否定姫

登録日 :2010/12/31(金) 12:56:21
更新日 : 2017/03/07 Tue 19:57:07
所要時間 :約 5 分で読めます






「否定するわよ」

「わたしは否定する。奇策士とは違う、それがわたしのやり方───わたしは何も肯定しない。わたしはわたしさえも認めない。現実も現状も───限界も限定も限外も、ありとあらゆる森羅万象を否定する。事実は小説より奇なり───小説は事実より粋なり。しかしてわたしはそれを肯定しない。粋な世界に無粋な言葉で穴を開けるわ。そう、わたしこそ───例外なくすべてを否定する、否定姫」









ひていひめ


声:戸松遥


テーマ曲『否、と姫は全てを語らず』

刀語の登場人物。
初登場は第五話『賊刀・鎧』。
第八話『微刀・釵』から本格的に物語に絡むようになった。
炎刀・銃の所有者である(左右田との共有)。

背丈が高く、金髪に碧眼という日本人離れした外見を持つ女性。
あらゆる物事を例外なく否定することから、この名前で呼ばれる。

尾張幕府家鳴将軍家に仕えている人物。

肩書きは

尾張幕府直轄内部監察所総監督
……もういいです。

同じ尾張幕府に仕えているとがめとは政敵の関係にあり、互いに失脚の機会を窺っていた。

尾張城下街の一角にある、雑木林に囲まれた武家屋敷に住む。
家のセンスに関しては 空気が読めない家七花に評されたとがめよりかは遥かにマシである。
本名不詳、年齢不詳、身長五尺五寸、体重十三貫、趣味悪巧み。

懐刀に元相生忍者の左右田右衛門左衛門がいる。
否定姫は物語中盤から物語に介入。
左右田を使って、四季崎記紀の諸勢力の完成形変体刀獲得を巡る情勢を裏で掻き回すようになる。

何故か四季崎記紀の変体刀の在りかを知っているようだが……



【本編での否定姫】

本編では真庭忍軍の支援を受けたとがめにより、物語前半は失脚した状態から始まる。

七花が日本最強の剣士錆白兵を倒したあたりで政界に復帰を果たす。
ちなみに否定姫曰く、錆を日本最強に据えたのは否定姫によるものとのこと。

皐月某日。
本編初登場回。
天井裏で左右田が錆の件を報告したところ、怒鳴っていた。

文月某日。
否定姫は左右田を土佐の港に行くよう命令した。
狙いはとがめたちの刀集めの進行状況と七花の強さの確認、並びに天才鑢七実の強さの把握。
否定姫は七花が七実に勝利を収めてくれないと今後の刀集めに支障をきたすと考えていた。

葉月某日。
尾張に戻ってきたとがめと相対。
この際、左右田の招きを受けた七花とも初対面した。

とがめと会う際に必ずやるという互いに罵倒し合う儀式を終えた後本題に入った。
否定姫は不要湖に微刀・釵が出羽に王刀・鋸があることを二人に告げた。
更に不要湖に行く道案内として左右田を同行するよう提案した。
その狙いは七花がどのような敵が苦手なのかを探ること、信濃に刀集めにきたまにわにを始末するということである。

とがめたちが屋敷から出る間際のことになるが、二人は炎刀・銃を見た。
しかし、とがめはガラクタと解釈、七花は変体刀独特の共感覚を憶えなかった。

任務を終えた左右田に否定姫は真庭鳳凰の殺害を命じた。

神無月某日。
再び尾張に戻ってきたとがめたちに奥州に誠刀・銓があると伝えた。
このことを告げた時、一瞬七花の挙動が不自然だったことに気付いた否定姫は左右田に鳳凰の暗殺の件に追加して奥州ととがめや七花の関係を調べてくるよう命じるのだった。

霜月某日。
まにわにの人鳥始末並びにとがめが飛騨鷹比等の娘であることを知った否定姫はとがめの殺害を命じる。



【四季崎記紀の一族】

否定姫が四季崎記紀の完成形変体刀の在りかや特性、能力に詳しいのは彼女が四季崎記紀の末裔だからである。

四季崎の家系は元々刀鍛冶というわけではなく代々占術師の家系である。
流石に否定姫の代まで来ると能力も落ちてしまっているが、未来を予知する力を有していた。

四季崎記紀は日本がやがて他国によって蹂躙され、支配されてしまうと予測した。

そんな未来をつまりは歴史を改竄するために四季崎は完成形変体刀作成に乗り出す。
完成形変体刀は未来の技術を使って創り出した。
どうやって絶刀・鉋や斬刀・鈍などを作ったのかは気になるところ。

