シュロウガ

登録日:2010/09/07(火) 04:51:21
更新日:2024/04/17 Wed 22:01:06
所要時間:約 6 分で読めます






狩れ、シュロウガ……!



スーパーロボット大戦Z』に登場する機動兵器。



シュロウガ


全長:30.3m
重量:53.1t
装甲材質:不明
搭乗者:アサキム・ドーウィン
デザイン:大張正己
戦闘曲:BLACK STRANGER



□概要

謎の青年、アサキム・ドーウィンが駆る漆黒の人型機動兵器。
全体的に鋭いフォルムを持ち、さながら凶鳥のような姿が特徴的な機体。

極めて高い機動性能と、知的生命体の負念を力に変換する永久機関「ノヴァ・ジェハード」から供給される莫大なエネルギーにより、流竜馬が「ゲッター以上」と称する程のパワーを誇る。
また神出鬼没かつ変幻自在で、何もない場所から突如として出現したり、あるいは他の様々な姿に偽装したりする事も可能。
アサキムが遠隔操作で操る事も可能らしく、彼が呼べばすぐに登場する。

その性質から非常に謎が多く、分かっているのは高い性能を持つ事と、動力が永久機関である事のみ。
変形機構らしきものも持っているが、普段は専ら人型で行動する。
なお、人型は「黒神形態」、鳥型は「黒鳥形態」という呼び名がある。


どうやら平行世界(別次元)へのシフト能力までも持ち合わせているらしく、その技術がどこで生み出された物かは不明。
『Z』における機動兵器郡はおろか、ジ・エーデル・ベルナルのカオス・レムレースでさえ技術系統が異なっている。

ちなみに、現在こそ色は漆黒だが、かつては色や造形が異なっていたらしい。
何故変貌したのかも不明。背部から見るとブルー系統の色が多く、またカットインをよく見ると顔面部はマスクであり、その裏に人型の顔がある。
設定画から読むに、元々はグランカイザーなどのような勇者メカに近いデザインであり、その上から漆黒の外装やウイングを被せているような状態だと思われる。

デザインモチーフは「悪魔」。
黒い機体色や角、皮膜を模したウイング辺りが顕著。


□解説

そんな本機ではあるが、その機体特性やパイロットであるアサキムから、「風の魔装機神」サイバスターに酷似している事が分かる。
両機の関係性は全く不明だが、必殺技「レイ・バスター」中にサイバスターが登場する事、何かにつけて「風」と例えられる事などから、それなりに深い関係を持つと考えられている。

またシュロウガという名前は、『第2次スーパーロボット大戦』でオリジナルユニットの候補としてサイバスターやグランゾンと共に考案された没企画次元烈風(じげんれっぷう)狩狼哉(シュロウヤ)にも似ており、元ネタであるとも考えられる。
設定的には「平行世界間を移動でき、サイバスターとグランゾンの戦いを止められる存在」というものだったらしい。*1


しかし、幾らかなり古株の設定だとしても、かなり趣味が分かれる上、今さらながらにサイバスターなどと絡める手法を批判するファンも多い。
一方でケレン味溢れるデザインと技の数々に魅せられた人も多いとか。

一応ガレージキットやら完全変形フィギュアやらが存在するが……高い、高すぎる……
ここは膝をついてコトブキヤにプラモデルの発売を希望するしかあるまい……



□武装


  • ラスター・エッジ
額の宝玉から光線を放つ。ラスター(輝き)エッジ(刃)

  • ディスキャリバー
ディスカッターではない。紅い刀身がサ○ンサーベルっぽい。アサキム曰く「魔王剣」
鞘から抜き取るような動作を行うが、どうやら腕から力を解放しているらしい。
トドメ演出では、両断した相手を足でずらしている。鬼畜。
余談だがこのモーション、SFC版のギオラストが使う「だるまさんが転んだ」とほぼ同じ。
『天獄篇』ではモーションが追加。アクロバティックに動くようになりスタイリッシュさが増した。

  • エンブラス・ジ・インフェルノ
サイフラッシュでは(ry
巨大な黒いドーム状の光を放つMAP兵器。曰く「獄炎の抱擁」
範囲は広いが敵味方識別機能は無い。さらに再世篇では隣接マスが死角になった上P属性が消滅。

