東條悟/仮面ライダータイガ

登録日 :2011/01/12(水) 21:52:32
更新日 : 2017/08/13 Sun 13:02:13
所要時間 :約 7 分で読めます






ごめん。君は大事な人だから


君を倒せば僕はもっと強くなれるかも知れない





仮面ライダー龍騎』の登場人物。

演:高槻純


かつて神崎士郎が在籍していた清明院大学院の学生。25歳。
香川研究室に籍を置き、仲村創と共に香川英行教授の下でミラーワールドの研究を行っていた。

龍騎の物語を鬱なものへと決定づけた最大要因の一人。

表向きは好青年を装ってはいるが、その本性は情緒不安定で「自分を好きにならない人間」の命を平然と奪う残虐性をもつ。
ある意味では単純に凶暴な浅倉以上に不気味で、劇中屈指の危険人物といえる。

事実、真司からは「 浅倉の方がまだ分かりやすい 」と言われ、
浅倉も「 あんなにイライラさせる奴は久しぶりだ 」と言い、一時期は元々のターゲットだった北岡よりも彼を倒す事を優先し、執着している(最後には「所詮は小物」として北岡を再度ロックオンするのだが)。


自分を高く買ってくれている香川教授に心酔しており、彼の提唱する「英雄」になればみんなから好かれるはずだと考え、英雄になることに妄執している。
佐野に対して「こんなに優しくしてくれたのは香川先生以外では初めて」と言ったこともあり、暗い過去を持つことが示唆されているが、詳細は不明。

神崎士郎にはその強い「英雄」への憧れをかわれ、「許せないライダーは倒せばいい」とタイガのカードデッキを与えられた。
そのデッキを用いて「オルタナティブ」の開発に貢献している。

神崎優衣の命を狙い、花鶏でバイトをするようになる。
その得体の知れない不気味さから真司は警戒し、オルタナティブの変身者だと考えていた。

龍騎とオルタナティブの戦いの中、「英雄的ではない」という理由で、仲間であった仲村の命を奪う(仲村は神崎への復讐を目的としていた)。
このことは香川教授からもやんわりとではあるが咎められており、また彼が家族を大切にしていることに疑義を呈した際は、
「英雄になるということは、人の命に鈍感になるということではない」
とかなりキツめに叱責されている。

ここに至って流石の香川教授も東條の人間性に不安を覚えたのか、自身と家族の団らんの場に東條を招き、人の心の機微を学ぶよう促した。
しかし東條はこれに不満を持ち、香川教授の教え *1 を曲解して「大切な人を手にかければ「英雄」に近づく」と捉えてしまい、香川教授の命をも奪ってしまう。
香川教授の亡骸を両腕に抱き、笑いながら涙を流す東條の姿は、控えめに言っても マジキチ である。


暴走をはじめた東條は浅倉との戦いに臨むが、こてんぱんに痛めつけられ惨めに敗走。
満身創痍で彷徨っているところを佐野に介抱され、彼にしだいに心を開いていく。
佐野も当初は他のライダーを味方に付けようという打算から東條を助けたのであったが、
東條の境遇に共感を覚えたのか、あるいは面倒をみているうちに情が移ったのか、彼を「友達」と認識するようになる。

が、東條はまたしても自身の歪んだ英雄観から佐野を手にかけてしまう(実際にとどめを刺したのは王蛇。後にそのことを知った東條は激しく動揺した)。


その後も多くのライダーバトルに身を投じるものの、負けを繰り返してはどんどん情緒不安定になっていくという悪循環に陥る。
極めつけに北岡からは


「英雄って言うのはさ、英雄になろうとした瞬間に失格なのよ」
「お前、いきなりアウトってわけ。」

と自身の信念を完全に否定されてしまい、とうとう完全に心が折れてしまう。


鬱々とした気持ちを抱えながら街をさまよっていた彼は、見ず知らずの一般人の親子が車に轢かれそうになっているところに偶然出くわす。
香川教授とその家族の面影を垣間見た彼は、咄嗟に親子を庇って車にはねられてしまい…


じゃあ… どうやって英雄に…なるのかな…

香川先生、次は僕… 誰を…



英雄とは何なのか、どうやったらなれるのか、とうとう答えを出せないまま、東條は事故死してしまった。
翌日の新聞の片隅には、 「親子を救った英雄」 と彼の勇気ある行動を讃える記事が記されていた。

