ゼルダの伝説シリーズの歴史

登録日 :2012/03/26(月) 22:01:08
更新日 : 2017/05/28 Sun 14:20:18
所要時間 :約 4 分で読めます




【概要】


ゼルダ史とはゼルダの伝説シリーズで作品間に発生する時間軸のことである。

各作品間が同一世界観であることは説明書などで仄めかされていたため、ユーザー間ではこうだろうという大体の予想があったが、全て同一時間軸だとすると矛盾が生じる部分もあったりと議論になっていた。
25周年記念に発売された「ハイラル・ヒストリア」と呼ばれる公式資料集にてようやく公式から回答が出たが、その内容は驚くべきものだった。

その内容は『スカイウォードソード』を最古の物語とし、
『時のオカリナ』から3つの別の時間軸に(風のタクトとトワイライトプリンセスと神々のトライフォース)に分岐する、というまさかのパラレルワールド設定であった。

なお、基本的にそれぞれのリンクは別の時代の別人だが、
  • 初代とリンクの冒険
  • 時オカとムジュラ
  • 風タクと夢幻
  • 神トラと夢島
  • 神トラ2とトライフォース3銃士
以上の組み合わせは同じリンクである。
デザインの都合で同一人物に見えないリンクもいるが、気にしてはいけない。

ちなみに発売当初から長い間、木の実リンクは神トラリンクと同一人物設定だったが、後にハイラル百科で別人設定に変更された。
ハイラルヒストリアでも「今後の作品次第で設定はいくらでも変わる」と明言されており、
今後、同一とされたリンクが全く知らない経歴のリンクに変更されたり、その逆もあり得るので注意。



【ゼルダ史】


ハイラル・ヒストリアにより時系列不明だった作品、単なる外伝だと思われていた作品も公式で時系列が設定された。
以下よりゼルダ史を少ない情報なりにいくつかまとめてみる。


  • まずは4つの時系列に分類。

(1) 神々の伝承と時の勇者
スカイウォードソードふしぎのぼうし→4つの剣

ターニングポイント
時のオカリナ
この話の後に3つの世界に分岐する。詳しくは後述。


(2) 風の勇者と新しい世界
風のタクト夢幻の砂時計大地の汽笛 

(3) 影の世界と勇者の末裔
ムジュラの仮面トワイライトプリンセス→4つの剣+

(4) ハイラルの衰退と最後の勇者
神々のトライフォースゼルダの伝説→リンクの冒険



  • それらを一つに繋ぐと…

ゼルダ史1

スカイウォードソード

ふしぎのぼうし

4つの剣

時のオカリナ(大人リンク)

(勇者の血筋が途絶え、一度ハイラル滅亡)

風のタクト

夢幻の砂時計

大地の汽笛



ゼルダ史2

スカイウォードソード

ふしぎのぼうし

4つの剣

時のオカリナ(子供リンク)

ムジュラの仮面
(ゼルダに報告し旅に出た後、タルミナに迷い込む)

トワイライトプリンセス

4つの剣+



ゼルダ史3

スカイウォードソード

ふしぎのぼうし、4つの剣

時のオカリナ

神々のトライフォース
(EDでハイラルを救って剣の旅に出る。時オカリンクとは別人。)

夢をみる島
(途中で嵐に遭って転覆)

ふしぎの木の実

神々のトライフォース2

トライフォース3銃士

ゼルダの伝説

リンクの冒険


…これだけ見ると分かりにくいと思うのでゼルダ史に関わりが一番深いガノンドロフも交えて解説する。


  • 始まりの物語(スカイウォードソードから4つの剣)
ガノンドロフが誕生前なので当然登場しない。
しかし、スカイウォードソードのラスボスである「終焉の者」がガノンドロフの容姿が似ていたり、
死ぬ間際にリンクに「おまえと私の戦いの輪廻は未来永劫に続く」という呪いの言葉を吐いた。
このため、ガノンドロフは終焉の者の転生、もしくは何かしらの影響を与えたものと解釈されている。
その後、ふしぎのぼうしと4つの剣で「風の魔神グフー」が登場。
こいつを遠い未来で使う(4つの剣+でのみ)。


