エポナ(ゼルダの伝説)

登録日:2011/03/18(金) 02:52:49
更新日:2024/01/11 Thu 10:03:41
所要時間:約 6 分で読めます




エポナ(Epona)とは、『ゼルダの伝説シリーズ』に登場するの名前である。



栗毛(尾花栗毛*1)をしていて、特定の人以外にはあまりなつかないことが多い。
瞳の色は作品や描く人によってまちまちなものもあるが、大方は青である。
エポナの歌という、特定の歌が好き。

品種的には姫川明版のコミックではクライズデール種(イギリス原産の重種馬)ということになっているようだ。



プレイヤーに取ってはゲーム中で付き合う時間が非常に長い部類のため印象深いキャラクターではあるが、
実際に乗って操作できるのは現段階では「時のオカリナ」「ムジュラの仮面」「トワイライトプリンセス」「4つの剣」「ゼルダ無双」「ブレスオブザワイルド」の6作だけである。
(しかもそのうち「4つの剣」ではどちらかと言えばアイテム的なポジションであり、「ゼルダ無双」ではDLC武器扱い、「ブレスオブザワイルド」ではamiibo限定の出現である)
NPCとして登場する「ふしぎのぼうし」、さらにCMとオープニングだけのちょい役として登場の「ふしぎの木の実」を含めても、計8作しか登場していない。もっと出番増やしてもいいと思いますけどね…
海や空じゃあ活躍できないのなら「翼付けて空飛ばしてしまえばいいんじゃないか」と考えた方も案外多いかもしれない。


【登場作品】

ゼルダの伝説 時のオカリナ

子供時代にロンロン牧場で出会う。
マロンの横にいるが、話すと怖がって避けていってしまう。

しかしオカリナを取り出すと、マロンがいつも歌っているエポナの歌を教えてくれる。
これを吹くとなつき、逆にリンクにすり寄ってくる。が、子供時代でできるのはここまで。

余談だが、エポナの歌を牛の前で吹くと、牛乳の出がよくなってロンロン牛乳をもらうことができる。


大人時代では、なんとロンロン牧場がインゴーに乗っ取られており、エポナを含む馬逹は乗馬体験に使われていて柵の中に入っている。
これに参加して中でエポナの歌を吹くと、リンクの側に、他の馬と少し違う雰囲気の馬が……
そう、大きくなったエポナである。

エポナに乗ってインゴーに話しかけると、賭けレースを持ちかけられる。
これに勝利すると動揺し、今度は乗っている馬を賭けてもう一回勝負に。
見事勝つと、ついにエポナを得ることができる。
ちなみにエポナ以外の馬で挑戦することもできるが、インゴーのスピードに絶対追いつけないので勝つことは不可能。

なんでも、エポナはガノンドロフに献上する予定の馬だったが、暴れ馬で乗りこなすことができなかったらしい。
献上するはずの馬を取られてしまい、インゴーは動揺するが、くれる代わりに入り口の柵を閉ざして出られなくされる。
汚いなさすがインゴーきたない

しかし、エポナで十分に加速してから柵に向かって走ると、颯爽と乗り越えて脱出することができる。この時の画は非常に格好良い。


もちろんその後はエポナに乗って駆けることができる。
普通に走るだけでもリンクより速いが、ムチを入れるとさらに加速する。
ただしスタミナがあり、しばらく放置すると徐々に回復していくが、スタミナが空になるとしばらく回復しない。
前述の通り加速すれば柵も飛び越えられる。

またエポナに乗っている間は無敵でダメージを受けない。ロンロン牧場でコッコを轢き殺して、逆襲の中平然と走るのは誰しも経験があるはず。

機能的なエポナの役割としては、ゲルドの谷の壊れた橋を飛び越えること。
また他にも森の神殿で弓矢を入手すると馬上でも使えるので、ハイラル平原で出現するビッグポウを倒したり、
ゲルドの砦攻略後はやぶさめに挑戦できる。
また、ダイゴロン刀を入手するためのわらしべイベントでも必須。時間制限のある品がいくつかあり、オカリナでワープすると失敗扱いとなるためエボナに乗って届けなければならない。

が、実は行けるエリアはハイラル平原、ロンロン牧場、ハイラル湖畔、ゲルドの谷〜砦までしか乗り入れられない。
コキリの森やカカリコ村、ゾーラ川には入れないのだ。
ちなみにゲルドの谷はロングフックがあればそれでも渡れるため、ストーリー攻略には必須でもなかったりする。
でもムービーはすごくかっこいいし乗って渡ってあげてください。

ちなみにエポナの歌には公式で歌詞がつけられており
ゼルダの伝説/時のオカリナ リアレンジ・アルバムに収録されている。
作詞:宮本茂 戸田昭吾 作曲:近藤浩治 編曲:MOKA 白鳥英美子


