チェーンソー男(バイオハザード)

登録日:2011/11/16 Wed 21:55:49
更新日:2024/03/27 Wed 20:09:41
所要時間:約 7 分で読めます






チェーンソーの音と共に奴はやってくる……



ブゥゥゥゥン!








ブゥゥゥゥウゥゥン!







「イヤァァァァァ!!」





「あぅぅぅぅん」


バイオハザード4に登場するクリーチャー。サラザール家の領地に原生する寄生生物プラーガに寄生されたヒトの成れの果てであるガナードの一種。
ガナード化した村人の中でもプラーガとの同化に適合しすぎた個体。つまり兵器としては制御しにくい失敗作である。強靱な腕力を生かし、伐採用チェーンソーを武器として振り回すため、チェーンソー男と呼ばれる。
薄汚れたシャツと、サスペンダー付きの茶色のズボン、そして目の部分をくりぬいた頭陀袋のマスクを着用し、黄色いチェーンソーを装備する。

雑魚に分類される敵キャラでありながら多くのプレイヤーにトラウマに植え付け、強い雑魚の代名詞とも言えた。

何故トラウマなのか。そして何故強い雑魚と言えるのか。

既にプレイ済みのWiki籠もり諸君や先述の内容から察した方は分かるだろうが、それはコイツの攻撃を食らうと……






即死





だからである。

チェーンソーで肩から腹までをブッた斬られ、断末魔の悲鳴の中で絶命する。
さらに海外版では頭が吹っ飛ぶというエグい演出までもがついてくる。




しかも、このチェーンソー男が登場するのは序盤中の序盤。

流れを説明すると


レオン、村に到着

村人に一斉に襲われる

無人の民家に逃げ込む

入口を塞いで立てこもる

チェーンソー男登場


こんな感じ。
その後は、まさか即死するとは露知らず数多くのプレイヤーが彼にブッた斬られた。

しかしバイオハザード4ではその場でコンティニュー可能となった為、それを知ったユーザーはチェーンソー男を警戒しながら再開する。
……しかし、このチェーンソー男は滅茶苦茶タフなのだ。
これまでのバイオでは強敵のリッカーやハンターでも『ショットガン2・3発』『マグナム1発』で撃破可能だったが……

ショットガンを何発撃ち込んでもなかなか死なない。中盤手に入るようなマグナムでも同様である。
これは何故かと言うとチェーンソー男には与ダメージの上限リミットが設定されており、それ以上のダメージは自動でカットされてしまうからである。
必然的に強力な武器であろうとも何発も打ち込むことになり、これが異様なタフさと強敵感を演出している。

歴代バイオハザードでも屈指のチート性能を持つ、こんな化物が追い掛けてくるんだから、追跡者以上のトラウマ間違い無しである。
一応はレオンが逃げ込んだ先の民家でショットガンが手に入るも、確実に苦戦する。
しかも、他の村人も一緒に襲ってくるのでチェーンソー男1人の撃破に専念出来ない。
そして何より恐ろしいのが…




『勝利条件が提示されない』



まず広場に入ると、プレイヤーは広場に閉じ込められ完全に逃げ場を失う。
村人を倒しても倒しても次から次へと沸いて出る。
そして何よりこんな怪物が追い掛けてくるのだ。

一応は一定数の村人を撃破するか、一定時間逃げ切ればイベントが起きて村人が撤退し先に進めるようになる。


しかし、想像して欲しい。
何の勝利条件も提示されないまま大勢の村人やチェーンソー男に追い回され、逃げ場も無い状況…
ユーザーは序盤にこんな状況に陥ってしまうのだ。
初見殺しにも程がある…。

しかし、それを乗り切ってこそバイオユーザーだろう。
実は最初の村に2体おり先にショットガンのある民家に逃げ込むと1体消える。
あえてショットガンを放棄し、先へ進もうとすると出口前に1体が待ち構えている。
チェーンソー男と取りまきをハンドガンだけで対処するのは困難を極めるからと、やっぱり例の民家へショットガンを取りに入ろうとすると…。

ただしチェーンソーを振りかぶった瞬間に顔を攻撃すれば確定で怯むという弱点が存在していたりする。
慣れてしまえばチェーンソー男が近付いてくるのを待ってナイフやハンドガンで迎撃→体術で蹴り飛ばす→倒れている間に追撃のループに持ち込めるので落ち着いて対処しよう。


