真庭忍軍

登録日:2010/12/26(日) 18:11:16
更新日:2024/01/11 Thu 22:57:44
所要時間:約 6 分で読めます





「忍者が裏切るなんてとか思ってんだったらそりゃ筋違いだぜ。忍者ってのは裏切るもんだろうが───卑怯卑劣が売りなんだからよ」







まにわにんぐん

刀語に登場する暗殺に特化した忍者集団、組織。
作中では鑢七実・七花姉弟から『まにわに』という可愛らしい愛称で呼ばれていた。

【概要】

装束の袖は切り落とされており、全身に鎖を巻いているのが特徴。
この鎖は鎖帷子の一種であり、主に防具として装着している。
一部の人物は武器としても使用。

覆面などで顔を隠してはおらず、それぞれの名前に合った格好をしている(単なるコスプレ集団とか思ってはならない)。

構成員は里の住民を合わせてもせいぜい百人いるかも危うい(なので常日頃から部隊を率いて動いているわけではなく、優れた人物を取り上げている様な感じである)が、一人一人の能力が優れている。

特に十二人いる頭領の能力は抜きん出ているのだが如何せん多くの人物の性格が破綻しており、集団で行動することがなかなかできない。

このことが刀語本編においてまにわにが敗北、滅亡する主な要因となってしまっている。

強いはずなのだが……
勝負する相手との相性や時期、巡り合わせが悪いためかあまり勝利を収めることはない。
それが災いしてか刀語、ひいては西尾維新作品における立派な

かませ犬
のポジションを確立してしまった。
上記の通り、作中時点で既にかなり衰退が進んでしまっている集団である点は考慮すべきではあるが・・・・・・


本項目では刀語におけるまにわにについて以下で説明していく。



【本編以前のまにわに】


詳しくは真庭語の項目にて解説していくのでここでは軽く。

成立は刀語の時代から約二百年遡る。
時は戦国。

相生忍軍と抗争している中、初代真庭鳳凰は真庭忍軍の頭領を一人から一気に十二人に増やすことを決意。

これが功を成したのか、相生忍軍に勝利を収め勢力を拡大した。

戦国の世、天下を統一した旧将軍家の治世が潰えた後は家鳴の尾張幕府に仕えることにした。

8代将軍家鳴匡綱の時代にはとがめに協力して、否定姫を失脚させることに貢献した。

とがめから四季崎記紀の完成形変体刀の収集の依頼が来るとこれに協力し見事『絶刀・鉋』を手にした。
ところが滅びかねない里を救うため、金に目が眩んだ真庭忍軍はとがめを裏切り、獲得競争を実施することになった。

その際に元々あった里(所在不明)ごと移動し、伊賀に拠点を置くことになる。

真庭忍軍の裏切りにより、他の忍者集団の幕府における信用も低下することになった。



【真庭忍軍十二頭領】


真庭忍軍を構成するのは十二人いる頭領である。

頭領はそれぞれ三人一組となっており、鳥組、獣組、魚組、虫組の四組の派閥からなっている。
最も一組を除けば派閥はあってないようなものだが……

■鳥組


通称『神の鳳凰』。
まにわにの実質的な頭。
人格破綻者が集う十二頭領ですらも鳳凰の命ならば時に文字通り命を差し出す事も躊躇わず、敵からも「たとえ真庭忍軍が滅びても、鳳凰さえ生き残っていれば真庭忍軍は再建可能である」とまで称される人物。

。『鷺白のり喋さ逆』称通

  • 真庭鴛鴦
声:山像かおり
通称『巻戻しの鴦鴛』。
非常に妖艶な女性。
というか格好が非常にエロい御方。
蝶々の嫁であり、彼が死んだ際には復讐したい気持ちがあったが、里のことを考えてあえて敵討ちをしようとはしなかった。
使用技は『忍法永劫鞭』といい、二本の鞭を使った忍法。

左右田右衛門左衛門との戦いではこの技により優位に立った*1が、最期は『炎刀・銃』により死亡。
死ぬ際には蝶々のことだけを考えていた。


■獣組

一番破綻してる者達が集う組。
とがめとは一番馴染みがある。

通称『読み調べの川獺』。
獣組リーダー。
獣組の中では人格者な方であり、また鳳凰への忠誠心は非常に高い。

  • 真庭蝙蝠
通称『メイドの冥土の蝙蝠』。
物語の発端であり、「忍者は裏切るもの、卑怯卑劣がしのびの売り」と豪語する。
読者に対し1話から高い戦闘能力・異能と呼ぶべき異様な忍法・しのびとしての知略・破綻した人格・そして見事なかませ犬っぷりを大いに披露し、「真庭忍軍十二頭領が大体どの様な連中であるか」を知らしめた。
その実力は十二頭領内でも「鳳凰様を除けばトップクラス」であったとの事で、十二頭領会議内で伝えられた彼の訃報には大きな狼狽と動揺が広がっていた*2

