ガメラ(平成)

登録日 :2010/03/12(金) 01:51:58
更新日 : 2017/06/20 Tue 19:22:22
所要時間 :約 4 分で読めます





最後の希望 ガメラ 時の揺りかごに託す
災いの影 ギャオス と共に目覚めん


ガメラは、大映(現:角川映画)が1965年に公開した特撮映画『大怪獣ガメラ』に登場する架空の怪獣の名称。
『大怪獣ガメラ』以降も続編、及びガメラの登場する映画作品が継続的に製作されており、これら全作品を総称してガメラシリーズと呼ぶ。
東宝のゴジラシリーズと共に日本の怪獣映画を代表する作品群である。

ガメラを見て、亀を飼い始めた人も少なくはないはず。
昭和版では子どもと地球の味方であった。


しかし、平成版では重厚なストーリーと息を飲むバトルシーンとは裏腹に、数々のトラウマを子供に植え付けた怪獣でもある。


その正体は、超古代のアトランティス文明によって、
自らが創造したギャオスを用いて人類の幕引きをしようとした者の野望を阻止するために、
甲羅状の「器」にマナを収束させて創り出された、一種の「生体兵器」とされている。

オリハルコンと思しき金属の勾玉を通じて人間と交信することが可能で、映画では少女の草薙浅黄がこの役割を果たした。

基本的に地球の意志に基づいて行動しており、守るべき対象は人間ではなく地球及び生態系である。

地球環境に害をなす生物を倒すためならしばしば人々を巻き添えにしてしまうが、その一方で逃げ遅れた子供をギャオスの光線から助けたり、
自身を殺そうとした末にイリスに取り込まれた綾奈を救い出したりと年少者に対しては特別なものがある模様。
そこ、ロリコンとかショタコンとか言うな!


基本データ
分類:不明
年齢:推定1億5000万歳
体高:80m
全長:不明
甲羅長径:約60m
甲羅短径:約40m
体重:120t
大気圏内飛行速度:マッハ3.5
水中潜航速度:180ノット
歩幅:不明
エネルギー:プラズマエネルギー
生息地:深海の洞窟

攻撃技
ハード・スラップ
ラッシング・クロー
エルボー・クロー
ブレイク・ファング
カーフ・クロー
シェル・カッター

  • 必殺技
プラズマ火球:ガメラの体内にあるプラズマ変換炉を利用し、口からプラズマの火球を撃ち出す。威力は高く、一作目では成長した中型ギャオスを一発で吹き飛ばし、二作目では草体を焼き払い、三作目ではハイパーギャオスを渋谷毎粉砕した。

ハイ・プラズマ:一作目のラストで放った、通常よりも出力の高いプラズマ火球。コンビナートの爆発エネルギーを全て吸収してから撃ち出したもので、ギャオスの頭を吹き飛ばして大怪獣空中決戦に終止符を討った。

ウルティメイト・プラズマ:究極超烈火球。究極の一撃とも。地球の超自然エネルギー「マナ」を世界中から収束して体内のプラズマ変換炉で膨大な量のプラズマに変換させ、腹部を直接開放して相手に放つ。劇中での、黄金色に光り輝くエネルギーの波が日本に集約される描写が非常に美しい。凄まじい熱量と威力を持ち、ガメラの体が反動で後退してしまうほど。
あらゆるものを粉砕するガメラ最強の必殺技だが、使用するには地球のマナを過大に消費しなければならず、地球環境が加速度的に悪化し、結果ギャオスの孵化・繁殖が促進してしまうという致命的すぎる欠点がある。3でのギャオス大量発生及び変異体(イリス)の誕生はこれが原因であり、まさに使ってはならない禁断の必殺技だが、宇宙より飛来したレギオンにはこれを使わなければ倒すことが出来ず、止む無く使用するに至ったと劇中でも推測されていた。

バニシング・フィスト:京都駅でのイリスとの決戦にて、右腕を串刺しにされてDNAを吸収され、触手からプラズマ火球のコピーを撃ち出されるという絶体絶命の危機に使用。右腕を自身のプラズマ火球で破壊し、放たれたコピープラズマ火球を右腕の断面で受け止め、炎の腕を作り出してイリスの抉れた胸部へ突き刺し、内部から爆破させた。

