キャスター(Fate)

登録日:2009/06/28(日) 18:18:00
更新日:2024/03/17 Sun 20:27:43
所要時間:約 21 分で読めます







私が貴方たちに敵わない、というのは間違いよ。

聖杯戦争に勝つ事なんて簡単ですもの。



Fate/stay night』に登場する、第五次聖杯戦争での魔術師サーヴァント
CV:田中敦子

『Fate』シリーズ全体における「キャスタークラスのサーヴァント」については、こちらの項目で。





○データ






○概要

如何にも魔術師らしい黒と紫を基調としたローブを身に纏い、深々とフードを被り素顔を隠した妙齢の女性英霊。
戦闘能力においては全サーヴァント中最弱とも言われており、策謀と知略を巡らして優勝を狙う。

柳桐寺に神殿を作り上げ、ガス漏れ事件を装い街中の人々から生命力を吸い上げて大量の魔力を神殿に溜め込んでいる。

本作における「悪役」(悪人ではない)の1人であり、強力かつトリッキーな能力から本編では中盤の難敵という扱いで登場する事が殆どである。




※以下、ネタバレ






















◆真実

真名はギリシャ神話に登場する『裏切りの魔女』の異名を持つ「メディア」。
マスターは穂群原学園の教師の葛木宗一郎。同時に彼女自身がアサシンのマスターである。
尚、葛木は魔術師では無いため令呪は無く、厳密には正規のマスターでは無い。

普段はフード姿の怪しい妖女といった風貌だが、その素顔は非常に美人で可愛い。
「UBW」ルートで彼女の素顔と本心を知ってやられたプレーヤーは数知れず。
耳は「エルフ耳」と呼ばれる長耳であり、時折ぴこぴこ動くらしい。
アニメ版では素顔を晒すときは大体の場合死亡シーンの直前という……

厚いローブで分かりづらいが、実は結構なナイスバディの持ち主。
外伝作品『Fate/Labyrinth』の挿絵などで顕著である。



なお、彼女を呼び出した最初のマスターは中肉中背の中年男性魔術師だったとか。
最弱のキャスターを呼び出した事に不満を見せ、彼女に手厳しく当たり、自身の魔力量以下の魔力しか使えないようにしたらしい。
このことで自身を召喚したマスターを見限ったキャスターは、従順な態度を取って「令呪を使い切っても裏切らない」とマスターに思わせ、
下らぬ命令(具体的な命令は不明)で令呪を消費させ、使い切ったところで殺害した。
因みに彼女の召喚のために用意した触媒は「メディア関係の文献」。

原作では、上述の通りキャスターに裏切られて殺害された元マスターの情報はこのくらいで、名前も不明だったが、
ufotable制作のTVアニメ『UBW』にて、アトラム・ガリアスタという人物像・経歴が新たに設定されて初登場。


こうして自身のマスターを殺害したキャスターは、柳洞寺近くの雑木林まで逃げ延びるが、
マスターを失って召喚の依り代がなくなり、魔力も尽きかけて消滅寸前に陥るも、
偶然葛木宗一郎に発見され、冬木最大の霊脈である柳洞寺内に保護されたことで消滅の危機を脱し、彼と契約。

聖杯にかける願いは「自身の故郷への帰還」であったが、葛木に出会った事で純粋に「女」としての幸せを掴む事を目的と定め奮闘することを決めた。



○人物

彼女が女としての幸せを望むのは、生前に女神ヘラの恐るべき企みと彼女の唆しにより、
無理矢理騙される形でそれに加担させられた女神アフロディーテ、エロースの呪いによって英雄イアソンに惚れさせられ、彼に真摯に尽くすも捨てられた経緯から。
『自分を崇拝しないコルキスの王アイエテスが気に入らないから王女に罰を与え、あわよくば気に食わないヘラクラスも今度こそ始末する』
イアソン自体も、軽薄で周囲からクズ野郎と評される程の歪んだ性格の持ち主であったが、
惚れさせられていたとはいえ彼女の余りに冷徹な非道や奇行にイアソンが恐怖したのも捨てられた原因の一つ*1

