ストリートファイターⅢ 3rd STRIKE

登録日:2011/04/12(火) 20:59:15
更新日:2024/03/01 Fri 13:49:44
所要時間:約 4 分で読めます




ストリートファイターⅢ 3rd STRIKEとはカプコンの格闘ゲーム、通称「サード」。

目次

【概要】

ストリートファイターⅢシリーズの三作目。このシリーズではリュウとケン以外のキャラクターは一新され、初代の副題通り「新世代」が強調されている。(ただし2ndからは豪鬼、3rdからは春麗が復活参戦している)

ぬるぬる動く気合いの入ったドット絵や自由度の高いシステムは好評だが、俗に『色物』と呼ばれるほど妙にアクの強い新キャラクター達がいる反面、シリーズのファンが慣れ親しんだ多くのキャラクターがいなかった事や、1st、2ndのゲームバランスが残念な出来であったこと、またちょうどゲーメスト休刊からアルカディア創刊の間の発売だったという不運も重なり、当初はあまり人気がなかった。
しかし研究が進むと、そのゲーム性なども合わせて評価を高た。
本作を盛り上げることが出来なかったという反省からアルカディア編集部が闘劇に採用し続けたことなどもあり、稼働から10年以上たった現在でも根強い人気を誇る。

PS3とXbox360にてリメイクである『ONLINE EDITION』が配信された。
画面がHD化されオンライン対戦などが可能になったのはいいが、言葉が全て英語・オンライン仕様が悪い・オプションが変更しても一部のモードで変更されないなど不評なところがある。


【ゲームシステム】


  • ブロッキング
このゲーム最大の特徴にして読み合いの核。
飛び道具を含む相手の攻撃に合わせてタイミングよく上中段なら前、下段なら下に入力することでガードよりも硬直の短いブロッキングが発動する。これによりガードでは反撃出来ない技にも反撃が出来るようになる。また、ケズリダメージもなくなる。
このシステムによって「完全に安全な行動」が無くなり、「どのキャラでもテクニック次第で反撃が出来る」ようになったことが3rdの魅力と醍醐味になった。


  • ガードブロッキング
3rdから追加されたシステム。成功時には通常のブロッキングと異なり、キャラクターが赤く光ることから通称「赤ブロ」と呼ばれる。
本来のブロッキングはニュートラル状態からでないと入力を受け付けないが、ガード硬直中にブロッキングを入力することで相手の連携に割り込んだりケズリを阻止できたりする。が、通常のブロッキングに比べ非常にタイミングが難しくリスクも高い。
また、ガードブロッキング導入に伴い、ガード状態からレバー後ろ要素を抜くと即ガードが解除されるようになった。なので「相手の連携の1発目をガードしてEX昇龍拳を擦る」という、2ndまでは昇龍が出ないタイミングではガードし続け、連続ガードにならない連携部分でEX昇龍が出る…といった甘えた行動が不可能になった。
後年の開発者インタビューではこうした「自動ガード中に先行入力を擦るプレイ」がとても嫌だったという事情を明かしており、その行動を払拭した上で(非常にニッチな範囲ではあるが)新システムとして昇華した点は特筆に値する…と言えるだろうか。

  • スーパーアーツ(SA)
いわゆるスパコン、超必殺技。
ゲージを貯めることで使うことが出来るようになる。
今作では全キャラクターが3種類のSAを持っており、試合前にそのうち一つを選択することになる。
SAによってゲージの長さやストック量が異なり、またゲージは強化版必殺技であるEX必殺技の使用時にも消費されるため、戦い方も大きく変わってくる。

  • リープアタック
中K+中Pで出る少し飛び上がって出す、全キャラクターが持つ中段技。飛び上がるので下段を回避しつつ攻撃したり起き攻めの選択肢に使ったりする。
下り際の持続を当てると発生の早い技で追撃できるので乱発こそできないものの強力。
性能はキャラによって異なる。

  • ターゲットコンボ(TC)
平たくいえば繋ぎ方の限定されたチェーンコンボ。キャラクターによって実用性は様々で、ユンやケンなどメインのダメージソースへと繋げる重要さを持っていたり、いぶきやダッドリーの様に変則的なルートも含めて多様に設けられているキャラもいる一方、アレックスやレミー、オロなどは存在を忘れても何ら問題の無い程に実用性が無かったり、ヒューゴーやQ、トゥエルヴなどそもそもTCが存在しないキャラクターもいる。

