バクダン(ゼルダの伝説)

登録日:2011/10/23(日) 12:46:40
更新日:2024/03/18 Mon 22:36:39
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ゼルダの伝説シリーズに登場するアイテム。
カタカナで「バクダン」とされることが多いが、作品によっては漢字で「爆弾」だったりすることもある。

いわゆるステレオタイプの爆弾のようなお馴染みの導火線のついた黒い球体で、取り出してからしばらくすると爆発し、その場で衝撃を与える。
作品にもよるが、自分に当たった場合にはダメージとなる。

主な使用用途は攻撃と岩や壁の破壊。これがなければ進めないところが多数存在する。
壁の方は一見なんの変哲もないところが爆破できたりして、その場合そこを剣で叩くと通常と音が違い見分けられたりする。
道をふさぐ岩やもろい壁を壊すいつもの使い道はもちろん、最近の作品では溝の向こうの崖際に岩があって、タイミングよく溝に転がして爆破しないとならないものや、
気流に乗せて上空で爆破しなければならないもの、バクダンの爆風で他のオブジェクトを大砲のように発射して謎を解くなど、
バクダンを使った謎解きもやや多様化している。

また、一部の敵にはこれでなければ倒せないものもあり、ボスに使うこともしばしば。
初代のドドンゴの口に放り込んで体内で爆発させるのを筆頭に、
ゼルダの伝説では「大きく口を開けて吸引・捕食攻撃を行う敵にはバクダンを飲み込ませるのが有効」というのがお約束となっている。

多くの作品でリンクが自爆するとダメージと共に吹き飛ばす性質を持っており、
2D・3D作品を問わず、わざとバクダンに巻き込まれることでジャンプの飛距離を伸ばしたり、様々なバグ*1を引き起こしたりの悪さができるため、
RTAなどではタイム短縮の生命線となっていることが多い。


●基本の種類

  • バクダン
アイテムとして携行できる爆弾。通常はこちらを指す。
危険なためかほとんどの作品で専用の「バクダン袋」ないし「ボム袋」がないと持ち運ぶことができない。
時のオカリナではボム袋はドドンゴの胃袋から作られているとか。

大きさによって持てる個数が制限され、サブイベントなどでより多数持てるものを入手できる。
使用すると手に持ち、置くか投げるかでき、一定時間経過するか衝撃を与えると爆発する。
下のバクダン花と比べると個数制限はあるものの、逆に言えば個数さえ許せばどこでも使えるのが強み。
特にフィールドだと近くにバクダン花がなく、バクダンを持っていなければ破壊できない岩や壁がしょっちゅう。
なお、下のバクダン花と違って明らかに人工物なのに、壺はともかく草を切ることで補給できたりする。矢やルピーと並び毎回の疑問。

  • バクダン花
「時のオカリナ」以降に登場する植物。一部作品だとバクダンの原料という設定だったりする。
高山植物で、高山地帯や暗い所に生えていることが多い。
花(実?)の部分に火薬と似た成分が含まれているらしく、引き抜くと爆弾として扱うことができる。
使用後も地面に残った茎からすぐに復活するので個数の心配はいらない。
通常はアイテムとして扱うバクダンなら好きな場所やタイミングで使うことができるので、
それを入手する前の謎解き用か、最初から存在することを利用した仕掛け、ボス戦などで手持ちのバクダンがなくなった時用の予備としてあることが多い。
時オカの子供リンクはゴロンの腕輪が無いと扱えない。(内部処理上は大人リンクも腕輪がいる)



●その他一部作品で登場する亜種

  • 新型バクダン
『神々のトライフォース』に登場。
ゲーム終盤になると闇の世界にいるバクダン屋で売り出される、赤くて大きなバクダン。
通常のアイテムと異なり、購入するとリンクの後をついてくる。
段差を飛び降りるかAボタンで設置でき、その3秒後に起爆。画面の半分を覆う大爆発を起こす。
これを連れたまま建物に入ろうとすると「私といっしょじゃ、入れないよ」と表示される。喋る…のか?
大爆発の割に殺傷能力はないため爆風でダメージを受けたり与えたりすることはない。

