クリスタルボーイ

登録日:2012/02/27(月) 23:21:52
更新日:2024/04/24 Wed 16:33:54
所要時間:約 3 分で読めます





クリスタル・ボーイ*1とは、寺沢武一の漫画COBRA」に登場する、主人公コブラの宿敵である。
主な肩書きは「海賊ギルド」親衛隊隊長で、組織でもきっての殺し屋。
初期作品では、所詮は実働部隊として侮られているような描写もあったが、後には最高幹部として扱われている描写もある。

CV:睦五郎(映画版)小林清志(TV版)東地宏樹(OVA版)玄田哲章(PCエンジン版)戸谷公次(PS版)


【概要・人物】

特殊偏光ガラスで出来た体を持ったサイボーグ。この体はコブラの代名詞とも言えるサイコガンを含んだあらゆる光学兵器を無効化する
ちなみに特殊偏光ガラスはあくまで外側の外形部分のみで、身体の芯として黄金色の内部骨格が存在する。関節部分もとても滑らかでかなり不思議な構造である。

ギルドの殺し屋だけあって冷酷そのもの。裏切者や重大なミスを犯した者は容赦なく粛清している。
生身だった頃の癖として酒を嗜む場面がいくつかあるが、「サイボーグの癖に酒の味がわかるのか?」と質問した相手はもれなく彼の手で粛清されるジンクスがある。
宿敵コブラの実力を明確に理解しており、コブラを殺したと確信する部下を「詰めが甘い」と叱責したり、呆れたりすることもしばしば。

武器として、右腕に取り外し可能な金属製の鉤爪「ゴールデンクロウ」を使う。*2
近接武器として殴るだけでなく、ロケットパンチの要領でクロー部分を飛ばすこともでき、内蔵された銃(恐らくブラスター系の光線銃)での射撃も可能。
クリスタルボディの防御力、鉤爪の破壊力、そしてボーイ自身の冷静・冷酷な性格も合わせて、コブラを幾度となく追い詰めた。
互いに運命すら感じる程の、まさに宿命のライバルである。

ちなみに“ボーイ”とは少年(Boy)ではなく、英語圏の人名(Bowie)。カタカナだとボウイ、ボウィー等が近く、一部の作品ではクリスタルボウイと表記されている。
もっと言うと、寺沢先生の昔の彼女がミュージシャンのデヴィッド・ボウイが好きだったことから思い付いたとのこと。
後で“Bowie”に大きくて強いナイフという意味があることを知って喜んだそうな。

初登場は連載前の読み切りの二作目だったが、連載開始と共に一旦ストーリーをリセットしたことから『刺青の女』編からの登場となった。
この読み切り作品は本誌掲載後は単行本にも収録されておらず、知る人ぞ知る作品となっていたが2019年発売のムック『COBRA大解剖』にて写植の跡も生々しい状態で再録。
この読み切り作品のストーリーは連載時に『黄金の男』にアレンジされて、ボーイがハンマーボルト・ジョーに置き換えられていたことが判明した。



以下ネタバレ含む活躍






●『刺青の女』編

海賊ギルドの幹部として登場し、ネルソン・ロイヤルの財宝(正確には宇宙を支配できるほどの兵器)を巡ってコブラと対決する。
自慢の特殊偏光ガラスを駆使してコブラを追い詰めるも、コブラの奥の手によってクリスタルボディの胸部を砕かれ倒された

TVアニメ『スペースコブラ』では小林清志声も渋くて人気がある。
直属の部下達の特徴的なマスクは、このTVアニメ版からの逆輸入である。
一方、原作版ではサイボーグであることから喋ったりしても表情の類が変わらないのだが、アニメでは表情豊かになっている。
後のOVA等では原作者が制作に関わっているためか原作と同じく無表情となっている。