  • パーソナルアクション(PA)
強P+強Kで発動する。
いわゆる格闘ゲームにおける挑発だが、このゲームでは攻撃力・防御力上昇やスタン値回復、中にはキャラクターの姿を消すものまで様々な効果がある。

  • しゃがみ食らい
しゃがんだ状態で攻撃を食らうとダメージが1.25倍に増える上にのけぞり時間も長くなる。このため他のシリーズに比べるとしゃがみが弱い。

  • 攻撃レベル
攻撃判定が重なった際、攻撃レベルが同じレベルの技であれば相打ち、攻撃レベルが違う場合高レベルの技が一方的に勝つシステム。
大体の攻撃で「弱<中<強=必殺技<SA<投げ」の順。
ユンの幻影陣が「暴力」とまで称される理由がこれ。
発動中は地上の全ての攻撃がSA扱いになるので、EX必殺技の無敵でスカしつつ当てるか、SAよりレベルの高い投げでないと相打ちすら取れないのである。

その他諸々ありますが書くときりがないので割愛します。


【キャラクター】

主人公。大柄なアメリカ人の青年。格闘スタイルはレスリング。
技が大振りだが破壊力は高く、投げを匂わせつつ打撃で堅実に戦うのが主流。
SAはゲージを最も多くストックでき、SAの中で一番出が速い「ブーメランレイド」ほぼ一択。

悲しいEDその1。
おまけにリュウは専用ステージなのにアレックスは時間帯が違うとは言え同じステージとBGMにケンがいるも扱いの差が出ている

主人公を食ってしまった元主人公。日本代表。CPU戦では5戦目以降にしか登場しない。
波動昇竜が今作では弱いため、積極的にダメージを取る必要がある。
ただ他のキャラに比べ、どのSAも強力なため選択の自由度が高い。
2ndの狂った調整によりストックが2にされていた電刃波動拳のストックは1に戻った。

リュウのライバル。アメリカ代表。CPU戦では5戦目以降にしか登場しない。
性能が安定しており、EX空中竜巻旋風脚フルヒット時の破壊力に加え、発生の速さと初段のリーチによる確定状況の多さ&ストックの多さによる回転率の高さで抜きん出た性能を誇るSA「疾風迅雷脚」で非常に優れたポテンシャルを発揮できる。二強の次点の強さを持つキャラクター。

ウメハラが使った事で色々と有名。本人はブロッキングは嫌いと明言しているが

ヘビー級の黒人ボクサー。実力を磨くために戦う。イギリス出身。ボクサーらしくパンチ技しか使わない。
ラッシュに定評があり、ガツガツ攻める強キャラ。上段BLが弱点。
PAで投げるバラには当たり判定があり、起き攻めに使うことが出来る。
SAは最大3ゲージストックできどこからでも繋がる「コークスクリューブロー」か最大2ゲージストックだが対空やダメージソースが優秀な「ロケットアッパー」が人気。

  • 『高校生忍者』いぶき
巨乳女子高生忍者。卒業の単位を取って普通の女の子になるため、オロと戦う。日本出身。
苦無などの技やTCの多彩さと、スピードを活かしたトリッキーな攻めが特徴。
前作猛威を振るったSA「破心衝」が削除され、代わりに新SAの「闇時雨」が新たに加わった。
ノーゲージ状態ではずば抜けて強い行動が無く、状況に応じたTCを巧みに使いこなして攻めを継続し続けてようやく他キャラの平均より少し下がる程度の火力しか出せないという上級者向けの性能。
単発火力、防御力共に最低レベルな事に加え、投げ間合いが全キャラで一番狭いというハンデも背負っている。使いこなすには熟練を要する、愛が必要なキャラと言える。
ただ、火力の要がTCなので、裏をかいた投げ自体は狙いやすい。削りの霞朱雀や様々な状況から狙いやすく回転率も高い闇時雨の影に埋もれがちだが、崩しとしての投げを通す&一撃の大ダメージ狙いでSA2の鎧通しも十分選択肢に入る。

