校倉必

登録日:2010/05/22(土) 12:00:06
更新日:2022/03/22 Tue 03:42:55
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「刀?そんなものには興味はねえ───この一本があれば十分だ。おれはそんなものより、とがめが欲しい」

「一目惚れだ。おれの女になれ」








あぜくらかなら


声:小山剛志


テーマ曲『愛と誠』

刀語第五話『賊刀・鎧』に登場する人物で、賊刀『鎧』の所有者である。


鎧海賊団の船長。
全身を銀色の西洋式甲冑で固めている。
これを四六時中装備しているため、本当の姿がわからない。
豪放磊落な性格だが、単なる脳筋ではないらしい。
年齢三十八、身長七尺五寸七花も身長2mあるのに必は一体何者だよ…)、体重三十九貫三斤、趣味釣り。

まずは必が所属する海賊団について書かせてもらう。



【鎧海賊団について】

由来はまんま代々賊刀・鎧を所持してきたからである。

旧将軍時代は瀬戸内海に拠点を置いていた。
この頃、刀狩りを実施していた旧将軍は鎧海賊団が賊刀・鎧を所有していることを知るやいなや、海賊取締令を出して刀を手に入れようとした。
しかし、鎧海賊団はあっさりとこれを撃退した。

必が船長となった現在では拠点を薩摩に置くようになった。
必は薩摩の温泉街の客寄せとして二週間に一度大盆を開き、地域発展に貢献している。

大盆とはいわゆる闘技場であり、ここでは参加者に順位付けがなされて、順位に応じて賭けの倍率に関与される。
挑戦者は勝利を重ねることで、頂点に君臨している必と勝負ができるようになる。

とがめは悪名よりも名声で溢れる鎧海賊団を敵に回す=濁音港の温泉街の住民を敵に回す事態を如何にして避けるかための奇策を練らなければならなくなった。



【物語が始まる前の必】

作中で、必はとがめに薩摩生まれの薩摩育ち、生粋の九州男児であると名乗っていたが、実は嘘である。

必は中継貿易で経済をまかなっている琉球国出身で、とある漁村の漁師の息子として生を受けた。

ちなみに苗字の『校倉』は後に考えたものであり、この地では『かなら』とだけ呼ばれていた。

5つ下の妹に『こころ』がおり、必は彼女に対しては甘かった(つまりシスコンであった)。

父と同じく漁師になり、平和な生活を送っていくだろうと淡い期待をしていた。

身体がなかなか成長しないことに思い悩んでいた必は十三の頃、村の決まりを破って妹と一緒に父の乗る大型漁船に無理矢理乗り込んでしまう。

兄妹で決まりを破るのが、この時が最初で最後になってしまうとは知らずに…

運が悪いことに薩摩に拠点を移した鎧海賊団の襲撃に遭い、必はこころを含めて船員全員が殺される現場を目の当たりしてしまうのであった。

必は雑用係として生きながらえ、海賊として生活するようになった。

憎むべき連中と過ごす屈辱の人生が始まったが、必が十五になると『鎧』の管理を担当するようになった。

刀に選ばれたのか、必の身体は鎧の形に合わせてどんどん成長していった。
高い身長が羨ましくてならない…

二十の時に『鎧』を着る機会が与えられ、海賊団に反逆し、一人残らず殲滅した。

以上に記したことは、必にとっては黒歴史以外の何ものでもないだろう。

以降は鎧海賊団船長として常に『鎧』を装備したまま過ごすようになって今に至る。


【本編での必】

皐月某日、とがめ達は大盆を見物していた。

この時、必は大盆に出場していて、5人抜きした剣士に体当たりしてノックアウトさせてしまう。

これを見たとがめ達は対策を立てるために宿へと戻った。

無双の『鎧』の攻略策。
ところで、賊刀・鎧は斬刀・鈍で斬れるのであろうか?
斬刀・鈍が絶刀・鉋を斬れるか?も含めて検証して欲しいものである。

とがめは虚刀流の鎧通しの技である四の奥義『柳緑花紅』を用いて外側を破壊せずに内側を破壊する戦法を思いついた。

ちなみにとがめは他にもいくつか策を考えたようだが、どれも悪魔のような策であったそうな。

例)
  • 海に突き落とす
  • 熱攻め

ある程度話をしていたところで、必がやって来た。
必はとがめ達が日本最強の剣士錆白兵を倒したこと、賊刀・鎧を入手しに薩摩に訪れたという情報を耳に入れ、交渉しにやって来たのである。