結局、女神ヘラの目論見通りに事が済んで呪いが解かれた時には後の祭り。
国に帰る事は叶わず、彼女は自分と子供たちを捨てて他の国の王女と結婚しようとするイアソンに泣きながら縋り付くも、
魔女め、お前を愛した事など一度もない」と拒絶され、意気消沈。
イアソンの血を引く子供たちを自ら殺した後、イアソンと結婚しようとする花嫁を焼き殺し、その後は世を彷徨い各地の権力者の下に身を寄せたとされる。

葛木に尽くすのは、こういった過去から誠実な人柄に惹かれたから。
過去に必死に尽くしたらその男が駄目な男になった経験から、現在は一歩引いた形で尽くすと決めているらしい。
ちなみに、顔が良い男は信用ならないと毛嫌いしているのもイアソンが原因である。

悪人ぶった振る舞いも、元々は純真無垢な箱入り娘だった所に周囲からの魔女、悪女という風評に耐え切れず、
フーンだ。そんなに言うんだったらホントに悪女になってやるわよ」と開き直って捻くれた結果。
このような事情から、本編で大河を人質にした際に何が何でも藤姉を助けようとする士郎の正しさは相当癇に触ったらしい。
しかし、結局の所は根本が箱入りの天然培養の、他者の幸福だけを望む聖女然たる巫女姫として育てられたが故に、悪に徹し切れないお人好し。
その天然培養っぷりは筋金入りのものであり、愛する者のためならイアソンすらドン引きさせる自己犠牲すら喜びとするほどの厭わない根っからの聖女。
『Fate/unlimited codes』のキャスタールートでは、愛した宗一郎を蘇生させるため、自ら進んで犠牲となったりしている。


○戦闘能力

神秘の全盛期たる神代の魔術師であり、神に選ばれし巫女姫。現代の魔術師の誰であろうと彼女の腕前には及ばない。
その上、神代の言語「高速神言」により、通常は詠唱に数十秒かかる大魔術ですら彼女にかかればわずか一工程で発動できる。

神代の魔術師であるキャスターの技量は、現代の五人の魔法使いや時計塔最高の魔術師すら超える現代における最高峰の魔術師。
現在の魔術協会はケイネスを含む大半の講師は殆どが色位(ブランド)に留まっているとされる中で、
魔法レベルの魔術を平然と使いこなす彼女は現代の魔術師にとっては完全に規格外なのである。
最高位である王冠(グランド)に匹敵する魔術の腕前を誇るシエルが相手であろうと、魔術で戦った場合の勝敗は「そりゃあキャスターです」と明言されている。*2


●戦法

実は本人の魔力生成量はそれほど多くないため、能力を最大に発揮するには陣地を作成し、魔力を蓄える必要がある。
柳桐寺をスキル「陣地作成」によって神殿と化して、優れた地脈を誇る土地を利用して人々から莫大な魔力を吸収し、神殿内に貯蔵している。
その魔力量は全サーヴァントと契約しても余裕で維持出来ると称する程。

更に「自らがサーヴァントにもかかわらずアサシンを召喚する」という反則技をやってのけた。外伝であるZeroケイネス先生が聖杯の英霊召喚システムを解析して「マスター権限と魔力供給のライン分割」という仕事をやっていたが、キャス子さんはその類似かつより高度な事を行っているといえる。
そして呼び出したアサシンを門番として設置*3。自然霊以外の霊を遠ざける柳桐寺の結界とキャスターが貼った結界によってアサシンへの遠距離攻撃の威力を大きく削ぎ、敵方は超剣士であるアサシンに近接戦闘をせざるを得ないという状況を作り上げた。
その攻略難易度から、本編中における柳桐寺はまさに要塞とも称されるレベルにまで至っている。



●キャスターの強さ

「本気になったキャス子には、某蒼崎も敵うまい」とも発言されている*4
こと魔術戦において彼女に勝てる『魔術師』は現代には存在せず、神代でも五指に入る最高峰の魔術師とされている。

但し、彼女は最高位の魔術師に必須の能力である現在・過去・未来を見通す最高位の「千里眼」を保有していない。
その為に厳密には最高位の魔術師に含まれておらず、彼女を魔術で上回る者がいるとすれば、この千里眼を持つ魔術王花の魔術師のような最高位の魔術師に限られるという。