カプコン格ゲーでもTOP3に入る爆乳の持ち主。
悲しいEDその2。

  • 『バイオサイバー』ネクロ
ロシア出身の改造人間。テレポート能力を持つ少女エフィーと共に逃走を続ける。
ダルシムのように伸びる体と電撃攻撃を得意とし、スタンコンボが強烈だが切り返しが弱い。
SAは唯一ゲージ2本貯められる「エレクトリックスネーク」かゲージ1本しかストックできないもののリバサや巨体キャラ対策ができる「超電磁ストーム」が人気。

  • 『熱風キッド』ショーン
日系ブラジル人3世の青年。ケンの押しかけ弟子で、見よう見真似のスタイル+柔術で戦う。今度の大会に参加するため腕を磨くが……?
2ndで強過ぎて師匠すら喰ってしまったせいか、今作だと最弱。どれだけ弱いかというと基本は通常技とSAが基本のダメージソースになるくらい。
「トルネード」はヒット、ガード、ミスを問わず反確で相手キャラによってはEX版でも反確、「ドラゴンスマッシュ」は両手を使ったことにより発生鈍化、前作猛威を振るった「ハイパートルネード」は発生が2Fに鈍化してゲージが更に長くストックが1本に減少、などと弱い部分を挙げるとキリがない。
あらゆる行動がとにかく弱いが、動きの速さやPAでのバスケットボール投げなど彼固有の特徴も。
基本的にはボーナスステージ以外であまり目にしない。でも強い人が使うと師匠やギルすら凌駕する。
CPU戦でもショーンを対戦相手に選んでブロッキングの練習台にされるせいでボーナスステージじゃなくてもボーナスステージ扱いされる、と踏んだり蹴ったりである。

悲しいEDその3。
なおスト5では新キャラのララの弟という設定が加わり、ストーリーデモにてNPCとして登場した。
スト6ではケンの元から独立したらしく、ワールドツアーモードでケンが「昔お前みたいに強引に弟子入り志願してきたヤツの面倒を見ていた」と言及している。

  • 『仙術の怪老』オロ
仙人。140歳越えで、あまりにも退屈なために戦う。片腕を封印して戦うが、たまにどっちを封印しているか忘れてしまう。ブラジル代表だが出身地不明。
二段ジャンプや独特な軌道を描く飛び道具・日輪掌など、動きが読み辛い。
今作からSAで両腕を使う様になり、ガード不能連携を組めるように。
なお長らくスト3シリーズ限定と思われたがスト5にて再びプレイアブルキャラになった。というかその前にダルシムやメナトと面識があることが判明している。

スト3シリーズで腕を隠しているつもりが隻腕だと勘違いされたせいかスト5ではペットの亀を持つことで片腕の封印を表現している。
3Dモデルだと衣装が左右反転できずに支障をきたすからという事情もあるのだろうが(なおストEXシリーズやファイティングEXレイヤーでは2Pサイドが背向け視点で反転処理しないままなので問題なかったり)

  • 『大地の戦士』エレナ
ケニア出身のカポエイラ使いで、183㎝の長身を誇る少女戦士。日本に留学している。ドットが気持ち悪いくらい綺麗。何故かCPU戦では5戦目以降にしか登場しない。
性能は劣化版春麗と言われているが、豊富な中段技に加えて体力を回復できるSA「ヒーリング」など独特な技を持つ。
パンチ技のみのダッドリーとは逆にエレナの技は全て蹴り技しかない。色々対になっているためか「ストリートファイター×鉄拳」ではダッドリーとエレナが公式コンビになっており、仲は中々悪くない。
アフリカ出身初のプレイアブルキャラクターで、その後新規のアフリカ出身のプレイアブルキャラクターは「スト5」のメナト(エジプト出身)まで出ていない。

香港出身の若手格闘家。ヤンの双子の兄で大胆な性格。ギルから街の平和を守るために戦う。八極拳使い。
「穿弓腿」が削除され代わりに新技「二翔脚」が追加された。
今作の二強の一人であり、上記のように自己強化タイプのSA「幻影陣」があらゆる場面で強力。2ndの時も大概壊れてたけど
「幻影陣」は1本までしかストックできないもののゲージの長さが短いせいで1ラウンドにだいたい2~3回発動できるのも魅力。
昔はEX多用かつヒット確認や反撃に使う「槍雷連撃」も使われていたようだが、「幻影陣」の有用性が発覚してからは上級者の間で採用される事は皆無と呼べる程でほぼ幻影陣一択となっている。
スピードも速く、その他の技も非常に性能がいい。単発火力は低いが総合性能で十分押していける。
元ネタはガンダムデスサイズのパイロットスケートボーダーのケン・リュウ。

