オレーグモン

登録日:2011/08/28Sun 14:49:55
更新日:2023/03/22 Wed 02:54:45
所要時間:約 6 分で読めます




『オレーグモン』とは、『デジタルモンスター』に登場するキャラクター。


【基本データ】

英名 Olegmon
世代 究極体
タイプ 海獣型
属性 ワクチン種
所属 ビッグデスターズ
必殺技 バイキングヴュッフェ
両手の『デュアルトマホーク』を何度も垂直に振り下ろす。
アニメ『クロスウォーズ』第2期では連続で叩き付けるような攻撃になっている。
英語版での名称は“Two-Fister(トゥー-フィスター) Scuttle-Buster(スカトゥル-バスター)”。
エイジオブディスカバリー
右肩の魔人『ヨルムンガンド』が相手を世界の果てと言われる「ヨトウンヘイム」(北欧神話において霜の巨人が住む世界)に連れ去る。
ドリームカムズトゥルー
左肩の魔人『スルト』が敵の願いを聞いて叶えるふりをしつつ、オレーグモンにとって都合のいい解釈をする、という技。…技?
そのため、願いは実際には叶わず、逆に願いを拒むと執拗なまでに攻撃を与え続けてくるという。
『クロスウォーズ』第2期では第11話(通算第41話)にて使用(ただし、技の表記は無い)。
得意技 デュアルトマホークブーメラン
デュアルトマホークを相手に向けて投げ飛ばす。
『クロスウォーズ』第2期では連結して使用することもあった。
英語版での名称は“Twin Broadsword Boomerang(ツイン ブラッドソード ブーメラン)”。

【概要】

「ビッグデスターズ」金賊軍団将軍。
全身を鋼鉄の鎧で覆われた超重量級デジモン。
「海獣型」ということで、鎧の下は恐らくイッカクモンやズドモンのような獣人なのであろう。
名前の由来は10世紀初頭のヴァイキングの王「オレグ(キエフ大公とも)」からであろう。

水棲型や海獣型のデジモンらとともに暴虐・略奪の限りを尽くす軍団で、を渡り行く先々で金目の物を強奪している。
金銀財宝に目が無く集めた財宝はすべてオレーグモンの食料で、食べるほどにオレーグモンの鎧は強固さを増してゆく。
ビッグデスターズ一の怪力を誇り、超重量双斧“デュアルトマホーク”を軽々と振り回す。
デュアルトマホークによる攻撃を受ければ、敵はあっという間に微塵切りとなってしまう。

また、両肩の箱には影である魔人を飼っており、いずれもこちらを敵を認識すると凶悪な影と化し襲い掛かる。
 某ッドドラモン「……ほぅ?」
左肩の箱に住むは赤い体を持つ「スルト」
右肩の箱に住むは青い体を持つ「ヨルムンガンド」


なお、クロスウォーズからの新種であるため、世代・属性は存在しなかったが、2020年10月2日に世代・属性が判明した。

そのいかにもパワーファイターな見た目から「(ブラストモンに続き)また、力任せのバカキャラか……」とか予想されていたが、実際は思いの外の強敵(少なくともバカではなかった)。
また、その言動から敵ながらそこそこ好評を得たデジモンでもある。


【関連作品でのオレーグモン】

アニメ『デジモンクロスウォーズ ~悪のデスジェネラルと七つの王国~』(第2期)

CV塩屋浩三日本語版) / パトリック・ザイツ(英語版。スターモン、ブラストモンも兼任)

デスジェネラルの一人である“金賊(きんぞく)のオレーグモン”として登場。
登場話数は第10話(通算第40話)~第11話(通算第41話)、第20話(通算第50話)~第21話(通算第51話)及び、第24話(通算第54話、第2期最終話)。
ゴールドランドの将軍で「金賊(きんぞく)将軍」または「金賊のオレーグモン」と呼ばれる。(第9話(通算第39話)の次回予告後の提供時の煽り文では「海賊将軍」とも呼ばれたこともある)
基本カラーは金色、属性は音波、紋章は鍵型のエンブレム、紋章の位置は胸に配置。一人称は「俺」または「俺様」。
バグラ軍のフラッグおよび量産型ダークネスローダーのマークは光芒(四芒星)のエンブレム、紋章の位置は両肩の側面に配置。
配下は公式設定とはやや異なり水棲獣人型デジモンで統一されている。

設定どおり両肩の箱に魔人を飼っており、龍に似た姿で描写されている。
「スルト」は陽気な性格で、ラッパーのような口調で喋る。(CV:岸尾だいすけ(日本語版) / ニール・キャプラン(英語版))一人称は「ミー」。
「ヨルムンガルド」は陰気な性格で、ネガティブな口調で喋る。(CV:櫻井孝宏(日本語版) / リチャード・エプカー(英語版))一人称は「私」。

作中では、ゴールドランドがゴールドゾーンだった頃からの支配者と同時に金賊団の船長、という肩書で登場。
そのため、普段は団員たちを率いて海賊船「金賊号」に乗りゴールドランドを航海している。
(団員:マーメイモン(CV:塩山由佳)、デプスモン(CV:赤羽根健治。複数体確認できる)、マリンデビモン、アノマロカリモン(CV:橋詰知久))