※余談であるが、当初は「ゲルドの谷での流鏑馬の賞品として"ゲームクリアに必須のアイテム"(「光の矢」のことか?)を用意する」、つまりゲームクリアにエポナが必須となる予定であったが、この仕様は結局変更されボツになった…ということが、旧64ドリームの記事に掲載されている。



ゼルダの伝説 ムジュラの仮面

今回は子供時代の話なのだが、冒頭のムービーでいきなりエポナに乗っている。少し驚いた人もいたはず。*2
しかし、スタルキッドに襲われてどこかにいってしまう。

冒険を進めると、ロマニー牧場で再会できる。どうやらこの牧場で拾われたようだ。
が、また柵に入れられて(しかも今回はかなり狭い一角)、出すことができない。
2日目以降に行くとどうしようもないのだが、ミルクロードの岩は3日目にならないと開かない。1日目の間にゴロンの里で大バクダンを入手して爆破しよう。

1日目にロマニー牧場に入るとロマニーという女の子がおり、エポナの歌を教えてもらって再会することができる。
その後にもイベントがあるが、それはロマニーの項目の方を見てほしい。


今回の用途は、グレートベイとイカーナ地方の柵を乗り越えること。
乗り入れることができるのは、タルミナ平原、ウッドフォール入り口まで、グレートベイの海岸、イカーナ地方入り口までで、
今回は大翼の歌でのワープが便利なので像に印をつけるとあまり使わなかったりする…。

当然と言えば当然だが、ノーマルリンク状態でしか乗ることは出来ない。
さらに余談だが、前述の柵も今回は、ゴロンジャンプとバクダンを利用した裏技で自力で乗り越えられる仕様のため、攻略にはいなくても(ry
しかし、このシーケンスブレイクは公式的にマズイと判断されたらしく3DS版では不可能となっている。ちゃんとエポナを呼びましょう。



ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス

トアル村でリンクが飼っている。山羊追いなど毎日一緒にいるようだ。
しかし、物語序盤にモンスターに襲われ、またもどこかにいってしまう。

再会できるのはカカリコ村。デスマウンテン登山道がゴロン族の妨害で進めず、戻ってきたところに、突如として現れる。
その際に流れるBGMと演出はかなりカッコイイ。
なぜか酷く興奮していて暴走しているのでなだめよう。
落ち着かせることができると、本格的に乗れるようになる。

今回は乗っている間の無敵はなくなり、攻撃を受けるとよろめいたり吹き飛んだりする。が、痛いのはリンクだけ。
非騎乗状態の彼女を攻撃しようものなら、前足踏み付けを喰らう。

今回は馬上でも弓矢以外にも剣やアイテムを使うことができる。
今回のハイラル平原は相当広く、またエポナの速度もかなり速いため、すごい爽快感。ただ走っているだけでも楽しい。
ちなみに、ハイラル平原ではエポナに乗っている時は曲調が変化する。
実用的には、中盤まではワープできる場面が限られるので、ちゃんと活躍できる。

蹄鉄の形をした草で草笛を吹くか、ケモノリンクでそこで遠吠えをするとエポナの歌が吹ける。
また、終盤のイベントである人物からいつでも吹けるアイテムをもらえる。エピソード的には感動するが、実用性としては今さらもらっても(ry

ちなみに、ケモノリンクでは会話ができる。ちゃんとリンクと認識しているが、少し悲しそうな様子。


今回はストーリー中、エポナに乗って馬上で戦う場面がある。
アイアンブーツ入手後にカカリコ村に入ると、キングブルブリンが子供をさらうため、追いかけて戦うことに。
さらにオルディン大橋に追い込むと、一騎討ちとなる。

その後、ハイラル城下町からゾーラ族の子を護送する際の護衛もする。
この時もラネール大橋ではキングブルブリンが待ちかまえており、再び一騎討ちすることに。

そして、なんとガノンドロフとの最終決戦で、ゼルダ姫と共闘して戦うという大役まである。


ちなみに、今作はルピーと引換に無敵状態になる鎧があるのだが非常に重く、エポナ乗馬中にルピーが底をつくとエポナから振り落とされる。



ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし

ちょろっと登場するが本作では乗れないので完全な脇役。

牧場から街にロンロン牛乳を届けにやってくる際に、ロマニーに牛乳運びに使われている。
普段は話しかけてもヒヒーンとしか言わないが、小さくなって話しかけると彼(彼女?)の苦労話が聞ける(シリーズでも珍しく会話が出来る)。ちなみに一人称はボク。
地味にカケラあわせもできる。



