PRISMOID

登録日:2012/04/07 Sat 13:48:03
更新日:2023/01/07 Sat 06:50:07
所要時間:約 5 分で読めます





過去の人が思い描いた未来を

『未来的な未来』を

今、この手に




PRISMOID(プリズモイド)とは何か?

それは僕が、君達が手にした未来のカタチ。
それは、もしかするとこれから君が手にするかも知れない相棒の名前。
それは、auが2009年に出した携帯電話。INFOBAR等のデザインで知られる深澤直人氏が手掛けたiidaブランドの端末。

それが、PRISMOID。



サイズ
101 × 49 × 16.8 mm
質量
約102 g


初めて見た時、君の胸に去来する感情。その正体は感動なのかも知れない。
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
\_______■■■_/

↑これは真横から見たカタチ。
■■■となった箇所は左右にあり窪んでいて、正面から左側はサブディスプレイになっている。

も、ほんっっとこのままだからね!
余計なボタンとか一切ないの!すげえ!

あのねー、角がどこも面取りされててすげえ持ちやすいの!
軽いし持ちやすいしすっごい良い子!!
彼は表面に「C4.8」と目立ったロゴ入ってんだけどー、
これは面取りの寸法(chamfer 4.8ミリ)を表してんだってさ!

普通そこは機種名入れるだろ?
現にC4.8が機種名と勘違いしてるPRISMOID使いとかいるんじゃねえの?ねえ?ねえっ!


では次にPRISMOIDを開いてみよう。

開いて…あれ?
開かな……開…………あれ?
おいおい糞が!ああもう!!!

はい、彼は構造上非常に開き辛い仕様となっております。
ルーキーは片手で開けることすら至難!
でもそれは最初だけ。慣れたらもう余裕だね!
窪みから指を入れて片手開け余裕やね!

そうそう、この窪み。左側はサブディスプレイなのは言いました。
ならば右側は?
そう、ただ窪んでるだけです!
サブ自体、着信時かケータイ開けないと表記しないっていう意味不明な仕様であります。


それならサブ見る前にメイン画面見るっつの!バカが…ッ!

ぶっちゃけサブ画面とか役に立ちません。空気です。飾りです。アホです。

サブなんてほっといてさっさとケータイ開けますよ。ホィヤァ!

\パカッ/

開けて気付くのは持ちやすさ。
あの窪みが指に掛かり、抜群のフィット感を演出しております。
いかに手に馴染むかを考慮して設計されたのか、説明されなくてもビンビンに伝わって来ますね。
さっきはバカとかアホとか言ってごめんね窪み!でも愛してるのッ!!


PRISMOIDの魅力は握りやすいだけじゃない。
ボタンは独立して一個ずつ盛り上がって付けられており、非常に、ひっじょぉ~うに押しやすい!!

押した時の軽い抵抗感も心地いい。
ケータイで長文を打つ時も強い味方となるだろう。
ヤダかっこいい…!抱いてッ!


ただ、早押しすると入力を認識しない事があったり、ニュースフラッシュ等の通信時にクッソ重くなって入力出来なかったり、
文字の変換機能がアホでクズだったり(例えば予測変換で絵文字が一番上に来ることも)、
もう死ね。でも愛してるッ!


キーの押しやすさを愛出た次はメインディスプレイ。
これは奥まって設置されている。
これによって余程の無茶をしない限り、画面が傷付くことは滅多にない。
使い続けても画面にボタン後が付いたりすることもまず無いだろう。
まさに革命的。

ただ、2.7インチと画面が小さくて見にくい上に、
文字入力画面が背景黒に文字色白と固定なので、非常に、ひっじょぉ~うに目に優しくない!
眼球に対する暴力かってレベル。
乱暴しないで!優しくしてよ!でも愛してるッ!


さて、外見について述べてきたが、そろそろ中身について言及しておこう。

外見は未来的未来イメージだが、その実、中身はクソです。
発売当時に「こんな機能なら3~4年前のケータイのほうがまだマシ」と言われていた驚異のロースペック!イエェェエイイ!!!!!!


LISMO?    無いよ
PCサイトビュアー? 無いよ
ワンセグ?  なにそれ食えるの?

『機能は必要なものだけあればいい』
なのでもちろん赤外線、カメラ、お財布ケータイ等、押さえる所はちゃんと搭載している。

マイクロSDカードにも対応してるけど、挿入部位が電池パック取り外したその下と言うふざけた部分にあります。えへへ!


携帯電話なんて電話とメールとネットがそこそこ出来ればいいじゃん!そんなストイックなまでに削ぎ落とした結果のPRISMOID。惚れてまうやろー!

この項目を見たあなたも、彼の魅力の虜になったに違いない。



「まあ素敵っ!決めた、今使ってるのを止めてPRISMOIDにするわっ!」


えっ、なに血迷ってんの?
スマホの時代にやめとけってこんなクソケータイ…


「でも愛してるのッ!」


――!!?


「大事にするわ…!」


ああ、約束だ。大事にしてくれよ……


サァァ…


(そう言って彼が消えた後、そこにはPRISMOIDだけが残されていました。
あれから50年過ぎた今にして思えば、彼はきっと、PRISMOIDの意思そのものだったのでしょう。

例え時代が流れても、この項目を追記・修正するたびに思い出す。
あの、愛すべきクソケータイを。
私の初恋の人を)


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最終更新:2023年01月07日 06:50