通称『伝染の狂犬』。
彼女は初代から登場している。


■魚組

一人を除けば魚がいない組。
というか一人は鳥組にいてもいい。

  • 真庭海亀
声:関俊彦
通称『長寿の海亀』。
恐らく魚組リーダー。
忍者でありながら全く忍法を扱うことができない。
しかし、その実力はあの剣聖錆白兵並の剣士である。
日本刀ではなくレイピアを好んで使う。

信州にて四季崎記紀の変体刀を収集していたら左右田にやられてしまうかませ犬。
その際アニメでは心理描写がカットされた。

名前のように長寿、とはならなかった。

拳法使いの蝶々同様、虚刀流を知っているが対戦には至らず。

通称『鎖縛の喰鮫』。
七花に最も影響を与えた人物。

  • 真庭人鳥
声:広橋涼
通称『増殖の人鳥』。
真庭忍軍十二頭領最年少のショタキャラ。
控え目な性格で常日頃おどおどしている。

川獺と同じく情報収集に定評があり、鳳凰をして「情報には千に三つの誤りもない」と言わしめた。
鳳凰に次ぐ能力を持ち、使用忍法は最強クラスだが……左右田にやられる。
西尾さん……相変わらず容赦ねぇ……

使用忍法はあまりの強運故に相手の飛び道具を無効化する『忍法運命崩し』と二つの球を投げ、それを乱反射させることにより増殖してるように見せる『忍法柔球術』を併用している。
尚、柔球術は密室した部屋でその威力を発揮する。
本来忍者は平原での合戦や真っ向からの戦いよりも狭い部屋などでの戦いを得意とするものであり、そういう意味では"らしい"戦闘術と言える。


虫組

他の組とは違い固い絆で結ばれた組。
作中でも3名揃って行動する。

  • 真庭蟷螂
通称『首狩りの蟷螂』。
虫組リーダーで戦闘能力に優れる。
あの喰鮫すら彼に一目置いていた。

  • 真庭蝶々
通称『無重の蝶々』。「てふてふ」と表記される。
重力を操る能力を持ち、これを利用して虫組3名で海を渡っていた。
上記の鴛鴦とは良い仲であり、それに引っ掛けた死亡フラグの乱立に定評がある。

  • 真庭蜜蜂
通称『棘々の蜜蜂』。
約60m先までまきびしを正確に射出する狙撃能力を持つ、背の高い若い男性。
蝶々の立てまくった死亡フラグを頑張ってへし折り、生存フラグを立てていたが、相手が相手なために……


かませ犬集団───まにわに。

刀語では終始このような立ち位置に甘んじてしまっているが、真庭語における初代真庭忍軍はかませ犬ではないので安心して欲しい。

以下ネタバレ含むので注意







【元真庭忍軍】


  • 真庭孑々
二百年前に真庭忍軍に所属していた一族の末裔。
詳しくは家鳴将軍家御側人十一人衆をどうぞ。

■真庭忍軍毒組

飛騨鷹比等に仕える元忍者たち。
下記の名前は捨てており、通称の方で呼ばれる。
『首』以外は鷹比等四天王の一員である。

  • 真庭毒蛇
飛騨の参謀。
通称『首』。

  • 真庭毒鶴
通称『右腕』。

  • 真庭毒鰒
通称『右足』。

  • 真庭毒蟻
通称『左腕』。

  • 真庭毒蜘蛛
通称『左足』。
毒組はそれぞれが頭領級の実力者であったが飛騨鷹比等に引き抜かれたことにより里は大混乱。
その後始末に追われたため先の大乱では活躍することが出来ず、結果として真庭忍軍の衰退を早めることとなった。

『虚刀・鑢』では4人死亡。
右腕のみ生死不明となっており、否定姫は『七花と対峙した十二頭領の中にいたのではないか』と推測した。






「そう言えば、先刻あなたは仰っていましたね───Wiki篭りさん。『一体、何のために項目の作成・追記・修正する?』と。あえて答えるならば、もちろん、わたしは良項目にするためですよ───わたしは良項目にする以外に作成・追記・修正したことがないことを何よりも誇りにしています。しかしね」

「いちいちそんなことを訊かなければならないくらいだったら、そもそもあなたは作成・追記・修正しなければよいのですよ───何のために作成・追記・修正?何のため?そんな余裕のある言葉、聞きたくありません!ああ、ばかばかしいですね!」


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最終更新:2024年01月11日 22:57

*1 左右田右衛門左衛門も永劫鞭にはかなり驚いた様子を見せている

*2 一方で「蝙蝠どのはどうもサービス精神が旺盛というか、あえて相手の実力を出させてしまうというか・・・・・・」との敗因考察も見られた