ドリフターズ(漫画)

登録日 :2010/08/01(日) 00:05:23
更新日 : 2017/07/06 Thu 22:50:58
所要時間 :約 6 分で読めます




作者:平野耕太
月刊漫画雑誌『ヤングキングアワーズ』連載中。2016年6月現在5巻まで発売中。

2016年10月からはTVアニメ版の放送が始まった。

◆あらすじ


時は西暦1600年の日本。関ヶ原の戦いの最中、
敗走する島津軍の殿軍を務めた島津豊久は追撃に来た敵将・井伊直政に手傷を負わせるも、首を取れずに逃げられてしまう。

死に花を咲かせられずに、重傷を負って失意のままに山中を放浪していた豊久は突如異界へ足を踏み入れる。
そこには左右に様々な扉が並んだ果てしない通路と、その真ん中に置かれた机を前にした1人の男がいた。
しかし豊久は誰何する間もなく扉の1つに吸い込まれ、何処とも知れぬ地に流れ着く。



物語の内容としては異世界に召喚された歴史上の偉人・英雄が敵味方に分かれて大合戦する感じ。



………今のところは。



あと各話のサブタイはアニソンなどの曲名になっている。



◆用語説明

  • 漂流物(ドリフターズ)
主に古今東西の、生死不明のまま未帰還となった人物が召喚されている模様。
劇中の描写では、行方不明となった後に謎の異世界へと迷い込んでいる。また、元の時代に居た時と同じ人格を維持している。
肉体がどうなっているかは不明だが傷などはそのまま。

一部の人間は明らかに年とか情報量がおかしいことになっているが、どのような違いがあるのかは不明。

  • 廃棄物(エンズ)
漂流物とは逆に死亡した後に呼び出された人物達と推測されている。
一旦死んでいるため精神にどこか異常をきたし、また異能を得ている模様。
肉体も主に塩で構成されているのか、傷を受けた部分を塩で補填しているのかは不明だが、人間のそれとは異なる模様。
ただ怪我などは普通にする。

黒王を筆頭に化け物を率いて北方よりカルネアデス王国に攻め入る。

  • オルテ帝国
東方の王国で、人間至上主義を唱えて40年程前から亜人達の国々を侵略・併合して来た歴史を持つ。
亜人達を徹底的に差別している為に国内には怨嗟が暴発寸前まで高まっており、不穏分子の鎮圧がさらに暴力化するという悪循環が続いている。
40年も続く侵略戦争と不安定な国内の治安維持の為に、国力も最盛期に比べると衰えているらしい。
なお作中に建国者(国父)の肖像画が登場したが、描かれているのはどう見てもヒトラー。
のちに漂流者としてやってきた本人だと明言された。

主人公の豊久らが居るのはこの圏内。

  • 十月機関
通称「オクト」。導師による結社で、漂流物によって廃棄物に対抗しようとしている。
各国に呼び掛けて兵を出して貰い、それを漂流物達に運用させるという計画を進めようとするが理解を得られずにうまく行ってはいない。


  • グ=ビンネン
オルテ東方に在る商業ギルド連合。オルテと戦争状態にあり、輸送船を爆撃する等で制海権を握る。
オルテ本土を侵略しても自分らには維持するノウハウがないため、適当なところで和平してオルテとその敵国ともに貿易を続ける算段。


◆登場人物


漂流物側

本編主人公。30歳。妖怪 「首おいてけ」
関が原の戦いで重傷を負い彷徨っていたところ異世界に飛ばされる。

異世界においてエルフ達に拾われ、廃墟に運ばれそこで同じ境遇の信長と与一に出会う。
野太刀と組手甲冑術を用いて鬼神のように戦う。

史実では初陣、それも 元服前 に首印を上げるという化け物ぶり。
ドリフターズは彼を全国的に有名にした島津の退き口の場面から始まる。


ご存知『魔王』織田信長。50歳。
本能寺の変の時に森乱丸と一緒に家財道具を持ち出そうとしているときに召喚された。

エルフの村を襲ってきた人物の服装からそれらが正規軍人であることや、そこから国内の状況まで見抜いた。
豊久を頭にして国奪りを狙う。
基本的に全方向に対して天才的で、政治・戦略・戦術・実際の戦闘・民の扇動など何でもござれ。
流石に各分野のスペシャリストにはやや劣る印象だけど。

