カオスモン/アルティメットカオスモン

登録日:2011/10/24(月) 21:48:52
更新日:2023/12/28 Thu 10:29:39
所要時間:約 8 分で読めます






――混沌――



ダークドラモン…
…スレイプモン

ヴァロドゥルモン…
…バンチョーレオモン


……ジョグレス……



カオスモン

『カオスモン』とは、『デジタルモンスター』に登場するキャラクター。

【基本データ】

世代 究極体
タイプ 特異型
属性 ワクチン種
必殺技 覇王両断剣
『バンチョーアーム』から伸びる“BAN-TYOブレイド”で敵を一刀両断する無敵の剣技。
ダークプロミネンス
『ダークドラアーム』に仕込まれた“ギガスティックキャノン”から自身のデジタル細胞を撃ち出す。
オーロラブラスター
『ヴァロドゥルアーム』から輝く浄化の光弾を放つ。
得意技 エンド・オブ・パラドックス

【概要】

二体の究極体デジモンがジョグレスすることで生まれるデジモン。
……なのだが、通常のジョグレスでは二体のデジモンのデジコアが完全に融合して生まれ変わる。
それ対し、このカオスモンは例外的に、ジョグレス元となったデジモンのデジコアをそれぞれ保持したままであり、「不完全な融合(ジョグレス)」によって生まれる不安定な存在である。
そもそも『カオスモン』という名前自体、「存在し得ないデジモン」を指すコードネームである。
デジタルワールドの“中心原理(セントラルドグマ)”では絶対にありえない特異(バグ)
元々が極めて不安定な存在ということと、デジタルワールドの管理システムがバグと見なして排除すべくプログラムを走らせるため、
これらの要因もあって、カオスモンは寿命が短くなってしまうと推測される。


発生には様々な説があるが、有力なのは『反発説』である。

上述した「通常のジョグレス」で有名なデジモンと言えば、オメガモンパイルドラモンが挙げられるであろう。
オメガモンは「世界を救いたい」という同じ志を持った戦友同士であるウォーグレイモンメタルガルルモンが融合した姿である。
また、パイルドラモンは遥か昔、インペリアルドラモンという同一の存在であったエクスブイモンスティングモンが融合することにより、在りし日の自分を取り戻した姿である。
などと、理由こそ違えど、相性が良い二体のデジモンが融合して進化したデジモンであることは同じで、他のジョグレス進化も基本的には相性の良いデジモン同士がジョグレス元となる。

しかし、カオスモンのジョグレス元となったデジモンの関係性と相性はそれらの例とは正反対であり、
互いに望まぬ、互いが反発し合う力を持ったデジモン同士が融合して進化したのがカオスモンである。
すなわち、相性の悪いデジモン同士が、何らかのアクシデントで融合してしまった時、その反発でカオスモンにジョグレスするのではないかとされる。


一般的に有名な姿は、バンチョーレオモンダークドラモンがジョグレスした姿。
両手がそれぞれバンチョーレオモン・ダークドラモンの巨大な頭になっている白い人型のものである。
一見、オメガモンに似た姿であるが、細部を見ていくとヒーロー然としているオメガモンと違い、特撮作品に出てくる怪人・宇宙人のような不気味な姿である。
また、公式サイトの画像ではエフェクトがかかっているため誤解を招きやすいが、“BAN-TYOブレイド”の形状もオメガモンとは異なり、片刃の太刀状であり、刻まれているデジ文字も“カオス“である*1
また、頭部からは赤い髪のような房が生え、身体にも天女の羽衣のようなものを纏っている。
しかし、それらの先端は(イラストで言うなら)解像度が下がっており、上述の不安定さや排除プログラムの影響と推測される。

なお、バンチョーレオモンとヴァロドゥルモンがジョグレスした姿は「カオスモン:ヴァロドゥルアーム」と呼称されている。
ダークドラアーム時との差異は腕の形状に加えて、纏っている羽衣のようなものの先端がヴァロドゥルモンの翼のようになっている点。
また、バンチョーレオモン、ダークドラモン、ヴァロドゥルモン、スレイプモンの4体による組み合わせの数だけ姿があると予想されるが、上記の2パターン以外の姿は現在確認されていない。
少なくとも、「スレイプアーム」の詳細くらいは知りたいものである。


ゲームでのカオスモン】

デジモンストーリー サイバースルゥース


Ver1.04以降のアップデートパッチを適用すると進化させることが可能に。
進化条件を満たしたバンチョーレオモン・ダークドラモンのどちらかを主体に、友情100%のもう一方とジョグレス進化*2させることで入手できる。
ゲーム上の進化段階は究極体のさらに上である「超究極体」という枠であり、消費メモリ(パーティ編成の際のコスト)も25と最大レベル。

