どうした!?品川

登録日:2012/09/17(月) 00:05:09
更新日:2024/03/21 Thu 11:25:47
所要時間:約 7 分で読めます




東野幸治「最近の品川はどうした? 以前は大阪の芸人全員に嫌われても、ギラギラして上品ぶらない芸風で面白かったのに、最近元気がない。」
「髪を伸ばし、韓流スターを真似たような格好しやがって。そんなおとなしいキャラはお前じゃない! 髭とか伸ばす意味がわからん。」
「ブログで禁酒宣言してやがった! そんなのいらん! 飲め!!」
「某ネット掲示板で死ねとか、有吉におしゃべりクソ野郎とか言われてた品川に戻ってほしい」

■内容
丸坊主に剃って、ギラギラした品川に戻して送り出す。


■どうした!?品川■


テレビ朝日 2012年9月13日(木) 23:15 ~ 24:15放送
<出演者>
MC:雨上がり決死隊
ゲスト:品川庄司・品川 / 東野幸治 / 陣内智則 / 有吉弘行 / インパルス板倉 / ギンナナ金成 / Bコースタケト / 千鳥 / 品川庄司・庄司


「どうした!?品川」は『アメトーーク』にて実現してしまった衝撃の企画。
先輩・東野幸治から可愛い後輩・品川祐(品川さん)に捧げられた、愛情溢れる企画である。


【発端】

事の始まりは7月27日に放映された「第13回プレゼン大会」。
最初は「CD出したことある芸人」「浜田雅功ファミリー」と無難な企画をプレゼンしていた東野だが、彼の本当にやりたい企画は別にあった……。

東野「『禁酒します』……すんなボケ!

「どうした!?品川」……東野曰く「以前のようなギラギラした芸人に戻ってほしい」としてプレゼンされたこの企画は、
「品川どうしたんや?」と思っていた多くの視聴者の共感を呼び、明らかに『アメトーーク』としても異質な内容にもかかわらず、
歴代最高となる得票数78594票を記録。僅か1ヶ月での実現の運びとなった。

そして、品川本人が控え室で収録を見守る中、参加芸人による容赦ゼロの「品川評」で幕を開けた番組は、
あの有吉をして「熱が違いすぎる」と言わしめた東野による「品川祐の歴史」の再確認から始まった……!

