ワイルドアームズ アドヴァンスドサード

登録日 :2012/03/14(水) 00:06:57
更新日 : 2016/05/14 Sat 16:01:06
所要時間 :約 7 分で読めます




2002年3月14日にSCEから発売されたRPG。開発はメディアビジョン、プラットフォームはPS2

ワイルドアームズシリーズの3作目で初のPS2作品。
キャッチフレーズは


…それはきっと、いつか「想い出」になる物語…


「想い出」がテーマで、前作の「英雄」同様、物語の根幹に関わってくる。

プラットフォームの性能向上により テキストのルビ 、グラフィックの完全ポリゴン化、本体内蔵時計と連動して366日分用意されたアーメンガードの小噺など、正統な進歩と実にWAシリーズらしい無意味に力の入った新要素が目玉。
ちなみにルビは前二作から引き続きトータルゲームデザイン(ディレクション、シナリオ)を担当した金子彰史が、プラットフォームが決まった時に一番最初に思い付いた要素である。(守護獣と書いてガーディアンと読んだり、初見では絶対に正しく読めない単語があるからとは金子氏本人の弁)

コンポーザーは前作、前々作に引き続きなるけみちこ。ボーカルは前作から麻生かほ里が続投している。


キャラクターデザインはNPCも含めて全て漫画、ワイルドアームズ花盗人の大峡和歌子が担当している。
ちなみに会話ウィンドウが出ている時にSELECTボタンを押すと、通常うっすらと表示されるイラストを鮮明に見ることができる。
このゲームのためにNPC全員+主要キャラクターの表情に応じた大量のカラーイラストが書き下ろされている。
大峡先生本当にお疲れ様です。

シナリオはプロローグ、Chapter1〜4と4クールアニメを意識したような章仕立てになっており、Chapter毎に敵が変化していく。
また、セーブデータをロードした際に流れるOPムービーはストーリーが進む毎に頻繁に変化する。


システム

  • フィールド
アウトフィールドでのサーチ、インフィールドでのキャラクター毎にフィールド上で使用可能な「グッズ」を使ったギミック、若干仕様が変更されたエンカウントキャンセル等ほとんどが前作を踏襲している。


  • 戦闘
キャラクターのカスタマイズでは大部分の装備が廃止されミーディアム毎のアルカナ(魔法)、パーソナルスキル、アイテムによるスキルの追加、複数のミーディアムの装備等、ミーディアムを中心としたものに重きが置かれている。

FPを消費する特殊コマンド、フォース(今作ではフォースアビリティ)は固有のものが各キャラクター一つずつ、後はミーディアムでの召喚とガトリング(FPに応じて通常攻撃を連続使用)という構成になっており、これと素のステータスでキャラクター毎の役割が明確化されている。

戦闘は今までと同じくオーソドックスなターン制だが、クロスファイアシークエンスと銘打たれた演出は基本的に棒立ちだった前作、前々作とは違い敵味方が入り乱れて戦う派手さが増したものになっている。
また、戦闘のテンポが大幅に向上した。


世界観

  • 舞台
シリーズを通して名称だけ同じ惑星ファルガイア。
今作はシリーズ中最も荒野化が進行し、世界の大部分を覆っているのは水ではなく砂。

砂海(デューン)と呼ばれるその海に世界は侵食され続けており、砂海には人間では太刀打ち出来ない魔獣が数多く存在するため、各町、村の間での交易の大きな障害となっている。
マカロニウェスタンの影響も今作が最も強く、プレイヤーキャラクター四人全員の武器が銃である。

  • ARM
Artifacts from Ruins Memories(遺跡の想い出よりもたらされし技術)の略。広義には機械全般を指すが、一般的には銃の事を言う。渡り鳥のお伴。
ARMは精神を同調させなければ起動すらしないため、使用にはある程度の訓練が必要。

  • ロストテクノロジー
文字通り失われた技術。その多くは魔族が持っていたもので、現在のニンゲンの技術水準を遥かに凌ぐ。
魔族の遺産である情報ライブラリィ【ヒアデス】に保管されている。

