ブレスオブファイアⅢ

登録日:2012/05/18(金) 18:40:42
更新日:2024/02/10 Sat 00:11:13
所要時間:約 13 分で読めます




リュウ、貴方は最後の──

ブレスオブファイアIIIとは、ブレスオブファイアシリーズ第三作で、カプコンより1997年に発売されたPS用RPG。
後にPSPにも移植されている。
ちなみにシリーズ中唯一サブタイトルが無い。

プラットフォームをSFCからPSに移したことにより、3Dポリゴンでの描写となっているのが特徴。
また、システムもIIから発展しつつ新たな試みが多数盛り込まれている。

世界観は一作目からの続きに見えるが、相違点が多くパラレルワールドの可能性が高い。
また、キャラデザインはIから続投の吉川達哉氏(実はIでは稲船敬二デザインのクリンナップ担当)だが、IIから大きく絵柄が変化し「別人じゃないの…?」とか当時よく言われていた。
吉川氏の絵柄が変化したのは安田朗が口出ししたから。

CMソングはSOPHIAの「街」
ゲーム中何時流れるんだろう…と期待してたユーザー多数だった。流れなかったが

また、今作以降から戦闘で味方全員が戦闘不能もしくは麻痺状態になるとゲームオーバーとなり、タイトル画面に戻されるようになったため、こまめにセーブする必要性が高くなった。



物語

400年程前、竜族は世界を我が物にせんと争いを始め、神は邪悪な竜族を滅ぼす為、人々に力を授けた。
神に力を授けられた人間は人の体を捨て、ガーディアンとなる。
ガーディアン達は次々と竜族を狩り、ついに竜族は滅び、世界は救われたと思われた。

時は現代、世界はゴースト鉱という、謎のエネルギーを発する鉱石を動力とし、外海から流れてくる謎の機械を修復して運用する世界になっていた。
そんな世界の傍ら、ゴースト鉱を発掘する為の鉱山で奇妙なゴースト鉱が発見された。
そのゴースト鉱の中には、なんと竜の赤子が入っていたのだ。
しかし鉱夫達に気にする様子は無い。
何故なら、こうした奇妙な鉱石は既に幾つか発見されていたからだ。
鉱石を発掘する為に爆薬を仕掛け、爆発させる鉱夫達。
爆煙が晴れると、そこには生きている竜の赤子が居た。
産声なのか、「キュイィ!」と竜が鳴く。
恐怖で混乱状態に陥った鉱夫は思わず竜を攻撃してしまう。
突然攻撃された竜は目を見開き、反撃として炎を吐き、鉱夫達は黒焦げになってしまった。
竜はそのまま鉱山内を練り歩き、敵対する人間を殺して回る。
騒ぎを聞き付け、奥からガタイのいい男が近付いて来た。

「ドラゴンが、化けて出たぁ?」
「おもしれぇ。生け捕りにしてやるぜ!」

男の強烈な一撃。竜は透かさず炎を吐いて反撃しようとした。


【いけない】


突然、声が聞こえた。
声が聞こえた方を向くと、そこには巨大な竜の骨。

「くらえ!」

気を取られた一瞬、近くに居た他の鉱夫が機械を操作し、竜に攻撃を食らわせた。
防御も何も出来ず、まともに攻撃を食らい気絶した竜は鉱夫達に捕まり、檻に入れられ、汽車の様な乗り物で何処かへと運ばれてしまった。

運ばれている途中、目を覚ました竜は檻の中で逃げる事が出来ず、我武者羅に檻に体当たりを繰り返した。
赤子とは言え竜は竜。その力は赤子等という物では無い。
幸か不幸か汽車(?)は崖の様な所を進んでおり、体当によって傾いた檻は荷車から崖に落ちていった。


小説風に書いてみたが、長くなりそうなので簡潔に説明する。

そこから主人公のリュウは虎人族のレイに拾われ、レイとレイの義弟であるティーポと暫く兄弟として生活する事になる。

しかし幸せは束の間。ズル賢い人間に嵌められたレイ達はアジトを襲われ、離れ離れになってしまう。

目を覚ましたリュウは兄弟達を探す旅に出て、飛翼族の王女ニーナ、野馳族の研究者モモ、謎の玉ねぎペコロス、使命に疑問を抱いたガーディアンのガーランド、生きていたイケメンナイスガイ愉快な虎兄ちゃん達を仲間にする。