よく物語で描かれる信長であるが、この信長は息子信忠の死を豊久より聞かされたときに悲しむ顔を覗かせるという「肉親には甘い」というめったに描かれてない信長が描かれている。
また、息子の死にざまを知ったことで考えをやや改めている。


女と見間違うような美少年。19歳。
歴史の与一とは異なっているらしく(というか伝説が曖昧)食えない性格。
しかしその弓の腕は歴史通りで、突如襲撃してきた豊久に恐れをなして逃走した多数の武装兵を単独で全滅させるほど。

武士ではあるものの、戦国時代とは文化などが異なるので、お豊とのぶのぶがツーカーしている時に違う反応をしていることもちょくちょくある。
でも武士なので国奪り自体は自然に参加している。


  • ハンニバル・バルカ CV.青山穣
隻眼の老人。初登場時は出会ったスキピオと大喧嘩をしていた。
既にかなりの老齢のため、体の衰えは隠せない。
そのうえちょっとボケてもきた(スキピオとはぐれてさらに進行した)が、その眼光の鋭さは稀代の将軍と畏れられた当時の名残を留める。

史実では間違いなく人類史上最高の指揮官の一人
どの位すごいかというとこの人の考え出した戦術を 現代の各国軍事組織が参考している位 すごい人。
(ハンニバルがガチの戦記物とかハンニバル無双で終わっちゃうからしょうがないね)
ちなみにこの人、ローマ史上最高の敵とされていて、つまり 紀元前年代の人ですが なにか?
あのローマ帝国を陥落寸前まで持ち込んだためにガチで怯えられ、色々あって敗戦した後は母国カルタゴでは徹底的に虐殺・捕縛が行われた。


短髪の老人。初登場時は出会ったハンニバルと大喧嘩をしていた。
ただし、ハンニバルが嘲笑された際には「100万の兵を恐れぬローマが唯一恐れた男」と激怒しながら弁護している。
史実ではこの人もまず間違いなく人類史上最高の指揮官の一人。
ハンニバルを破った人であるが、敵ながら師同然に尊敬していた。

世界の軍事史的に考えた場合、ハンニバルとスキピオがタッグを組む事のすごさを例えると
ゴジラとガメラがタッグを組むぐらいスゴイ と考えて差し支えない。

…あれ?これ誰も勝てなくね?? 


  • ワイルドバンチ強盗団
(ブッチ:CV.小野大輔、キッド:CV.高木渉)
アメリカの列車強盗団。「明日に向かって撃て!」で有名。
多くの構成員がいるが、生死不明とされるブッチ・キャシディ、ザ・サンダンス・キッドの2人が異世界に漂着した。
強盗団という生い立ちだが、流石の彼らもデストロイヤーの迫力にはややビビっていた。
念のために言及しておくが、このキッドはビリー・ザ・キッドの方でもキッド・カーリーの方でもない。


  • 菅野直 CV.鈴木達央
大日本帝国海軍の戦闘機搭乗員で、階級は大尉。通称 「デストロイヤー菅野」
黒王軍の侵攻の最中に戦場に出現し、現状を把握出来ないでいる中で黒王軍に焼かれる砦が空襲される街に重なり黒王軍を攻撃する。
たぶん彼の機体はコスモガンの原理で動いている
史実ではいろいろとんでもないお人でちょっとここでは書けないくらい。


  • 山口多聞 CV.仲野裕
大日本帝国海軍提督で、通商ギルド連合を率いる客員提督。ミッドウェー海戦で沈没した空母飛龍と共に召喚された。
座礁した飛龍を塒にしており、ギルドからの再三にわたる飛龍引き渡しを拒み続けている。
作中では階級は少将と記されているが、史実での最終階級は中将である。(戦死特進のため?)


