つくばエクスプレス

登録日 :2013/06/16(日) 12:01:00
更新日 : 2017/08/18 Fri 01:32:17
所要時間 :約 6 分で読めます




つくばエクスプレスは東京都の秋葉原駅と茨城県のつくば駅を結ぶ、首都圏新都市鉄道の路線である。略称はTX。テレビ東京ではない。

(出典:日本の旅・鉄道見聞録)
http://www.uraken.net/rail/chiho/tsukuba/2000a.jpg

JR常磐線の混雑緩和を目的として、「常磐新線」という名で建設される計画が立てられた。
1991年には第三セクター「首都圏新都市鉄道株式会社」が設立され、2001年に路線名称が「つくばエクスプレス」と発表された。
そして2005年8月24日に開業。かなり新しい路線である。
最初の計画では常磐線を運営するJR東日本が運営を行う計画だったが、最終的には首都圏新都市交通が運営を行うことになった。

全線が電化されているが、秋葉原~守谷間は直流1500V、守谷~つくば間は交流20000V/50Hzとなっている。
これは茨城県石岡市にある気象庁地磁気観測所への影響を考慮したためで、常磐線の取手~藤代間と同じように守谷~みらい平間にデッドセクションが設置されている。
なお、2つの電化方式を持つ路線はJR以外では唯一である。
あ、車両が新しいからデッドセクション通過時に照明が消えることはないよ。


さて、この路線についてだが 実はとんでもなく高規格の路線 である。
現在の最高速度は130km/hで、京阪神の新快速と同じ速度で関東の普通列車では一番速い(有料列車だと京成スカイライナーが在来線最速の160km/h)。
将来は160km/hで運転できるように対応もしているとか。
しかも、これがATO(自動列車運転装置)による自動運転のため、 運転手が運転操作しないにもかかわらず最高速度130km/hで走らせている ということ。
通常はATOの制限により125km/hに抑えられているが、どちらにせよ自動運転でここまで高速運転を行える路線は日本には他にない。
ちなみに車掌は乗ってないのでワンマン運転。運転手のやることは発車ボタンを押すのと停車時のドアの開け閉めくらいである。

…ん?もしかして素人でも運転できるんじゃね?

駅についても全駅にホームドアが設置済みである。
高速運転をしている路線ではあるが、それなりの安全対策は取られているので人身事故はまず起きないだろう…と思ったら、なんと2014年3月13日に 南流山駅にて人身事故が発生した。
当然のことながら、これはTX開業以来初めての出来事である。


【車両一覧】
○TX-1000系
直流専用車両で主に普通列車用。6両編成。
交流区間が走れないので秋葉原~守谷間でのみ運転。

○TX-2000系
直流・交流両対応の車両で、こちらも6両編成。
全線で運転可能なため、一部の区間快速を除くと快速系統はすべてこの車両で運転される。
2000系のみWi-fi設備が付いているが、通信環境は悪く宝の持ち腐れ。

そのデザインは「かっこいい電車」といわれることも多い。
なお、1000系と2000系のデザインは共通だが、2000系は
  • 屋根上がゴツイ(交流区間対応のため、絶縁碍子の設置量が多い)
  • 先頭部に赤いライン(開業時の車両にはないため、増備車限定)
  • 車両番号が赤いプレートに白字(1000系は紺色のプレートに白字)
ということで見分けられる。
ちなみに先頭の写真は2000系。

【列車種別】
2016年現在、日中は1時間に10本運行されている。
秋葉原~北千住間は全て各駅。

快速
最速の種別で、秋葉原~つくば間を45分で結ぶ。
都内の駅以外だと、途中駅は乗り換え駅にしか停車しない。
ちなみに、 埼玉県の駅には停車しない。
本数は30分間隔で2本

通勤快速
2012年新設の種別で、区間快速とは千鳥運転を行っている。
平日朝の上りと夕方下りのみの運転でこちらは49分。
本数は朝夕ともに4本のみ

区間快速
行き先表示器には「区快」と表示される。こちらは52分。
北千住~守谷間では自治体ごとに最低1駅は停車し、守谷~つくば間は各駅に停車する。
守谷以北の各駅が主な役割で、基本的には全線で運転されているが一部守谷までの区間運転列車もある。
本数は30分間隔で2本