陣内「みんなこぞって大っ嫌いって話してたんですよ

板倉「もう当時は面識ないうちから『鬼の品川、筋肉の庄司』みたいな」

大悟「会う前から大っ嫌いでしたね


【品川祐ヒストリー!!】


東野「え~、『芸人』としての品川と、まあちょっと僕はこれはあんまり認めたくないんですけど『文化人』」
東野「……で、品川さん3つに分類されます」

東野「ギラギラ期……」

東野「この頃と調子ノリ期……」

観客「あ~!」


ギラギラ期

1995年
4月
  • 東京NSC1期生として入学。のちに「品川庄司」結成。

1996年
4月
  • 銀座7丁目劇場でデビューを飾る。

1999年
4月
  • テレビ朝日「ロンドンハーツ」の前説に抜擢。

2001年
5月
  • テレビ朝日「虎の門」ネタ対決で勝ち続け番組レギュラーになる。

10月
  • TBS「品庄内閣」スタート。
※初冠番組。

2002年
9月
  • テレビ朝日「虎の門」イキリすぎが原因でレギュラーを降ろされる。
※……その後、色々あって3年間雌伏の時を過ごす。

2005年
  • 体を鍛え始める。(相方関係なし)
蛍原「え?」
東野「『お笑いを鍛え、体も鍛え』や! 相方(庄司)鍛えてんねんで? でも関係あらへん!!」

12月
  • M-1グランプリ初の決勝戦進出。

●主な品川発言
「今の品川庄司はな、品川祐なんだよ」
「そんな風に馴れ合うつもりはない。お前らは全員敵だ」



調子ノリ期

※品川祐=芸人。
※品川ヒロシ=文化人。
東野「カタカナで、ヒ~ロ~シ(棒)」

2006年
8月(文化人)
  • 品川ヒロシ名義で小説「ドロップ」を出版。

11月(芸人)
※その後、スタッフに責任をなすりつける。

2007年
8月(芸人)
  • 「おしゃクソ事変」。
※客席が笑いではじけた(有吉は数々の芸人に握手を求められる)。有吉の項も参照。

8月(文化人)
  • ブログ本「品川ブログ」出版。

10月(文化人)
※スピンオフとして品川主演ドラマ「ユンゲル」が作られたほか、映画版「容疑者Xの献身」にも出演。

2008年
4月(芸人)
  • 「子供売れっ子vs子供人気なし芸人」で「品川しゃべりすぎ」とカンペを出される。
加地P「脇役なのに主役ぶってしゃべる(怒)」

9月(芸人)
  • 「家電芸人」でTKO木本のトークを横取りする「お笑い軽犯罪法違反」を犯す。
※Pにこっぴどく叱られたにもかかわらず12月に再犯。

10月(文化人)
  • 料理本「品川食堂」出版。
有吉「日本にある利権は全て持って行こうとしてたんですよね」
東野「見てみい、この自信に満ち溢れた顔!」

●主な品川発言
「俺だいたい出来んだよなあ」
「ネタ書けんだろ。ひな壇出来んだろ。MC出来るだろ。本書いたら売れるだろ。映画化だろ。漫画化だろ。料理出来んだろ。あと体鍛えてんだろ。
 ……多分俺、今芸能界一強えぞ」



どうした期

※文化人としての活動ばかりになる。

2009年
2月(芸人)
  • フジテレビ「めちゃ×2イケてるッ!」収録後に庄司と殴り合いのマジ喧嘩。
※喧嘩の原因は庄司から「マジで面白くない」と言われたことで品川がマジギレしたという下らないものだった。

3月(文化人)
  • 品川ヒロシ原作・脚本・監督映画「ドロップ」公開。
東野「こんなもんジャッキー・チェンですよホントに!」

9月(文化人)
  • 小説「漫才ギャング」出版。

2010年
6月(文化人)
  • 旅行エッセイ「品川トラベラー」出版。
※新たな食い散らかし。
陣内「また?」
大悟「育ち悪いの~品川祐!」

2011年
3月(文化人)
  • 品川ヒロシ原作・脚本・監督映画第二弾「漫才ギャング」公開。
※出演してもらっている後輩の大悟を役名(岩崎)で呼ぶ。

  • 韓流スターみたいになる。(見た目が)
東野「先言います。要はこの『どうした!?品川』でしたかったのは……ここだったんですよ」
有吉「そこが気に入らなかったんだ……」