●『死の商人』編

ま さ か の 復 活

頭部を破壊しない限り不死身である事をカミングアウトした。
逆を言えばボディのコア部分にダメージを受ければ一時的な機能停止を起こし外部からの修復を要するという事でもあるが。
なお、TVアニメ版ではサラマンダー編までしかならないと決めていたためか、敵のボスの正体がボーイではなくなってしまっている(つまり復活していない)。


●『六人の勇士』編

暗黒神アーリマンの化身となったことでより一層邪悪化し、全宇宙に破壊と殺戮をもたらそうとする。
この時の変貌ぶりにはコブラからも「冷酷だが残忍ではなかった。殺し屋だが殺人鬼ではなかった。だが…今のお前は以前のボーイではない! きさまには暗黒神(アーリマン)が乗り移っているっ!!」と断じられた。
同じように光明神アフラ・マズダのご加護を得たコブラとの最終決戦となり、そして……。





「ボーイ 忘れているぞ おまえもオレを」
「生涯の宿敵と感じていたわけをっ」
「それはおまえをっ」

ガズッ

「ボーイ おまえを殺したのはこのオレなのだ」
「おまえの体をサイボーグに変えたのはオレだからだっ」




実はボーイは過去にコブラの左腕をで切り落とした張本人で(詳しくは『黒竜王』編に記載)、その際コブラに心の底から恐怖を味わわせるも、反撃によって命を落としてしまっていた。
しかし、その体をサイボーグ化される*3事で生き返った。
だが、コブラも顔を変えていたことで再会した時も互いに相手のことがわからなかったが、それでもなお宿敵だと本能的に感じ取っていた。

そして、結果的に生前と同じ形で倒され、コブラの戦いは終わったわけではなかった……


●『ザ・サイコガン』編

パ ワ ー ア ッ プ し て 復 活

女の肌のように柔らかくなった体でコブラを追い詰めるが、かわいこちゃんの足が原因で木っ端微塵になり、完全決着。
コブラの長い悪夢が終わった。
「俺の悪夢も、これで終わる……!」




「最期だなボーイ 追記修正の時間ぐらいは待ってやるぜ」

「ほお── 気がきくなコブラよ」

「だれだって死刑囚にはやさしいもんさ」

「フフフ… しかし規制されるのはどちらかな」


「投票をするべきだったかな?」「いいさ オレときさまの仲だ」……\ヒューッ!/
















知るかバカ!そんな事よりオナニーだ!

※『死の商人編』にてトラックごとダイヤをコブラに奪われた時のボーイと運転手の驚き顔


二次創作におけるクリスタル・ボーイは、ふたば☆ちゃんねるの通称「虹裏」板によって、オナニーを最優先し至高のオナニーを求める伝道師と言ったギャグキャラとして扱われる。
縮めて「クリボー」と呼ばれることも。

ライバルのコブラが鬱展開をぶち壊して薄幸のキャラクターたちを救い出す「鬱クラッシャー」としてキャラ付けされているのに、ボーイはこの様である。


コブラ「神か……最初に罪を考え出したつまらん男さ
クリボー「紙か……エロ画像を印刷したティッシュ考えたんだが、どうかな、売れるかな

どうしてこうなった。


実は『クリスタルボーイ』という名前のアダルトグッズが実在しており、それがネタ化の原因。
ネット通販で確認できるが、アダルトショップにも置かれているかもしれない。
ちなみにこっちの名称は中黒無しが正しい。なのでここも本当はこっちの電動バイブの説明をすべきなのかも?

ちなみにクリスタルの体には性器がなく、それが無敵のオナニストである所以らしい。知らんがな。




追記・修正は不死身のスーパーマンにお願いします。

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最終更新:2024年04月24日 16:33

*1 項目名は中黒無しの『クリスタルボーイ』だが、正しくは中黒有りの『クリスタル・ボーイ』である。

*2 普通の腕の上にナットを締めるように回しながら取り付ける。

*3 サイボーグ化を施した直接の人間や組織は不明。やはり海賊ギルドだろうか。