風雨来記

登録日 :2013/06/14(金) 21:05:00
更新日 : 2016/12/14 Wed 21:59:44
所要時間 :約 5 分で読めます






北海道へ、行こうよ。




『風雨来記(ふうらいき)』 は2001年1月18日にプレイステーションで発売されたゲームである。
2006年9月28日には新シナリオを追加し、ボイスを一新したPS2版が発売されている。
PS2版のみ、レーティングはCERO:C(15歳以上対象)。
開発・発売は『久遠の絆』で知られる フォグ
ジャンルは恋愛アドベンチャーだが、「旅」にスポットを当てており、『北へ。』と並ぶ旅ゲーの代名詞としても知られている。

後にシリーズ化され、時坂樹ルートを正史として、本作の主人公が沖縄を旅する『風雨来記2』が2005年11月10日にPS2ソフトとして発売された。
その後、主人公を変更したうえでふたたび北海道にスポットを当てた『風雨来記3』が2013年5月31日に全年齢のPCソフトとして発売された。
(2015年2月19日に日本一ソフトウェアを発売元として、PSVita版が発売された)


○あらすじ

ルポライターである主人公は出版業界のオリンピックともいえる大会に出場することになった。
題材に選んだのは北の大地、北海道。
入選することを目標に主人公は愛車(バイク)とともにフェリーに乗り込むのであった。


○システム

北海道各地(といっても道東がメインだが)をバイクで回り、写真を撮り、記事を書いていくという流れ。
ギャルゲー的な話をすると、旅先で偶然会った女の子と仲良くなっていくという流れ。
だが、どこにいるかノーヒントのキャラもいるため、情報無しの攻略はかなり難しい。


○登場人物

CVはPS版/PS2版で表記。いずれもパートボイス。

  • 相馬轍 ―Soma Tetsu―
CV:なし/同左
主人公。両親は幼いころに他界。また親友の"アイツ"も事故で亡くしてしまい天涯孤独の身。
愛車は"アイツ"の形見でもある。父親が撮った母親の写真のような「最高の一枚」を求めて北海道へやってきた。
イケメン。

  • 斉藤夏 ―Saito Natsu―
CV:多田智美/中原麻衣
行きのフェリーで会う強気で男勝りな性格の女の子。
だが、主人公の落し物を一生懸命探したりする優しい一面もある。
家族で旅行に行った岬を探しに姉妹で北海道へやってきた。

  • 斉藤冬 ―Saito Fuyu―
CV:多田智美/中原麻衣
夏の双子の姉。妹とは逆の大人しい性格。
病弱だったため旅に憧れ旅行雑誌をよく読んでいて、主人公の記事のファン。

  • 滝沢玉恵 ―Takizawa Tamae―
CV:妹尾真理/平松晶子
バイクの免許を取ったばかりなのにいきなり北海道ツーリングに挑戦。
明るく能天気な性格。彼女もフェリーで会う。
腰まであるみつあみが特徴的。

  • 時坂樹 ―Tokisaka Itsuki―
CV:中矢由紀/佐藤利奈
摩周湖で出会うどこか神秘的で寂しげな女の子。
カヌーサークルに入っていて、サークルの下見にやってきた。
どこか世間離れしているところがある。

  • 森岡由美 ―Morioka Yumi―
CV:井上こより/山田美穂
隠しキャラ。「ギャルゲーをやろうとしている人」はたぶん会えないと思う。
このゲームを作ったメーカーの別のゲームのヒロイン。

  • "アイツ"
主人公の親友。両親がいない主人公にとって唯一の遊び相手でもあった。
いつも一緒に過ごして来たが、他界してしまう。


○このゲームの特徴

北海道にいる期間は28日間で、この期間が終わる(=ゲーム終了)まではどこへでも行ける。
しかも 女の子に一度も会わなくてもまともなエンディングを迎えられる。
女の子なんかかz(ry
製作者は北海道ツーリング暦が長いため、描写が細かくリアルである。
さらに、ランダムで遭遇する人物(同じライダーや、旅人など)とのイベントが豊富であり、作業的になりずらい。


ギャルゲー的な描写は薄めかもしれない。
だが「これはギャルゲーではなく旅ゲー」という意見もあり、観光案内的にプレイしてみても楽しめるだろう。
後にPS2でリメイクされゲームアーカイブスでも配信されたので、北海道に興味がある方はぜひ遊んでもらいたい作品である。



北海道を追記・修正しようよ。



























注意!これより先にはプレイヤーのやる気を著しく失わせる事が書かれています。
   このゲームを始めたばかりの方は絶対に見ないでください。要するにネタバレです。強力な。知ってるかもしれないけど。



























このゲームを語る上で欠かせない事がある。
それは、

「どのヒロインとくっ付いても最後には必ず別れる」

という切なさ全開のシナリオだ。
テーマは「旅の出会いと別れ」とか「一期一会」であり、再会するような描写は用意されていない。
というか4人中2人がこの世から消える。
しかもヒロインと別れるだけでなく、場合によっては当初の目的の「大会で入選」することも出来ないのである。
まったく救いようのない話である。
誰とも会わない一人旅ルートが一番なエンディングかもしれない。

以下、個別に解説。

  • 斉藤姉妹
夏と冬は同時に登場することはなく、いつもどちらか一人である。
実は「冬」は夏のもう一つの人格で、夏は多重人格者。
夏の不注意で冬は事故死していて、その事実を信じられない夏は「冬」の人格を生み出してしまった。
夏の人格を一つにするために「冬」は消滅する。治療のために夏は主人公のことも忘れてしまった。

  • 滝沢 玉恵
娘を仕事のための道具としか見ていない父親に反発し北海道にやってきた。
主人公と恋人同士になるが、それが父親にばれて追っ手に追われることになる。
主人公は「北海道で見られるオーロラ」の記事を書き、注目を集めることで世間を味方にしようとする。
が、結局オーロラを見つけることは出来なかった。

  • 時坂 樹
大学のカヌーサークルに入っていて、下見に来たのは事実だが、実はそれは十年前。
好きだった人のことで友達と喧嘩してしまい、暗闇の摩周湖に落ちてしまった。
あっちの世界に行くことなくこの世で彷徨っていたがついに「その時」が来てしまう。


と、このようにギャルゲー史上に残る演出をやってのけた。
次回作も次々回作もこのスタンスは変わっていない。



涙を拭きながら追記・修正よろしくお願いします。



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  • まぁ言うて玉恵ルートだけはまだ救いがあるけどね。ED後の一枚絵や、続編でのたまちゃんの扱い的に。 問題は続編は樹ルート後って扱いってことだ -- 名無しさん (2013-09-02 12:32:37)
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