ゴッド(デュエル・マスターズ)

登録日:2011/01/18 Tue 14:30:47
更新日:2023/11/07 Tue 18:59:51
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長き眠りから目覚めた神々が最初に感じたのは強い怒りだった。

なぜなら世界には争いが満ちており、それは神々が最も嫌う混沌そのものだったからだ。




TCGデュエル・マスターズ」に登場するゴッドとは、極神編から新たに登場したクリーチャー達のことである。


概要

主な特徴をまとめると、
  • 一枚だけの運用はあまりされず二体以上のクリーチャーで構成されており、合体(ゴッド・リンク)することでの力が発揮される。
  • イラストはリンクすること前提で描かれており、左右に絵が切れている。リンクする方向によってはフルイラストになることも。
  • リンクした状態で場を離れる場合、一部を切り離し残りをバトルゾーンに残すことができる。
  • リンク時のステータスは、合体前のクリーチャーのコスト・パワー・文明・能力・種族を足したものになり、リンク時のみに発動する能力もある。
  • 進化クリーチャーのゴッドも存在する。
といったところ。
ただし、一つ目の特徴に関しては後にリンクしない単体のゴッドも登場した。

上の特徴を見る通り、一度リンクすれば超高パワー・高性能効果・破壊耐性を持ったクリーチャーを作り上げることができる。
逆に、リンクされてしまうと脅威になるので相手が使ってきたら一刻も早く除去してしまいたい。

その壮大なスケール、カードゲームというジャンルで合体というロマンを体験できる、相手が使ってきたときに味わう圧倒的主人公気分など、登場時から様々な面で人気を博している。
故に種類も多く、時代をまたいで登場しているが漫画やアニメ、背景ストーリーでは基本的に敵役であることが多い。


背景ストーリー

上記した「極神編」からの登場となる。
不死鳥との戦いで荒廃した世界の修復する者として誕生したが、例の文明の反乱により世界が大混乱になる。
その後のエピソード3に登場するゴッド・ノヴァは、このゴッド達にオラクルゼロの魂を吹き込んだ者であり、過去の英雄や一部のオラクルはこの種族に属する。
そのゴッド・ノヴァが聖邪の二つの心を持つとゴッド・ノヴァ OMG(オメガ)となる。このOMGは本来のノヴァと違い、光文明闇文明のみしか存在しなかった…が、王来篇で他の文明にも登場した。

一部のクリーチャーは、完全な存在であるはずの神はリンクする必要はないのにオラクルのゴッドを見て、実は不完全な神だからこそリンクして互いを補わなければならないのでは?と考えている。


代表的なゴッド

竜極神ゲキ竜極神メツ

記念すべき初のゴッド。通称ゲキメツ。
リンク時は新能力のQブレイカー、攻撃時にかの超竜バジュラと同じ相手マナを2枚破壊効果を行い、その後にブロックするか否かで相手のパワー3000以下全破壊orロスト・ソウルの2択を選ばせる凶悪な効果を持つようになる。
ドラゴンなのでサポートが豊富なのも強みだが、これでもド派手な能力を持ったゴッドの中では地味な方である。

詳しくは個別項目を参照。

封神ゴート闘神タウロス

極神編第2弾で登場したゴッド。
封神ゴートスレイヤー付加を、闘神タウロスはブレイク数追加を、それぞれ自分と同じ種族を持つクリーチャーに対して行う。
正直スペックその物はゴッドの中ではかなり平凡な部類に入るゲキメツ以上の地味コンビ。
どちらかと言うとこいつらの真価は、種族デッキやゴッドデッキにおける種族サポート能力にある。

割と優秀な種族を持ち、単体でも存在するだけで効力を発揮、そしてリンクすればお互いの種族も範囲に含まれる他、種族を追加するカードとの相性もいい。
デッキの中心として組み込まれ、パーツを揃えてリンクさせて切り札として使われるゴッドが多い中、
「種族デッキ等でサポートする方が得意」「単品で使われる事も多い」「むしろリンク能力はおまけ」という異色のゴッドである。地味だけど。