紆余曲折あり、神に会い真意を問う事に目的は変わり、物語終盤はただ己の価値観を正義としてぶつかり合う事になる。

主要人物

リュウ(声:幼年期・高井智子/青年期・山口勝平

毎度お馴染み主人公。今回は髪が短い。絶滅したと思われた竜族の生き残り。ゴースト鉱の中で眠りについていたが蘇る。
色々あってレイ・ティーポと暮らすことになるが、彼らとも一時生き別れてしまい探し出すことに。
その過程でニーナ・モモ・ペコロス・ガーランドと共に行動するようになり、
やがて「何故竜族は滅びねばならなかったのか」という疑問に直面。
青年期にはレイとも再会しながら、その疑問を追いかけていくことになる。

従来と同様高バランスの前衛かつ万能キャラ。
竜変身する時は「うおおおおおお!!!」と叫ぶ。
4桁ダメージが最も出しやすいキャラ。なぜなら攻撃111あれば、ウォリアセカンドとワントップと強化補助で攻撃を9倍=カンストできるから。
従来に比べAPの成長率が高く、回復や防御補助魔法のエキスパートになるが、竜変身やスキルの兼ね合いもあるのが悩みどころ。
ババデルに師事して気合ためとスーパーコンボを習得すれば、元々の長所を伸ばせる上に竜変身が無しでも大ダメージを叩き出せる。
HPとAPを上げて竜変身を活かせるギョドに師事する手もある。
元々万能なので、プレイヤー好みに戦闘スタイルを変えられる柔軟性がある。
隠しステータスも優秀で、注意力(ザコ戦時に!マークが出る確率。全員出ると1/4で先制可能。出ないと1/4で先制される)が50(幼年期)→55%(青年期)、命中率が95→100、回避率が6→8、反撃率が15、必殺率が6、ガッツがレベル÷2+4と平均以上である。
あえて欠点を挙げれば、竜変身しないと属性値(本作における耐性のこと)が聖以外2で聖5と平々凡々なところか。
なおゲーム開始時の幼竜状態にも固有の属性値、隠しステータス、メニュー画面のグラフィックが内部データ上は設定されている。

移動時の固有アクションは「剣を振る」
道を塞ぐ小さい木等を除去できる。また、街等で人に向かって剣を振ると小銭が手に入ることも。

ドラマCDでは幼年期も山口勝平が演じている。
原作はガーランドとの会話の選択肢から一人称が「俺」と判明するが、ドラマCDでは「僕」になっている。
また、幼年期の事件の詳細や青年期のニーナとの出会い方が変更されている。


ニーナ(声:氷上恭子

毎度お馴染み飛翼族の王女でお転婆娘。
翼はあるが、飛行する能力は持たない。
一時投獄されたリュウを開放しようとするが、それがきっかけとなり暫く共に行動をする。
その後、国に戻ったもののハニーがウィンディア城に紛れ込んだことが原因で再び合流。
この事が王家内で後まで「家出した」と(リュウ一行も巻き添えで)睨まれる事に。

HP・攻撃・防御は低いが、AP・賢さ・素早さが高くて魔法が得意な解り易い魔法使いタイプ。
魔法ダメージ計算式は「(賢さ×[基礎威力÷100]+基礎威力)-(相手の賢さ÷3)」で、打撃よりダメージを上げにくい。
しかし回避や反撃が気にならない長所があり、全体攻撃手段も豊富にある(打撃の全体攻撃は残りHP半減デメリット付きの暴れるのみ)。
低威力とはいえ一応、賢さ999+魔法ため2回(次の魔法が賢さ3倍)+タイドパレスのさぼうに(雷属性値0=ダメージ3倍)+バルハラー(基本威力100)で、80~120%の乱数が高めならカンストの9999ダメージを与えられる。
大半のボスに通用する、敵のステータスを下げる魔法をすべて習得する。他のステータス低下技よりも強力で、防御と素早さは一気に50%下げられ(元の値の50%が下限)、攻撃を下げられるのは敵味方含めてニーナのみである。
死ぬのがマッハなので回復やサポート魔法での補強を行いたい所。
魔法使いタイプの師匠でも意外にHPは下がらず、賢さに比例して受ける魔法ダメージを軽減でき、回避率が10(幼年期)→12%(青年期)で防御の低さを少しは補える。
賢樹を師匠にすれば防御力にプラス補正が入るが、この間は火の属性値が-1の補正を受け、ニーナの属性値が2から1になる(受けるダメージ2倍)。
長所の素早さを更に伸ばしてEXターンを狙い、攻撃や補助の手数を増やすのも有効な作戦の一つ。
仮に戦士系にするなら、素早さが下がる師匠を避ければサポーター性能がつぶされずに済む。
本作は魔法および魔法キャラが不遇と言われるが、きちんと役割を持てる実力はある。
固有能力として風属性値が3(受けるダメージ0.75倍)で、注意50、命中100、反撃0、必殺4、ガッツLV÷3+2となっている。

