コロモン東京大激突!

登録日 :2012/03/09(金) 04:32:06
更新日 : 2017/01/04 Wed 01:05:03
所要時間 :約 6 分で読めます






コロモン
東京大激突!



『コロモン東京大激突!』はアニメ『デジモンアドベンチャー』の第21話のサブタイトル。

名作と名高いデジモンアドベンチャーの中でも有数の名エピソードとして有名な回。

本編の過去を描いた『劇場版デジモンアドベンチャー』との明確な繋がりを初めて匂わせた話であり、演出を同作や『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』で監督を務めた細田守が担当しているため雰囲気も映画作品に近い。っていうか作画も気合い入りまくりなので、 映画と比べても遜色がない 。また、アグモンのデザインが若干リアルで怪獣らしかったり、必殺技を撃つ時に技名を言わなかったり、演出も初代映画に近いものになっている。

デジタルワールドから突然一人だけ人間世界に戻った太一の戸惑い、以前からデジモンを知っていたというヒカリの不可思議さ、『ボレロ』のみのBGM、どことなくミステリアスでホラーチックな雰囲気、リアルなお台場の街の描写、異様な作画クオリティなど、かなりの異色回でもある。




【スタッフ】
脚本:吉田玲子
演出:細田 守
作画監督:信実節子
美術監督:清水哲弘




【あらすじ】
正しい勇気 ”によってグレイモンをメタルグレイモンに超進化させることに成功した太一。見事ダークネットワークと融合したエテモンを倒したものの、メタルグレイモンと太一はダークネットワークの生み出した時空の亀裂に飲み込まれてしまう。

そして、目を覚ました時、太一の周囲に広がるのはデジタルワールドではなく、お台場の町並みだった。


久しぶりの我が家に戻った太一。

そこで太一は、今日が1999年8月1日――太一たちがデジタルワールドへ旅立ったその日から全く進んでいないことと、現在世界各地で起こっている異常気象の原因が普通の人には見えないデジモンによるもの……すなわちデジタルワールドの歪みの影響だと知る。

安全な現実世界と危険なデジタルワールドの間で迷う太一だが、“やるべきこと”をやるために妹の静止を振り切り、自分の意思でデジタルワールドに戻るのだった。




【登場キャラ】
八神太一
選ばれし子供たちで一人だけ人間世界に帰ってきた。デジタルワールドに旅立った時からほとんど進んでいない時間に戸惑い「あの冒険は夢だったのでは」と未知の世界と現実との間で心を揺らす。
久しぶりの我が家。文明の利器。心の中では「デジタルワールドに戻らなければ」と思いつつ、戦う必要も食料を調達し寝床を探す必要もない快適な人間世界に残りたいとも思ってしまう。

「なあ、コロモン」

「え?」

「お前もこのまま、ずっとここに……」

「太一……」

「ウチにいれば……もう戦ったりしなくていい。ご飯だってお菓子だって好きなときに食べられる。毎晩ベッドで寝られる。お風呂も毎日入れる。……母さんは時々怒るけど、なにかあるときっと守ってくれる……。父さんだって……」

「……」

「夏休みなんだよ!? いま夏休みなんだ! まだ海にも行ってないし、花火大会だって……宿題だってやんなきゃ……!」

しかし、人間世界の異常気象がデジタルワールドに関係していることを知り、一人帰ろうとするアグモンと共に、今度は自分の意思でデジタルワールドに戻っていった。


八神ヒカリ
本編初登場となった太一の妹。『劇場版デジモンアドベンチャー』の出来事を覚えており、コロモンに会っても驚かなかった。
覚えていない太一や、知らない視聴者からしたら驚いて当然のところをあっさり流す彼女の姿は若干ホラー。しかし、初登場時の風邪でどこかアンニュイな雰囲気を醸し出すパジャマ姿のヒカリは非常に色気があり、当事の子供たちがいろいろ目覚めてしまったとかなんとか。
以前から、普通の人には見えない“ 現実世界に現れたデジモン ”の姿が見えていた。過去にコロモンと遭遇した経験もあってか、太一が自分の手の届かないところに行っていて、また行こうとしていることを察しているらしく、太一を引き留めるが……。

「必ず……戻る」

「!」

「やっぱり、あいつにはオレがついててやんなきゃ……

風邪……早く治せよ」


コロモン
食べてクソするカワイイ幼年期。ヒカリともすぐに打ち解ける。

「ごめんね、ヒカリ。ぼくどうしようもないウンコ垂れなんだ」

「うん、知ってる」

「なんだ」

しかし、デジモンが原因で人間の世界がおかしくなっていることを知り、自分がここにいてはいけないとデジタルワールドに戻ろうとする。

「デジモンはこの世界にいちゃいけないんだ。ぼくもデジモンだから、ここにいちゃいけない……」


◆泉 光子郎
八神家の電化製品が突然全て停止し、パソコンのみが一人でに起動する。そこには光子郎の姿があった。
虚ろな目、生気のない声、ノイズ混じりで台詞の一部が聞き取れない。必死に訴えかける太一とのギャップもあって、かなり怖い。
この虚ろな光子郎の謎は後に回収される。

『太い…さん。いま…どこに』

「元の世界に戻ったんだ! コロモンも一緒だよ!!」

『そうですか。じゃあもう…ってこない……下さい』

「光子郎!! よく聞こえない!!」

ブツンッ――


ティラノモン
不遇デジモン。
現実世界に現れ、火球発射。その後、幻のように姿を消した。目が怖い。


ドリモゲモン
やはり現実世界に現れ、地震を発生させた。その後、同じく消える。やっぱり目が怖い。


オーガモン
同上。太一たちに襲いかかり、コロモンを弾き飛ばす。コロモンがアグモンに進化した時にデジヴァイスで開いたゲートにベビーフレイムで叩き込まれた。


◆テレビに映ったデジモン
世界各地で発生している異常気象のニュースで、メラモンシードラモンユキダルモンが映っていた。
太一はここで異常気象の原因がデジタルワールドの歪みであることに気付く。





これ以降、デジモンアニメでは主人公が一時人間界に戻り、再びデジタルワールドへ向かうという流れは伝統化した。

ただし、“異世界での冒険物語”でなければ成立しないため、この流れがあるのは『デジモンフロンティア』『デジモンクロスウォーズ』だけで、人間界と自由に行き来できる『デジモンアドベンチャー02』、一時期行っただけで人間界が主な舞台の『デジモンテイマーズ』、02と同じく自由に行き来できる『デジモンセイバーズ』では見られない。








一人残されたヒカリ

だが――やがて彼女も、デジタルワールドに足を踏み入れることになるのだった――





戻ってきたね


……ああ


ホントに良かったの……?

また、必ず帰るよ
オレたちがやるべきことをやったらな


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