  • ボムチュウ
作品によって性能が大きく異なる。
初登場の『時オカ』では設置後若干ランダムな軌道で前進し、何かにぶつかるか時間経過で爆発する特殊なバクダン。要はハイラル産パンジャンドラム
壁も這っていくので一部の謎解きに使うケースもあるが、癖があるためそれよりミニゲームなどとして存在する場合が多い。

木の実』では合言葉限定アイテムとして登場。
設置すると付近の敵を追いかけて爆発する誘導型。
が、時オカと同じく補給手段が限られているためあまり使われない。

夢幻』ではダンジョンアイテムに昇格。
マップ上にルートを描くことができ、そのルートの通りに走って爆発する。やっとまともに扱えるようになった。
ボムチュウしか通れない穴も存在する他、時間差の仕掛けを解くのにも重要。ファントム・アイ対策にも。

補給できるところが限られていることが多いので若干貴重。
ちなみに、『ムジュラの仮面』ではこのアイテムの元となったのか、野生で生息するホンモノのボムチュウという敵が存在する。
尻尾に爆弾のあるネズミで、発見すると突っ込んできて爆発するが、盾を構えていれば無傷でやりすごせて自爆する。ただし、敵の数が多く鬱陶しい。
『4つの剣+』では、ネズミ型爆弾として登場。やはり自爆を仕掛けてくる。

  • 大バクダン
ムジュラの仮面にて、ゴロンリンク専用のバクダンとして登場。ゴロンレース場やロマニー牧場の大岩、イカーナ城の天井の爆破に使用。
危険性が高いため、最大1個しか所持できない。
よって、普通のバクダンのように自由には扱えない。使う場面は上記の三箇所以外はほぼないが
グレートベイの海岸にあるゾーラのツボ割りミニゲームでゾーラリンク以外の状態で全てのツボを割るのに使える。
なお、取り扱うには試験に合格しないといけない。

  • リモコンバクダン
起爆タイミングを自分で操作でき、時間経過では爆発しない便利なバクダン。
それ以外の基本性質は特に変わらない。ただ、複数個を一度に設置する事が出来ない。

●以下『トワイライトプリンセス』で登場した爆弾
ちなみに、今作では草むらなどではバクダンが補充できなかったりする。
またボム袋が複数入手でき、これらの爆弾を複数所持し使い分けられる。

  • 水中爆弾
その名の通り水中でも使える爆弾。アイテムとして存在する他、爆弾魚という魚を釣り上げて補給するか、クローショットで捕まえればその場で使える。

  • 爆弾虫
胴体が爆弾で、足の生えた虫。最初は敵扱いだが、攻撃を加えると導火線に火がつき、バクダンと同じように使える。
巣からいくらでも出てくるので立ち位置はバクダン花と同じ。
なお、アイテムとして扱えるポケット爆弾虫があるが、使うと地面を走行していくので壁を登らないボムチュウといった感じ。

  • 爆弾矢
バクダンと弓矢を組み合わせて使用するもの。
一直線に遠距離まで届くバクダンであり、普通の矢より飛距離は落ちるものの、戦闘ではかなり強力。
爆弾かチェーンハンマーでないとトドメを刺せないスタルフォスを先制攻撃で簡単に倒せたり、試練の洞窟でダイナフォスやタートナックを気づかれる前に爆殺できたりする。

その後、『ブレスオブザワイルド』にも登場。
こちらでは飛距離は普通の矢と変わらず放物線を描いて飛ぶ。
例によって威力が高いが、入手手段は結構限られている。
灼熱の火山地帯では矢を構えた瞬間に暴発してしまい射ることもままならない。
メインストーリーでは風の神獣ヴァ・メドーや雷の神獣ヴァ・ナボリスとの戦闘に使用する。

※『夢を見る島』でこれの元ネタが存在する。弓と爆弾をセットし、同時押しする事で使える。

●入手他
ゲームスタート直後に店で買うか敵からのドロップで入手可能。
威力はマジカルソードと同じためなかなか強力。爆風で自分が喰らう事はない。

ゼルダ姫を教会に匿った後、店で買うか草を刈る事で入手可能。
爆風に巻き込まれて喰らう最初の作品。ヒビの多い壁はペガサスの靴の体当たりで代用できる。
敵も使うようになり、そちらは色が緑で攻撃を加えるとすぐに爆発する。

