香川英行/オルタナティブ・ゼロ

登録日 :2011/01/12(水) 14:10:55
更新日 : 2017/09/30 Sat 09:05:16
所要時間 :約 5 分で読めます




答えは
もう出ているんですよ







仮面ライダー龍騎』のTV本編での登場人物。劇場版及びTVSPには未登場。

演:神保悟志

かつて神崎士郎が在籍していた清明院大学の教授。37歳。
ミラーワールドの謎、神崎の真の目的を知る後半の重要人物として登場。
神崎の研究を止める為にミラーワールドを閉じることを決意。「英雄」的行為と称し、仲村創=オルタナティブ東條悟=仮面ライダータイガを率いて神崎優衣の命を執拗に狙う。

その思惑を巡り、後半の更なる熾烈な展開をもたらした最大のキーパーソン。
戦いを止めたいという願いは確かなものではあるが「多くを助けるためなら一つを犠牲にしても構わない」という信念を抱いており、真司と対立することになる。一応フォローするが、どうしてもどっちかを選ばない状況においてその判断を下し、その重荷や汚れ役を担うと言う覚悟の意味合いが強く、犠牲が不要ならばその選択をする良識を持っている。
主人公の敵対者、優衣と言う犠牲に目が行きがちだが、本当の自己中心主義であるならばライダーワールドの願いを横取りする様な反則か、戦いに関わらないか、自分と身内が巻き込まれないためだけにオルタナティブを使う選択をするはずであり、仲村の様に神崎に恨みや敵対心もない第三者でありながら渦中に飛び込んだことから、ベクトルはさておいて彼自身が強い正義感を持った人間であることは確かである。

一度見たことを絶対に忘れない瞬間記憶能力の持ち主で、かつて神崎のミラーワールドに関する研究資料を見ていたことと、東條悟によって持ち込まれたカードデッキから擬似ライダーである「オルタナティブ」を開発し、ライダーバトルに関わっていくことになる。

上記の通り冷酷な判断も迷わず下せる一方でプライベートでは明朗な性格で、妻子もいる。
情緒不安定で内向的な東條に対しても家族との食事に誘い、人と接する事で人間性を取り戻してほしいと願うほど。
その為、東條からも絶大な信頼を置かれるが、故に彼の言葉を至上のものとした東條が「英雄」に固執する遠因となり……。




以下ネタバレ








ライダー達との戦いが激しくなる中、東條がオルタナティブの所持者である仲村創を殺害した為、自らオルタナティブのプロトタイプを使用し戦闘に参加。
充分な実力を見せつけ更に戦いを激化させる。

優衣を狙う香川たちを疎ましく思った士郎に妻子を人質にされた際には葛藤の末邪魔を続けることを選択するなど非情な決断を下したこともあった。
しかしこの時は真司の助力により妻子は守られそのことに安堵を見せた。

そして遂に神崎優衣をミラーワールドに引きずり込むことに成功し始末しようとするが、突然、東條の裏切りに会う。


香川「東條君、何故…」

東條「先生、僕、ミラーワールドを閉じるの嫌になっちゃって。ライダーの戦いに勝ち残るのが、真の英雄かなって」

香川「馬鹿な…」


『FINAL VENT』


「大切な人」を失うことが強さに繋がると考えた彼の「英雄」像のために志半ばで命を落とすこととなってしまった。


後に彼の研究資料は真司の手にわたり、ミラーワールドに関する情報が与えられた。

新たな世界が創られた最終回には他のライダーのように再登場していないが、おそらくミラーワールドとは無縁で妻子共々穏やかな生活を送っているはずだろう。
ただし別の世界ではファンガイアになっていたり、息子がゾディアーツになっているという噂も……?


◆オルタナティブ・ゼロ


スーツアクター:押川善文

香川教授が神崎士郎の研究資料とタイガのカードデッキを参考に独自に完成させた疑似ライダー。

変身ポーズは右手でデッキをかざし、上空へ放り投げ、一歩前へ出て左手で掴み、バックルに装填するというもの。
仲村が変身する量産型の「オルタナティブ」のプロトタイプにあたるが、性能に差はない。外見的差異はボディの側面にラインが入っているだけ。
システムには独自の技術が多分に見られデッキやVバックルは独自の形状。しかし基本的な技術は神崎製のライダーと共通。

ミラーワールド内での活動時間は8分25秒と短めだが、その分素の攻撃性能が高く設定されている。

香川自身が戦闘に赴く際に装着し、「瞬間記憶能力」をもって相手の行動パターンを瞬時に記憶し、常に一歩先をいく戦術をとることが可能。また、契約モンスター・サイコローグのAPは(改造を施されている為)平常時でもサバイブ状態のモンスターに匹敵しその圧倒的な強さは多くのライダーを苦しめた。
なお「仮面ライダー」の呼称が付けられないのは本作に登場する仮面ライダーは「神崎士郎によって開発されたカードデッキで変身する者」を指すため。