そればかりか、必はとがめに対して上記の台詞を述べてしまうのだった。

臨時の大盆で決闘することに決まったが、必の前に対戦する予定だった部下三人が真庭鳳凰に殺されてしまい、急遽七花対必の一本勝負となった。

勝負が始まり七花は鎧通しを行ったが、絶対無双の防御力の前には全く歯が立たなかった。
これをよく思ったか、必は何度となく体当たりを繰り返す。

七花はわざと負けようかと思うようになっていたが
「ばかーっっっっ!」
という叱咤から始まるとがめの熱い想いを受け止め、闘志を湧かした。

結果、七花は必の突撃を受け止め、必の身体を持ち上げて地面に叩きつけて勝負を制した。


【使用技】


  • 否崩れ
  • 後如
  • 丸後如
  • 回処帯
  • 眼調
  • 刀賊鴎

←(溜)→突

どの技もモーションが同じで、相手に特攻する技。


単純ながらも賊刀・鎧の防御を活かした体当たりで、受けた相手への衝撃は凄まじい。


アニメでは微妙な変化が見られた。

否崩れ・後如
左肩からのショルダータックル。インパクトのタイミングに若干の変化か

丸後如
頭から突っ込んでいくタックル

回所帯
裏拳の様な描写がある

眼調
両腕を突きだしてのタックル


刀賊鴎
右肩からのショルダータックルで、肩に付いたドリル(?)で相手を突き刺す殺傷力の高い技と予想される。
止められはしたものの、限定奥義だけあってタックルだけの威力をみても他の技とは一線を越えていた。



海賊団船長───校倉必。

とがめに見事にフラれるも、七花が精神的に成長するきっかけを与えた。

不名誉であるが、七花が戦った相手の中では一番弱かった人物でもある。

アニメではヒゲ独身こと小山剛志さんが演じた。
必がうたわれるもののクロウのように豪快なところがキャラに非常に合っていて素晴らしかった。

また、死をテーマにする刀語において、刀の所有者で初めて生存した人物である。
この巻以降から七花の戦いに相手を殺さない真剣勝負も導入されるようになる。

余談だが、必の妹は五つ下である。
生きていたらとがめくらいだと船員が述べたが、そうするととがめは三十(ry いや、十七だろう。
敗戦処理において、必は嫌がらせとしてとがめ達を蝦夷行きの船に乗せてやった。



鎧を失ったその後の必はむしろ技が多彩になり、今まで以上に大盆の人気闘士となったそうだ。



以下台詞

「がはは───なるほど、大盆で見たときも思ったが、こうして近くで見れば、より一層改めて、可憐な女じゃねえか───髪の色も綺麗だ」

「───賊刀『鎧』もなめられたもんだ。絶対無双の防御力、四季崎記紀が守りに重きを置いて創作した日本刀───悪いがこの鎧さ、鎧通しを通さねえ」

「避け回っていても、しかしどうしようもねえぜ。往生際の悪さもこの上ねえな、虚刀流。みっともねえ真似してんじゃねえよ。そんなのがおれの前任者かと思うとがっかりだぜ。それで日本最強を名乗ろうなんて、図々しいにもほどがある───いいからもう覚悟を決めて、大人しく賊刀『鎧』の餌食となれよ」







「愚問だな。アニヲタとして生まれた以上、どっちを追記か、どれを修正か───それが気になるのは当然だろう。日本最強のwiki篭りなんて看板は───覚悟もなしに掲げていいもんじゃねえ」

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最終更新:2022年03月22日 03:42