ヘヴィ・デス・メタル

龍神へヴィ破壊神デス龍神メタルの三体構成ゴッドであり、ザキラの切り札の一つ。
へヴィの破壊&ドロー、デスのスピードアタッカー、メタルのマナorギア破壊と単体でもそこそこの能力を持っているが驚異的なのはリンク時。
へヴィの12000~23000の高パワーに相手を突撃させる強制攻撃誘発効果、メタルだけが持つ特殊な解除方法、そして、デスのトライ・ゴッド・リンク時の全破壊&ワールドブレイカー&アンタッチャブルと攻守ともに隙がない。
だが、あまりにもへヴィ単体が活躍してしまったので彼だけ殿堂入り。しばらくはデッキ構築がしにくくなったものの、後に殿堂解除された。

ハンターになって一枚のカードに収まった世紀末がいるが、効果が全然違うので要注意。
更にデスが暗黒王デス・フェニックスと融合、ヘヴィとメタルがゴッド・ノヴァOMGとしてリメイクされたバージョンも登場した。

詳しくは個別項目を参照。

究極神アク超絶神ゼン

初の四色神で通称ゼンアクorアクゼン。アクはゴッド唯一のスーパーレア。
リンクした場合、Qブレイカーや攻撃時に相手にデーモン・ハンド、破壊時にゴッドが手札に戻るようになり、ターン終了時にアンタップするブロッカーとなる。
高スペックだが重く、火文明を除いた4色になるためデッキ構築が難しい。

漫画ではなかなかの活躍を見せたが、ヘヴィ・デス・メタルの噛ませにされた。
その一方で後に構築デッキが発売されたり、専用サポートカードが出たり、新枠初のゴッドになったりと優遇されている。また、ヘヴィ・デス・メタルに続いてこちらも世紀末化したりゴッド・ノヴァOMGとしてリメイクされたりしている。

詳しくは個別項目を参照。

各文明に一体ずつ存在する極神編最後のゴッド。
特徴は無限リンク。自然の地神エメラルド・ファラオ光の天神シャイン・バルキリー水の海神ブルー・ポセイドン闇の黒神ダーク・インドラ火の炎神フレイム・アゴン自然の…と各文明の友好色同士が繋がるようになっている。
これを利用すれば理論上は20連リンクも可能。パワーは88000、攻撃時には240000にもなり相手のクリーチャーとマナをそれぞれ76枚破壊できる。
どうやってタップするんだとか言ってはいけないし、明らかなオーバーキルである。
マナ複数破壊、アンタップキラー、アンタッチャブルなどの能力が、他のゴッド以上の破壊耐性も相まって何気に厄介。
今では20連リンクした五元神を攻撃して一方的に殴り倒せるクリーチャーがいるもんだから恐ろしい時代になったものである。

詳しくは個別項目を参照。

神化編に登場した縦横2枚の系4枚で構成された新しいギミックを持つオリジンゴッド。
名前の頭に神帝と付き、ムーラマニアナアージュヴィシュスヴァの6枚で構築されるが、組み合わせによっては闇単色で組める。
長方形にリンクするようになっており、4枚で完成するがその時の効果がなんと無限攻撃。自身だけでは不可能だがブロックも無限になる。
ただし、その他の効果がリンク時に発動するものばかりでやや扱いにくく、完成させても無限攻撃中にトリガーを踏んで攻撃中断…なんて事もありうる。
こちらは映画で初登場のミカドが使ったカード郡なので色んなところで優遇されている。
一方で対の存在であるはずの神王は微妙に扱いが悪い