適性がないのか固有結界は使えないが、その超絶の技量ゆえに、
莫大な時間と費用を掛ければ小さい魔術と大きい魔術を綿密に積み重ねる事で同規模の異界を作り上げることが可能との事。
(上記の鏡界汚染世界がそれに当たる異界だと思われる)
魔法使い以上の魔術師で、魔法レベルの魔術も使いまくれるが、彼女は現代の五つの魔法とは相容れないため、体得はできないとのこと。
それゆえに魔術師として扱われる。

また葛木に本来は令呪はないのだが、彼女の手にかかれば聖杯から解析して擬似令呪を作成する事も可能らしい。

更にこの世全ての悪に汚染され、既に破壊にしか使いようがない聖杯も、彼女程の魔術師なら願望実現機として問題なく扱える。
『unlimited codes』ではコレで葛木を蘇生させた。

キャスタークラスの特性上「自身の工房内での防戦に限定すればサーヴァント随一」という聖杯戦争の常識通り、
上記の神殿内であれば、彼女曰くセイバーバーサーカー以外には負けないと豪語している。

実際作中でも、空間転移か固有時制御と思しき魔法レベルの魔術や、灰の花嫁(ヘカティック・グライアー)も悠々と連発してのけた。
が、それでも圧倒的優位には届かない。
また、キャスタークラスの英霊にはが非常に多いが、そもそも、ウェイバーらも言及しているように、
「キャスターが構築した陣地内での交戦は避ける」のは冬木の聖杯戦争では定石。
好き好んでキャスターの神殿に飛び込んでくれる酔狂な輩なぞそうそう居ない。

そのため、神殿外では基本的に大量の竜牙兵による囮と不意打ちも絡めた「破戒すべき全ての符」でサーヴァントの強奪作戦、
マスターを人質に自身の陣地に敵を誘い込む、といった搦め手を行っている。


また、仮にキャスターに竜召喚スキルがあってコルキスの竜を召喚出来た場合、
コンマテⅢにて作者曰く、「五次最弱手前から中堅レベルくらいには上がると思う。…けどコルキスの竜は竜種の中では弱いからな~」とのこと。
竜種の時点で幻想種といわれる生物の中でも最高位に位置するのだが、上位陣を突破するのはやはり困難を極めるらしい…。
これは歴代最高峰とされる五次メンバーが標準よりも強すぎる所為だが、
キャスターとのコンビで最弱からこの面子でも中堅レベルにはなれる時点で、戦術の選択肢が大幅に増え、かなりの戦力増強にはなる。



●弱点

魔術に関してはこれだけ規格外の性能でありながら、残念ながら聖杯戦争で勝ち抜くのはかなり厳しい。
もしも士郎がキャスターを召喚していたら一番最初のランサー戦で敗退していたとも。

かつて魔法が当たり前に跋扈していた神代の戦場を戦い抜いた、強力な対魔力や魔術への対応力を有する英霊が聖杯戦争にはゴロゴロ呼ばれているので正面突破は不可能に近い。
Aランク魔術といえ、生来の能力以外に対魔力スキルが付与されているサーヴァント相手では、正面から放ってもさほど有効ではなく非常に不利と言える。
事実英霊(未来人)との闘いでは彼に数十にも及ぶAランクの魔力弾を放つも悉く弾かれていた。
長時間粘る事だけなら、サーヴァントどころかバゼットでも可能とコメントされている為にその微妙さが分かるというもの。


更に、彼女自身の欠点は、魔術の腕前は現代の魔術師全てを上回る反面、肉弾戦は極端に弱く、八極拳を習っていたとはいえ人間の凛にフルボッコにされる程度であること。
そもそも生粋の魔術師であるキャスターに肉弾戦をしろというのも酷な話ではあるのだが。

また、凛の八極拳をまともに喰らったのは「魔術師が肉弾戦を挑んでくるなど有り得ない」という思い込みと相手が人間という油断を衝かれたためであり、
初めから肉弾戦を挑まれることを予想していたセイバーやアーチャーとの戦いでは空間移動などを駆使して相手の攻撃を喰らわないよう立ち回っている。
そもそも彼女の生きた時代には魔術師が肉弾戦をやるという発想自体が存在しないものだったようで、『hollow』では「まさか魔術師が肉弾戦を挑んでくるなんて思わなかった」と愚痴っていた。

