元(ストリートファイター)

登録日:2010/07/23(金) 09:00:59
更新日:2024/04/20 Sat 09:34:26
所要時間:約 4 分で読めます






出身地:中国
誕生日:3月10日
身長:166cm
体重:61kg
スリーサイズ:106・75・80
血液型:O
好きなもの:肉饅頭、漢詩を読むこと
嫌いなもの:人の群れ
特技:漢方薬の処方
CV:高木渉、多田野曜平(W)


中国裏社会の伝説の暗殺者。その仕事の成功率は180%と称されており*1、彼に狙われた人物は、逆に名誉すら感じるという。

暗殺拳によりシャドルーの密売員を数多く葬っており、その為、シャドルーからも要注意人物に指定されている。
中国拳法をアレンジした暗殺拳の使い手。春麗の父の師匠だが、拳法の指南のみで暗殺拳は伝授していない。

紫色の中華服を着て、顎髭を長く伸ばした痩せこけた老人。

不治の病にかかっていて、余命幾ばくもない。
しかし床の上で安らかに死ぬことを良しとせず、死合いの中で死ぬことを望み、闘い続ける。


豪鬼とは死合いの中に喜びを見いだしているという点が共通しており、ZEROシリーズではライバルキャラに設定されている。
また、元は唯一瞬獄殺をガードできた人物でもある。

ZEROから6年が経過したでもまだ生きている。
余命が短いというわりに長生きしているが、病は克服しておらず、ZERO時より顔色が悪く頬がこけている。


アメコミ版やハリウッド版では穏やかな性格をしている。また正義の心も持ち、対シャドルー組織を作り上げた。
すでに現役を引退し、春麗やユンとヤンなど後世の育成に力を入れている。



【ゲーム上の性能】
喪流(そうりゅう)と忌流(きりゅう)という2つの構えを使い分ける特殊なキャラクター。

喪流は手を前に突き出した構え。
攻撃判定が強く発生も早い技が多め。また、この構えだけZEROコンボ*2を使用できる。
それを生かして接近戦でコンボを仕掛けるのが基本。
但しガードを崩す能力は低く(中段技がない、ジャンプ攻撃の判定・軌道的にめくりがほぼ狙えない、ジャンプスピードが忌流よりも遅い、せいぜい投げぐらいしかない)、
真横を攻撃する地上技ばかりで頼れる対空技がほとんど存在しない、
単発の火力もかなり低く、ゼロコンボを繋げてようやく少しまともな火力が出る…などの弱みもある。

忌流は手を顔の横につけて、片足立ちをする構え。
必殺技コマンドは溜め系のものが多い。
全体的に攻撃が大振りで隙が大きいが、中段技やめくり技、空中で任意に2段出せる飛び込み技があり、敵を翻弄できる。
喪流よりも一発の威力が高く、動きがトリッキーなため、ヒットアンドアウェイ戦法がとりやすい。
ジャンプスピード自体も喪流より速くなる。
また、小足に浮かし性能があり、そこから連続技に繋げられる。
ただし今度は素直な性能の技が少なく、通常と同じような戦い方がしづらいという問題も出てくる。

防御力は平均的なキャラクターより低めに設定されていることが多い。
気絶耐久値は平均か、それより下のことが多い。
基本能力値が低いため、2つの構えをいかに使い分け、場面によっていいところを出していけるかで全てが決まる、超上級者向け。
ヴァンパイアハンターのドノヴァン、ヴァンパイアセイヴァーのジェダと並ぶ、魅入られた格ゲーマニアをドツボに陥れる恐ろしい激ムズキャラである。

ZERO2ではゲーメストの初期ダイヤグラムにおいて最下位の評価を下され、あのダンよりも下だという事で読者投稿コーナーでネタにされてしまった。
ちなみに後期バージョンでは最下位の汚名を返上している。…ダンより上ってだけで結局はブービーなのだが。

ZERO3では割合強キャラな方だが、
ゲームの肝であるVイズムとの相性がイマイチで、Zイズムをメインに戦わなければならない分、かなり窮屈な立ち回りを要求される。
その他の作品でははっきりいって弱キャラ。
扱いが難しい上に、(もちろん使い手の技量と相手次第にもよるが)使いこなしても強キャラを余裕で食えるほど強くならないという不遇っぷり。


【主な技】
  • 流派切り替え
PPPで喪流、KKKで忌流に変更。
何らかの動作中にも先行入力可能。ガード中・ヒット中などに流派を切り替えていくのは元の基本となる。


《喪流》
  • 百連勾
連続突き。発生が早く、腕部分に無敵がある。
ボタン連打という咄嗟には出しにくいコマンドだが、ガード状態から連打すれば最速で出し易かったりするので一概に悪いわけではない。
連続技・追撃・割り込み・対空などに使える便利技。ただ、威力は低め。
ストⅣだとヒット時の隙がかなり少ない上にあまり間合いが離れず(特にEX版)、巧いタイミングと間合いで当てるとそこからコンボに行けたりもするので、火力的に改善されてはいる。