詳しくは個別項目を参照。

マッド・ロック・チェスター

マナゾーンからコスト6以下の火か闇の呪文が打てる《邪神M・ロマノフ
墓地のクリーチャーを好きなだけ進化元にできるが単体では能力のない《邪神R・ロマノフ
墓地からコスト6以下の自分と同じ文明の呪文が打てる(打った呪文は山札に戻る)《邪神C・ロマノフ
の3体からなるナイトゴッド。
3体とも場に進化元の必要ない進化クリーチャー(Mは山札の上から3枚、R&Cは墓地)である。進化元のカードを取り除き能力を発揮し、Rが墓地に落ちた弾を再装填してまた能力を発揮させる役割を持つ。

M・ロマノフのスペックや汎用性が突出しており、相方達を置き去りに単独で1ショットキルの必須パーツとしてメタゲームの中心で活躍した。
あまりにも強力だったため最終的にはプレミアム殿堂に指定されてしまい、3体リンクは不可能になった。R・C涙目。
しかし、後にM・ロマノフがゴッド・ノヴァOMGとしてリメイクされて再びトライ・G・リンクが可能となり、M・ロマノフが殿堂入りへと降格したため従来のM・R・Cも復活する事となった。
更にプレイスでは三体神の姿を1枚に収めた《煉獄邪神M・R・C・ロマノフ》が登場し、紙の方でもコラボの形で逆輸入された。

神人類 ヨミ

エピソード3で久しぶりに登場したゴッド…いや、厳密に言うと彼は新種族のゴッド・ノヴァ&オラクルの人間である。
彼単体では召喚時に3ドロー、Tブレイカー、3枚リンク時にシールドブレイクされないとインフレが進んだ近年ではやや地味な効果。
とは言っても、自身及び左右のゴッドがゼロ文明であることやオラクルのサポートもあって色に縛られない構築ができる。
以前のゴッドにない左神・右神と付くゴッドが複数登場し、環境や状況に応じてリンク先を選択できるのは彼等だけの大きなメリット。
しかしながら左・右神の性能の優秀さや自身が8マナのせいで彼がお呼びでないデッキが既に開発されてしまっている。

詳しくは個別項目を参照。

イズモ

スペックは5マナ5000とシンプルだが、左・右神を好きなようにリンク&解除できる中央G・リンクをヨミと同様に持っている少年ゴッド・ノヴァ。
これにより手数を増やしたり、パワーの底上げを狙えるので意外なところで役に立つ。
エピソード3の重要な人物であり、速攻で倒されたヨミの復讐のために姿を次々に変えていきアウトレイジと争う。
イズモ名も無き神人類「黒幕」逆襲の神類 イズモR超神類イズモと体を再構築し、黒幕の時点でゴッド・ノヴァ OMGになり人外化する。
イラストレーターがイズモにヨミのような羽を頭に付けたネタ画像を上げていたが、あれがフラグになるとは誰が予想できただろうか?

詳しくは個別項目を参照。


デメリット

斬新な機構であるG・リンクであるが、デメリットもある。

そもそも、特定の組み合わせしかないカード同士を場に出さなければいけないので、スムーズに働かせるのはなかなか大変。
進化クリーチャーのギミックと比較すると、あちらは条件を満たした進化元をデッキに大量に入れることが可能だがこちらはそうはいかない。
デュエマでは同名カードは1デッキに4枚までなので、何らかのサーチカードやドローカードを駆使して素早く揃えたい。

また全体的に一つ一つのパーツのマナコストが重いので、高速のビートダウン系デッキ等に対しては準備する暇もなくやられてしまう危険性がある。
そのため、序盤のマナブーストやドロー、あるいはハンデスやブロッカーによる妨害を盛り込んだデッキ構築が必要になることが多い。

かつてのメタゲームでは超次元が幅を利かせていたが、ゴッドは単体でも優秀な者が多く、《プロジェクト・ゴッド》《神の裏技ゴッド・ウォール》などのサポートも豊富なため、ゴッドデッキを使ったことがないという人も一度はこの豪快なパワーと能力で相手を打ち破る爽快感を味わってみてはいかがだろうか。
覚醒リンクでおkとか言った奴屋上。