  • 『疾風の青龍』ヤン
香港出身の若手格闘家。ユンの双子の弟で冷静な性格。スネ夫ヘアー。
ホイメイとシャオメイと言う姉妹とは兄を巻き込んでドロドロの四角関係を持っている。
基本的にユンのコンパチだが2ndで差別化が図られ、移動技の「快砲」やコマンド連続入力で連発が可能な優秀な性能の「蟷螂斬」がウリ。
SAはEX蟷螂斬を多用しやすく一部の飛び道具持ちを牽制できる「転身穿弓腿」かゲージ1本且つ非常に短いもののガード不能連携が強力な自己強化技の「星影円舞」が人気。
2nd時代の「星影円舞」はゲージが長く使いづらかったが3rdで非常に短くなったことで発動機会が増えて相対的に強化された一方、「雷震魔破拳」は前作はゲージ2本だったのに3rdではゲージ1本になり弱体化されてしまった。
元ネタはガンダムヘビーアームズのパイロット。2ndでのユンからの勝利メッセージでは「スネてるとスネちゃまって呼ぶぞ」とか言われてたけど

  • 『反逆の使徒』ユリアン
ラストボスかつ秘密結社の総統であるギルの弟で、副総統のために彼を嫉妬している、鋼の体を持つふんどしマッチョ。一応メキシコ代表となっているが出身地は不明。前作はエジプトだったし
CPU戦では基本5戦目以降にしか登場しない…、のだが極稀に1~3戦目のどこかに登場することがある。
ショーンと同じくブロッキングの練習台として有用なアルゴリズムで動く。攻めっ気は控えめなので落ち着いて戦えるCPUである。
おもむろに後退しだしたらタックルがくる前兆。たまにコマミスと思しき立ち強Kを出すこともある辺り妙にAIが初心者っぽい。
ギルのコンパチだが、SA「エイジスリフレクター」でガード不能連携を取る攻めキャラ。ゲージがある状態で画面端に追い込めばずっと俺のターン。
エイジスの影に隠れがちだが、単純にダメージが高いタイラントパニッシュや空中の相手にも安定してフルヒットする上に総合スタン値が非常に高いユピテルサンダーも使いやすい。

EDでは「組織の頭脳」として試験管ベイビー状態で眠る兄を爆殺し、組織の使命さえ捨て去り「今この瞬間から余の物語が始まるのだ」と野心の一歩をようやく成し遂げた、ダークヒーロー的なカッコ良さを披露。
爆発には背を向けて立ち去るのがお決まりです。ちなみに上記のセリフの直後に『AU(アフターユリアン)元年』なるパワーワードが飛び出るも特に浸透はしなかった。

  • 『鉄血の大巨人』ヒューゴー
正体は『ファイナルファイト』のアンドレ。ドイツのプロレスラーで、マネージャーのポイズンと共に新軍団設立のためのメンバーを集めている。ちなみに元ネタのアンドレ・ザ・ジャイアントはフランス人である。何故かCPU戦では5戦目以降にしか登場しない。
投げキャラで防御が高く一撃の威力はずば抜けているが、弱キャラに甘んじている。
余談だが実は身長は2m40cm。琴欧洲より30cm以上も大きいのだ。ウル4でエドモンド本田はヒューゴーに相撲をやるよう勧めているが、ストクロではヒューゴーに力士コスが存在していたりする。
SAはレバー二回転とコマンド入力が難しい分非常に威力が高く一発逆転が狙えるコマ投げ「ギガスブリーカー」、ウルトラスルーからの追撃として確定状況のある「メガトンプレス」、小技や牽制から繋がる「ハンマーマウンテン」とどれも有用。
ちなみに全てのSAのコマンドが異なる唯一のキャラでもある。SVCカオスに出演した際もコマンドの重複がないおかげで落とし込みやすかったと思われる。