店で買うか、壷の下にある物などから入手可能。店頭に並ばせるにはスコップを買うかどろぼーする必要がある。
前作と違い、爆風に巻き込まれても喰らわなくなった。持ち上げている最中は爆発しない。
Switch版リメイクでは、つぼのどうくつクリア後に店頭に並ぶように変更された。爆風に巻き込まれると喰らうようになっているので注意が必要。

ドドンゴの洞窟のダンジョンアイテム。ドドンゴの洞窟をクリアする前は原料のバクダン花の不作により店で買えない。
本作以降の3Dゼルダでは全ての作品で自分が爆風に巻き込まれると喰らう。

ボムチュウは子供時代の城下町か、砂漠の外れでしか入手出来ない。
城下町ではボムチュウ屋があるが買うと売り切れてしまう。
ボムチュウボウリングでは個数制限がなく景品で貰えるが景品にランダム性がありすぐに入手できるとは限らない。
砂漠のボムチュウは10個につき200ルピーと割高。と補給手段には一癖ある。

人間に戻れた後にクロックタウンで購入可能。前述の大バクダンは、ゴロンの里での試験に合格した後に使用可能になる。

『大地の章』では店で序盤から購入可能。『時空の章』ではLv-2ダンジョンに入るためにハテナの実をアンビ女王に献上する事で入手する。
ドット絵は『夢島』と一緒だが爆風に巻き込まれると喰らう、持ち上げていても爆発する、遠くに投げるには3Dゼルダ同様助走がいるなど違いが多い。

魚の島を訪れた後のタウラ島に停泊している海賊船にて、テトラ達が爆弾屋から盗んだ物を分けてもらう。
GBA接続とチンクルシーバーを使えばチンクルボムという爆弾も使える。
船(赤獅子の王)に乗っているときに使用すると、大砲の弾として使用できる。

1つ目のダンジョンクリア後の道中で入手可。
その後カケラ合わせによってリモコンバクダンとチェンジする事が可能になる。

  • 4つの剣+
いくら使用しても無くならない。
条件を満たすとLv.2に強化され、バクダン自体が大型化する他、爆発の威力や範囲が強化される。

2つ目のダンジョンクリア後にバーンズが取り扱う。時間が経つと商品が増える。
基本的にこことマロマートで買うか宝箱のみ。

テリーからボム袋を買うと使用可能になる。
バクダンの補給は、テリーから買うか、補給用オブジェクトを破壊するのが基本。
ゼルダファントムに持たせたり、疾風のプロペラで吹き飛ばしたりすることも可能。

基本的には今までと同じだが、操作によりボウリングの様に転がす事もできるようになった。
バクダン袋があればバクダン花から摘み取った物を直接バクダン袋にしまって入手できるようになった。というかそもそもバクダン花とバクダンの区別がないような…。
草などからは供給されず一定箇所のタルから出てくるぐらい。
ちなみにアイテムとして出してもすぐには点火しなかったりする。
またビートルを強化してフックビートルになると、バクダン花を持ったまま飛行できるようになり、よく謎解きや敵を倒すのに使われる。
真下にバクダンを投下してすぐさま離脱するその様はさながら爆撃ドローンである。

今作ではリモコンバクダンをシーカーストーンの機能の一部として、
始まりの台地にあるジャ・バシフの祠でインストールする形で入手することができる。
傾斜で転がる丸型と転がらない四角型の2種があり、Lボタンで取り出し、投げた後に、もう一度Lボタンを押すことで任意のタイミングで起爆できる。
アイテムではなくシーカーストーンの機能という扱いであるため、個数無限である上、
古代シーカー族の技術によって古代エネルギーから形作られているため、剣でつついたくらいでは爆発しないし火気やデスマウンテンの高温で誘爆したりもしない。
ただし同じ古代エネルギーが由来のものだと誘爆しやすく、ガーディアン武器や古代兵装、青い炎やガーディアンのビームなどで誘爆してしまう。*2
ただし、一度に複数個を取り出すことができず、起爆すると再び使用するまで一定時間を要する。
ハテノ古代研究所では古代のシャフト3つでリモコンバクダン+に強化してもらえ、
爆風の範囲・ダメージが大きくなる上にリキャストタイムも短縮される。

