アークエンジェル(ガンダムSEED)

登録日 :2010/03/08(月) 19:21:48
更新日 : 2017/09/09 Sat 21:03:56
所要時間 :約 10 分で読めます




アークエンジェル(以下、AA)は『機動戦士ガンダムSEED』及び『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する戦闘母艦。

諸元
全長:420m
装甲:ラミネート装甲
武装:
75cm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」×16
110cm単装リニアカノン「バリアントMk8」×2
対空ミサイル「ヘルダート」発射管×16
艦尾大型ミサイル発射管×24
225cm2連装高エネルギー収束火線砲「ゴットフリートMk71」×2
陽電子破城砲「ローエングリン」×2



地球連合軍がGAT-Xシリーズと共にオーブのモルゲンレーテ社の協力の下開発した新型強襲機動特装艦。
艦名は「大天使」を意味する。
白亜に塗られた船体と、モビルスーツ運用のために設計された左右に付き出した2つの発艦用ハッチが特徴。その姿からザフトからは「足付き」と称された。
右舷側からはメビウス・ゼロ、ストライク、バスター、左舷側からはフリーダム、ジャスティス、スカイグラスパー2機などが発艦する。
何故か左舷ハッチには発艦時に電力供給の不要な機体ばかりが割り当てられている。

GAT-Xシリーズと同じく試験的に多数の装備が搭載されており高い火力と防御力を誇る。
特にXナンバーの運用を前提にしていることからMSデッキにはストライク用にストライカーパックシステムの自動装着装置も搭載している。
また、操艦の大部分はセミオート化が為されており少数のクルーでも運用することが可能。

本来は宇宙空間での運用を想定しているが重力下での運用も可能。
機体底部に大気圏突入融除ジェルを展開・コーティングすることで単独での大気圏突入、更にエンジン部に追加のブースターを取り付けることで大気圏離脱を行える、正に万能艦。


開発にあたっては同じモルゲンレーテ製のイズモ級がベースとなっており外観や内装にも共通点が見られる。
また、コーネリアス級輸送艦も原型となっており両艦のデッキ部分を上下反転させて接続することで円滑に補給を行うことが出来る。


◇武装・装備
  • 陽電子破城砲「ローエングリン」
MSデッキ先端に搭載されている本艦最大の武装。圧倒的破壊力を誇り、戦艦さえたやすく撃沈させるが、大気圏内で使用すると環境への影響がハンパじゃない。
その為マリューは極力使用を控えていた。

  • 225cm連装高エネルギー収束火線砲「ゴットフリートMk.71」
AAの主砲のビームキャノン。沈胴式で砲身を縮めて格納する。よくバリアントと一緒に一斉発射される。

  • 多目的射出機
ゴットフリートの真下にある装備。アンチビーム爆雷、信号弾、その他諸々を発射する。

  • 75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」
毎度お馴染み「針鼠の構え」。艦橋の真下あたりに複数装備。

  • 艦橋後方ミサイル発射管 対空防御ミサイル「ヘルダート」
読んで字の如く。殆ど牽制、威嚇用で大した威力は無い。

  • 110cm単装リニアカノン「バリアントMk.8」
艦尾下に装備された実弾兵器。射角が広く、使い勝手が良いが、戦闘が長引くと砲身の冷却が追い付かなくなる場合もある。
DESTENYではこれでミネルバを航行不能にした。

  • 艦尾大型ミサイル発射管
艦尾上の多用途装備。数種類のミサイルを相手によって使い分ける。

  • ラミネート装甲
艦全体を覆う、対ビーム装甲。ビームを受けるとそれを熱エネルギーに変換し、受けた個所の周辺に拡散、その後に表面から放熱することで防御を行う装甲。よくブリッジで「ラミネート装甲の排熱が追い付かない」という報告が上がるのはこのためである。
その原理ゆえに防御力を発揮するためにはビームが持つエネルギーを逃がせるだけの面積が必要であり、被弾限界を超えた箇所は破裂する。戦艦のサイズとなるとその面積も非常に大きく、不沈艦と呼ぶに値するしぶとさを発揮する。
ちなみに現実においても、ビームではなく振動に対してだが、受けたエネルギーを熱に変換して軽減する機構は開発されており、建築物の耐震構造に利用されていたりする。