  • 安倍晴明 CV.櫻井孝宏
平安時代を代表する陰陽師で十月機関のトップ。故実読みの「せいめい」ではなく「あべ の はるあきら」を名乗っている。
漂流物の召喚者・紫の存在を知っており、廃棄物に敵意を燃やす。優れた指導者・導師だが、科学・軍政は専門外。
なお、若く見えるが御年83歳。
超常的な力はほとんど持たない漂流物の中にあって、色々な術を自在に扱う猛者。


十月機関の導師で晴明の弟子のひとり。オッパイおおきい眼鏡っ娘。
師匠に命じられて豊久たちを見張っていたが、あっさりバレて一味に参入。弄られる日々を送る。現代日本人に通じる気性なのかよく心を痛めている。
石壁を作る術が得意(というかそれしかできない)で「石棺」の二つ名を持っている。


オルテの大貴族。年齢不詳のケバいオカマの錬金術師。
ヒトラーに協力してオルテを築き上げた漂流物で、国を見限って豊久一派に協力する。
伝説の通り奇人の類にしか見えないが、銃や洋の東西を問わない歴史上の人物をあっさり言い当て、後世の創作信長像まで語るなど広範な知識を有しており謎が多い。
政治に関してはかなり強いが、戦略・戦術に関しては無能ではないもののそこまで明るくもない様子。元々戦に関わっていたわけではないしね。


この世界の原住種族の一つ。
オルテ帝国との争いに敗れ、農奴として弾圧されていた。
豊久に助けられ、信長にオルテが限界であることを知らされ、弓兵として与一に率いられる。


エルフ同様、オルテに敗れた亜人。鍛冶技術に優れ、兵器工廠で酷使されていた。
銃を初めて見せられてから一日で複製し、慣れれば日に10丁はいけると語る。手間暇かけて作られた日本刀にはドン引きしていた。
銃の生産、及び豊久と歩兵として参戦。豊とは気が合う様子。


元はオルテの代官所に務める税務計算官。
エルフの女性達を慰み者にしていた兵や代官が殺される中、新任で何もしてないことをまさしく必死に主張し見逃された。
以後は捕まって廃城でエルフと共に物資や火薬の製造管理をやらされる。呼び名は童貞人間。泣いていい。
時間が経つにつれ割と馴染んだりキメ細かな有能さを見せたりと地味に大活躍しているが、うっかり失言してやはり殺されそうになることも。
あとエルフの女性達からは蛇蝎の如く嫌われている。マジで泣いていい。


グ=ビンネン通商ギルド序列筆頭。
軽薄な物腰と裏腹に煮ても焼いても食えない性格の大商人。
多聞を遇しながら、彼を敵に回すのを避けてるなど警戒もしている。
オルテとの和平交渉に堂々と現れ、オルテと黒王軍との衝突に備えた支援を約束した。
ついでにエルフのアイドル化計画を提案。
のぶのぶ「アリやな」 ジェルマン「だめにきまってんだろ」


  • 紫(むらさき) CV.宮本充
この世界に主に行方不明扱いの偉人「漂流物」を呼び寄せている謎の人物。眼鏡をかけた知的な風貌の男性。
どうやら全体としては廃棄物によって間違ってしまった世界を漂流物によって正そうとしているらしい。
ただ漂流物個々人に対しては思うままに動くことを望んでいるらしく、お豊達の行動に紫の思惑を知っているらしき漂流物が戸惑っている最中、彼は笑顔を浮かべている。
EASY曰く「役人気取りの民生屋」