  • トラジック・ジェノサイダー
ハイファミリア(ry
アサキムが「黒き獄鳥」と呼ぶ鳥型のエネルギー体を生み出して射出し、敵を全方位から切り刻むオールレンジ攻撃。
フィニッシュ演出ありと地味に贅沢。
なお、発射口はサイバスターだと「コスモノヴァ」の発射口にあたる部分。

  • ランブリング・ディスキャリバー
ディスカッター乱舞の(ry
ディスキャリバーと持ち前の機動力を用いて、相手を四方八方から素早く刻みながら魔方陣を描く。
最後は魔方陣が爆発してジ・エンド。
戦闘アニメをよく見ると、左手から血(っぽいの)が滴り落ちてる。
手の中にディスキャリバーを召喚するのだが、この時刀身を握っており、逆の手で柄を持って引き抜く。この関係で左手が裂ける。
魔法陣を描いているのはこの血のようなもの。


  • レイ・バスター
今から無限獄の扉が開かれる…!

転神だ、シュロウガ!

さあ、垣間見るがいい!
僕の過去!僕の罪!僕の宿命(さだめ)!そして、僕の絶望を!!

フッ…僕の希望は、どこにあるんだろうね

アァァァカシック・バス(ry
……機体を黒鳥形態に変形させて魔方陣で加速し、突撃した相手を異空間に引きずりこむ。
引きずり込まれた相手は断片的ながら、アサキムの「過去」と「罪」を垣間見る事になり、その演出中には、 
  • ブラックホールクラスターを放つグランゾン
  • 片腕を失って落下するサイバスター
  • 真サイバスターと斬り合うサイバスター
  • シュロウガとサイバスターの魔法陣を背景にアサキムの影に重なった逆さのマサキ
  • 白服と黒服の謎の女性二人
  • 月夜の街に佇むアサキム
が4秒程度の間に次々と写し出される。
これが「過去」であり「罪」らしいので、アサキムはマサキの成れの果てか、並行世界のマサキとも言われる原因となっている。

謎の女性二人は、一説にはマサキのファミリアたるシロ・クロの人間体と言われているが、シロは精神的にオスである。
胸の大きい白服の女性は腕をクロスして不敵な笑みを浮かべ、顔の半分に影のかかった黒服の女性はやや険しい表情でこちらを見つめている。
…ウェンディとテューディかもしれないが

なお、真・魔装機神のサイバスターは異世界ア・ゼルスにどこからともなく落ちてきた「神の腕」(サイバスターの腕)のデータを元に作られている。

現在のところ「コスモノヴァ」に該当する武装はない。 



□劇中の活躍


セツコ・オハラランド・トラビスの前に現れ、彼らが持つ「スフィア」の力を手に入れる為に暗躍する。
ランド編では彼の生き方に感銘を受けたアサキムが味方となる場合もあるが、セツコ編では完全に敵。
チーフやトビーのバルゴラを赤子の手を捻るように破壊し、幾度となくセツコを苦しませている。
そのためか、ランドルートとセツコルートのどちらを先にやるかで印象が全く異なってくる。

とにかく無駄に動く上に性能が高く、かなり面倒臭い相手。
オマケに、コイツが出てくるステージは割と強めの敵ユニットが多数登場する事が多く、簡単には落とさせてくれない。

ランド編では条件次第で加入し、ラストステージでシュロウガvsカオス・レムレースという夢の対決が可能。
あの傍若無人迷惑男を、「無限獄」へと叩き落としてやろう。


第2次スーパーロボット大戦Z』では、スポット参戦で操作可能。
破界篇では何かしらの理由で大半の武装が使えない状態だったが、再世篇でほとんどが復活している。

アサキムは「知りたがる山羊」ともう一つのスフィアを所有しており、ツィーネもしくは二人の女性と何らかの関係があるのでは、と推察されている。










【以下、天獄篇ネタバレ注意】




















黒翼は宿命を超え、天罪を贖う!