EDはリュウやギル様などが普段見られない笑顔を見せてくれたり、軍団のユニフォームを記せられたプレイアブルキャラの面々が割とノリノリだったりと非常にカオス。特にユニフォームを着たトゥエルヴ。でもユリアンはいない。
ラスボスまで含めて大団円とも言える光景から、人によってはこれが全キャラ通しての一番のハッピーエンドなんだとか。

  • 『拳を極めし者』豪鬼
殺意の波動を持つ謎の格闘家。前作では隠しボスだったが今作では通常キャラで真・豪鬼はいない。*1CPU戦では7戦目以降にしか登場しない。
前作で散々暴れた「天魔空刃脚」は当然弱体化された一方、「百鬼襲」「金剛國裂斬」などが新技として登場。
防御力の低さはトップクラスを通り越して紙。気絶のしやすさもトップクラス。とくに対まことは実用的な即死コンボがあるので緊張感漂う。
それを補って、強力な連携や、「瞬獄殺」や「金剛國裂斬」といった複数SAを使いこなせるなどの強みも持つ。
拳を極めているため登場キャラクターの中で唯一EX必殺技が存在しない。

  • 『麗しき脚線美ふたたび』春麗
ようやく参戦した美脚の中国拳法使い。拳法教室の生徒が行方不明になった原因を探る。
二強の一人であり、ほとんどの性能が優秀で、ダイヤグラムではユンには五分、それ以外には有利が取れる。ギルを除くとほぼ最強に最も近い。
SA「鳳翼扇」は高威力、出の速さ、連携のさせやすさに優れ、もう無茶苦茶。
2強の片割れのユンですら「幻影陣」発動中以外は基本不利と言えば彼女の壊れ具合が分かるはず。
一方で対空用のSA「天星乱華」は「気功掌」が対空にもそこそこ安定して使える事からほぼ出番無しという体たらくぶり。

土佐弁の女子高生空手家。道場復興のために戦う。
「吊るし喉輪・唐草」と打撃の二択を迫り続けて圧殺する超攻めキャラ。
気付いたらスタンさせられてるなんてこともザラ。キャラによっては投げから即死させられる。
一発逆転のロマンに魅せられたプレイヤーが使用する。
EDではどこかで見た事があるキャラクターが多い。
またスト6では彼女が師範を務めている竜胆館について語られる場面があったりする。

  • 『白い殺戮マシーン』トゥエルヴ
プロトタイプのネクロから作られた戦闘マシーンだが、明らかにネクロより弱い。ロシア代表扱い。
脆い上に深刻な火力不足。しかし透明化・滑空と固有の技を持っており、逃げ隠れながらコツコツ削る地味な戦いを得意とするキャラクター。歩きで波動拳をくぐれたりもする。
SA「X.C.O.P.Y.」でキャラクターの姿と技をコピーできるのはかなりの強み。素直にコピー先のキャラ使えって?うるせぇギル様にだってなれんだぞ!
デザイン上の元ネタはスペル星人と言われているが、当該作が永久欠番の封印作品なので言及される事は少ない。

フランス出身の美男子。戦いを憎んでおり、復讐のために戦う。技名がおかしい。さらに妹を溺愛する兄。
ガイルタイプのタメキャラなのだが、それらの強みはブロッキングで完全に防御できてしまう。
おまけに火力も耐久力も低い。気絶のしやすさも豪鬼と並ぶワーストクラス。
SA3の当身技が色々ガバガバ過ぎてレミーが傷心を負うことで有名。
タメ分割を駆使すると画面上をソニックブームで埋め尽くせる。

  • 『謎の存在』Q
本当に謎の存在で乱入キャラクター。*2
動きが致命的に遅く、通常技も変にクセが強い上にキャンセル可能技も極めて少ない、人間的な動きの意図を感じ取るのが難しい動作が目立つ。
半面、欠点を補うかの如く防御力が素の状態で高い。PA成立で更に硬くなる。PAを3回決めると完全体となり全然減らなくなる。トゥエルヴでQに乱入されて開幕PA3回成立させられたらトゥエルヴ側マジ涙目。
コマンド投げの「捕獲及び痛恨打撃(仮)」の事前動作の見切り辛さ&成立後の追撃によるワンセットの火力が強み。
画面端では捕獲~追撃からさらに着地攻めで突進派生中段と捕獲の択を迫れる。どうやって画面端で捕獲決める状況に持ち込むんだって?そこはまぁ…頑張ろう。