  • ターニングポイント(時のオカリナ)
ガノンドロフが初登場。ここで前述の分岐が発生。
まずは時の勇者(時のオカリナのリンク)との最終決戦の勝敗で分岐。

時の勇者が勝った場合、そこから2つに分岐。
時の勇者が去った後の7年後の世界が ゼルダ史1 に、
時の勇者が7年前に戻った世界が ゼルダ史2 に該当する。

逆に時の勇者が負けた場合、上述の ゼルダ史3 に進む。


  • 時の勇者が去った世界(風のタクトから大地の汽笛)
リンクがガノンドロフを封印し、リンクが元の世界へ帰った後の世界。
リンクが去ったため時の勇者の血筋が途絶えてしまい、
ガノンドロフが復活した時に勇者が現れないという危険があり、
案の定ガノンドロフは時の勇者の物語が伝説になるくらいの年月を経て復活。

当然勇者は現れず誰もガノンドロフを止められず、ハイラルの人々はその命運を神に委ねる。
その結果、ハイラルの神はハイラルの地もろともガノンドロフを海の底に封印した。
このためハイラルは滅亡して、この世界の大半は海になり、残った島々はかつてのハイラルの高い山々である。
(ガノンドロフが復活した際人々はただ勇者の再来を祈ってばかりだったため、
時の勇者が敗北した時間軸ではリンク無しでもガノンと戦ったのを考えると情けない気もしなくない。)

風のタクトでは上述の話がOPに登場。この話は上述から更に長い年月が経った話でまた復活。
最終的に、新しいハイラル城とマスターソードと共に再び海の底に封印された。
その後の夢幻の砂時計と大地の汽笛では封印されているため登場しない。

夢幻の砂時計を得て新たな勇者達は新天地を発見し、そこを新たなるハイラルとした。
そのため、大地の汽笛におけるハイラルは、従来のものとは違う新天地である。


  • 時の勇者が戻った世界(ムジュラの仮面から4つの剣+)
リンクがガノンドロフを倒し、7年前に戻った後7年後にガノンドロフが行う悪行の数々をゼルダに報告。
これを聞いたゼルダは賢者達と先手を打ち、ガノンドロフの野望を挫く。
そのまま賢者達によって処刑されるはずだったが、決行中に激しい抵抗に遭い失敗。
その後ガノンドロフは賢者達に「影の世界」に追放される。
ちなみにこの時間軸では時の勇者の伝説は存在しないため、
リンクはそれが心残りだったのかトワイライトプリンセスで亡霊という形で登場したりしている。

ムジュラの仮面ではリンクがゼルダに悪行を報告した直後のため登場しないが、
リンクの冒険中に裏でガノンドロフの処刑の計画が進められていると思われ、
その後上述通り処刑には失敗するも影の世界に追放される
(ガノンドロフの処刑失敗と影の世界へ追放はトワイライトプリンセスで語られる)。

トワイライトプリンセスでは影の世界で復活を目指し暗躍。
その後光の世界を影の世界で飲み込もうとするが、
リンク、ゼルダ、そしてミドナに阻止され死亡した。

4つの剣+ではトワプリから数百年後、
再びガノンドロフが誕生して同じくハイラルを侵略するも、やっぱりリンクに倒される。
ただ、この作品の発売当初は4つの剣の続編で時のオカリナの外伝的なパラレルワールド扱いだったため、
時系列を入れ替えた結果この作品のガノンドロフは他のガノンドロフとは別人という扱いに。
この作品のみ、トワプリで死亡したガノンドロフの生まれ変わりである。


  • 時の勇者敗北後の世界(神々のトライフォースからリンクの冒険)
リンクを倒しトライフォースを揃えたガノンドロフはその力で人間の姿を捨て、魔王ガノンに進化した。(このためこの時系列のガノンは人間の姿である「ガノンドロフ」として登場しない)
しかし、人々の決死の作戦でガノンはトライフォースごと聖地に封印される。

神々のトライフォースでガノンは聖地を闇の世界に変え、
自力で封印は解けないためハイラルの司祭アグニムを利用して封印を解くことを目論む。
しかし、アグニムを撃破し自らを追跡してきたリンクとの激闘の末、
彼に倒されて死亡した。

夢をみる島では本人は登場しないが、ラスボスの変身の一形態として登場。
これとガノンの関係は不明だが、夢をみる島のリンクは神々のトライフォースと同じリンクであるため、
リンクの記憶を読み取り具現化したのではという解釈が一般的。