■劇中の活躍

  • 『機動戦士ガンダムSEED』
ヘリオポリス内にて地球連合の「Gシリーズ」と共に建造され、それらの母艦として運用されるはずだった。
しかし、クルーゼ隊の襲撃により「G」5機の内4機が奪取され、AAも行動を大きく制限されてしまう。なんとか「ローエングリン」で脱出するも、クルーゼ隊との戦闘でヘリオポリスは崩壊。多数の民間人を収容したままサイレントランを余儀なくされる。

航海の最中ユーラシア連邦の軍事衛星「アルテミス」に身を寄せるが、自身の利益を考えたアルテミスの責任者にAAは拘束されてしまう。

がアルテミスはブリッツの潜入を許し、陥落。間隙を縫う形でAAはアルテミスを脱出。

その後、本来の所属部隊の第8艦隊先遣隊との接近に成功するが、クルーゼ隊の襲撃を受け、先遣隊はあっさり壊滅、AAも偶然保護したプラント最高評議会長の娘であるラクス・クラインを人質に取る形でその場からの離脱に成功する。

そして第8艦隊本隊と合流。
しかし、今度は地球軍本部「JOSH-A」への降下を指示される。

繰り返されるクルーゼ隊の追撃により、第8艦隊は全滅、戦闘の影響で降下時の合流に間に合わなかったストライク収容の為に突入角度をズラした事により、JOSH-Aどころか、ザフトの勢力圏たるアフリカに降下してしまう。←どっかで聞いたな…

アフリカからJOSH-Aを目指し砂漠の虎を退け紅海に出るが、更に海でも追撃にあう。

この際にAAは重力下で艦体を回転させると言う荒業を行っている。←どっかで聞いたな…

そしてクルーゼ隊改めザラ隊に果てのない追撃を受け中立国オーブに寄港、ストライクの戦闘データ、キラ・ヤマトの技術協力と引き換えに修復を受ける。

その後もザラ隊の攻撃を受け、ストライクを犠牲にしながらもAAは地球連合本部JOSH-Aに到達。
が、AAは即座にアラスカ守備隊に編入される。

そして、ザフト軍の「オペレーション・スピットブレイク」から連合本部を守る為に奮闘するが、軍上層部は本部を守る連合軍戦力もろともザフト軍を撃破する為に「サイクロプス」を起動。

攻撃範囲から敵前逃亡する形で脱出。

行くアテの無いAAは中立国オーブに身を寄せる事となる。

だが、ブルーコスモスの盟主アズラエルが強化人間と新型MSを引き連れ、地球にある国は連合軍に協力するべしとオーブに侵攻。
オーブは自国の理念を守る為にこれと交戦。
AAも連合のやり方に疑問を持ち中庸として戦闘に参加。

結果としてオーブは敗退、AAとオーブ軍の戦艦「クサナギ」は共に宇宙へ脱出。
以降、オーブの残党として戦う事に。
そして、ラクス率いる「クライン派」とザフトの新造艦「エターナル」と合流し、戦争を止める為に連合・ザフトに続く第三の勢力、三隻同盟の一翼を担った。

その後、新型のGシリーズの搭載された同型艦「ドミニオン」と交戦。ザフト・連合との小競り合いが続く中、連合は核攻撃を開始。
それに対抗する形でザフトは巨大レーザー砲ジェネシスを起動。

下手をすれば地球をも滅ぼしかねない戦いを止める為にプラント最後の防衛拠点「ヤキン・ドゥーエ」で連合、ザフト両軍と交戦。

AAは三隻同盟旗艦として戦い、前線で支援を行った。

その際には同型艦ドミニオンと一騎討ちとも言える形で対峙し、ムウ・ラ・フラガの駆るストライクを犠牲にしつつこれを討ち果たす。満身創痍ながらも最終決戦とも言えるヤキン・ドゥーエ戦を生き抜き、終戦を迎えた。

なおムウ・ラ・フラガはDESTINYにて奇跡の復活。
さすが不可能を可能にするだけはある。


  • 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』
前大戦後、中立オーブに匿われ封印されていた。
修理改修され潜水機能と、娯楽施設(艦内温泉「天使湯」、食堂など)を得る。
省力化も進められ、ほぼ形骸化していたCICも廃止。ブリッジだけで全ての操作が可能になった。
また陽電子砲も環境への影響が抑えられた新型のものに換装された。滅多に撃ってないが。
艦内食は和食系が中心らしい(バルトフェルドがきつねうどんらしきものを食べている)。

