メビウスギア』(井上の原作作品)の作画を担当した六道神士によると
仕事場へ行くと飲み屋のお姉さんからAV監督、真性レベルの変態まで様々な人達がいたらしい。

基本的に対談やインタビューなどはタメ口で良くも悪くも砕けた対応をしている。
『語ろう!クウガ アギト 龍騎』のインタビューではいきなりお茶を入れるところから始まった。

なぜか重要な台詞や描写をカットされることが多い。
(龍騎のゾルダ退場、カブキの最期、555のアクセルとブラスター 登場、キバの設定等)
キバの劇場版では「絶対にここはカットするなよ!」と言っていた所が全てカットされていた (音也と渡の浴槽でのシーン、ゆりと恵の絡みなど)
当人にとっては重要でも客観的にはそう思えないから、という可能性もあるが真相は不明。

実はあの熱血スポ根ロボットアニメ『疾風!アイアンリーガー』にも参加するはずだったが、
飲み会の席で誤って腕を折られてしまい( 酔った勢いでの腕相撲が原因 )、
スケジュールの問題からその場に同席していた會川昇が代理で参加することとなった。
酒の席のトラブルには気を付けよう。

登場人物の破滅を描く際には、たとえその破滅が自業自得であったとしても、視聴者の共感を呼ぶ印象的な場面を用意するケースが多い。
『鳥人戦隊ジェットマン』のトランザ、『シャンゼリオン』の黒岩省吾、『アギト』の榊亜紀、『龍騎』の芝浦淳、『555』の草加雅人及び北崎など、
自身の過剰な性格が災いし自業自得ではあるが壮絶な最期を遂げる者が多く、
特に悪役のトランザ、黒岩省吾、北崎は従来の「ヒーローが敵に倒される」という図式からは逸脱している。
これについてはギリシャ神話のイーカロスのような「滅びの美学」が英雄(ヒーロー)には必要という信念からであるという。

劇中においてなんらかの悪事、特に「殺人(人の心を持った怪人含む)」を行ったキャラはかなりの高確率で報いを受けて死ぬ。
これは例え味方側のキャラであろうとも例外はなく、上記の草加雅人等が代表的。『キバ』の登太牙や名護さんなんかも、当初は最後に死亡する予定だったと言う。
なお逆に悪事を働かなかったキャラは、敵方であっても生き残ることがある。『555』のドルフィンオルフェノクや、センチピードオルフェノク(色々やったが少なくとも画面内では一人も殺していない)等。




―[主なメイン脚本特撮作品]―


-[実写出演]-

現場監督(仮面ライダー555)





また、電王、カブト、ディケイド、W以降を除く大体の平成ライダー劇場版(THE FIRSTとTHE NEXT含む)の脚本は全て彼である。
それらの評価は総じて高く、本編の放送があまり好評では無かった『キバ』ですら劇場版では多くの観客を魅了した。
特に『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ ロスト』 はアクションの素晴らしさなども相まって劇場版仮面ライダー最高傑作との呼び声も高い。
が、流石に全部が好評とはいかず、『剣』のディレクターズカット版や『THE FIRST』のように不評を買った作品もある *2

彼の父親である伊上勝も脚本家であり、昭和時代の仮面ライダーシリーズや他多数の特撮作品の脚本を書いていた。

彼が担当した中でも有名な『鳥人戦隊ジェットマン』は前作の著しい視聴率不振により戦隊シリーズ自体の打ち切りが危惧されていたが、
この作品が大きな反響を呼び戦隊シリーズが持ちなおしたと言われている。
ジェットマンは「戦うトレンディドラマ」とも呼ばれ、今の平成ライダーの様な主婦や大人の高年齢の客層を得る事にも成功した初めての戦隊である。
そして最終回は戦隊シリーズでも逸話として残るほど有名なエピソードとなった。子供ながらにあの最終回に衝撃を受けた者は多い。
雨宮慶太、白倉伸一郎(この時はサプPだった)とそれぞれ組んだ初の作品でもある。


ちなみに、仮面ライダー555ではこんな逸話が




敏樹
(草加雅人役の村上幸平に)
ファイズのキャラで誰に殺されたくない?

村上
木場。

敏樹
おk。分かった

村上
(渡された脚本を読んで)
いのうえぇぇぇぇ!!!!



同じく村上幸平関連で 、ブロッコリー(というか木谷高明)の圧力に曝されていた脚本家達に
「俺が責任取るから好きなようにやれ!」と発破をかけてカオスと化したことで有名な『ギャラクシーエンジェル』にて、
『カイザ・ムラカミ』役で村上をゲスト出演させたことがある。
内容は普通に面白く、村上の演技も声優としてやって行けそうな程自然。
草加の『なんじゃそりゃぁ~?!』が聴けるので草加、村上ファンは一度は見てみると良いかも。

最近は『牙狼』でも村上を登場させた。

村上とは非常に仲が良く、様々な珍味を食べさせている。
よく村上のブログにツーショットで写っているほか、ブログのカテゴリーに井上敏樹があるほど。
この他、若松俊秀(ジェットマン)、山本匠馬(キバ)など、「井上組」と言える俳優がいる。

上記の例にあるとおり非常に面倒見のいい性格で、人を悪く言うことも滅多に無かったりすることから、
業界関係者には彼を慕っていたり尊敬していたりする人物が結構な数存在する。主にこの人とかこの人とか。

アニメだと東映版劇場版遊戯王にも関わっている他、『ドラゴンボール』の最初の映画も手掛けている。
また、『ドラゴンボールZ』ではベジータとナッパが地球を訪れる前のエピソードを執筆しており、これも賛否が分かれる内容となっている。
更に、アニメ版名探偵コナン初のオリジナルエピソードの脚本を担当したのは彼なのだが…「色々とツッコミ所の多いシナリオだったため
ストーリーやトリックの整合性を重視するお偉いさんを怒らせてしまい、以後呼ばれなくなってしまった」という噂が出た
(実際、その話を担当した年以降は名探偵コナンには参加してない。
 オリジナルエピソード以外に脚本を担当した3話「プロサッカー選手脅迫事件」「消えた死体殺人事件」「カラオケボックス事件」は
 いずれも原作のアニメ化。ちなみに「消えた死体殺人事件」では犯人の動機の謎の改変があったり…)。


最近では、『月刊ヒーローズ』の『装刀凱 ―ソードガイ―』、『仮面ライダークウガ』や
ハローキティ×ヒーローという異色の漫画『イチゴマン』(担当編集:村上幸平)の原作を担当。
また初の純文学作品『海の底のピアノ』、2冊目となる『月神』を発表している。




追記、修正は任せた


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