森の神殿(ゼルダの伝説)

登録日:2011/08/15(月) 10:50:03
更新日:2024/03/21 Thu 21:21:27
所要時間:約 5 分で読めます




森の神殿とは、ゲーム『ゼルダの伝説シリーズ』に登場するダンジョンの一つである。
名前こそ違えど、大抵の作品に森に関わるダンジョンが存在する。
大抵の場合は、森ダンジョンは序盤に攻略するダンジョンである場合が多い。


時のオカリナではリンクが7年の時を渡り、大人編に突入して初めてのダンジョン。
ムジュラの仮面では、リンクがスタルキッドの野望を阻止する為に挑む初めてのダンジョン。だが正確には沼のダンジョンである。
風のタクトは後に風の賢者として覚醒するマコレが墜落してしまった為、救出するために向かう2番目のダンジョン。
神殿ではなく森だが。
トワイライトプリンセスではミドナが“あるもの”を集める為にリンクがコキ使われる最初のダンジョン。
大地の汽笛とかふしぎの帽子とかにも登場する。

このように森をモチーフにしたダンジョンは作品中によく登場する。



ゼルダの伝説 時のオカリナ

森の神殿

リンク…? サリアよ… きこえる?
よかった ぶじだったのネ!
アタシ 信じてた…
リンク! アタシ 森の神殿に いるの!!
森の精霊たちが アタシに 助けをもとめてる… そんな気がして…
でも ここは 恐ろしい悪霊たちで いっぱい! 助けて!!

概要

先述の通り、大人リンクになってから最初に訪れるダンジョン。ワープメロディは森のメヌエット。

特徴としてはとにかく怖い。
森の聖域深くにそびえる朽ち果てた洋館といった趣で、音楽も怖い。この音楽の中、延々とダンジョンを探索しなければならない。
それに地味に難しい。
直前のダンジョンは子供時代のジャブジャブ様のお腹だが、それと比べると誇張無しで数倍から十倍難しい。
特に幼年時代のダンジョンはカギが無い簡単なダンジョンなのもあり、そこから急激に難易度が上がるので、そういう意味で難しいダンジョンである。

館の中に入ると、中央のエレベーターらしきものの周りを4本の灯篭が照らしており、そこに現れた幽霊が灯を持って行ってどこかへ消えてしまう。それに伴って中央のエレベーターが沈んでしまい、乗ることが出来なくなってしまう。
つまり、このダンジョンは灯篭の明かりを取り戻すべく幽霊の四姉妹を探し、倒して行かなければならない。

とにかく小さなカギ不足に陥りがち。ダンジョンに入ると開幕俯瞰視点でダンジョンを見渡すシーンがあるが、この時に木の上にある宝箱の存在に気付けるかがポイント。また、後述するねじれた廊下の先の落とし穴から降りた先の道中にある小部屋のカギもかなり見落としがち。

このダンジョンの印象深いギミックとして、途中で螺旋を描くようにねじれた奇妙な廊下が登場する。
そのまま進むと重力もそれに従って壁沿いに働くようになり、ボスの部屋のカギが入っている宝箱が、始めのうちは壁の方にへばりついて取れない状態に遭遇することになる。
廊下の入り口にスイッチが仕掛けられており、中ボスを倒すことで手に入るアイテムでスイッチを押すと、ねじれた廊下が元に戻るようになり、先の宝箱を手に入れることが出来るようになる。
この廊下はもう1か所存在し、こちらは反対に廊下をねじらせることで進むことができるようになる。

順序良く幽霊の4姉妹を攻略しなければ詰みかねず、考えている間に頭上からフォールマスターが降ってきてダンジョンの頭から再開という鬼畜ダンジョンである。
しかしこれでも大人時代のダンジョンとしては最も簡単な部類で、後の水の神殿闇の神殿に比べれば屁でもないレベルなのだ。
ただし攻略に弓すら必要ない炎の神殿とどちらが簡単かは人による。

中ボスその1:スタルフォス

剣と盾を構えた骸骨のモンスター。
初めは1階中央奥にいる小さなカギを守っている敵として登場。
2体同時に襲い掛かり、攻守共に隙の無い強敵。アンデッド系故か1体を倒してももう1体に手こずると復活してしまう厄介な特徴を持つ。
闇雲に攻撃しても盾で弾かれてしまうので、敵の通常攻撃をガードした隙に反撃するか、ジャンプ斬りを仕掛けてくる時に回転斬りor横に回避した隙に反撃する。コツがいるので苦手な人はフックショットが当たるまで連射して麻痺するのを狙うか、デクの実で怯ませた隙を狙おう。
幸い2体いる時はもう1体は様子見することが多いので、攻撃の度合いはさほど多くない。復活させないことを念頭に置くなら、途中で攻撃対象を変えて交互にダメージを与えていくと良い。