ラクス暗殺未遂事件以降どこの軍にも所属しない『歌姫の騎士団』として独自の活動を開始する。

連合、オーブ軍とザフト軍の戦闘に度々介入し、戦う力だけを奪う戦いをした。

その後『放置すると、いたずらに戦争を拡大する』とザフト軍に判断され、エンジェルダウン作戦により中枢戦力であるフリーダムを失い、アークエンジェルもダメージを受けて身を潜める事に。

その後、ザフトがオーブに攻め込んだ戦いに再び介入。

新しく戦力となったストライクフリーダムガンダム、インフィニットジャスティスガンダムの活躍などでザフト軍を撃退する。

そして正式にオーブ軍となり宇宙に上がる。



■主な乗組員

艦長:マリュー・ラミアス
被弾して乳が揺れる艦長。魔乳艦長。
一説によると胸囲100オーバーの色々な意味でスゴい御方らしい。被弾の度に視聴者達を喜ばせる貴重な御方。

副艦長:ナタル・バジルール
マリューと度々ぶつかるお堅い軍人タイプの女性。しかし有能であり彼女を失ったのは大きな痛手である。
ムウに想いを寄せていたが、一部ゲームではノイマンと恋仲になったりも。

操舵:アーノルド・ノイマン
大気圏内でバレルロールや至近距離のビームを回避。指示が無くても的確に操舵するガンダム史に名を残す極めて有能な操舵士。
不沈艦は彼が居てこそなり得る。

CIC→オペレーター:ミリアリア・ハウ
キラの友人。恋人のトールを失う。DESTINYではオペレーター担当。ディアッカを振る(?)。
実際の所は別居中なだけらしい(だから軽い調子で「フッちゃった♪」といったんだろう)。

CIC→オペレーター:ダリダ・ローラハ・チャンドラU世
アークエンジェル正規クルーの一人。DESTINYにも登場してオペレーター担当になる。ミリアリアに気があるのかノイマンとミリアリアの会話に割って入った事があった。

CIC:サイ・アーガイル
キラの友人。フレイの婚約者。DESTINYでは消息不明。

オペレーター:カズィ・バスカーク
キラの友人。他人の目を気にする気の弱い男の子。
「俺…、戦う事なんて出来ないよ」
サイ「わかってる。向いてないだけだよ。お前…、優しいから」

オペレーター:ロメロ・パル
カズイと見分けがつかない空気。


副操縦士:トール・ケーニヒ
キラの友人。スカイグラスパーで出撃した際イージスによって撃破、死亡する。

トールの死が後のキラに変化をもたらす。

「トォォォォルゥゥゥ!」


整備士:コジロー・マードック
ムゥからはおやっさんと呼ばれている。キラ達を「坊主共」と呼ぶ。たまに無神経な発言をするのが玉に瑕。DESTINYにも登場。
歴代のロボアニメカニックに比べると地味だがストライクルージュのスペックを極めて短い時間でキラの乗っていたストライクと同じ状態に調整した凄腕を持つ。



■同級艦


◆ドミニオン
SEED後半に連合が建造したアークエンジェル級2番艦。名前は「主天使」から。
1番艦とは対照的に黒く塗られた船体が特徴。基本的には1番艦と同じだが艦橋部のセンサーが改良されている他、MSデッキなどが強化されている。
なお、現実の艦船は1番艦と2番艦でわざわざ色を分ける必要はないのだが、作中では視聴者に分かりづらいためカラーリングが微妙に変わっている。早い話が大人の事情。

物語の舞台が宇宙にもどってからナタルを艦長に据え実戦配備され、主にカラミティフォビドゥンレイダーの母艦として運用された。
三隻同盟やザフト軍と交戦し第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦にも連合側の主力として参加。
アークエンジェルと死闘を演じるがローエングリンでブリッジを破壊され轟沈した。



■関連する船舶


イズモ級宇宙戦艦
モルゲンレーテ社が開発していた宇宙用艦艇。
アークエンジェル級の原型となっており外観の意匠や武装、ブリッジの内装など共通点が多い。

◆コーネリアス級輸送艦
地球連合所属の宇宙用輸送艦。前方に二つのデッキが付きだしたデザインとなっておりこの辺がアークエンジェルに影響を与えている。
本編ではスカイグラスパーなどの物資受け渡しのため登場した他、外伝ではリ・ホームの原型となっている。

ガーティ・ルー級特殊戦闘艦
DESTINYに登場する連合の特殊部隊用の宇宙戦艦。
外観にアークエンジェル級の面影があるが関連性は不明。



■余談

この艦のどこかに「ロウ・ギュール参上!」という文字が書かれているらしい



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