J7W1震電(ストライカーユニット)

登録日:2012/11/09 Fri 00:25:05
更新日:2023/11/22 Wed 13:13:01
所要時間:約 5 分で読めます




J7W1震電とは、「ストライクウィッチーズ2」、「ストライクウィッチーズ劇場版」に登場する機材。
モデルは太平洋戦争末期に製造されるも、初試運転のすぐ後に終戦によって行き場を喪った不運の機体「十八試局地戦闘機 震電」。


■機材諸元
魔動機:マ43-42
公称呪力:2,130Mp(離昇)
脚長:111.1cm
自重:極秘
最大速度:750km(8,700m・標準的航空歩兵装着時)
兵装:五式30mm機銃一型、他


扶桑海軍が造った新型ストライカーユニット。
「革新的な高速迎撃用ストライカーユニット」を目指していて、開発は海軍航空技術廠の鶴田敬子大尉(後に少佐に昇進)が中心となっている。

早い時期から開発が始まっていたようで、43年に風洞実験、44年に縮小モデルによる滑空実験が行われ、どちらも成功している。
その後、軍からの命令で「十八試局地戦闘ユニット『震電』」として試作機が開発されることになった。

ちなみに試作機の開発は筑紫飛行機が担当している。

なお、この会社は主に航空機を造っていて、今のところストライカーユニットはこの震電以外に造られた記録はなく、恐らくこの機体が初めてと思われる。
軍がなぜ零式艦上戦闘脚の宮菱重工業や紫電改の山西航空機などといったストライカーユニットの開発実績のあるところではなくこの会社に試作機開発を命じたのかは不明である*1

ユニット下部の呪力ペラ形成器は6枚になっているのが特徴。

魔導エンジンは新型の魔導過給器を備えた「マ43-42特」を搭載している。
当初はこれの開発遅延が原因で震電の開発自体が頓挫しかけていたが、亡くなったはずの宮藤一郎博士から娘の芳佳宛てにタイミングよく設計図の入った手紙が届けられ、それが坂本少佐を通して研究室に渡ったことで完成に漕ぎ着けている。

試作機は7号機まで造られ、試作1号機は欧州へ送られた(後述)。
2号機は紫電改と同じマ43-11、3号機はマ45-41に魔導エンジンを変更して運用試験が行われ、好成績を出した2号機の方を元にして4号機が造られている。

その4号機もエンジンはマ43-42に変更された他、呪力ペラ形成器を従来型に改良を加えた物に換えている。これは量産性を考慮したためで、4号機仕様を元にした21機が追加量産されている。

5号機以降は様々な微調整を加えた上で完成され、横須賀航空隊審査部(横空審査部)による試験が行われた。


◆上昇力・高高度性能:良好
◆機動力:やや劣
◆高速での一撃離脱:極めて適
◆格闘戦:不適


…という結果が出され、また「着陸時のスピードが速く、始動にも手間がかかるので整備された滑走路のある基地で運用した方がよい」という判断から欧州への派遣用機材として100機の量産が決定した。



■カラーバリエーション
◆試作1号機


唯一マ43-42を搭載している機体。

横空審査部で鶴田少佐が運用試験を行おうとしたが、マ43-42特は魔法力が非常に高いウィッチでないと始動すらしないため、彼女ではうんともすんとも言わなかった。
それだけの魔法力を持つウィッチがいなかった横空審査部は困り果ててしまうが、


「もっさんのとこの豆狸なら大丈夫じゃね?」

「そ れ だ !」

という訳で第501統合戦闘航空団にいる芳佳に試験をやってもらおうと「援三号作戦」で欧州に向かう大和に載せられることになった。
折しも芳佳は強大化した魔法力に零戦が対応できなくなっていたため、まさに渡りに船であった。

大和から震電で出撃した芳佳はリーネを攻撃していたネウロイX-18と交戦。

凄まじい防御力と再生速度をものともせず、分厚い装甲を破壊して内側に侵入することで撃破した。
これ以降は前述の問題から実質的な芳佳の専用機として運用されることとなり、零戦に代わる新しい翼として活躍した。

ネウロイX-23との戦いで芳佳がLV3サムライソーd……真・烈風斬を放ったことにより魔法力を失うと海中に落下。大和や烈風丸と共に海岸に打ち上げられている。

その後は回収・修復され、坂本少佐によって魔法力が復活した芳佳の元に届けられている。


◆試作2号機


ほとんどロールアウトカラーのままである。

横空審査部の中岡柚子少佐によって運用試験が行われた。
速度記録にも挑戦したらしく、761km/hの非公式記録を出したという。


◆試作3号機


こちらも横空審査部の運用試験で使われた物だが、オレンジで塗装されている。



エンジンの調子が悪く、また相当厳しい試験が行われたために不時着するわオイル噴き出すわであちこち凹んだり色が剥げたりとかなり傷んでいる。


◆一一型(ヨD106号機)


第302航空隊の森岡寛大尉が使った物。

ちなみに大尉は元々は優れた急降下爆撃ウィッチだったが、後に航空戦闘ウィッチに転属している。


◆一一型(ヨD1301号機)


首都の防空を担当していた第302航空隊第1飛行隊が使っていた物。6機配備された先行量産型のうちの1機のようだ。

352飛行隊のものに似た雷のマークが描かれている。


◆一一乙型(ヨD195号機)


乙型は夜間戦闘用で、巡行距離が通常よりも長い。
6機配備された先行量産型のうちの2機はこれ。

これは第302航空隊第2飛行隊の近藤祥子大尉が使用した物で、15個の星は撃墜マークである。
ちなみに近藤大尉は大型ネウロイの撃墜王として認知されている。





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最終更新:2023年11月22日 13:13

*1 これは恐らく史実で航空機震電を作った「九州飛行機」が、海軍用機体自体は複数制作していても純戦闘用を前提に開発したのは震電だけだったからと思われる。