四季崎は完成を作り、次に完了を目指した。
その過程で虚刀流の鑢一根からなる『虚刀・鑢』、始祖不明錆一族の『全刀・錆』を見出だした。
四季崎自身は、どちらを選ぶか最期まで迷っていたらしいが、錆家の者は失敗作を自称している。

完了まで至った四季崎だが完全を目指すことはなかった。
「究極はあっても完全はない。完全を目指すことは闇に堕ちることに等しい」と

刀は斬るものではなく、時代を区切るものと考えていた。
これらの刀の出現により本来存在しえなかったはずの真庭忍軍や凍空一族が現れた。

歴史の改竄が進む中、世界に四季崎の筋書き通りに動いていない者はいないという状況にまで陥っていたが、
旧将軍と呼ばれる男とのすれ違いによって、筋書きにズレが生じていた。

そのズレを修正するために筋書きに組み込まれたのが飛騨鷹比等である。
予知により鷹比等という天才が生まれてくることを知っていた四季崎は、自身と向かい合わせる刀である誠刀・銓を仙人に託すことで人格に影響を与え大乱を起こさせた。

しかし鷹比等は自身が駒とされていることを自覚し大根役者に徹したためズレは決定的なものとなってしまった。

否定姫は一族の悲願である歴史の改竄を行うために再び変体刀集めに乗り出していたのである。


【第零話 虚刀・鑢での四季崎一族】

金髪碧眼で着物の似合う、否定的な童女が登場した。
最終章では四季崎一族の別の子孫と否定してはいるが、当時のことを懐かしむ素振りを見せてもおり真偽は不明。

鷹比等の前に前触れもなく姿を現し警告を行ったり、
常人なら日焼けを通り越し、大火傷となりかねない因幡砂漠の日差しの下で上半身裸で現れたりと不可思議な現象を起こしている。


【混物語での否定姫】

第刀話「ひていクリア」に登場する。
四季崎一族の未来予知の技術を応用することで時間移動を行い、未来の技術の過去への逆輸入に貢献している。これもまた、先祖の予言に従った上での行動である。
しかし、その一方で、自身の時代の人々を過去の柵から解放するために、因縁を断ち切る刀を探してもいる。

キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードが所持した妖刀「心渡」の見聞を行うために、
阿良々木暦の前に姿を見せ、透刀『鉄』を使った刀比べを行った。
勝負に際しルールの不備から暦に詐欺師となじられた際には、詐欺師ではなく奇策士だと否定している。

またスクール水着姿を披露した。


【使用技】


  • 鉄扇
↓右下→突

否定姫愛用の扇。
武器としては使用していない。



  • 通常否定
←(溜)→嘘

一つの文章に一つの否定表現を入れる。
否定姫が使うと嘘になる。


  • 二重否定
←(溜)→否

一つの文章に二つの否定表現を入れる。
普通は強い肯定となるが、否定姫が使うと否定になる。


  • 三重否定
←(溜)→照

一つの文章に三つの否定表現を入れる。
普通に考えると否定だが、否定姫が使うと照れ隠し(ツンデレ?)


四季崎記紀の末裔───否定姫。

以上の事実を将軍に告げた否定姫。
虚刀・鑢の完了により歴史改竄の野望は潰えてしまった。

担当は戸松遥。
作者西尾維新によるイメージで選出された。
非常に面白い演技であった。


以下台詞

「いつまで待たせる気よ───この愚か者」

「折角の未来だし、お目付役もいないことだし。はしゃぎたくもなるのよ───明日死ぬ心配のない世界ってのはね」

「でも───そうね。わたしにもしも、斬りたい怪異ってのがいるとすれば、それはやっぱり、過去からの亡霊ってことになるんでしょうね」

「あるいは亡霊ではなく因縁というべきかもしれないけれど。わたしだけじゃなく、あの時代の人間は、みんな結構、そういうのに縛られちゃっててねえ。あの不愉快な女も、七花くんも、真庭忍軍も───それに、右衛門左衛門の馬鹿もね」

「───四季崎記紀の刀を全て集めれば天下を取れるなんて───どうしてそんなことが言えるのかしら。いくさ場において、たった一本の刀があったところで戦局がそこまで大きく変わるはずがないじゃない。刀の毒。所有すると人を斬ってみたくなる───そんなの」

「否定するわ」

以下ネタバレ








「ああ!居た居たぁ♪七花クンめぇーっけ♪」

能登でのこと。
七花が家鳴匡綱を倒した後、彼の地図作成の旅に同行していた。

左右田の仮面を持ち歩き、後半のとがめの髪のように短く切り揃えての同行。

このことに関しては賛否両論といったところである。





「追記修正なんて嫌いじゃなくなくもない」



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