バーナー(本編未登場)
ホーミング・プラズマ(本編未登場)

両足を甲羅に納めジェット噴射で高速飛行できる他、甲羅に頭や手足を収納し円盤のように高速回転しながら飛行できる。
無論離着陸時には地表に影響が出ており、『3』では(作風もあって)多数の民間人を吹き飛ばした。


また、平成三部作版ガメラは体を環境に適応させ、より戦闘に適したものに短期間で進化させていく為、
作品を経る毎にフォルムがより鋭利かつ怪獣らしい凶悪さをもつものになっている。

余談だが自衛隊に撮影協力を依頼し、
その見返りが『戦闘シーンでの自衛隊を格好良く映す』だったので基本的に戦闘機が落ちたりする描写がない。


主な作品


平成シリーズの第1作。世界を滅ぼす悪魔『ギャオス』を倒すために復活。
巨大な動く環礁として、太平洋を漂流していた際にプルトニウム輸送船「海竜丸」と接触し、人類に初めて認識される。

その後、調査チームにより再び発見され、
予言が書かれた碑文と勾玉を掘り返されたことにより活動を再開し、ギャオスのいる福岡を襲撃。
逃げた一匹は倒せたが残る二匹は逃してしまう。

その後、碑文の内容から最後の希望・『ガメラ』と命名されるも、日本政府はガメラを敵と判断。
この時、発見された勾玉のうちの一つは女子高生の草薙浅黄の所有物となり、これがきっかけで彼女はガメラと交信できるようになるが、ガメラのダメージがそのまま反映されてしまうなどかなり危険なシンクロとなる。

瀬戸内海に潜伏後は木曽に飛来、ギャオスに襲われかけた米森・長峰らを助け、一匹をプラズマ火球で撃退。

最後の一匹を追うも、自衛隊の総攻撃を受け富士山麓に追い詰められる。
さらにギャオスからトドメを刺されかけるも浅黄の祈りでこれをかわし、太平洋に逃走。エネルギーを蓄えるために休養する。

そして、急成長を遂げ東京に巣を作ったギャオスを察知し地中から登場。
そのまま低空・地上・成層圏・宇宙圏の激闘を繰り広げ、ギャオス諸共地上に落下するも足を自切されて逃げられ、自分だけコンビナート群に墜落。トドメとばかりのギャオスの追撃で一帯は爆炎に包まれてしまう。
だが、再び浅黄の祈りによって爆発のエネルギーを全て吸収し、超音波メスとハイ・プラズマの撃ち合いの末、頭部を吹っ飛ばして勝利。
浅黄の傷を癒すと一鳴き、海に帰って行った。
この時点で浅黄はガメラの心が見えなくなってしまったが、再びギャオスが現れても必ず来てくれると確信していた。


地球外生命体『レギオン』が隕石と共に飛来。
札幌市近郊に落ちた隕石から『草体』と呼ばれる繁殖プラントがすすきので発芽し、自衛隊が駆除に乗り出す一方、ガメラが松島湾から浮上し数年ぶりに姿を現わす。
札幌へ飛来するとプラズマ火球で草体の破壊には成功したが、マザーを叩く前に夥しいソルジャーレギオンの群れに襲われ、全身を負傷し逃走。

数日後、三陸沖に落下した草体の種子が仙台で発芽。再び破壊のために飛来するも、ガメラ来襲を読んでいたマザーレギオンによって叩き落とされてしまう。
そのまま姿を現したレギオンと対峙するも、避難民及び浅黄を乗せたヘリを身を盾にして守りきり、レギオンの進撃をどうにか凌ぎきる。漸くヘリが飛び立てた直後にマイクロ波シェルで肩口を吹き飛ばされ、更に連発で放たれて惨敗してしまった。

しかし、レギオンが去った後に満身創痍の肉体を引きずって草体の駆除に向かう。
高濃度の酸素が充満する中、草体に辿り着いて掴み倒し種子を飛ばすことを阻止したが間一髪で間に合わず大爆発が発生。直撃を身に受けたガメラは炭化してしまう。

