トレロカモミロ

登録日:2012/01/31(火) 23:41:58
更新日:2020/09/29 Tue 22:55:09
所要時間:約 2 分で読めます




『トレロカモミロ』とは、童謡「トレロカモミロ」に登場する最強の闘牛士の事である。因みに『トレロ』とは闘牛士のこと。
歌は物語になっており、牛と対決するカモミロの勇姿が語られる。


【ストーリー】


スペインのとある闘牛場。
客席は噂のトレロカモミロの勇姿を一目見ようと満員御礼。
闘う牛は五人がかりでやっと連れて来た鼻息の荒い狂暴な黒牛。

対するカモミロは、時間になっても現れない。
観客席からは「早く出て来い!」と怒声が飛ぶ。

その頃、カモミロは……
………家で寝ていた。

その名高き英雄「トレロカモミロ」
彼は「男の中の男」だが、闘いよりも昼寝が好きな男だった―


しばらくすると係員に起こされたのか、カモミロがあくびしながら登場。
待ちに待った観客は大喜び。
黒牛も現れたカモミロに気付き、視線を向ける。

そして、闘いは始まった


……かと思いきや、まだ眠かったカモミロは、牛に背を向けて寝てしまった。

Zzz…Zzz…


観客席からはどよめきが起こる。


その名高き英雄「トレロカモミロ」
彼は「男の中の男」だが、闘いよりも昼寝が好きな男だった―


黒牛はキレた。


血管が破裂せんばかりにぶちキレた。
ツノを振り立て、呑気に2度寝をぶっこくカモミロに向かって突進した!




カモミロは、寝ぼけ眼で牛の方をチラリと見て「まったく、うるせぇなぁ…」とばかりに、片手でちょいと牛を掃った。


\デデーン!/


転がってノビる黒牛。
まだ眠いカモミロは、
「お、いいベッドがあるじゃん」
と、転がる黒牛をベッドにしてまた寝てしまった。


観客席からは喝采と賞賛の嵐。
狂暴な黒牛の上で昼寝をするカモミロに対し、いつまでも拍手の音が続いたという。


その名高き英雄「トレロカモミロ」
彼は「男の中の男」だが、闘いよりも昼寝が好きな男だった―




らんらららんらんらんらんらんら
らんらららんらんらんらんらんら
らんらららんらんらんらんらんらんら
オ・レ!!




追記・修正はすごい鼻息の黒牛に挑みながらお願いします。

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最終更新:2020年09月29日 22:55