とまあ、初見殺しも相まってバイオハザード4の顔とも云うべき敵となった。
特にインパクトの強い、『チェーンソーでレオンをブッた斬るシーン』は某GC誌の表紙にもなった。
ただし、そのままでは店頭に並べられない為カバーが掛けられる等の配慮が為されたので購読者以外の目には付かなかった。



因みにPS2版だと容量の問題で同時に現れる村人が少なくなった為、それほど苦戦しなかったりする。
それでも十分怖いと言う人も居るが……

タフさの秘密は特殊なダメージ計算式にあり、チェーンソー系は一部の例外を除き一度に最大6.6ダメージしか与えられないというもの。
そのためどれだけ強化した武器で攻撃しようがまったくダメージが増えないのだ。
ただし逆に言えば連射力のある武器を使えば効率的にダメージを与えられるため、2周目なら使う武器を選べば楽に倒すこともできる。



リメイク作品の「バイオハザード RE:4」でも登場が確定。PVでは「パリィ」と呼ばれる緊急回避システムでナイフでチェーンソーを受け止めるレオンが見られる。
……どちらがB.O.W.なんだろうか。



【亜種】
◇チェーンソー姉妹


本編では1回のみ登場。
エイダ編では村で2回に分けて1体ずつ登場。
要するにチェーンソー女だが、本編では2体(服装が青と黄色の1体ずつ)がコンビを組んで現れる為「姉妹」。
顔を包帯でぐるぐる巻きにした以外は村人のオバハンとほぼ同じグラフィック。
しかし、無表情なチェーンソー男と違いこちらは鬼の形相
チェーンソーを振り下ろす叫び声もこちらはより狂気じみている気がする。
梯子を降りた先で壁をブチ破って登場し、逃げ場を失った多くのレオンをKILLした。

基本的な部分はチェーンソー男と同じ。
マーセナリーズでは村で無限に湧いてくるので、頻繁にマーセをプレイしているユーザーにはコチラの方が馴染み深いだろう。

通常は2体同時くらいまでしか出ないが、撃破数が増えると同時に3体出る事もある。
ただしハンクのみ、姉妹相手に逆に即死攻撃を仕掛ける事が可能である為数多くの姉妹がハンクの処刑によって荒稼ぎされた。


◇巨大チェーンソー男

マーセの海上ステージに出現。
見た目はチェーンソー男と大差無いが……『大きさ』が違う。
そして何より手にしているのが鎖でぐるぐると繋いだ二連チェーンソーとなっており、それを力任せに振り回しながら迫ってくる。
絶えず刃の回る金属音と煙を吹かせ続ける姿が他のチェーンソー男とはまた違う恐怖を感じさせる。
なお、たまに他のチェーンソー同様に振り上げたまま追ってきたりもする。

他のチェーンソー系と比べて動きが素早く、その上チェーンソーを振り回しながら迫ってくる為攻撃が当てにくい。
またハンクの処刑や体術も一切通用しない鬼畜仕様。

目の前まで迫ってきたら完全に打つ手無しである為、マーセをやり込む野郎共にとって最強の敵と云える。

効率よく倒すには段差をジャンプで上がってきた際に着地と同時に隙が出来るので、そこをマグナムやライフルで狙い撃ちが望ましい。

が、強力な武器を持たないキャラではマーセにとって重要な時間を大幅に浪費してどうにか倒せるレベル……詰んだも同然。
と思われがちだが実は特定の場所からに落とすと楽に倒せる。


◇チェーンソーマジニ




バイオハザード5に登場。
今作では処刑マジニが作品の顔なので、あまり登場しない……






…なんて事は無かった!
むしろ本編で処刑マジニの出番は最初の1回のみで、コチラは本編に4回も出現。
どんだけ優遇されてんだよ…

初登場時には施錠された門の向こう側からチェーンロックをブッた切って出現。
大抵のユーザーはチェーンソー男と同じ方法で倒そうとするだろうが……

なんと、チェーンソー男と違い『至近距離からショットガンを撃っても吹っ飛ばない』そして怯みさえしない。
タフさに拍車が掛かり、防御力が更に圧倒的なものとなって多くのユーザーを恐怖のどん底に陥れた……
と思いきや