  • 逆瀧
低い体勢から足を上に突き出しながら飛び、相手を蹴り上げて浮かせる技。蟷螂拳の穿弓腿の応用技。
ヒット後にタイミング良くKで数回追撃。最大8ヒットし、全部当てるとスパコン並みの威力になる。
ただし最後まで出すのが難しい上、ストⅣではフィニッシュまで出すと反確。
斜め上に飛ぶ技だが判定的には弱く、正面きっての対空には全然使えない。

  • 惨影
高速で突進し、ヒットすると相手を突き抜けながら連続突きを繰り出すスーパーコンボ。
通り過ぎた後に相手が喰らいモーションをとって元側に吹き飛ぶので追撃が可能。
元にとって火力を叩きだすのになくてはならない技。しゃがみ弱K→しゃがみ中KのZEROコンボから繋げるのが基本。

  • 絶影
惨影の強化版にあたるウルトラコンボ。
ヒットすると往復しながら連続で惨影を繰り出す。
相手は崩れ落ちるようにダウンするため追撃不可。

  • 死点咒
百連勾の後に急所に突くスーパーコンボ。
最後の一撃を後に相手の頭上に『10』が現れ、カウントダウンされる。
カウント毎に相手の体力が削られ、0になると気絶する。
しかし一度でも攻撃を喰らうとカウントが消滅してしまうため、元側は一発も喰らわないように守らないといけない。

  • 死点穴
死点咒の強化版にあたるウルトラコンボ。
ただしカウントが無く、全ダメージが回復可能ダメージであるため、死点咒とは対照的に積極的に攻め込んで次の攻撃を早く当てなければならない。


《忌流》
  • 脊断
ジャンプ強Kヒット中に強K入力で出る追撃技。
ジャンプ強Kを含めて判定的には強くないが、この技を出すか出さないかで中下段の疑似択を迫れる*3ため重宝する。


  • 蛇穿
前方に転がった後に突く。
隙が大きいので連続技に組み込むのが基本だが、突きの部分だけを当てると反撃を受けにくく、奇襲や牽制兼ケズリにも使える。

  • 徨牙
三角飛び蹴り。
奇襲や牽制、攻めるフリをしての逃げなどに使う。

  • 蛇咬叭
スーパーコンボの対空投げ。空中で相手を掴み、そのまま足で地面に叩きつける。
…なのだが無敵や判定は弱めで、正面きって使うと潰されることが多い。
惨影からの追撃に使えるので、惨影→蛇咬叭の流れを安定して使えるようになるのは元使いの基本。

  • 龍咬叭
蛇咬叭の強化版にあたるウルトラコンボ。
蛇咬叭の後に巨大な竜巻を発生させる。
こちらも惨影からの連携が可能。

  • 狂牙
空中から飛び蹴りをし、その後に数回連続で徨牙を繰り出すスーパーコンボ。
連続といっても1回ごとに着地・壁飛びつきをするため、フルヒットはほぼ不可能。慣れた相手だと高確率で2回目以降を反撃される。
最初の飛び蹴りが非常に速く回避が難しいので、削りK.Oに使う。

  • 啼牙
狂牙の強化版にあたるウルトラコンボ。悪滅ではない。
飛び蹴りがヒットするとロックされるので狂牙より扱いやすいが、速度は遅いので削りや奇襲には向かない。
相手の対空を誘って潰すのが基本。



以下衝撃のネタバレにつき注意

+ ...
一部では死ぬ死ぬ詐欺と言われ続けていた元だったが、『ストリートファイターⅤ』*4豪鬼のストーリーにて、とうとう人の域を超えた豪鬼との死合いの中、敗北し命を落とす展開が描かれた。
その際、「神人」にまで至った豪鬼を「本物の鬼神になった」と称えたものの、その直後に「人の道である地道を知らぬ者には“天道”には至れない」と説く。
…しかし当の豪鬼はそんな元の今際の際の一言を、「戯言」と断じて滅殺するのだった…*5

…ある意味、『ZERO2』で願っていた、「病に命を奪われるのではなく、強者との死合いの中で死ぬ」というのが叶ったとも言える。
また死ぬ死ぬ詐欺で次回作にはしれっと復活してるかもしれないが

逆に「ZERO3」のストーリーモードにおいては、戦いの果てに元が豪鬼を殺害してしまい、「戦で果ててこそ華…最早我には散る事すら叶わぬ…。」などと落胆する光景が描かれている。
ラスボスのベガに対しては「口上のみ達者な愚かな男よ」などと侮蔑している。




追記・修正は『死合いの中』で果てた人がお願いします。

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最終更新:2024年04月20日 09:34

*1 これは元に仕事を依頼することは100%以上の成功率が確約されている…という意味。

*2 一部の通常技を他の通常技でキャンセルして繋げられる、「ヴァンパイア」シリーズのチェーンコンボみたいなもの。

*3 ジャンプ強K後にこの技を出すことで中段か、1発で止めておいて地上の下段に繋げるかの2択。

*4 時系列上は『ストリートファイターⅢ』の前年

*5 本人曰く自分が歩むのは“鬼道”であり、天道地道とは交わるつもりは無いとの事。…この“天道”が一部の者にしか体得できぬ武の極致……『無の波動』であったかは不明だが、もしそうならば豪鬼にとってその説法は「戯言」でしかないのも当然と言える