「ガメラは生きています。必ず復活します。だって…」
「だって…?」
「ガメラはレギオンを許さないから…!」

足利市で自衛隊が総力を駆使してレギオンと闘う中、子供たちや浅黄の願いを受けて完全復活。足利市へ飛来し再びレギオンと対決する。
マザーは小型レギオンを呼び寄せてガメラを襲わせようとするも、電磁波に惹かれる習性を利用されて誘導され、タイマンとなるが、自身の2倍以上の体躯にまで成長し、プラズマ火球すら無効化するマザーレギオンには防戦一方を強いられてしまう。
しかし、レギオンの進撃を阻止しようとする動きによって自衛隊はガメラの援護を決断。ミサイルによって干渉波クローを破壊されたレギオンはプラズマ火球を完全に無力化できずにダメージを負い、更にマイクロ波シェル発射の瞬間を狙って焦熱する大角を両腕で捥ぎ取り、レギオンを倒した。

が、レギオンは起き上がると眼を赤く光らせて怒り狂い、奥の手のレギオンビュートを展開。自由自在に動く赤熱の鞭で全身を焼かれ、甲羅ごと身体を貫かれる。それでもガメラは食い止めようとするが、もはや相手にならなかった。
そしてガメラは、最強の必殺技『ウルティメイト・プラズマ』の使用を決断し、、辛くも撃破に成功した。
ラストの飛び立つガメラに向かって自衛隊員が敬礼するシーンは感動的。

また、ガメラが復活する際に浅黄のものを含め全ての勾玉は砕け、
これ以来彼女はガメラとの交信はできなくなった(人間との関わりを断絶するため、という説がある)。



平成三部作の集大成として公開。レギオンとの戦いでガメラがマナを消費したことによる地球環境の変化でギャオスが世界中で大量発生。

渋谷にもガメラに追撃されながら飛来し、彼らの戦闘で渋谷は壊滅的な被害と一万人を超える死者を出した。今作トラウマシーンその一である。
これにより日本政府はガメラを「明確な敵」としてとらえるようになってしまう。

一方、第一作でギャオスとの交戦中に家族を奪われ、
ガメラを憎む少女・綾奈が偶然封印を解いたギャオス変異体(かつて飼っていた猫の名前からイリスと命名)をガメラを倒すために育て始める。
が、イリスは次第に本性をあらわし、綾奈を自らに取り込もうとする。またしてもトラウマシーンを作ってくれました。

その後イリスはキャンプ客、南明日香村の住民を捕食して成長。キャンプ客の犠牲者は仲間由紀恵である。またしてもトラウマ。

イリスは綾奈との完全融合を求めて京都を目指して飛翔。空自、ガメラと空中戦を繰り広げる。
このシーンでの空自の戦闘機の回避力と格好良さは一ど見る価値有り。

最後はJR京都駅でガメラとイリスが巨大怪獣映画初の巨大怪獣同士の屋内戦(巨大でなければ怪獣同士の屋内戦はモスラ(1996年)に前例がある)を展開し、ガメラは右腕を失いながら辛くも勝利。
日本に向かって飛来する大量発生したギャオスを迎え撃つため、ガメラは満身創痍で炎に包まれる京都に立つ。


ガメラ4 真実

林家しん平監督により自主制作映画。
料金授受を行わないなどの条件の下で大映からも承認されている、平成ガメラ三部作の後日談。CGを中心に製作されている。

ガメラがイリスを撃破した直後、大量のハイパーギャオスが日本上空に飛来した。
満身創痍でありながらも、なおギャオス群に立ち向かうガメラ、そして自衛隊。

しかし、圧倒的な手勢の前に自衛隊は苦戦を強いられ、
プラズマ火球を無効化する新種・アルビノギャオスと対峙したガメラは徐々に追い詰められていく。

また、この作品は自主制作映画として制作されたため、現在ではこの映画を見る事は不可能に近い。




因みに作中では触れられていないが、
平成三部作の世界において亀の先祖にあたる生物は恐竜と同時期に絶滅しており、シリーズを通して「亀」という単語すら登場しない。
スタッフも作っている際には亀の存在はないものとして映画を制作していたらしい。
ガメラ3に亀の置物が密かに登場したりしているけどな。




――最後の希望・wiki篭もり、時の揺りかごに託す。災いの影、全消しと共に目覚めん。――

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