タイガを演じるスーツアクターの永瀬尚希氏は東條死亡の回に事故現場の野次馬として顔出しで出演した(「救急車まだかよ!?」と言っている人)。



本編最終話に出てきた「ライダーの戦いのない平和な世界」にも登場。
真司はガス欠のバイクを押して歩いていたが、東條が乗る自転車がバイクに衝突し、バイクを倒してしまった。
東條は「ああ、ごめんね……大丈夫だよね……?」と言い、その場を去っていった(真司のバイクは壊れました)。


仮面ライダータイガ


スーツアクター:永瀬尚希

白虎型モンスター「デストワイルダー」と契約した仮面ライダー。
基本カラーは
銀部分はガイのカラーとは違い、白く光り輝く銀。

近接攻撃に特化したライダーであり、龍騎や王蛇と同格のパワーを有する。
…のだが、虎だけに主に奇襲攻撃を得意とし、他にも不意打ちや裏切りといった卑怯な手段を用いる(というか大半がそれ)。

タイガのカードデッキは香川の手によって 複数 コピーされており、ミラーワールドを見る為に使用されていた。
このデッキはオルタナティブ開発のために作られたと考えられる。

タイガのみ「仮面ライダー」の中で唯一右手でデッキをかざす。この変身ポーズが非常に複雑な為覚えるのに苦労した方が多いとか。

胸部アーマーのモチーフは仮面ライダー一号のコンバーターラング(胸アーマー)。
「龍虎相打つ」との言葉通り当初は龍騎とライバル関係におかれる構想であったが、実際に戦ったのは数回でしかもほぼ不意討ちであった。
ファイナルベントもライダーキックの発展形である龍騎に対し、タイガはライダーパンチの発展形となっている。


【契約モンスター】


  • デストワイルダー
白虎型モンスター。5000AP。
両腕の鋭利な鉤爪を武器として戦う。100tもの錘(戦車2台分)を持ち上げるほどの怪力を有する。
ファイナルベントを使わずとも、引きずり攻撃をインペラーに仕掛けたこともある。

東條の事故死後は野良モンスター化し人を襲い始める。
47話にてフォークリフトを運転する作業員を襲っている際に蓮と真司が発見し、変身前の二人にダブルキックを受ける。
その後、ナイトサバイブ、龍騎サバイブと交戦の果てにドラゴンファイヤーストームで爆死した。
なお、蓮・真司共にデストワイルダーに対しての反応は特に無かった(別個体だと思ってたのだろうか?)。


【召喚機】


  • 白召斧(びゃくしょうき)デストバイザー
斧型の召喚機。
刃の付け根の虎の頭をスライドさせ、カードを装填する。
斧として使う事もできる。
必要に応じて手元に召還される。


【所有カード】


  • アドベント
デストワイルダーを召還する。

  • ストライクベント:デストクロー
デストワイルダーの両腕を模した巨大な鉤爪。AP3000。
ライダーのボディも刺し貫く程の威力がある。
盾としても使用出来る。

  • フリーズベント
ミラーモンスターの動きを止めるカード。ファイナルベントを中断させることが出来るため、非常に強力。
一度タイガが王蛇を負かすことが出来たのはこのカードの恩恵があったからこそ。
二度目以降は複数枚のファイナルベントを連続使用され、あっさり対策されてしまった。

  • リターンベント
仮面ライダーガイの所持する「コンファインベント」と対をなす特殊カード。
無効化されたカードを再利用する。
登場時期がずれていたことに加えてピンポイント過ぎるメタカードのため劇中未使用。

  • ファイナルベント:クリスタルブレイク
デストワイルダーが奇襲攻撃を行い、タイガの元へと相手を引きずって行き、デストクローを腹部や背中に突き立てる。AP6000。
ちなみに一連の動作は、

引きずる際に摩擦熱を発生させる→熱した部位にデストクローから冷気を流し込む→熱疲労により内部崩壊

というプロセスで成り立っているらしい。

性質上、デストワイルダーがタイガの元まで行かなければ技が決まらないので、
引きずられる最中にデストワイルダーを攻撃するなりして怯ませればファイナルベントが中断される為、成功率が低い。
ゾルダはマグナバイザーで撃ち、王蛇に至っては 蹴り上げる 事でファイナルベントを回避している。
一応、引きずられるだけでも熱摩擦によるダメージは大きい模様だが。
しかも、デストワイルダーが敵を引き摺る動作の都合上、巨大なミラーモンスター相手にはそもそも通用しない可能性も指摘されている。
しかし、見た目のインパクトやタイガ自身のデザインも相まって人気が高い。