○普通
各駅停車。こちらは57分
秋葉原~つくば間全線の運転の他、八潮や守谷での折り返し列車も設定されている。
八潮・流山おおたかの森で区間快速・快速との接続が行われる。
本数は守谷4本(6分、24分間隔)と、つくば2本(30分間隔)の計6本
守谷以北は、つくばまでの普通と各駅に停車する区間快速が15分間隔で4本

なお、通過駅の中で普通しか停車しない駅は青井、流山セントラルパーク、柏たなかの3駅しかなかったりする。

【主な駅】
○秋葉原
JR山手線京浜東北線総武線(各駅停車)東京メトロ日比谷線乗り換え。
言わずと知れたオタクの聖地。
川向こうのヤマザキが日本唯一のランチパック専門店を出店している。

○浅草
雷門や浅草寺で有名な東京の観光地。
他の路線とは駅が離れているため、別駅扱いになっている。
新浅草にした方がよかったとは言わない

○北千住
JR常磐線東武スカイツリーライン(伊勢崎線)、東京メトロ日比谷線・千代田線乗り換え。
足立区の中心で秋葉原から数えて初めての地上駅。
この駅以北からこの路線の本気を見ることができる。

△六町
乗り換えはないが通勤快速の停車駅。
区間快速は通過する。

○八潮
ここから埼玉県。
通勤快速・区間快速停車駅。
この駅ができるまで八潮市は鉄道空白地帯だった。

△三郷中央
乗り換えはないが区間快速の停車駅。
通勤快速は通過する。

○南流山
ここから千葉県。
JR武蔵野線乗り換え。

○流山おおたかの森
東武野田線乗り換え。
TXに合わせて野田線にも駅が出来た。

○守谷
ここから茨城県。
関東鉄道常総線乗り換え。
つくばエクスプレスの車庫がある。
ここから先は交流電化となる。

○つくば
筑波研究学園都市の中心にある終着駅。
なお、筑波山はここから遠いのでバスに乗る必要がある。


【駅一覧】
駅番号 駅名 ●:普通 :区間快速 :通勤快速 :快速

●…停車
┃…通過

01 秋葉原
02 新御徒町
03 浅草
04 南千住
05 北千住
06 青井
07 六町
08 八潮
09 三郷中央
10 南流山
11 流山セントラルパーク
12 流山おおたかの森
13 柏の葉キャンパス
14 柏たなか
15 守谷
16 みらい平
17 みどり野
18 万博記念公園
19 研究学園
20 つくば


【開業後】
さて、2005年に開業したこの路線であるが結果はというと…。
1日平均135,000人を想定していたのが、実際には150,700人と当初の予想を上回った。その後も利用客は増加し続け、2009年4月には目標の27万人を超えることになった。
さらに営業収益も予想を大幅に超えることになった。「開業20年後に営業黒字を目指す」という予定が 2009年度の決算で単年度黒字を達成してしまった。
つまり、 20年かけてやる計画をわずか5年足らずで達成してしまった ということになる。

この盛況っぷりが他に影響が出ないわけがない。
元々、鉄道空白地帯だったつくば市民は都内に出るためには土浦から常磐線、もしくは高速バスを利用するしかなかった。
その利用客をごっそり持ってきてしまったため、常磐線は130km/hを行う特別快速を導入するものの歯止めはかからず、高速バスについても値下げを行ったが減便やルート変更をせざるを得なくなった。
関東鉄道常総線も従来、常磐線接続駅の取手まで乗っていた乗客が守谷までしか乗らなくなったためにワンマン運転を増やしたり、つくばエクスプレスと連携したお得なきっぷも発売している。


今後、車両を6両編成から8両編成に増やす計画がある。
そのためのホーム延伸工事が行われている。
また、東京駅までの延伸工事も計画されているが、こちらについてはまだ正式決定されていない。


追記、修正お願いします。

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