京王電鉄 井の頭線

登録日:2009/10/30(金) 12:53:38
更新日:2023/11/16 Thu 21:16:02
所要時間:約 4 分で読めます




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京王井の頭線とは渋谷から下北沢、明大前を経由し、吉祥寺を結ぶ京王電鉄の路線である。
路線記号はIN



■■■■■概要■■■■■

元々は小田急電鉄系の「帝都電鉄」が開業させた路線であることから、線路幅は小田急と同じ1067mmとなっている。大東急解体時に井の頭線は京王の路線になり、1948年から1998年までは会社名も「京王帝都電鉄」だった。

各停と急行のみのシンプルな路線であり、ローカル色が強い。その割に渋谷や吉祥寺といった大都市を終点としておりり、さらに接続路線が強いこともあり通勤ラッシュ時は修羅場のように激混みする。特に渋谷行きは地獄

短い編成のためか、天候変化に異常に強い。
台風シーズンになると、吉祥寺接続の中央線がバカみたいに止まってる中、井の頭線はバカみたいに突っ走り続けているなんてことはザラ。
そういった場合、上りで吉祥寺までたどり着きさえすれば、新宿へ行くのに井の頭線で明大前まで乗り、京王線に乗り換えた方が早かったりする。
わけがわからない。

また、路線が独立しており人身事故も少ないため、総じてダイヤの乱れが少ない。
どうしても遅れられない用事の際には信頼のおける交通手段である。

■■■■■車両■■■■■

■■■■■現役車両■■■■■

  • 1000系(2代目)
井の頭線初となる20mの4ドア車で、5両編成。
デザインは3000系を大型化かつリファインさせたもので、先頭部と側面の帯色も7つの色を使用している。
また、それまでの井の頭線車両に無かった非常用貫通扉を前面に装備している。
1996~2004年に増備された0番台と、2008年~2010年に増備された20番台に大別され、内外装も大きく異なっている。
0番台のうち、1751F〜1760Fの奇数編成は東洋製GTOインバーター、1751F〜1760Fの偶数編成および、1761F以降の0番台は全て日立製IGBTインバーターである。1751F〜1760FのMT比は2M3Tであるが、悪天候時に空転、滑走が発生しやすいため、1761F以降は3M2Tになった。
1727F以降からベージュの塗装がオレンジの濃いものに代わり、従来車も変更されている。
1729Fは2012年から白をベースとしたラッピング車両となり、側面帯がレインボーのグラデーションとなった特別仕様車となっている。

■■■■■過去の車両■■■■■

  • 3000系
湘南スタイルと呼ばれる二枚窓の車両。先頭部のFRPとステンレス車体の組み合わせから「ステンプラカー」と呼ばれた。
初期の編成は初代1000系や2010系といった鋼製車に準じたデザインだったが、途中から両開き扉に変更され、車幅も膨らみ、3000系と言えば思い浮かぶデザインとなった。
先頭部のFRPが編成によって7つの色を使い分けており、このデザインは1000系にも引き継がれた。
なお途中から側面にも帯が追加されている。
1996年からリニューアル工事が開始され、先頭部は前面窓が大型になって印象が変わり、前面部分もFRPから普通鋼に変更されている。
1000系の導入に伴い、2011年12月に全車が引退した。
1963年鉄道友の会ローレル賞受賞。

車体が18.5m(初期車は18m)、3ドアということで地方でも使いやすいことから、北陸鉄道、伊予鉄道、松本電鉄(現:アルピコ交通)、上毛電気鉄道、岳南鉄道と全国の地方私鉄に譲渡されている。

  • 1000系(初代)
井の頭線初の高性能車で、基本構造は京王線用の2010系に準じている。
その塗装から「グリーン車」の愛称で親しまれていた。

■■■■■停車駅一覧■■■■■

●…停車
┃…通過
△…センター試験時渋谷行きのみ臨時停車
⚪︎…花見シーズンの土休日に臨時停車

駅名(駅番号)

渋谷(IN01)
神泉(IN02)
駒場東大前(IN03)
池ノ上(IN04)
下北沢(IN05)
新代田(IN06)
東松原(IN07)
明大前(IN08)
永福町(IN09)
西永福(IN10)
浜田山(IN11)
高井戸(IN12)
富士見ヶ丘(IN13)
久我山(IN14)
三鷹台(IN15)
井の頭公園(IN16) ⚪︎
吉祥寺(IN17)