移動時の固有アクションは「魔法弾」
魔力で起動する装置等に使っていくので、モモの塔の謎解き用に使う。
なんとモモの塔でしか活躍の場がなく、ティーポ以外の他のキャラと違ってストーリー進行で必須となることがない。
一応リュウのアクションと同じく小銭稼ぎに利用できる。

青年期のグラフィックはイメージイラストと違い、初期設定画に近い。
また、幼年期と青年期で声の微妙にトーンが違う。

ドラマCD版は、幼年期から青年期のニーナたちの旅立ちまでがニーナ視点で描かれ、事実上の主人公になった。
原作との最大の相違点はエンディングで、ニーナが旅立つ理由や王と王妃の見解が異なる。


レイ(声:佐田修典)

「ゆかいだねぇ」が口癖の兄ちゃん。前作のリンプー・ティガ同様虎人だがちゃんとズボンはいてる。
ティーポと共に盗賊で生計を立てていた所、リュウと出会う。
その後領主の屋敷に手を出した結果、報復としてバリオ・サントに襲撃され以後行方不明に。青年期でようやく再会できる。
行方不明の頃はかつて自身達を襲撃したバリオ・サントやその親分であるミクバに復讐すべく行動していた。
楽観的で落ち着いた性格だが、これは感情が昂ぶると「んぐああああああ!!」の叫び声と共にワータイガーになってしまう為抑えている。
この能力から、「何故神は自分達にこんな危険な力を持たせたのか」と問いただす為、共に行動する。
あと、モモとはあまり剃り合わずいがみ合う。

前作のステンに近い速さ重視キャラ。EXターンを取り易い為、攻撃面の有利はもちろん、道具などを用いて味方をサポートしやすい。
固有技のぶんどりで、攻撃しながらアイテムを盗める。
隠し能力の注意力が75、命中が100、回避率が25、ガッツLV÷2+5と高いのも特徴。
しかしそれ以外の能力は低く、属性値が聖以外2で聖5、反撃5、必殺5と火力不足なので、実質最強武器のティルヴィングが無いと面倒……なのだが、ラスボスより強い雑魚敵のドロップ品なのでそもそも入手できないことが多いのも悩みの種。詳細はコンテナヤード(ブレスオブファイアⅢ)で。
また、ニーナと同じく雷撃系魔法を習得するが賢さが低くあまり活かしきれない。APも低めなのでサポート系スキルの乱用が難しいのも難点。

青年期で再加入する仲間で唯一幼年期から経験値が増加している。
青年期の初期レベルが21という情報は誤りで、幼年期でザコ戦はおろかボス戦でも戦闘不能にさせていればレベル19で再加入する。
低レベルクリアを目指す人は要注意。
また青年期では「ワータイガー」変身により攻撃が3倍と大幅な強化が可能に。しかし、操作不能となり、ターン経過で味方を狙う確率が高くなる。賢さが1(0?)になるのでスキルの「めいれい」(賢さ0~1、混乱した敵味方のターゲットを固定させる。使用者、対象者、従った者のいずれかが戦闘不能になるまで効果は継続する)によって同士討ちを防止できるが、操作不能なのは変わらず。
こうしたことから、ボス相手には脳筋狂戦士となる光景がしばしば見られる。
本作は補助が強力(ダメージではなくステータス自体に影響するものが豊富で、ダメージ計算に大きな影響を与える)なので、リュウと共に補助で守備と素早さを強化して、その後一緒に変身し、打たれ強さと火力の高さとEXターンの三拍子を効率よく揃えるというコンビネーションが可能。
ワータイガーを活かすなら攻撃、サポートを重視するなら素早さを上げる師匠に師事すると良い。
実は魔法系の育成でもワータイガーなどの強化を組み合わせれば攻撃999の到達は十分に可能。ただしニーナの下位互換になりがちなので、オススメできない。
ちなみに幼年期でもワータイガーのアニメーションは用意されているものの未使用データとなっている。
ストーリー展開とゲームバランスを考えれば没になって当然だろう。