本来の予定では仮面ライダーと同様、ゼロを含む13体のオルタナティブを製造予定だったが、香川英行が死亡した為、叶う事がなかった。

数少ないアラフォーライダーということもあり、実にシブい。



【契約モンスター】


サイコローグ
蟋蟀の人型モンスター。
頭部には多数のケーブルが接続されているのが特徴で目の部分からはミサイルを放つことも可能。
ゼロを含む「オルタナティブ」全てと契約している(一体を二人で共有しているのか、同族が複数個体いるのかは不明)。
その為か、サイコローグの登場時の音が他のミラーモンスターと異なる。
カードによってオフロードバイク・サイコローダーへと変形することも可能。
オルタナティブ亡き後は野良モンスターになっていたがナイトサバイブの疾風弾で倒された。
『劇場版 仮面ライダーディケイドオールライダーVS大ショッカー』では大ショッカーの怪人として仮面ライダーBLACK RXと戦った。


【召喚機】


スラッシュバイザー
右腕に装着されている籠手型の召喚機。スラッシュタイプの召喚機で、読み取ったカードは青い炎に包まれて消滅する。
また、音声は女性のものとなっている。


【所持しているカード】


スラッシュバイザーに合わせ、読み取りバーコードはカードの横に付けられた独自のデザイン。

  • ADVENT
AP:6500
サイコローグを召還する。

  • SWORD VENT
AP:2000
サイコローグの腕を模した剣「スラッシュダガー」を召還する。更にこの剣は青い炎を放つ事も出来る。

  • ACCEL VENT
AP:2500
一定時間加速攻撃を行うことが出来る。後のシリーズでも度々登場する高速戦闘の先駆け。

  • WHEEL VENT
AP:4500
サイコローグをバイク形態「サイコローダー」に変形させる。
しかしデッドエンドの発動にはサイコローダーへの変形も含まれているため劇中未使用。

  • FINAL VENT
AP:8000
「デッドエンド」
サイコローダーに搭乗し、横方向に高速スピンしながら突撃する。見た目はかなりシュール。
劇中ではナイトサバイブの「疾風断」と相撃ちになった。
ナイトサバイブや龍騎サバイブの必殺技もバイク技であることを考えると、同格の力を持つことを示している意図もあるのかもしれない。



◆シリーズでの活躍


◇『仮面ライダーディケイド


「ネガの世界」に登場。町にいた男が変身する。しかしなんと 怪人扱い
しかも話の本筋に絡まず、命令違反をしようとしたところを紅音也ダークキバにボコられ、最期はディエンドのFARで消し飛ばされた。

◇『仮面ライダーウィザード


52,53話特別編に登場するがまたしても怪人扱いで怪人諸共ライダーたちに倒された。
確かに厳密には「仮面ライダー」ではないがこの扱いは…。
一応フォローすると、この特別編のテーマの一つに「仮面ライダーと怪人の定義」という題材がある。
魔法石の世界では「怪人になり損ねた人々」という存在がいるため、オルタナティブは「仮面ライダーになり損ねた存在」としての登場の意図もあった…のかもしれない。



◆HEROSAGAの小説「IFの世界」

まさかのゼロを含む13体のオルタナティブが登場した(この時のオルタナティブの装着者達は大学の生徒達)。

この時、リュウガサバイブに遭遇し戦闘に発展。リュウガサバイブを数で圧倒し、撃破している。
更にゼロのカードデッキをある人に貸している。



◆余談

『ミラクル9』での「ヒーロー9(リーダーはダイナことつるの剛士)」ではチームの一員として参戦。
しかしファムこと加藤夏希もだが、原作を知ってる身からしてみれば微妙である…



「ここ(頭)が勝手に覚えてしまうんですよ。行動パターンもね」


「1人の命と10人の命。どちらか一方しか救えないとしたら、貴方はどちらを選びますか?」


「多くを助ける為に一つを犠牲にする勇気を持つ者が、真の英雄なんです」


「良いですか東条君。英雄になると言うことは、人の命に鈍感になると云う事ではありません。」



「お前の家族にモンスターを付けさせてもらった」

「…神崎君」

「オルタナティブのデッキをここで破棄するかこのまま俺の邪魔を続けるか。どちらか選べ」

「多くを助ける為に一つを犠牲にする勇気、だったな?」



「…答えならもう出ているんですよ!!最初からね!」

「……編集!」

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