タフさに拍車が掛かった分、攻撃の速度が圧倒的に遅くなっていたりする。

原因は何故か高笑いしてからチェーンソーを振り下ろすようになった為
しかもチェーンソーが首に当たらなければDYINGで済む。

そして………プレイヤーがDYING状態で目の前に現れた場合は何と少しだけ止まって待ってくれる。もちろん少しだけだが…前回と比べて優しくなった。

マーセでは船上ステージに登場。
タフさに於いて圧倒的に拍車の掛かったチェーンソーマジニだが、このステージには何と『ロケットランチャーが3つもある』ので実質的に狩られ専用となっている。
もはや恐怖もクソも無い扱いだが、油断していると振り向いたら既にそこに居てブッた斬られたりと、腐ってもチェーンソー男である。

なお、マーセや本編の難易度ハードでは一度倒れてから復活して狂乱モードに入る事がある。
こうなると巨大チェーンソー男と同じモーションになってチェーンソーを振り回しながら迫ってくる。この状態では攻撃力は即DYINGに低下する。
ただし、この状態化する頃には残りライフが少なくなっているのでマシンガンやショットガン等でさっさと撃破してしまおう。

ちなみに公式資料集によれば当初はコイツが処刑マジニとして登場する予定だったが、細身の男が大斧を振り回しても迫力に欠けると言う理由で処刑マジニが新たに生み出され、処刑マジニ(予定)のコイツは大斧をチェーンソーに持ち替えて登場することになったんだとか。

◇ウビストヴォ
バイオハザード6ジェイク編とエイダ編にて登場するCウィルスの完全変異体のクリーチャー。
何とこいつのチェーンソーは生まれた時から持っているという奇怪なものである。
同時に動力源ともいえる心臓がそのチェーンソーに埋め込まれており、そこが弱点となる。
セルビア語で殺害を意味している名前の通り、味方ともいえるジュアヴォやゾンビにも容赦せず、しつこくジェイク達やエイダを追い回してくる。
生み出したネオアンブレラですらその扱いに苦慮している模様。


5のチェーンソー男と違い、近寄ると即死である。

特徴として
デカい(2m強)、ダブルチェーンソー、と4のマーセと同じデータのようである。

数多くの傭兵がこいつに狩られた。


スキャグデッド
バイオハザードリベレーションズに登場するチェーンソー担当クリーチャー。
こいつの最大の特徴は、右腕の先端がチェーンソーになっているのである。どうやったら生物があんな風になるんだ…。通常攻撃は即死では無い(それでもダメージは高い)が、不用意に近づくとつかみかかって即死攻撃を仕掛けてくるので要注意。また口からトラバサミ(の様な生物?)を吐き出し、プレイヤーの行動を阻害する。どうやったら(ry

◇変異ペドロ
リべレーションズ2に登場する。正確にはドリルだが、チェーンソーに相当するクリーチャー。
元々はクレアの仲間であった人間だが、恐怖で発症するt-Phobosウィルスによってクリーチャー化してしまった。
無印のスキャグデッド程の脅威ではないが、2戦目では狭い場所で戦うこととなる。
即死攻撃は突進だが、比較的避けやすい。
作中では2回戦い、1回目の時点でも倒せるが弱点が見えないため、戦うのはオススメできない。

◇ミア・ウィンターズ
バイオハザード7に登場する、主人公イーサンの妻。E型特異菌に感染し、エヴリンこと実験体E-003に精神を乗っ取られている。チェーンソーでイーサンの手首を切り落としたあと、屋根裏でチェーンソーを手にイーサンと対決する。
いきなりのボス戦にビックリしたプレイヤーは多いだろう。
しかし、主人公のイーサンも片手で器用にリロードする一般人ならぬ逸般人であるため、片手しかない状態で妻と壮絶な夫婦喧嘩をすることになる。
E型特異菌の影響で生命力や筋力が強化されており、頭に何発も銃弾を喰らっても死なない。マッドハウスでは入手できる弾薬が少ないため、作中のボスとしては最強レベルである。最初からクライマックスとはこのことか…。

◇ジャック・ベイカー
同じく「7」に登場。
シリーズではネメシス、ウスタナクに次ぐ三人目となる「不死身の追跡者」。
チェーンソーと植木鋏を組み合わせたようなヤバい武器を手に地下でイーサンとチェーンソーデスマッチを繰り広げることになる。
悪魔のいけにえ2」じゃないんだからさ…
どちらかというと、怯まずにチェーンソーでチャンバラしようとするイーサンのほうがイカれてる。








「よし全部書いたな」



「他に亜種とかが居たら追記・修正お願いしま……」



「イヤァァァァッ!!」




「チェーンソーめいでん!?」




ザシュッ



「あぅぅぅぅん」




You Are Dead



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最終更新:2024年03月27日 20:09