◆TV本編以外の活躍


TVSP版では終盤、インペラーと共に登場。龍騎とナイトの敵として二人を追い詰めた。因みにこの時がTV初登場。
彼は戦う場合も戦わない場合も終わるまで生存している。


劇場版では既に脱落者となり未登場。


PSゲーム版ではまだ当時本編には登場していなかった為か、キャラとファイナルベントが違っている。
彼の勝利時には、
「ミラーワールドは僕が閉じる!」
「勇気があれば、誰でも英雄になれる!」と発言している。
恐らくはこちらの方が、初期に想定されていた東條=タイガのキャラであったと思われる。
こちらのヒロイックなタイガの方が好きという人も多いのでは?

ファイナルベントは突如現れたデストワイルダーが、敵をタイガの方にぶん投げる。
タイガは投げられた相手をデストクローで突き刺すというなんとも豪快な技。


HERO SAGA MASKED RIDER RYUKI EDITION -IFの世界-』ではサバイブ化したリュウガの前に散る。



仮面ライダーディケイドでのタイガ


初登場は第3話。
鳴滝に召還された地獄兄弟が強制送還される間際に、仮面ライダーデルタと共にシルエットが現れた。
でもそれだけ。しかも、この為にわざわざオリジナルのスーツアクター・永瀬尚希氏を起用した。


再登場は『龍騎の世界』にて。
夏みかんの判決を決める為に他のライダーと戦っていた。
有罪派のゾルダと対立していた為、恐らくは無罪派だと思われる。

自分を羽交い締めにしていたゾルダを振り解き、クリスタルブレイクを決めようとしていたが運搬中のデストワイルダーがマグナバイザーの一撃でスッ転び、
結局決められなかった上、シュートベントで現実世界へ吹っ飛ばされて出番終了。

その後はディエンドに召還もされず、ライダー大戦の世界でも現れなかった。

シザースですら再登場したのに……



◆立体化について


R&M・装着変身・S.I.C.・RAH・figmaなどなどがある。

R&Mは玩具のコンセプト上、クローを契約モンスターから外して装着する為FV再現の為には2つ買わなくてはいけなかった。
装着はR&Mに順ずるもののデザインとクロー保持が改善された。

S.I.Cはデザインアレンジは異常に格好よかったものの、質感を出す為にクローをダイキャスト製にした所、
クローの重量が本体の重量を上回ってしまいポーズはおろか2本の足で立たせることすら困難になってしまった(スタンド4個がかりで立たせたという猛者もいた)。

RAHとfigmaは海外版龍騎であるドラゴンナイトのアックス名義で発売。
特に当時のRAHは定価2万という高額商品の為、基本的には主役及び2番手ライダー位しか商品化されずそれ以外は基本的に限定販売行きなのだが、
タイガは王蛇やゾルダを限定に追いやってまさかの一般販売だった為多くのRAHファンを驚かせた。

figmaは最新のモデルだけに出来も良く、特にクローを従来までの下腕取り付け方式ではなく、
クロー付きの下腕を丸ごと付け替える方式になっている為、保持やポージングを安定させ安定させることができる。


遂に登場したS.H.Fは、同シリーズの龍騎系素体の出来が良い為可動やプロポーションに問題は殆ど無いが、
先鋒の龍騎とナイトに付属したミラーモンスターがなくライダー単体での発売(同シリーズは王蛇以降ライダー単体発売)なので、
その点で先にfigmaを買ったユーザーからの購買意欲が分かれているようだ。

figmaとの明確な違いは、アドベントカードがタイガが劇中で使用したものが全てS.H.Fと同サイズに印刷され付属している事とデストバイザーが開閉する事。
なお、デストクローの取り付けが若干面倒なのが欠点。

2012年のホビー誌では、フィギュアーツ発売を記念して中の人がインタビューに出演した。
ヒゲを生やした姿が渋カッコイイ。



追記・修正は英雄を目指してからお願いします。

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