開発者間でもネタにされるほどの巻き舌。バルハルァー!!
レイ役の佐田氏は俳優をされているようだ。

移動時の固有アクションは「鍵明け」
施錠してある部屋には大抵有用なアイテムがある事が多い。

ドラマCD版はリュウの回想で少しだけ登場する。
声優は後述のバリオ役と同じく西村智博氏と思われる。


モモ(声:斉藤佳織・ドラマCD:三石琴野)

豪快に大砲をぶっ放す、野馳族の機械大好き学者。前作のボッシュより人間に近く、うさ耳。
おっとりした性格で能天気だが知識欲は人一倍。それでもちゃんとモラルは弁えてる。
ハニーという名の小さな埴輪の助手(?)がいる。
馬兄弟から逃げてきたリュウ・ニーナが自分の塔に入り込んできたことから知り合う。
慎重さの足りなさや引きこもり故の世間知らずっぷりから青年期で行動を共にするレイとは剃り合わない。…この為か逆にカップリング人気が高い。

賢さがニーナを抑えてのトップで、APも平均的。だがそれ以外の能力値は低く、隠し能力値も注意30、命中70、回避4、反撃と必殺は0、ガッツLV÷3+3と散々。
固有属性値も聖以外2(等倍ダメージ・確率)、聖が5(魔法回復量・聖属性ダメージ等倍。キリエ無効)と見るべきものが無い。
しかし回復・サポート魔法を多数覚え、モモ専用の攻撃魔法もある。そしてある程度の重装備も可能。リュウとは別方向のバランス型と言える。
武器がバズーカであるので、武器の攻撃力が凄い。アトミックボムは店売りのくせに数値だけならリュウの最強武器「グミオウの剣」以上というとんでもない代物。
半面、隠し能力の命中率・反撃率・必殺率が低く、魔法系スキルや心眼(通常攻撃の命中率が100になる)、シャドウウォーク(確定命中の必殺)で補いたい所。
命中率10%アップのアクセサリー「ジゲンハット」はだいたいモモのもの。
育成の自由度が高く、攻撃の高さを活かした物理型、効果的な魔法を存分に使える魔法型、素早さを強化して多彩なサポートで役立つ補助型、どれをとっても当たりである。

移動時の固有アクションは「砲撃」
リュウでは除去できない樽や壷を破壊できる。また、こちらも街等で人に向かってブッ放せば小銭が手に入ることも。
固有アクションではないが、機械の知識と技術を活かして、青年期のダンジョンの謎解きをするためにパーティ参加必須である場合が多い。

実は野暮ったい学者服の所為で解り難いが、シリーズではディース・アースラに次ぐ巨乳。(リン=XXはスリーサイズが明記されてないので不明)
また戦闘不能時の「いやぁぁぁん!」という悲鳴が男性に大好評である。

ドラマCD版は性格が正反対になり、せっかちでお転婆な姉御肌になっている。


ペコロス(声:かみむら愛・ドラマCD:松浦有希子)

強化作物の廃棄物から生まれた変異体。正体は賢樹
前作のアスパー球根型究極合体に近い玉葱。「ぷき」「ぷきゅー」とかしか喋れない様に見えるが実はちゃんと喋れる
この玉葱どうやって攻撃するんだろう……と思ったら、急に筋骨隆々とした体で立ち上がって「ぷきぃ!」と殴り始めるのには抱腹モノ。

戦闘ではHPが高い肉壁。攻撃と防御も高い。半面素早さと賢さはワースト1。
前作のランドにやや近いが特技は攻撃と補助のブレス系を習得。回復魔法も少しだけ習得する。
素早さと賢さ以外は平均以上だが、装備は貧弱なものばかり。結果的にトップになれるのはHPだけである。
初期LV1なので、強力なスキルを持つディースや竜の神などの師匠に師事させるだけのユーザーもしばしば。
ターン終了時にHPを5%回復する能力があり、死属性値が4で確率を半減できる。さらに後述するラーニングシステムの成功率が他のキャラよりも高く設定されている。
他の能力は注意40、命中90、回避0、反撃50、必殺8、ガッツLV÷2+5。
長所のHP・攻撃・防御が上がり、元々全然育たない素早さ・賢さが下がるだけで済むファール師事がベストとされる。ファールの隠し補正の回避-10%もペコロスには無関係。
初期レベルの低さを活かしてメルリープ師事で素早さ、エミタイ師事で賢さを徹底して上げられるが、初期レベルが高くとも他のキャラで同じ育成をした方が強くなるのがなんとも……。