デザインの元ネタは「ロボット刑事」説と「バビル2世」に出てくるヨミの送り込んだロボット説がある。
当人(ヤン側からの勝利メッセージを見るに、人間かどうかも怪しいらしいが)のEDの最後のイラストの右側に「ROBODEKA—Q」とあるのは明らかに開発側が「分かる人向けに」ロボット刑事のオマージュを示していると思われるが真相は不明。

  • 『新世紀の覇者』ギル
キカイダーカラーの金髪ロンゲでふんどし一丁のラストボスにしてユリアンの兄。しかし台詞の威厳と見た目のインパクトと強さは桁違い。再び全キャラルート共通のラスボスに返り咲く。*3
全身が点滅するようになっており、神々しさが更にグレードアップ。
その一方でヒューゴーが絡むとどうもお茶目な部分が目立っちゃったりする
ラスボスらしくSAがやりたい放題であり、全画面攻撃の「セラフィックウィング」・隕石を降らす「メテオストライク」・1ラウンドに一度だけ復活して最大で全回復する「リザレクション」とチート。


【キャラランク】

現在では春麗とユンの二強の後ろをケンが追い、更にまこと、ダッドリー、豪鬼、ユリアンが追うという意見が主流か。
ケンは安定しているものの爆発力に欠け、四人は安定感で二強には及ばないとされるが、食えるだけの爆発力はある。
ちょっと上にはヤン。意見のぶれやすい中堅どころにはリュウ、オロ、エレナ、いぶき、アレックス辺り。
何かが物足りない弱キャラはヒューゴー、Q、レミー、トゥエルヴ。ダントツの最弱はショーン。

しかしランクが全てではないのが格ゲーであり、低ランクでも実力次第で二強を倒せる確率が高い。事実ショーンでアーケードをノーミスでクリアしたり、とあるストⅢ3rdの2on2の全国大会でヒューゴーとQでベスト4まで勝ち進んだ人もいるのだから。
弱キャラであれど光るところはあり、このゲームの奥深さを更に増している。


【テクニック】

  • タメ分割
3rdのタメ技のフレームは一律47Fだがタメが完成する前なら10Fまでレバーを別の方向に入れてもタメが継続されるテクニック。これを利用すればダッシュ直後にタメ技を出すことも可能。

  • ガード不能現象
相手キャラを自キャラと飛び道具で挟み込むとガードが出来なくなる現象。ガード方向が相手の居る方向の反対ではなく、攻撃判定に対して反対を入れないとガード出来ないために起こる。
そのため高速でガード方向が前後に揺さぶられている状況となってしまう。ものすごい頑張ればガード可能……らしい。
ユリアンのエイジスリフレクター、オロの夜行魂や天狗石、ヤンの星影円舞での連携が有名。
いわゆる新基板では使えないのだが、基本この辺りのキャラの救済措置として、大会は旧基板で行われる。
その代わりケンがまことをニュートラル投げでKOするとフリーズしてしまうため、ケン使いはまこと相手にニュートラル投げを出さないように癖を付けておくべき。

  • 移動○○
通常技の出始め2Fは投げや必殺技やSAなどでキャンセル出来る。
これを利用し2F以内で大きく移動する通常技をキャンセルすることで擬似的に技のリーチを伸ばすことが可能。春麗の移動投げやまことのW吹上が有名。

  • SGGK
「しゃがみグラップ逆二択キック」の略。やり方はブロ→キャンセル出来る通常技→投げを立て続けに入力する。
これによって相手が固まってたら投げ、技を出してたらブロから反撃が成立する。
移動○○ができる強キャラと相性がいいテクニック。



追記・修正は鳳翼扇を全段ブロッキングした後、疾風迅雷脚でKOしてからお願いします。

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最終更新:2024年03月01日 13:49

*1 実は真・豪鬼の内部データだけひっそり残っていたりする

*2 特定条件を満たした状態で7戦目か8戦目終了後に特殊演出と同時に登場する

*3 家庭用でギルを使う場合、ラスボスはアレックスになる