本来は戦闘を行う戦士ではなく、作中の非道な行いも悪人的に振舞っているのもあり、
性根の部分では箱入り娘のお姫様だった為に比較的に善性寄りらしく、街の住民を殺すのは避けていた。
アーチャー曰く「曲がりなりにも英雄としての誇りを持ち合わせている」との事。

そういった性質や普段徹底して不利な状況にあるからか、人間相手でも自身が優位に立った途端に油断する事が多々あり、「金ぴか程ではないが慢心スキルあるんじゃね?」と言われる。

魔術師としては最高峰のこのキャスターだが、根本的に"戦争"に本質を持っていないため、第五次聖杯戦争におけるサーヴァント最弱或いは最弱手前と評されている。

キャスターがこの戦争に勝とうとするなら、
「絶対に裏切らず、かつ英霊相手に平気で身体を張る狂ったメンタルを持った近接戦闘の専門家」
というレア人材を味方につけねばならない。そういう意味で、葛木先生は望外の相棒だったといえる。
また、Fate/stay night初期企画にあった「キャスタールート」では、士郎君もマスター候補だったという*5
召喚後のゴタゴタでロリ化したキャス子さんと士郎がケンカしながら共闘するという展開だったとか。
士郎の魔術の特異性もキャス子なら解析でき、その力を増幅できる。そして彼は逃げる事のない盾となるので相性としては悪くない。ただし性格の相性は最悪

宝具

破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)



あまり使いたくないのですけどね……

術理、摂理、世の理。その万象……一切を原初に返さん。

破戒すべき全ての符(ルールブレイカー)』!!

ランク:C 種別:対魔術宝具 レンジ:1人 最大補足:1人

メディアの「裏切り」を象徴する、あらゆる魔術効果を打ち消す短剣。
サーヴァントの契約すらも断ち切ることができるというとんでもない代物だが、殺傷力はごく普通の短剣程度しかない。本人曰く「ナマクラ」
詳細は該当項目へ。



○本編での活躍

「Fate」

葛木を殺され、自暴自棄になったのかセイバー陣営に襲いかかるも突如現れたギルガメッシュに串刺しにされ、殺される。

「UBW」

凛ルートでは物語において事実上の中ボスとして士郎たちの前に立ち塞がる。

破戒すべき全ての符によって契約を解除させたセイバーを手に入れる。
因みに彼女ぐらい卓越した魔術の腕前ならば強制的にサーヴァントと契約出来るらしい。
更に凛を裏切ったアーチャーも味方に引き込む事でサーヴァント3体(自身を含むと4体)を有する圧倒的な戦力を手にするも、
士郎と凛の奮闘、アーチャーの裏切りによって彼に串刺しにされ敗れる。

「HF」

どういう経緯かは不明だが、虫爺の策略に嵌って葛木を殺害してしまったようで自棄になってセイバーに特攻、あっさり斬られてやられる。
ちなみに映画版では流れがかなり変更されている。誤って自分が葛木を殺すことこそなくなったが、どっちみち悲惨なことに変わりはないが。
あれだけの出番のために田中さんを呼んだのかと言われてる。



とまあ、各ルート出番はそれなりにあるものの、いずれも死に方が串刺しだったり斬殺だったりと実に嫌な殺され方だったりする。


Fate/hollow ataraxia

ホロウでは宗一郎の押しかけ女房的立ち位置になり、前作のキャラが完膚無きまで壊れるくらいの暴走っぷりを見せた。
具体的には、
  • デパート内で「葛木メディアです~」と公衆の面前で連呼。
  • 柳洞寺山門にかける
    「葛木宗一郎 メディア」
    の表札をアサシンに製作依頼しようとする。
  • 小姑な一成にイビられ、料理を極めようと士郎に弟子入りする。
  • 桜に「夫を支えるべき主婦の正しい姿」を説き、弟子に迎える。
  • 愛しい旦那様たる宗一郎に「愛妻弁当」を届ける事を最良の悦びとしている。