物理攻撃力は登場デジモン全体で見てもトップクラスかつ素早さも高め。
その反面、それ以外のステータスはからっきしな上に自分の固有スキルで与ダメージも受けるダメージも三割増しになる。
瞬間火力は文句なしに高いが場持ちはかなり悪いと非常にピーキーなデジモン。
色んな意味でボス戦向きと言えるかもしれない。

必殺技は「覇王両断剣」と「ダークプロミネンス」。
だが、前者はダメージの幅がかなり広く威力が不安定、後者は物理型のステータスなのに魔法攻撃とまさにカオス。
その不安定ぶりを懸念されたか、カオスモンは例外的に装備スロットが二つあり*3、装備アイテムで少しフォローできる仕様。

なお、性能は不安定だが挙動などにおかしなところはなく、必殺技や勝利後のポーズは結構ヒロイックでカッコいい。
ジョグレス進化条件の一つが両者共に「友情100%」=プレイヤーとの強い絆であることから、
元となった二体は反発し合いつつも、「プレイヤーの力になる」という目的は一致していたということだろうか。







―しかし―

…それすら超える究極の特異…




アルティメットカオスモン

【基本データ】

世代 究極体
タイプ 特異型
属性 不明
必殺技 ウルティマバースト
デジコアのエネルギーを一気に解放し敵に向けて放つ。
ブロウクンデストロイ
大型デジモンですら軽々掴む異常発達した腕で敵を握り潰す。

【概要】

バンチョーレオモン・ダークドラモン・ヴァロドゥルモン・スレイプモンという強力な究極体四体が融合し、未だ嘗て例を見ない強大な“特異(バグ)”となったデジモン。
アルティメットカオスモンの定義は不明だが、カオスモンを越えた特異(バグ)デジモンの総称と推測される。

相反するデジモン、しかも四体という不安定な融合による歪みでパワーバランスを崩し、両腕が異常発達している。
また、デジコアを体内に収めることができないため、体の中央に目玉のように浮遊している。
その抑えられない力が常に放出しているため、成長期以前のデジモンはアルティメットカオスモンに近づくことすらできないという、すごいんだか凄くないんだかわからん 性質を備える。

カオスモンはオメガモンを意識しておりなかなかカッコいいが…見た目が大きく変化した…してしまった…(勿論、悪い訳ではないが)
なお、公式サイトの画像は解像度が高くないため若干見にくいが、浮かんでいるデジコアの下部(ヒゲの様に見える部分)にカオスモン時の胴体が浮遊している。

余談だがバンチョーレオモンとアルティメットカオスモンはデジモンクロスウォーズ(漫画版)に登場している。


【初期デザイン?】

イラストレーターの森山奏氏は自身のTwitterで
  • ぼくの考えたデジモン(ボツ案?)
クロニクル終了後、次の最強キャラとしてどうですかとノーギャラで提案したラフ。
当時のコンセプトはブラックオメガモン・オメガモンXの敵バージョン・混沌最強キャラと、カオスモン誕生のタタキ台程度にはなっているはず。

これは2004年のデザイン案です。
あの頃はオメガモンバリエーションもなかったでしょ?
あとカオスモンは方向性が迷走してボツラフをたくさん描いたけど、個人的に惜しい案もたくさんありました。
という内容で投稿を行っている。(1件目には画像が添付されていたが、該当ツイートは現在削除済)

そのデザインを乱暴に言ってしまえば、右手が「インペアーム」で左手が「アーマゲアーム」なオメガモンX。
仮称は(ゼクス)モン。
また、初登場の『デジモンアクセル』でのドット絵では、完全に地に足を付けてマントを羽織っているようにしか見えなかったカオスモンだが、
このようなデザインの迷走があったことも要因としてあるのかもしれない。
また、オメガモンがブラスト進化するとカオスモンになっていたのも、このようにカオスモンが「ポスト・オメガモン」の位置から出発していた名残なのかもしれない。


追記・修正は「項目編集」と「ページ削除」という互いに望まず反発し合う力を融合してからお願いします。

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最終更新:2023年12月28日 10:29

*1 ゲームでも『デジモンストーリー』や『デジモンセイバーズ:アナザーミッション』で誤デザインのバンチョーブレイドの2D絵や3Dモデルが作られた。『デジモンワールド Re:Digitize』に際して新規公式イラストが用意されて現在では誤解は収まっている。

*2 主体とならなかった方は消滅する。

*3 基本的に「超究極体」かそれに近い枠のデジモンは装備スロットが一つ