移動時の固有アクションは「頭突き」
落ちている石を移動させたり、木に向かって使うことでアイテムを入手できたりする。また、ダッシュしながら石に接触することで遠くまで石を飛ばせる。

実はアスパーが成長して登場する予定だったようで、その代替キャラと思われる。(没イラストに成長したアスパーが存在する)

ドラマCD版は原作のストーリー中盤で完結するのでペコロスの見せ場が少なくなった。
と思いきや、ドラマCDはハニーが登場しないので、マスコットキャラクターの座を独り占めにした。


ガーランド(声:藤本幸弘・ドラマCD:大塚明夫

闘都で行われている闘技大会「漢羅強烈大武会」で不動のチャンピオンとして名を馳せる槍の使い手。
馬に脅迫されて出場していたリュウ達と決勝で戦った後、馬を脅して彼らを救出した。
ウルカンの民であり、神に仕える「ガーディアン」という特殊な存在。
竜大戦で最も多くの竜を殺した人物でもあるが、リュウの秘める絶大な力に対しかつての竜族が無抵抗だったことから、
「何故竜族は滅びねばならなかったのか」という疑念を抱くことになる。この為、幼年期後半から青年期序盤までの導き手となる。
元々は普通の人間だがガーディアンになったことで人間の寿命を遥かに超えて生きており、年齢は400歳を超える。
パーティ最年長で大人らしい人物だが、精神年齢が老人になっているわけではないようだ。
大柄で屈強な外見であり、一見すると竜人に見えるが、ドラゴニュートではなくガーゴイルをモチーフにしていると思われる。
テレビCMではメインキャラクターで唯一アニメーションに登場しない。
本作の物語の超重要人物なのだが……。

戦闘ではHP・攻撃・防御に優れているが、AP・素早さ・賢さに乏しい典型的な戦士型。
装備品も攻撃や防御が高い代わりに重さの値が大きい物が多く、自身のステータス傾向に非常にマッチしている。
隠し能力が注意55、命中95、回避4、反撃20、必殺10で、生粋の戦士とうかがえる。
自力習得の特能は打撃特技・火炎系魔法・アンデッド即死魔法と攻撃するものばかりなところにもよく表れている。
また炎を操るためか炎属性値が4(0.5倍)と高くなっている。
APが低い(初期値なんと1ケタ!)のでスキルを乱発できない。賢さも低いので炎魔法も使い難い(炎魔法を使うなら賢さの高いニーナの方が上。炎と風の複合属性だが、基本威力も上回る)。
素早さ特化型にしたり魔法タイプにすることもできるが、ペコロスよりは適しているといったところ。
AP・賢さ・素早さの補強をしつつ攻撃にプラス補正の入るディースを師匠にするのも手だが、元々高いHPと防御の下方修正が思いっきり表れるので、頑丈さと引き換えにするか考えておこう。
いずれにせよ攻撃に磨きをかける育成が重要になる。
ちなみに隠し能力値のガッツがブッチギリでLV+8となっている。ガッツの効果が「ガッツ≧(現HP-受けたダメージ)の時に確実にHP1で復活。発動の度にガッツが半減し、宿屋に泊ると回復」であることを考えるとタフである。
海外の大手wikiサイト『fandom(ファンダム)』の情報によるとガッツは最大99らしいが、ガッツ等の隠し能力の数値が日本の攻略本と異なり、国内版と海外版とで違う仕様か一方が誤りか両方とも誤りか不明である。

移動時の固有アクションは「怪力」
他キャラでは動かせない重い物を動かせる。

声の主の藤本氏は俳優業をされているようだ。
MBSで2001年1月28日に放送されたドラマ『We Are All Alive ぼくたちのドラマ!!』や、NHKで2005年1月1〜2日にかけて放送されたドラマ『大化改新』でレイ役の佐田氏と共演している。

ドラマCD版のガーランドの性格や役割は原作から特に変化は見られない。
だが戦い方が大きく変わっていて、凄腕の槍裁きで戦う戦士ではなく、火炎を巧みに操って戦う魔法使いとしての面が強く演出されている。


ティーポ(声:松井陽子)