■■■■■駅解説■■■■■

  • 渋谷
JR山手線埼京線湘南新宿ライン東急東横線田園都市線東京メトロ銀座線半蔵門線副都心線乗り換え。
新宿、池袋と並ぶ繁華街で、若者の町という位置づけ。
ターミナルということもあり、終日とても混む。
因みにガメラ3ではギャオス・ハイパーがガメラに撃墜され駅に墜落した上にトドメの一撃を放たれ駅は壊滅した…
  • 神泉
渋谷の道玄坂の辺りは当駅からでもアクセス可。
  • 駒場東大前
東京大学の駒場キャンパスがある。高校もいくつかある為、学生が大量に下車する。しかし急行は試験シーズンを除いて通過。
ここだけ目黒区の駅。
  • 池ノ上
駅直結のアパートがある。ここも周辺に高校が多く、学生利用が多い。
  • 下北沢
小田急線乗り換え。
歴史的な経緯を長く引きずって、小田急の複々線完成後までなかなか改札分離が実現できなかった。
小田急の地下化工事後は井の頭線側の駅舎も近代的になり、ある意味井の頭線の駅としては最も綺麗に整備されていると言っても過言ではないかもしれない。
  • 新代田
かつてここから小田急線と繋ぐ連絡線があった。廃線痕はほとんど残っていない。
ラーメン二郎環七新代田店最寄駅。
  • 東松原
梅で有名な羽根木公園の北側最寄駅。
  • 明大前
京王線乗り換え。
その名の通り明治大学和泉キャンパスの最寄駅で朝ラッシュ時は学生と乗り換え客でかなり混雑する。
下り方に渡り線があり、緊急時には吉祥寺方面へ折り返しできる他、終電時間帯に上り明大前行きが使用する。
  • 永福町
井の頭線唯一の待避可能駅。急行は当駅で必ず各駅停車に接続する。
かつては車庫があった(現在は京王バスの車庫)。
吉祥寺方の留置線から新車投入する。
  • 西永福
具志堅用高が会長を務めるジムの最寄駅。
  • 浜田山
井の頭線の中では久我山と並ぶ高級住宅街の駅。急行は止まらない。
  • 高井戸
環八の真上の駅。乗り換えのない井の頭線の駅としては一番利用者が多いが急行は(ry。
  • 富士見ヶ丘
車庫がある。そのため朝ラッシュの終わりや終電ごろには当駅止まりの列車が多くなる。
  • 久我山
國學院久我山中高最寄駅。通学駅のためか急行が停まる。
  • 三鷹台
これより三鷹市であるとともに多摩地区最東端の駅。
  • 井の頭公園
吉祥寺からでも歩けるが、井の頭公園最寄駅。急行は普段止まらないが花見シーズンなどに臨時停車。
休日はストリートパフォーマーがたくさんいる。動物園(植物園?)やボートもある。デートにいかが?

井の頭公園のボートにカップルで乗ると別れるジンクスがあるそうだが…。
アニオタ諸兄には関係ないね!
  • 吉祥寺
JR中央線乗り換え。
渋谷ほどではないにしろ、こちら行きもかなり混む。
駅ビル「キラリナ」が完成し、かなりきれいな駅になった。


■■■■■備考■■■■■

  • 吉祥寺から先は保谷を経由し赤羽をつなぐ「東京大環状線」計画の一部であった。吉祥寺止まりになった理由は資金がなかったとされている。現在吉祥寺~保谷間は西武バスが担当している。
  • 京王帝都電鉄時代に久我山から三鷹まで敷設する計画があったものの頓挫している。白紙になった代わりに京王バスが久我山駅~三鷹駅間の路線を所有して運行している。
  • 3000系廃車時に銚子電気鉄道に譲渡する計画があったが、架線電圧の違い(井の頭線:1500V 銚子電鉄:600V)のため導入できなかった。詳しいことは銚子電鉄の項目を参照。伊予電鉄の架線電圧も(一部区間で)600Vであるが、対応工事をしてから譲渡した。


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最終更新:2023年11月16日 21:16