続いて2階の穴が開いた部屋に1体現れ、倒すと穴が塞がって今度は2体現れる。
穴に落ちると1階に降りてやり直しになるので注意。インチキ臭いことにスタルフォスは何故か穴を素通りしてくるので、とにかく穴から離れるように引きつけて戦おう。
この連戦に勝つことで「妖精の弓」をゲットすることが出来る。
ここに来るまでに見かけた四角い枠に目玉のマークが付いたオブジェクトはスイッチになっており、弓矢で射抜くことでギミックが作動するようになる。
凍り付いているスイッチがあった場合は松明の炎を利用しよう。
ちなみにスタルフォスはこの後の大人ダンジョンにもしばし登場してくる。しかし落下判定をすり抜けるのはこのダンジョンくらいで、闇の神殿魂の神殿のように周りが奈落の底になっている場所では、ややシビアだが墜落死させることも可能である。

中ボスその2:四姉妹の幽霊

厳密には姉妹のうち長女のみ中ボス戦のBGMが流れるが、便宜上四姉妹を中ボスとして扱う。

次女ジョオ・三女ベスはそれぞれ壁画の中に隠れている。近づいても別の壁画の中に逃げられるので、遠くから妖精の弓で壁画を射抜こう。
3つ全ての壁画を射抜くことで本体が姿を現す。
末妹エイミーは壁画を射抜くと上空からブロックが落下してくるので、制限時間以内にブロックを並べて絵を完成させることで本体が姿を現す。ブロックは1つだけダミーが混ざっているので、よく観察して正しいブロックを並べること。
3体とも姿は見えないうちは攻撃も当たらないが、カンテラを振り回して突進してくるのをガードすると実体を現すので、その隙に攻撃すれば良い。デクの実で怯ませることで実体化させることも可能。

3体とも倒したうえで最初の灯篭の場所に戻ると、いよいよ長女メグが姿を現す。
4体に分身してリンクを取り囲んで来るので、攻撃される前に本体を暴き、弓矢で攻撃する。よく見ると1体だけ分身した瞬間に1回転している奴がいるので、それが本体だと分かれば見破るのは容易なはずだ。

ハイラル百科記載の裏設定によると、彼女たちは元々神殿を祀っていた神官の姉妹だったのだという。
遥か昔に亡くなり死して尚神殿を守り続けていたが、魔王となったガノンドロフに操られ彼の手先の魔物となり果て、呪いを解きにやって来たリンクにも襲い掛かるようになってしまった。
事実、メグは戦闘前に啜り泣くような仕草を見せている。魂の奥底には正気が残されていたのだろうか。

ダンジョンボス:異次元悪霊ファントムガノン

ボス部屋に入り螺旋状の階段を登ると、そこには六角形の部屋に同じ絵画が飾られた、美術館のようなエリアに辿り着く。
頂上まで辿り着くも、誰も居ないその空間に不信感を抱きながら踵を返そうとすると、突如入り口が格子で塞がれてしまう。
そして何やら不穏な気配を感じて振り向くと、そこには馬に乗ったガノンドロフの姿が……!!
因縁の敵がまさかの登場かと思いきや、そいつは不敵に微笑みながら顔を手で覆ったかと思うと、亡霊を思わせる異形の頭へと姿を変貌させた。
ボスはあの光弾キャッチボールで有名なファントムガノン様であった。

「異次元悪霊」の異名のままに、まずファントムガノンは四姉妹の幽霊と同じく絵の中へと入って行き、別の絵の中から飛び出してはそのまま落雷攻撃を仕掛けてくる。
リンク側の対策は、絵の中から出て来た瞬間を狙って弓矢を放つこと。だが、厄介なことに絵から出てこないダミーが1体紛れ込んでいるので、本物を見分けて的確に射撃をしなければならない(偽物は若干色が暗いのが特徴)。
射撃を繰り返すと、馬を乗り捨てつつ宙に浮き、光弾を飛ばしての直接攻撃に掛かる。ここからは剣やあきビンで光弾をはね返し、光弾が命中して怯んだ隙に剣で攻撃することで倒すことが出来る。
ファントムガノンが距離を取ると光弾キャッチボールが始まる。ここからはタイミングよく攻撃する腕前が問われる。
無事に撃破するとガノンドロフの声が響き渡り、リンクのことを認めつつも使い物にならなくなったファントムガノンを始末してしまう。