非常に活発的で強気な少年。デコスケ。
馬兄弟の襲撃によりレイ共々行方不明になる。

能力は一応バランスキャラ。属性値や隠し能力値はリュウと同じだが、他のステータスはリュウより少し高い。習得特能は中級までの炎と氷魔法となっている。
ストーリーの関係上、師事できるのはメイガスのみ。
一時加入キャラなので、低レベルクリア等の制限プレイでは何かと活躍する。

移動時の固有アクションは「蹴り」
用途は↑のペコロスと同じ。

終盤にリュウ・レイと再会。竜族であることが明らかになるが、ミリアの手先として対峙する。
しかし、戦後に実はレイやリュウと気ままに過ごしたかったという本音を吐露し…

ドラマCD版はレイと共にリュウの回想で登場。
後述のサント役の子安武人氏がティーポを演じていると思われる。


その他のキャラ

バリオ・サント(ドラマCD:西村智博・子安武人
馬兄弟。裏世界で顔が利く殺し屋でもある。
レイ達を襲撃し、後に再開したリュウを殺害しようとするが逆に竜変身を目覚めさせてしまう。
その後はニーナを誘拐しようとしたりする。二身合体するとウルトラマンになり、「ウペシウム」という固有技を使う。
(さすがに問題があったのか移植版では色が変えられ、漢羅強烈波に名称変更された)

ドラマCD版は全体的にギャグシーンが多く、中でもバリオとサント兄弟は原作以上のギャグキャラクターとして登場する。
ドラマCDオリジナルキャラクターとしてシカ獣人の姉妹のバンビとビンバが登場するのだが、同じくギャグキャラとはいえ彼たちの対になっていると思われる。

ディース

毎度お馴染み最強魔法使い。IIでやりすぎたからか、今回は空気を読んで後半の導き手となる。初登場時は全裸
師匠にもなるが補正が物凄くピーキー。しかしスキルが強力。
最終決戦後、ミリアとは姉妹というとんでもない事実が明らかになった

ウルカンの民が信仰する神で、竜族因縁の敵。その本当の名前は最終局面で明らかになる。
正体は、前々作に登場した女神ミリア。Iでは少女の姿だったが、今回は女神らしい姿になっている。
鬼神と化した時の姿が非常に禍々しい。
前作であんな面倒なものを残しておきながら竜族にダメ出しするのはどうなんですかね…



システム

竜変身

本作の竜変身は世界各所にあるゴースト鉱からジーン(竜因子)を手に入れ、組み合わせて変化するものになっている。
ジーン毎に消費APが異なり、変身後はターン毎に維持コストとして変身時の半分のAPが消費される。
ジーン毎に、4種類ある基本形(パピー、ドラゴン、ベヒモス、ウォリア)のどれになるか決める変身ポイント、各能力値の増減を決める能力ポイント、属性値を上下させる属性ポイントがある。
例えばダークは闇・異常・死のポイントを上げて、聖ポイントを下げる。シャープはポイントの増減を2倍にする。ミューテーションはランダムでポイントを増減。
ポイントの合計値と優先順位に従って最終的なドラゴン、ステータス、属性値が決まる。
特定の組み合わせで特能が追加され、たとえばフレイムとダークの組み合わせなら黒の炎が使えるようになる。
???やフュージョンといったジーンは、特定の組み合わせ・パーティメンバーによって特殊なドラゴンに変身するためのジーンである。
「終盤は攻撃3倍で素早さ1.8倍のウォリアセカンド一択で良いよ」とか「ステータスと属性値は高いけど、AP燃費が悪すぎるカイザーはいらない子」とか言わない。*1

共同体

前作の共同体システムを発展させたもの。
妖精さんに色々指示して店運営や探検、音楽屋運営等が可能。戦闘回数で色々変化する。上手く扱えば早い段階でゲーム進行に有利なアイテム類を入手可能。
道具屋で買える精霊石は「死亡してもHP少量で復活」するチートアクセサリー。同効果の防具の男服より高額だが、全員装備できる。
コピー屋で時の砂(一定ターン使用者のみが行動できる。あらゆる敵に通用する)を量産すればゲームバランスが崩壊する。
さらにコピー屋でアイテムを受け取るとき、既に98個持っていたら「また取りに来て」と言われるが、なぜか99個に増えている怪現象が発生する。
もちろんドーピングアイテムも可能で、すべてのステータスをカンストできてしまう。