デュエル・マスターズ プレイスでは

DCG版のプレイスにおいては「バトルゾーンに出せるカードの枚数の制限」「複雑すぎて再現が難しい」といった点から大幅に仕様変更が行われている。

  • ゴッド・クリーチャーは直接デッキに入れることができず、専用カードタイプの「ゴッド」(以後ゴッド・カード)を使って召喚を行う。

竜極神 SR 闇/火文明
ゴッド
ゴッド:次のいずれかのゴッド・クリーチャーとして召喚する。
►[闇(7)]《竜極神ゲキ》
►[火(7)]《竜極神メツ》

竜極神ゲキ竜極神メツの場合。
上記のカードをデッキに投入して、闇の7マナを払って竜極神ゲキか火の7マナを払って竜極神メツとして召喚する。
なお、ゴッド・カード自体はコストを持っていないカードとして扱われており、他のカードの効果でコストを参照する際には0コストとして扱われる。

  • ゴッド・クリーチャーの持つキーワード能力「G・リンク」を使用してリンクを行う

竜極神ゲキ SR 闇文明 (7)
ゴッド・クリーチャー:ゴッド/ドラゴン・ゾンビ 7000+
G・リンク[火(7)]:《竜極神メツ》とリンクして《竜極神ゲキメツ》になる。
バトルゾーンに出た時、自分の墓地から進化でないコスト4以下のクリーチャーを探索し、1枚をバトルゾーンに出す。
ブロックされた時、相手は手札をすべて捨てる。
W・ブレイカー

竜極神メツ SR 火文明 (7)
ゴッド・クリーチャー:ゴッド/アーマード・ドラゴン 7000+
G・リンク[闇(7)]:《竜極神ゲキ》とリンクして《竜極神ゲキメツ》になる。
バトルゾーンに出た時、相手のパワー2000以下のクリーチャーをすべて破壊する。
相手プレイヤーを攻撃してブロックされなかった時、相手のパワー6000以下のクリーチャー1体を破壊する。
W・ブレイカー

竜極神ゲキメツ SR 闇/火文明 (14)
クリーチャー:ゴッド/ドラゴン・ゾンビ/アーマード・ドラゴン 21000
(《竜極神ゲキ》と《竜極神メツ》がリンク中)
攻撃する時、相手のマナゾーンからランダムなカード2枚を墓地に置く。
ブロックされた時、相手は手札をすべて捨てる。
相手プレイヤーを攻撃してブロックされなかった時、相手のパワー6000以下のクリーチャー1体を破壊する。
Q・ブレイカー

肝心のG・リンクだがゴッド・クリーチャーの持つ「起動型能力」となっており、「自分のターンに指定されたコストを払ってリンク先をゲーム外から召喚&リンクして、リンク先のクリーチャーになる」という効果となっている。
例えばゴッド・カードで竜極神ゲキを召喚した場合、追加で火の7マナを払うことで竜極神メツが召喚&リンクして竜極神ゲキメツになる。
そのため、紙版とは異なりゴッド・カード1枚でG・リンク可能となっているが、一方で除去された際などにリンク元の片方のみ場を離れる効果はオミットされており1回で除去される。

  • バトルゾーン以外の場ではゴッド・クリーチャーはゴッド・カードに戻る
例えば、破壊されて墓地に置かれた後に「自分の墓地からクリーチャーを探索し、1枚を手札に加える。」といった効果でゴッド・クリーチャーを回収することはできない。
ただし、召喚するタイミングや破壊されるタイミングではクリーチャーとして扱われるため「自分の〇〇の召喚コストを2少なくする」「他のクリーチャーが破壊された時」といった効果は受けられる。



追記・修正は《轟剣レイジング・ザックス》《魔弾ゴッド・ジェノサイダー》《砲撃要塞フォートレス・NEX》のいずれかを用意してから願いします。

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最終更新:2023年11月07日 18:59