森の神殿の呪縛が解き放たれると、リンクは自動的に賢者の間へとワープする。
そこに現れた森の賢者は、かつての親友であるサリアだった。
この時の会話を聞くと、クリア後はどこか物悲しい気分になることに……

余談

ある高校生向けの美術の教科書に「ねじれ」の参考としてねじれた廊下の写真が掲載されている。

四姉妹の幽霊はムジュラの仮面のイカーナ渓谷にも登場する。
こちらは30ルピーを支払うことで戦うことができ、制限時間内に全員撃破することで彼女らの魂が浄化され、そのお礼としてハートのかけらを貰えるようになる。
ちなみに受付の幽霊の前でいやしの歌を奏でると、10ルピーに値下げしてもらえたりする。

ファントムガノンを撃破するとガノンドロフに「今倒したのは幻影に過ぎず、オレと戦う時はこうはいかんぞ!」などと言われるが、その自信に満ちた発言とは裏腹に光弾の速度はファントムガノンの方が速かったりする。一応Z注目が出来ない中での光弾キャッチボールとなるという違いはあるが、結局のところ幻影と全く同じ戦術でやられるのはいかがなものだろうか……。

実はボスの部屋が地下にある都合上、灯篭のある部屋の中央奥の階段を登った先の手摺から壁抜けすることで、一気にボスの部屋までショートカット出来てしまう。狙ってやるのは難しいが、言うまでもなく攻略の楽しみを損なうので止めた方が良いだろう。

ガノン城の記事にも書かれているが、当初の森の神殿は風を使ったギミックが用意されていた可能性が考えられる。後述の禁断の森や、後に出てくるいずれの森の神殿も風を用いたギミックや謎解き要素が含まれているのはその系譜だと思われる。


ゼルダの伝説 ムジュラの仮面

ウッドフォールの神殿


最初のダンジョンということでダンジョンマップさえあれば割りと簡単である。謎解きも難しいものはあまりない。
ただし『ムジュラの仮面』の中では、だが。
そもそも本作自体が前作の時オカクリア者向けに作られた挑戦状のようなものであるため、行き詰る人はやっぱり行き詰る。
デクナッツリンクを中心に進むことになる。
食虫植物を思わせるギミックなどがあり、苦手な人は苦手かもしれない。
ボスは密林仮面戦士オドルワ。倒し方は色々あるがお好みでどうぞ。

また、ダンジョンではないがオープニング中、クロックタウンの地下で前作森の神殿と同じねじれた通路を通る場面がある。

ゼルダの伝説 風のタクト

禁断の森


似たような風景が多く迷いやすい上、何もない所からいきなりうねうね動くトゲ付きの触手が生えてきたりと心臓に悪い。
突入前に入手したデクの葉の二つの使い方、途中で入手するブーメランのロックオン機能をフル活用する事になる。
2つ目のワープ壷の存在に気付かず放置したり、ボス部屋の鍵が無いにもかかわらずナチュラルにボス部屋に向かってしまう事もよくある話。
ただし、ボスの『カーレ・デモス』は対して強くない。時間をかければノーダメキルも簡単。


ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス

森の神殿


旧作の最初のダンジョンより難解になっているが、トワプリ全体だと余り苦労しない方。
やはり最初のダンジョンだからか基本的な謎解きが要求される。ただしボスがちょっとだけ難しい。ダンジョン内で入手できる疾風のブーメランを上手く活用するのがカギ。

ボスは『覚醒寄生獣ババラント』
あとはサルを上手く使えばずっと俺のターン!思う存分ぶっ飛ばして差し上げましょう!


ゼルダの伝説 大地の汽笛

森の神殿


やはり序盤に攻略するダンジョンで、難易度も低め。
「疾風のプロペラ」というアイテムを入手することになり、ダンジョンのトラップもこれを駆使して解いていく。

ボスは『甲殻巨大種 デグクレス』
やはり疾風のプロペラを使って倒すことになる。


スカイウォードソード

天望の神殿


最初に攻略する森を題材にしたダンジョン。
デクババやスタルチュラといった敵が多いが、入手するアイテム「ビートル」を使うとあっさり倒せる場面も。

ボスは魔族長ギラヒム。最初のボスとしては滅茶苦茶強い。




追記、修正は森の神殿を全てクリアしてからお願いします

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最終更新:2024年03月21日 21:21