ふしぎの木の実ではツインローバがゴルゴンとベランを使役することで復活を目論む。
2人が倒れた後にゼルダを拐い生贄に捧げようとしたが、すんでのところでリンクに阻止される。
追い詰められたツインローバは自らを生贄に捧げることでガノンを無理矢理復活させるも、
不完全な儀式であったために意思を持たない暴走状態で復活した。
復活してすぐにリンクによって倒され、そのまま爆発四散した。

神々のトライフォース2は神トラ(夢島)→不思議の木の実~初代の間の出来事と説明されている。
ガノンはユガによって甦り、そのままユガと融合した。
トライフォース3銃士は神々のトライフォース2から数年後の話と米国任天堂が説明したほか、国内でもトワプリHD発売時に同設定で時系列に組み込まれている。
神トラ2とトライフォース3銃士のリンクも同一人物。

初代ゼルダの伝説では夢をみる島から数百年後の世界で、具体的な経緯は不明だが復活して、
ハイラルを侵略するがリンクに倒され、灰となって死亡した。
この時間軸ではリンクとの最後の決戦になっている。

リンクの冒険では既に死んでいるため登場しないがリンクの血を捧げれば復活できるため、
ガノンの残党がリンクを抹殺しようとしてリンクが倒される(ゲームオーバーになる)と、
ガノンが復活してしまう(そのシーンはない)。



【まとめ】


結論を言うとゼルダ史については曖昧な点が多かったが、現在はスカウォ~時オカまでが一方でそのあと3つに分岐するという設定で固まった。
ただ、今後新作が出た場合に変化することも考えられる。

何故曖昧にされてたかと言うとゼルダの産みの親、宮本茂氏が歴史を明確に表すことを避けているため。
宮本氏は「シリーズが続いたから大きな時系列の無視はしないが、気にせず楽しんでもらいたい」というスタンスをとっている。
実際にこれらの時系列を知らずともそれぞれの話自体はそれぞれのゲーム一本でちゃんと完結するのでどこから始めても特に問題はない。
あくまで知ってると面白い裏設定程度にとらえておくのがいいだろう。


※参考資料…ハイラル・ヒストリア
      ゼルダの伝説 ハイラル百科



【公式年表で言及がないゼルダ作品に関して】


サテラビューで配信されたゼルダ作品の『BS版 ゼルダの伝説』はリンクの冒険から数百年後の世界を舞台としている。
そのためゼルダ史においてはもっとも未来の世界の話になるが、この作品自体が公式年表に記載されることは殆どない。
一応、最も先の未来のお話であるため、現状の公式時系列と特に齟齬は起きていない。

同じサテラビュー版ゼルダである『ゼルダの伝説 古代の石盤』は、神々のトライフォースから6年後の舞台のお話となっている。
しかし、こちらも上述のBS版同様に公式年表などで記載された例はなく、完全なパラレル扱いだと思われる。
ただし、作中のある描写から『夢をみる島』と同時期の世界観ではないかという見方がある(つまり、夢をみる島が神トラから6年後の話の可能性が出てくる)。

海外のフィリップス社によるCD-i版ゼルダ三部作も時系列に関する言及や推測できる描写はなく、公式年表でも記載はない。
任天堂製ではないライセンス許可を得た他社製のゼルダのため、公式時系列などには特に配慮や設定がされていないと考えられる。

GC版ソウルキャリバーⅡには大人リンク(時オカベース)がゲスト参戦しているが、ストーリーはオリジナルであり、どのリンクかは不明。

『リンクのボウガントレーニング』はストーリー自体が存在せず、時系列に含まれていない。
元々ミニゲーム性が強いゲームであるため、パラレルワールドである可能性も大いにある。
トワプリから多くのデータを流用していることもあり、無理矢理こじつけるならその時系列になるか。

『ゼルダ無双』に関しては明確な時系列は不明。
お祭り要素が強く、トワプリHD発売時の年表に記載されなかったので唯一の例外とする意見もあるが、そのトワプリ時系列と解釈できなくもない描写もある。

最新作『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』は、現時点ではどの時系列に含まれるのか具体的に判明していないので公式による発表待ち。

『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズにおいてもシリーズのキャラが何人か登場するが、
この作品の世界やキャラクターはすべてマスターハンドが作った動くフィギュアという設定。
そのため本家とは全く独立した世界であり、時系列に含まれることはない。





追記・修正ドンドンお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/