後、セイバー達を色々と弄りまくる。
(基本的に彼女は可愛い女の子が大好きなので、見た目が可愛いらしいセイバーやイリヤを「着せ替え人形」にしたいらしい)

メインヒロインの中で桜にだけは優しい。本人いわく、自分を理想の奥様と尊敬してくれる桜が可愛いのだとか。
そのために桜に格好の悪いところを見せたくなく、こっそり士郎に家事のことを聞いたりもしている。
また、宗一郎より年上なのをかなり悩んでいたりする(意外かもしれないが、宗一郎は25歳で藤ねぇはと同い年。メディアは28歳時の姿見)。
元々、宗一郎より年上なのだが(生年月日は紀元前)外見年齢も年上なのが悩みらしい。

終盤では、高速神言を駆使して砲台化(魔砲淑女モード)するなど英霊としての側面も見せてくれる。
これまで一度も味方にならなかった故に新鮮に感じる場合も多いだろう。


コンマテ4ではこやまひろかずがデザインの通常のキャスターより薄着の格好をした姿キャスター・リリィが公開された。


没になってしまったが初期はヒロインとしてルートを作る気があった模様。
何でも士郎に拾われて小さくなった幼女メディアと一緒に闘うロリキャスタールートとか。


○本編外での活躍

Fate/unlimited codes

設置技と飛び道具を駆使して戦うテクニカルキャラ。アサシン、桜に並ぶ弱キャラとされ、特にセイバー、凛との相性がかなり悪い。一方でバーサーカーはそこまで苦手としない。
ゲージ管理が難しくダウンを取るまでに苦労するが、その分起き攻めは非常に強力でハマれば無類の強さを発揮できる。闘劇(全国大会)で2名のキャスター使いが出場するなど侮れない面もある。
「破戒すべき全ての符」は当身・カウンター系の超必殺技として実装されている。
キャスターのストーリーは非常に評価が高いので一見の価値あり。
また、同じく評価が高いランサーのストーリーでは重要な立ち位置として登場している。


プリズマ☆イリヤ

クラスカードを核に一時的に実体化した。確たる意思はなく、ただ本能的に敵を排除するために動く。
基本的なデザインは本編のキャスターに黒化の影響によるアレンジを加えたもの。ローブは破け、肌の露出する部分が多くなっている。
飛行時の姿が変化しており、従来のものはマントを広げただけの姿だったが、
一見すると尾羽状のパーツが追加された鳥、もしくは四枚羽の蝶を思わせるデザインになっている。この追加パーツは実際には裂けたローブの一部。
未遠川周辺の公園に位置する鏡面界に出現。万全の状態でイリヤ達を待ち構え、迎え撃つ。
飛行できないイリヤ達に対し上空の圧倒的有利なポジションから攻撃を行う。
完全設置型の「レーザーサーチ担当の背面魔法陣」「攻撃担当の前面魔法陣」の二重構造を持つ魔法陣が、
オートでサーチ&デストロイを行い、敵からの魔術は大規模な魔力指向制御平面によって防御。
その隙に自身が呪文を詠唱し、大魔術をブッ放つという戦法をとり、イリヤ達は5分で撤退に追い込まれた。
二戦目はイリヤ達が魔術による飛行を会得しており、空中戦を展開する。キャスターは転移をも駆使するが、一進一退の攻防となる。
最終的に美遊が「刺し穿つ死棘の槍」を使って特攻。
本来であれば迎撃が間に合うはずであったが、イリヤが魔力砲を放って美遊の足場としたことで魔術発動前に接近を許し、敗れて回収された。


衛宮さんちの今日のごはん

良妻。ほぼ『hollow ataraxia』と同じだが、周りの住職からはメディアさんと呼ばれ、一成もホロウより小姑じゃないので、仲は悪くない。
士郎に料理を教えてもらうために衛宮家に来るので、その過程でセイバーや桜と出会い仲が良くなる。
今作では士郎と一緒に桜にも料理を教わるので、ホロウのように見栄を張ったりはしない。