廃棄物側

廃棄物達や亜人、モンスターを率いて人間を滅ぼそうとしている。
人間に取って代わる「化物たちの文明」をつくるために『原始農業』『共通文字』『統一宗教』をコボルトやゴブリン、化物と揶揄された者たちに教える。
生命の増殖という「王」の名にふさわしい悪夢のような能力をもつ。
ナザレの石工の息子? 立川のロンゲ? 誰それ。

巻末漫画では本編のシリアス具合など知ったことかとはっちゃけまくる。


無口。複数の新撰組隊士の幻影を用い、周囲を斬り刻む能力を持つ。スタンド能力ではない
島津大嫌い。
「薩奸死すべし」


火あぶりにされたせいか炎を発生させる能力を持つオレルアン奪還専用マシーン。
また「みんな焼け死んでしまえ」など、狂気じみた言動が目立つ。
豊久と戦うも「女首」のため相手にされなかった。

巻末漫画では貧乳を馬鹿にされた。


ジャンヌに付き従うペドでショタでリョナで鬼畜の性癖4重苦っぽいデカブツ(巻末の黒王談)。
作中においては近くにジャンヌが居るので、肉体的にはともかく行動面ではやばい面を見せていない。というかあまりにも伝説が酷すぎて見せられる訳が無い。
十文字槍を得物にしている。
与一と戦い追いつめるも、ワイルドバンチの2人にガトリング砲で倒され塩の塊となって死んだ。

モデルは、百年戦争に於いてジャンヌと共に戦った騎士ジル・ド・レイ。


無口。人間を凍結させる吹雪を発生させる能力を持つ。ただ、本人にも使い方がよくわかってないとか。
戦は暑いから嫌い。
巻末漫画ではアナの後ろに“ル”を入れるとすごいインランっぽいから改名しろと理不尽ないいがかりをつけられる。

史実では、ロシア帝国ロマノフ朝の皇族でニコライ2世とアレクサンドラ皇后の第4皇女。
非常に美人で有名だったが、レーニンから一家全員処刑の命令を受け射殺される。


常にアナスタシアの背後に侍っている黒い人。
黒王軍の参謀であり、遠隔地から他者をマリオネットのように操る能力を有する。
オルテ首脳陣の一人を操って国を手に入れようとしたが、豊久一派とかち合って撤収を余儀なくされた。

史実では謎に包まれた経歴や怪異な容貌から怪僧・怪物などと呼ばれ、ロシア帝国崩壊の原因をつくった悪人とされる。
ニコライ2世の皇太子を治療し重宝されるが、皇帝と姻戚関係のあったユスポフ公に暗殺される。

だがこのときに 青酸カリを混ぜられた食事を食べても死なず、前後から銃弾を受けても死なず、殴る蹴るの暴行を受けてもまだ生きていたために川に投げ捨てられた。
ちなみに死因は 水死

何だこの人?
(注:現在では普通に毒で体が弱った所をリンチされ、ヘッドショットされて死亡した事実が判明している)


  • 明智光秀 CV.速水奨
34幕で倒れていた桔梗紋の武将。
45幕加筆分で本格参戦し、信長を今度こそ殺すべく黒王軍に参加する。
黒王の正体について心当たりがある一方、自分も知らない未来の戦術を知る黒王が果たしてその人なのか疑問視している。
しかし、信長を殺せるならどうでもいいやと考えるのを止めた


  • EASY CV.伊藤かな恵
この世界に廃棄物を呼び寄せる元凶の模様。黒衣黒髪の少女の姿をしていて紫と対立している。 ロリカードではない
紫からは「継戦器」と呼ばれた。


【立ち位置不明】

  • 源義経 CV.石田彰
源平合戦の英雄。見た目は無邪気な少年。
黒王軍の陣にいるものの、両陣営の「面白そうな方に着く」と公言しており、黒王自身からも自由を保障されている。
現時点では完璧に廃棄物側についているが、本来はどっち陣営なのか不明。


【帯】

  • バレンタイン兄弟
作者の前作に登場した木端敵役。
帯の裏表紙側で史実ネタでツッコミを入れて表紙の人物をぐぬぬとさせる。




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