シュロウガ・シン


全長:32.4m
重量:58.1t
装甲材質:不明
搭乗者:アサキム・ドーウィン
戦闘曲:BLACK STRANGER


第3次スーパーロボット大戦Z 天獄篇』に登場。
ヘリオースの力を受けたアサキムがオリジン・ローの流れを体得し、「夢見る双魚」「知りたがる山羊」「偽りの黒羊」「尽きぬ水瓶」の四つのスフィアのリアクターとなったことで変貌したシュロウガ。
その名は「罪を重ねたもの」を意味する。
機動力と速度はシュロウガを上回り、その攻撃は因果を断ち切り、対象を輪廻から追放する。
元々は因果律を操作するシステムであったシュロウガが4つのスフィアを吸収し、アサキムがそれぞれのリアクターとなることで本来の力を取り戻し、人知を越える力を見せる。

フェイスガードがなくなって素顔をあらわにしたその姿は、悪魔のそれを思わせる禍々しさを纏っている。
4つのスフィアは両肩と脛のアーマーに内蔵されている。


□武装

  • エンブラス・ジ・インフェルノ
変貌前と同じくMAP兵器。

  • インテグラル・ディスキャリバー
曰く「罪深き魔王の剣」
ディスキャリバーを変化させた真紅のバスタードソードで一刀両断する。
トドメ演出として両断した敵機を鷲掴んで投げ飛ばすことで確実にトドメを刺す。
魔装機神最終作の主役機が似たような武装を持っているが多分関係ない。
最初の構え方が実にサンライズっぽい。

  • トラジック・カーネイジャー
曰く「黒天の獄鳥」。トラジック・ジェノサイダーの発展兵装。
魔法陣を敵の周囲に設置して逃げ場を封じ、全方位から襲う獄鳥の奔流に飲み込み、そのまま魔法陣そのものを収束させて圧殺する。

  • ジェノシック・ノヴァ
これは僕の贖罪なのさ
翔けろ、シュロウガ・シン!

転神!

虚空に刻まれた僕の負念(マリス)で!全時空を破界し、再世する!
ジェノシック・ノヴァ!!
君が真実に!太極に!神話の果てに到達する事はない!!

…僕は辿り着いてみせるよ、今度も…あの門にね

レイ・バスターのグレードアップ攻撃で、シュロウガ・シンの最大攻撃技。
スフィアの力によって瞬間移動した後蹴飛ばした相手を変形して追撃。
時獄・連獄・天獄の象徴である魔法陣を突き抜けてスフィアのエネルギーを解放、黒い翼を広げて突撃し、膨大なエネルギー諸共シュロウガを突撃させて消し飛ばす。
六条のエネルギー翼を広げた姿やアサキムの台詞など、明らかに「アカシック・ノヴァ」を意識した攻撃。










【以下、さらなるネタバレ注意】




















シュロウガの正体は、因果律干渉システム『至高神ソル』のどこかの世界における並行同位体。
異種同質の存在であるスフィアを探知・吸収する能力があった。
元々はこのような姿ではなく、並行世界を流浪する中で特殊な人間の意志・霊子・霊力を吸収して少しずつ変化していったらしい。

元々のパイロットは何らかの理由で姿を消しており、エス・テランに流れ着いた時には誰も乗っていなかった。
そのためか、シュロウガは失われた乗り手の存在を求め、刻まれた記憶から失われた乗り手を模した虚像を構築した。それがアサキムである。

怒りのドクトリンによって無限輪廻を組み込まれたシュロウガは、因果律を歪めることで無数の並行同位体が重なって存在している状態にある。撃墜されても、何度でも蘇るカラクリはこれである。

つまり、本当に不死身なのはシュロウガの方であり、アサキムは再生の度にシュロウガがダウンロードしているイメージに過ぎなかった。


元の姿や本来のパイロットについては最後まで不明のまま終わったが、初登場時からほのめかされるマサキ&サイバスターとの関連を考えると、「アカシックレコードに接触し、因果律に干渉する」システムの正体がラプラスデモンコンピューターかそれに類する機構であることは想像に難くない。

また、前述の通りこの機体は「人間の意志や霊子を吸収する」という機構を有し、さらに膨大な意志の奔流によってなる「次元力」の塊であるスフィアを攻め取る能力がある。
このことから、サイバスターだけではなくレイブレードの機能も組み込まれている可能性もある。


第2次OG』にてユーゼスがマサキ(サイバスター?)に対し言い放った「ある言葉」も気になるところ。


全ての真相はOGシリーズに持ち越されたが、果たして解明なるか。






さあ……編集するがいい!
アニヲタのWiki!冥殿の*!そして僕の項目を!

フッ……立ててしまえば、楽なものだよ……



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最終更新:2024年04月17日 22:01

*1 『電撃スパロボ!』Vol.3より。