最初は若干料理に慣れてなかったが、包丁捌きは当初から上手。曰く「魔術で使うから刃物の扱いは慣れている」とのこと。
少し勘ぐってしまうと、意味が怖い台詞である……

主に秋の味覚時に登場するが、2回目以降は、士郎の教えを忠実に再現し、ほぼ完璧に料理を熟せる程になった。
(最初のジャガイモの煮っ転がしとサンマ定食も若干焦していたが、十分美味しそうなレベルだったけど)


Fate/Grand Order


メディア
キャスターのサーヴァントとして登場。
レア度は★3(レア)で、イラスト担当はネコタワワ氏。

「肉弾戦が得意ではない」という設定からか、同じく★3キャスターのクー・フーリンなどと比べるとステータス自体は低め。
しかし最終段階のステータスはキャスターの中ではそれなりに高い方であり、レベルを根気よく上げていけば十分に前線で戦えるようになる大器晩成型。

ゲームでは、100%貯まれば宝具が使えるようになるNPをなんと80%も増加させる*6トンデモスキル「高速神言」が特徴。
NPを多く回復できるArtsのカード枚数も3枚と多く、宝具の「破戒すべき全ての符」もArts属性かつ使用後に若干ながらNPをリチャージできる。
残りのスキルは回復スキルの「金羊の皮」と、強化クエストで取得する弱体解除+NP効率アップの「キルケーの教え」。
このNP効率アップが非常に強く、宝具込みでArtsチェインを組めば宝具おかわりも可能になる。

宝具「破戒すべき全ての符」は、単体攻撃だが威力が低いという欠点が無視できないが、
前述したNPリチャージ効果、さらに「攻撃直後に、相手の強化状態をすべて解除する」という強力な効果を持ち、
自己強化系スキルを連発してくるサーヴァントなどが相手の場合は特に重宝するテクニカルな宝具となっている。
場合によっては「宝具発動からのArtsチェイン+被ダメージ等で100%に」→「そこからもう一発」→「高速神言してもう一発」と、
3ターン連続で相手に短剣を突き立てる奥様の姿を拝むこともできる。
なお、地味にキャスターでは高レアにも滅多にいない単体攻撃宝具である。

総じて、とにかくNPを回収して宝具を打つという、元祖かつ正統派のキャスターを定着させた性能の持ち主。


主人公に対しては未熟なマスターとみなしているようだが、まったく悪意が見えないためか別段反抗するような態度は見せない。
また生前に彼女が殺める事になってしまった弟と主人公を重ねているようで、主人公を弟(妹)分として可愛がって更に魔術の指南もしているという。

絆度がMAXになると「裏切りの魔女を裏切る気にさせないとか…」と口では呆れたように言いつつ、「貴方のキャスターとして頑張る」ときっちりデレてくれる。

特殊会話はアルトリア、モードレッド、ヘラクレス所有時に発生。
着せ替え人形として弄った本編同様にアルトリアの外見を気に入っているようで、色々と弄り遊ぶことを企んでいる模様。
アルトリアとそっくりの外見であるモードレッドに対しては顔は好みどストライクながらも雰囲気が荒っぽいのが残念らしい。
ヘラクレスには暑苦しいから近寄るなと手厳しい態度を取っている。

なお、霊基再臨を一度行い、フードを取ったキャス子の戦闘時のアイコンはかなり可愛らしい。
キャス子ファンは是非手に入れて一度霊基再臨してほしい。


メディア・リリィ

「メディアリリィ」の名前で少女時代のメディアが登場。
レア度は大人時を上回る★4(SR)で、クラスはこちらもキャスター。

恐らく没になったロリキャスタールートとコンマテ4のキャスター・リリィを組み併せたもの。
デザインはこやまひろかずが担当。
キャストは大人時の田中敦子氏から、ナーサリー・ライムなどを演じた野中藍氏に変更されている。

まだヘカテーに魔術を教わっていた頃のメディアであり、純粋無垢な14歳の箱入り娘。
イアソンに巻き込まれなければ姫として、穏やかなで幸せな暮らしが出来たとされる。
イアソンさえ来なければ……
少女時代とはいえサーヴァントである以上は生前の記憶があるので、魔女メディアの記憶があるが、
肉体に引っ張られてか精神は少女時代の純粋な性格になっているとされる。