師匠

師事することにより、LVアップ時に補正が掛かる。また、師匠毎に規定回数のLVアップ後に話しかけるとスキルが取得できる。
割合でなく固定値の増減だから、本来伸びない能力も上がる。だがこれを喜んで、上がらない能力を上げようとするのは罠。
多くのRPGが「本来の役割に反した育成で、ステータス・攻撃・回復・補助すべてが中途半端の弱キャラになる」ことをご存じないわけではないだろう。
しかしレベル51前後からのステータス上昇値が低い傾向にあり、60からは更に低くなる一方なので(最終ステータスの約2/3はレベル50までに成長したもの)、マイナス補正を気にすることなく師匠を選べる。
長所を伸ばすも良し、短所を補うも良し、プレイヤーの個性が反映される。

約半数の師匠は隠し能力補正がある。LV99かつ命の腕輪(全属性値+2のアクセサリー。2個装備で全属性攻撃無効。回復魔法3倍)を装備したときを考えると、最終的にドロンゾ(注意+10、命中+5、回避+5)、メルリープ(回避+10)、ハオチー(必殺+5)の3人から決めることになる。
世界各地に点在しているため、転送装置が使用出来る後半でも会うのが一々面倒臭いのが難点。

スキル

敵の使う技を「見る」ことによってラーニング、或いは師事することによって技能を取得するシステム。ラーニングする場合は習得難度が違うので注意。要根気。
これの活用でキャラの使い勝手が変わるのも特徴。入れ替えにはキャンプ時にスキルインクを消費する必要がある。
入手期間限定のスキルは津波のみ。3種類のボスが使用する。
なお師匠限定スキルを全部覚えるのに必要なレベルは100ちょっと。
ちなみにクリア特典としてスキルインク無限使用の万年筆も存在する。

陣形

仲間のステータスと攻撃対象にされる確率を補正する。2人パーティより3人パーティのほうが補正が大きくなる。
最初は3種類だが、特定の師匠からさらに3種類教わる。
ウォーカバウトは3人パーティでも能力補正無し、1と2番目の被弾率が7/16、3番目が2/16で、同じく初期からなれるワントップとスクラムの陰に隠れている。
ワントップは1番目の攻撃1.5倍で反撃2倍になるが、デメリットとして防御が0.75倍で被弾が10/16になる物理攻撃特化シフト。
スクラムは受けるダメージと素早さが0.75倍になる。
チェーンは全員の素早さが1番目と同値になるが、防御が半減する。
ワイズは3番目の賢さが1.5倍になるかわりに1~2番目の賢さが0.75倍。
エンハンスはターン終了時にHPを1だけ回復するありがたみが薄いシフト。

ステータスカンストしたら反撃のワントップかダメージ低下のスクラムのどちらかを選ぶことになる。
なぜなら本作は敵の攻撃は敵のレベルに依存したダメージ下限値が設定されているからである。
火山のザコ敵のラーバビーストに炎攻撃を15回当てるとEXPとステータス(HPと賢さ除く)がカンストする特殊能力があるのだが、味方もラーバビーストも攻撃と防御が999なのに、味方の攻撃は1で敵の攻撃は500オーバーするのはこのため。ただしニーナのストールが低確率で効くので物理攻撃の被ダメに限ればかなり減らせる

釣り

シリーズ恒例のミニゲーム。今回はルアー釣りになった上にかなり本格化した。
コインを使用するとマニーロ(Iの主要キャラ、スターシステム的にシリーズ出演)が釣れ、所有している魚を釣り場に応じたアイテムと交換してくれる。

EXターン

ターン終了後、敵の素早さの平均値の2倍以上+どの敵よりも素早さが高いなら次ターンの前に再行動が可能。速さ成長率の高いレイだと特に顕著。
速度強化魔法ハサートでも発動可能なので、上手く使えば低レベルクリアにも非常に有効。
ちなみに本作はターンごとに敵の素早さがランダムで上下し、味方の素早さはどの行動をするかによって上下する仕様があるが、その仕様はEXターンに無関係である。


‥‥終わった、いや、wiki篭りには‥追記・修正、か

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最終更新:2024年02月10日 00:11

*1 補足すると、ウォリアセカンドを含むカイザー以外のドラゴンは使用できるスキルが完全固定であるのに対し、カイザーは固定スキル以外にもリュウが習得しているスキルを全て使用可能という点で一応差別化できている。