ゼルダの伝説 ふしぎの木の実 大地の章・時空の章

オープニングとCMだけの文字通りのちょい役。
名称に関しては旧64ドリームで本郷氏が「エポナ」と発言していたため、おそらく彼女であろうと思われる。



ゼルダ無双

今作でもリンクの愛馬。
武器として登場するその戦闘力は伊達ではなく、マスターソードの一撃を凌ぐかとすら思える強力な蹄と、
剣を振り回す主のリンクと共に敵を猛烈な勢いで蹴散らしていく。
ボタンによる攻撃以外の、移動中の単なる踏み付けにも原作同様攻撃判定があり、ただ移動しているだけでも
弱ダメージを敵キャラに与え続ける交通事故仕様。
ボスに対する必殺の一撃では、「お前のような馬が居るか」としか言えない超機動も発揮する超高性能お馬さんである。

特殊攻撃用のゲージは人参で再現される手の込みようは称賛に値するだろう。
そしてこの特殊攻撃こそがエポナのアイデンティティであり、尋常でない火力とWP削り能力で武将も大型魔獣も蹂躙する超性能を誇る。そのWP削り性能たるや武将であれば一撃、大型魔獣も特殊攻撃をただ連打するだけのワンターンで削り切れるほど。

ただし、エポナ自体高速で常に移動し続けるため、制御が比較的難しい。
更に、高速移動しつつ雑魚敵の群に突っ込む関係上、めぐるましい視点移動を繰り返してしまうので、
3D酔いし易い人をゲロ地獄に叩き落しかねない点は要注意。



ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド

amiiboを使用することで確率で出現する。
時オカやスマブラのリンクのamiiboを使用するとより高確率。
能力値は全て★★★★にまとまっており、かなり優秀な部類に入る。
(なお、通常プレイで出現する野生馬でも、これより優れた能力の馬は存在する)。

今作は野生の馬を捕まえて手懐けるというシステムのため、特別リンクの愛馬というわけではなく、各所で使用される「デフォルトの馬」もエポナとは明確な別個体となっている。
ただ、今作の世界では「伝説の馬」として認知されているらしく、馬宿に連れて登録しようとすると特別な会話が聞ける。
また、過去作では「暴れ馬」という設定だったが、今作では性格は「おとなしい」で固定であり、なつき度も最初からMAXである。


ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム

基本的には「ブレスオブザワイルド」と同じ。
既に前作で加入済のセーブデータがある場合、馬宿の馬も引き継がれるのでamiiboを使い直す必要はない。

ただ、今作のエポナは巨馬と同様に「装飾や強化を拒む」という性質がある。
装飾拒否は前回からそうだったのだが、今回は荷物やコログを連結できる「ひっぱりハーネス」という実用的な装飾が追加されているため、馬車的な運用ができないというのは明確なマイナス面となった。
また馬神マーロンが食べ物と引き換えにどんな馬でも全ステータス☆5まで伸ばしてくれるようになったため、☆4のまま強化不能のエポナは最初から優秀である代わりに最強馬にはなれないという哀しみを背負うことに……。

もっとも、今回は馬そのものがゾナウギアによる移動ツールや空島・鳥望台からのダイビングなど他の移動手段と競合しやすく、そもそも地底ではスタルホース以外の馬の運用ができない*3と限界もある。
ゾナウカプセルやブループリントの運用安定化が進む中盤までの足と割り切れば、無強化で安定した能力を持つエポナは手間がかからないと言えるか。


【どうでもいい話】

モンスターハンター ストーリーズ』の3DS版では、なんと幻獣キリンのコンパチという形でエポナが登場している。
元がキリン故か、ライドアクションは「ジャンプ」であるが、通信対戦でシビレ罠や落とし穴には引っかからないという古龍種特有の特性まである。
ただし種族不明扱いのため、ロック遺伝子の解放は「全種の目覚め」が必要。
習得スキルには何故か「咆哮」がある。「咆哮」スキル自体はフルフルの絆遺伝子があるので「伝承の儀」で持ってくることで実現出来なくも無いが、伝承の儀無しでの習得はエポナのイメージと少々合わないような気がしなくも無い。

かつて存在した遊園地機器メーカー、トーゴ(東洋娯楽機械)製のメリーゴーランド木馬に、どういうわけかエポナと全く同じ毛色の木馬が一頭だけ配置されている。
(まさかエポナのモデル…なわけないよな?)
尾花栗毛だけならともかく足の先だけ白いというところも「完全に一致」である。
北海道の「ルスツリゾート」、青森の「ファンタジードームはちのへ」、群馬の「桐生が岡遊園地」などに同社製のメリーゴーランドが設置されているので、近所に住んでいるゼルダファンは一度見に行ってみてはいかがだろうか。




追記・修正しないんですか…
また放置プレイですか、ご主人様……

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最終更新:2024年01月11日 10:03

*1 たてがみや尾が白い栗毛の馬のこと

*2 時系列上、このリンクは大人時代の記憶を持って子供時代に戻っているので、乗馬技術もそのまま引き継いでいると思われる。エポナは恐らくロンロン牧場から借りたものと思われる。

*3 深穴から連れていこうとすると途中で消えてしまう。これは地上にいるスタルホースも同じで、乗るなら地底で暮らしている個体を現地徴用するしかない。