東野「もしも庄司くんの相方が……こんな人だったら!?」

東野「アニョハセヨ~!!」

東野「俺と加地さんはそれで盛り上がったんや」
蛍原「あの人(P)も?」

2012年
5月(文化人)
  • 品川女子学院で特別講師を務める。

●主な品川発言
「成宮(寛貴)くん(『ドロップ』主演)がだんだんボクに見えてくる」

大悟「ボケじゃない?」
東野「笑うのはええシーンが撮れた時だけや!」

宮迫「成宮くんに似てるって、なぎら健壱(品川)さんが言ってんの?」

東野「成宮くんに似てませんけど~!?」

陣内「(昔は人が寄って来たのに)メガネかけた小島よしおと居酒屋おったんですよ」×7



【品川登場……そして】

番組も終盤に差し掛かり、ついに収録を見守っていた品川が登場。
何故か骨折して現れた品川はまさに「どうした!?品川」状態であった……。

品川「いやだって、『あの頃の品川が好き』だって俯瞰で見てたら3種類の嫌な奴なんだもん。……いい期がない! いい期がないよ!」

今や世間の声に折れTwitterも止めた品川に容赦なく浴びせられる励ましの声……。

当時の心境を聞いていくが、品川はどうにもおとなしい。

空元気を出すも、目には涙が浮かび、悪態も続かず因縁ある有吉には「腰ヌケ隠居野郎」呼ばわりされてしまう品川。

……しかし、遂に品川を救うべく「あの男」が登場する。



【庄司登場……感動のフィナーレへ】

なかなかヒールの顔を取り戻せない品川に物申すべく現れたのは、今や裸芸人として認知された相方(元イケメン芸人)の庄司智春……。

庄司「どうしたんだ!? 品川~!(ミキティ~!風に)」

……そして、何故か品川に昔を取り戻させる事の焦点は「品川の髪を切る」事に……。

庄司が髪を切りつつ「ミキティ」と呟く意味不明のやり取りから、ついに品川は長い前髪を自ら切ると、骨折の身で寄ってくる仲間達をちぎっては投げ、
東野らに「お前らもどうしたんだ予備軍だからな」と言い放つ。

品川「アドバイスしてあげようか? 下の名前をカタカナにしてごらん」

そして、主役の座を取り戻した品川が坊主となりスタジオに帰ってくるのだが、何故か傍らには一緒に坊主になった庄司が。

しかも庄司は誰も知らない間にハゲて額が広がっており、完全に品川のインパクトを吹き飛ばしていた。

庄司「どうした!? 庄司!」

品川「なんだこの身内に刺される感じ!!」

アゴ髭まで剃ったのに、全てのインパクトを相方に奪われた品川は、この後の新宣材用写真でもハゲた庄司のインパクトに食われ、
結局は美味しい所なしで番組を終えたのであった……。


おかえり品川
いってらっしゃい庄司



【その後】

オンエア後、品川のブログには坊主姿の品川自身の写真がアップされるも、彼はサングラスをかけて、そして既にアゴひげを蓄えていた。
そして翌年には木下半太の同名の小説が原作の映画「サンブンノイチ」の監督を務める始末。
すでに結婚し、一児の父になってしまったことも原因の一つではあるが、やっぱり品川は全盛期の頃に戻ることはできなかったのである…。

ちなみに東野は翌年「この間。」というエッセイを刊行する。その際の著者名義は「東野コージ」だった。
これが品川のアドバイスによるものかは不明である。


普通、ここまで大きくクローズアップされたら流石に仕事が増えそうなものではあるのだが、
後の品川の弁によればむしろ増えなかったらしい。
若手時代に色々イキり散らしたせいで、業界にはやはり品川の事を良く思ってないスタッフが今でも少なからずいるようで過去の振る舞いのツケに苦しめられているようである。
そして「どうした!?品川」から6年後に「ありがとう品川」が企画されるが、街頭インタビューのコーナーでは品川さんを初めて見た人も多いという何とも寂しい展開になってしまった。


【余談】

「どうした!?品川」の企画でゲスト出演した芸人達の中にさりげなく千鳥が出演していた。
当時の千鳥は東京進出したばかりでノブは姉妹番組のロンドンハーツの企画の流れによって一時期はノブ小池に改名するなど低迷期の真っ只中であり、「どうした!?品川」からおよそ2年後に同じく東野プレゼンで「帰ろか・・・千鳥」が実現してしまった。
しかし、様々な挫折を経験しつつもやがて千鳥は複数の冠番組を持つほどのブレイクを果たし売れっ子の仲間入りになるのだった。

品川さんも千鳥ほどではなくとも現在もそこそこ活躍しており、なんだかんだで彼の実力を評価している芸人仲間も決して少なくない…と思う。



庄司「下半期は忙しくなるぞ~!」
東野「忙しくなるぞ~!」

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • アメトーーク
  • 品川庄司
  • 品川さん
  • 芸人
  • どうした!?品川
  • どうした!?庄司
  • 腹筋崩壊
  • お笑い軽犯罪法違反
  • 3種類の嫌な奴
  • おしゃべりクソ野郎→腰ヌケ隠居野郎
  • メガネをかけた小島よしお
  • まさかのオチ
  • おかえり品川、いってらっしゃい庄司
  • 神回
  • 東野無双
  • 千鳥

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年03月21日 11:25