シナリオでは第三章で登場。イアソン率いる英霊船団のメンバーの一人として、主人公達に立ち塞がる。
生前に自身を裏切ったイアソンに従っているが、特にわだかまりはなく命令に従う態度を取っている。
また周囲に生前の因縁を指摘されてもその事を理解できないような様子を見せている。

イアソンが魔術王に踊らされている事を知っており、イアソンの願いは決して叶わない事を知りつつも敢えて伝えず従う道を選んでいる。
理由は自身すらも及ばない魔術の腕前を誇る魔術王の強大な力を知り、絶望した為。
どうにもならないのなら、せめて嘘の幸せを与えたという。

最後は主人公達に敗れたイアソンを魔神柱と化し共に戦い、敗北。
事態の裏に潜む黒幕の事を忠告して消滅した。
一応、彼女なりに思っての行動とはいえ、ある意味では狂気とも取れる行動であるので仲間であるへクトールは「ナチュラルに狂っている」と評した。
大人時のメディアが見せなかったヤンデレじみた一面に戦慄を覚えたプレイヤーもいるとか。
ただし、イアソンが1部最終章で土壇場に追い詰められて本領を発揮しだした時には「これがイアソン様です」と惚れた男の本領発揮を自慢するようなそぶりも見せた。
※ちなみに、大人のメディアもこの時のイアソンには一定の評価をしている。

3章クリア時にガチャに追加される、所謂「スト限」枠のサーヴァント。
マイルームではシナリオで見せた怖い一面は鳴りを潜めており、皆が仲良くなる事を願う純粋無垢の少女。
聖杯に対しても、自分はいらないからにマスターにプレゼントしますとし、好意的に接するよい子になっている。
しかし記憶があるせいかときに人間不信を感じさせる言動を発し、更には純粋すぎて奇行に走りやすい側面もある。
具体的に言えばパンケーキ作るためだけにとんでもないヤツの召喚に手を染めるとか。

特殊会話はメディア所有時に発生。
大人時のメディアにとってメディアリリィは黒歴史なのか余計な事を言わないように睨み付けながら監視しているらしい。
メディアリリィはそんな彼女に怯えて主人公に助けを求める一方で、他人の気がしないと不思議な感覚を抱いている。


戦闘は回復魔術に長けていて攻撃魔術は苦手と語っており、それに準じてか性能は回復に特化したタイプになっている。
宝具は「破戒すべき全ての符」と対になる治癒宝具「修補すべき全ての疵(ペインブレイカー)」。
魔術による傷や呪いを癒す治癒宝具であり、死以外を克服する強力な治癒力を誇る。
大人でも保有してた「高速神言」により即座に宝具が打て、更に味方1人に「回復量アップ」のバフを付与できる為その回復力は凄まじいものを誇る。
とは言うものの、一撃即死が常の宝具には為す術もないため基本的にはジャンヌキャストリアといった全体無敵役と合わせての長期戦が前提になる。
この場合本領になるのは回復だけでなく宝具にくっついてくる「弱体耐性大アップ(3T)」と、
スキル強化で与えられるようになる「強化解除耐性(味方1人、3T)」で、スリップダメージなどを乱発するボスに刺さる。
攻撃系のバフは何ひとつ持っていないので、味方に任せよう。




追記・修正は「魔女」と罵られた人がお願いします。

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最終更新:2024年03月17日 20:27

*1 国内逃亡の際に実の弟をバラバラに殺害して囮にした等

*2 ただし、教会の秘跡を借りて第七聖典で撃ち込むという過程を得れば話が変わるらしい

*3 コンマテによると実は本来アサシンを呼び出す予定のマスターは別に存在していたらしいが、物語開始時に彼女がそのマスターを発見し殺害したという。

*4 この蒼崎は姉妹両方とも含まれるとfesパンフで語られている。が、わざとらしく“魔術師”という前提を加えられており魔法使いとしての青子ならば不明

*5 スケジュール的に無理とされてボツ。初代SNは、必須と思われた「イリヤスフィールルート」すら桜ルートに統合される形でボツっており、スケジュールが極限状態だった事がうかがえる。

*6 これはスキルレベル1時点での効果で、強化途中であっさり100%を超える。つまりスキル一発でいつでも宝具が使えるようになる