  • 渡り鳥
一つの街に定住せず、荒野をさすらい個人、組織から仕事を請け負ったり遺跡を発掘(盗掘)したりする人々の事。盗みや恐喝、殺人を躊躇なく行うならず者も多い。
  • 守護獣(ガーディアン)
お馴染みファルガイアを支える力。もしくはファルガイアの意志そのものの力。過去最も疲弊した今作のファルガイアではその力も微弱だが、意志の交信が可能になったヴァージニア達に惑星の未来を託して協力する。
具体的にはミーディアム(石盤)化という形で。
特に強い力を持つ人の意志を司る四体の守護獣は貴種守護獣(ガーディアンロード)と呼ばれ、ミーディアムを入手すると任意で2つのミーディアムを強化できる。

  • エルゥ
かつてファルガイアに存在したとされる原住知的生命体。魔族にニンゲンと共に対抗し、勝利するも戦いで疲弊したファルガイアから徐々に消えていき、現在は絶滅したとされている。

  • 魔族
かつて惑星ファルガイアの外から飛来し、その侵略を画策した種族。
好戦的で、多くは元々の肉体を鋼鉄の身体に改造している。
エルゥとガーディアンとニンゲンの協力により姿を消す。

  • ドラゴン
はるか昔、異世界より来訪した半生体半機械の種族。圧倒的な力と知能に加え、蒼穹を駆ける飛行能力を持っていたとされる。
現在は絶滅したとされており、ARMの部品にも使われる化石(ドラゴンフォシル)から確かに存在したことを伺わせる程度である。

  • バスカー
バスカーコロニーと呼ばれる集落に住む少数部族。
ファルガイアとの交信という神官としての能力を持つ族長を中心に守護獣を篤く信仰している。
基本的に自給自足なので他の町との交流はほとんど無い。


キャラクター

  • ヴァージニアチーム
バスカーの秘宝、アークセプターの護送列車で乗り合わせた新興の渡り鳥グループ。正式名称は無い。


ジェイナス・カスケード率いる渡り鳥チーム。ジェイナスの独断で行動方針が決定される。

自分と宝石が大好きなリーダー、マヤに振り回されている人たち。ヴァージニアたちのライバルであり、時に共闘する仲間でもある。濃い目のキャラ多数。

カスケード興産に何らかの依頼をした三人組。ロストテクノロジーに精通している。

  • ウェルナー・マックスウェル
ヴァージニアの父親。渡り鳥兼科学者であり、ヴァージニアに二挺拳銃の手解きをした。
ヴァージニアが幼い頃に失踪し、彼女の旅立ちの切っ掛けを作った。
ロストテクノロジー関連の研究をしていた。

  • シェーン・キャラダイン
ギャロウズの 。弟。女に見えるけど弟。
ギャロウズの弟とは思えないほど真面目で、人当たりも良い少年。
ギャロウズに対しては呆れる事もあるが、基本的に強い信頼を寄せている。
未来を夢で予知する「夢見」の能力を持っている。
10thアニバーサリーファンブックに収録されている短編小説にてアルフレッドとも交流する。

  • トニー
今回は鉄道の車掌の青年。WAのお約束通りプロローグから登場する。

  • エミリア
港町ジョリーロジャーに住むARMマイスター(ARM関連の技術者)の若い女性。
船乗りの恋人がいたが、砂海に潜む強力な魔獣に襲われ帰らぬ人に。
復讐のため「一人で」最新式の高速砂上艇を完成させ、最後の部品となるドラゴンフォシルを調達してきたヴァージニアたちに託す。

  • 花園の少女
ヴァージニアたちが「秘密の花園」で出逢った少女。依頼を完遂するとこのゲームでは貴重な回復アイテムの栽培が可能になる。
ジェットに妙になついている。
無印、Fにもそっくりさんがいる。そっくりさんの生まれを考えると少女の正体は…

  • ジークフリード
魔槍「グラムザンバー・ネメシス」を手に戦う、かつて存在した魔族の英雄。
情報ライブラリィ【ヒアデス】にも記録されている。
やっぱり無印、Fにもそっくりさんが存在。




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