リモコンバクダンが登場する関係で通常のアイテムとしてのバクダン・バクダン花は登場しないが、
火薬式のバクダンが無いというわけではなく、バクダン矢は登場していたり、
また、魔物の駐屯地に爆薬樽が置いてあったりもする。

シーカーストーンがどっかいった関係でリモコンバクダンがリストラされ、代わりにバクダン花が復活。
洞窟の内部や地底に生えており、特に地底では3~5個程度で群生していたりする。
ただし過去作品のように爆速で再成長したりはしないため、数を入手するにはいろんな場所を回る必要がある。

基本的には過去作と同じく手投げしたり、新能力のスクラビルドで武器や盾や矢にくっ付けたりできる。
投げて使う場合は過去作と違い時限式ではなく接触式であることに気を付けよう。あまりにも爆発地点と近い状態で投げると逃げる時間もないまま吹っ飛ばされる。
実際に始まりの空島で久々のバクダン花に興奮して至近距離で投げ、爆発に巻き込まれるリンクが後を絶たないらしい…。
また地味に投げ方が両手投げから片手投げに変わっている。*3

スクラビルドでは矢にくくり付けることでバクダン矢として使ったりできる。というか今作ではバクダン矢がリストラされてしまったため木の矢+バクダン花の組み合わせがバクダン矢の代わりである。
その強さはやはりブレワイ時代から変わらず、特にノックバックせず、炎に弱く、複数生えている瘴気魔(瘴気の手)を安全に倒す方法として筆頭に挙げられる。
また盾にくっ付けることで攻撃を受けたときに爆発で敵を吹っ飛ばせる他、盾サーフィンすることで爆発を利用して飛び上がることもできる。
武器にもくっ付けることができるがオブジェクトにぶつけた瞬間爆発する=ほぼ確実に自爆するためネタの領域。

自爆さえ気を付ければ手投げしても矢にくっ付けて撃っても雑に強い性質から、
同じく地底に生えているケムリダケ、コンラン花と並ぶ地底の三種の神器とか呼ばれているとかいないとか…。



『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズでの爆弾
『スマブラ』でもリンクの下必殺技として使える。
手に持ち、投擲アイテムとして扱えるが、飛距離はあまりなく威力も低めなので主に牽制用。
弓矢やブーメランと絡めて遠距離からちまちまとされるとうっとうしい。
他にも、爆弾を取り出す→回転斬り→自爆→回転斬りで復帰距離を伸ばすことが可能。
その特性上、既にアイテムを持っていると使用出来ない。

初代ではアイテム扱いなため1Pモードで使うと「ノーアイテム」のボーナスがもらえなくなる。
DX』では、「アイテム拾わず」のボーナスがもらえるようになった。

『DX』以降のこどもリンクも使える。
X』以降でのトゥーンリンクは「バクダン」が下必殺技。
ちょっぴり広い攻撃範囲とアニメ調の爆風が特徴。

SP』で『BotW』の仕様になったリンクはリモコンバクダンを使う。こどもリンクやトゥーンリンクは今までの仕様。
下Bで取り出す→投げる→もう一度下Bで起爆と若干面倒な手順を踏むが、過去作と比べ物にならないくらい攻撃範囲が広い。

余談だが『スマブラ』では原作『ゼルダ』でのように爆弾を頭に抱えず、カプセルを持つのと同じモーションで爆弾を持つ。
『SP』のリンクのリモコンバクダンのみ頭に抱える。



追記修正はバクダンが爆発する前にお願いします。


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最終更新:2024年03月18日 22:36

*1 時のオカリナのボムホバリングやブレスオブザワイルドのBLSS・ウィンドボムなどが有名

*2 力の試練の小型ガーディアンはこの性質を学習しているようで、リモコンバクダンから遠ざかった上で単発ビームで爆破処理したりする

*3 単純に今作で追加されたアイテム投げの規格に準じているせいだが