頭部にある4本の角を音叉にし、「ガッポガッポ! ビバ、オレーグナ!」という掛け声(呪文?)を唱えることによって、特殊な音階を操り、デジモンのプログラムを書き換え洗脳するという、どこぞの七大魔王のような能力も持つ。
バリスタモン=ダークボリューモンを作った張本人でもあるため意外と器用なのかもしれない。

なお、海獣型デジモンだが、前述の通り超重量級の鎧で覆われているため、海に落ちると沈む。つまり泳げない。
まぁ、海賊マンガの金字塔が泳げない海賊なので違和感がそんなにないのが救いか。
おかげで中の人とバーローボイスのせいで兵庫第三きょ(ry
なお、この弱点はスルトとヨルムンガンドが彼を空中へ引き揚げる、という方法でカバーされている。

性格はデスジェネラルどころかバグラ軍でも珍しく仲間思いで、「一番のお宝は仲間」と称している。
「『ひと○なぎの大秘宝』は仲間との絆だったんだ」
そのため、量産型ダークネスローダーによる強制デジクロスで配下デジモンを吸収するようなことはしない(デジクロスもドルルキャノンしか使ってない)。
だが、同時に悪党としての自覚も強く、敵に対する容赦は無い。

オレーグモン「だったら俺様、残酷になるよ? 基本、悪党だからな…!」

また、初登場時には少しふざけた態度を見せるコミカルな一面や、笑顔を見せたり、左目をウインクするといった敵でありながら可愛い仕草も見せている。
これがきっかけで視聴者に愛されたかもしれない。

タイキ達の実力を認めており、なおかつ気に入っていて、仲間にしたいと思っていた。
当然、勧誘を断られるわけだが、上記の洗脳能力や魔人の力などで連合軍を分断、無力化することに成功させ、タイキ達をかなり危ないところまで追い詰める。

最期はダークボリューモン時に録音していた自分の声をバリスタモンに放たれ、その破壊音波により倒されるが、潔く自らの負けを認め、仲間の大切さを説きタイキ達を激励しつつ、豪快に笑いながら消滅していった。
この次の話から金髪青瓢箪がさっそく仲間を酷い目にあわせているのは秘密だ。

後に第20話(通算第50話)でダークナイトモンによって、ダークストーンとリヴァイブサーキットの力で復活させられる。
(他のデスジェネラルと共に魂を抜き取られた状態で)
七人のデスジェネラルが強制デジクロスしたグランドジェネラモンには右腕が使用されている。

続く第21話(通算第51話)でのプリズンランドにて当初は「所詮俺達は敵同士、戦うことが運命なんだよ」と言ってタイキ達と敵対する姿勢を取っていた。
だが、全く仲間意識の無いデスジェネラル達と仲間を身を呈して守ろうとするタイキを比べ見て悪党をやめることを決意しタイキ達の味方となった
その後は、アポロモンからデスジェネラルを復活させるリヴァイブサーキットの破壊を託され、彼の「ソルブラスター」の力でタイキ達と共にプリズンランドから帰還する。
しかし、リヴァイブサーキット破壊の際に不完全版グランドジェネラモンの攻撃を受け致命傷を負う。
サーキット破壊後もシャウトモンX7をサポートしたが、勝利後に力尽き消滅してしまった。

だが、第24話(通算第54話、第2期最終話)においてベルゼブモンデッカードラモン、アポロモンやグレイドモンらと同じく死んでいった正義のデジモンたちと共に再度復活しタイキ達を助け、その後はシャウトモンX7 スペリオルモードの一部になりダークネスバグラモンと戦った。
最終決戦後はシーンは無いもののデジタルワールドに帰還した。


漫画『デジモンクロスウォーズ

本編未登場。
だが、単行本第2巻のカバー裏のオマケ漫画ばぐら家の横顔」ではドルビックモン、ネオヴァンデモン、スプラッシュモンと共に登場し、本編に登場しなかったことを怒っていた
(他のデスジェネラルであるザミエールモン、グラビモン、アポロモンは登場していない)

続く第3巻のカバー裏では「お料理将軍・バイキングのオレーグモン」になった(バイキング(海賊)繋がりから)。

ちなみに、第2巻のカバー裏では兜の部分に丸の模様が描かれていたが、続く第3巻のカバー裏では模様が描かれていなかった。
恐らくドルビックモン(第2巻では目の傷跡が描かれていなかったが、第3巻では目の傷跡が描かれていた)と同様に作者の中島諭宇樹が作画ミスをした可能性が高い。


アニメ『デジモンアドベンチャー:

CV:塩屋浩三
第60話「氷河を征くヴァイクモン」で登場。
元デスジェネラルとしてはスプラッシュモン(第21話)に引き続き、『クロスウォーズ』第2期終了から10年振りにアニメ再登場を果たす。(次回61話でグラビモンも登場)
当然、『クロスウォーズ』の個体とは別個体(スルトとヨルムンガンドも召喚しない)。
なお、CVの塩屋氏は他にもトノサマゲコモンも担当しているため、エコーの有無込みで両者を演じ分けている。

今作では公式設定通り水棲型デジモン(ガワッパモンやハンギョモン達。海獣型デジモンはいない)を引き連れて海賊をしていた。
だが、それは元々彼らの住んでいた島や周辺の海が突如汚染され、食糧がなくなり住めなくなったため…と、仲間思いな性格は『クロスウォーズ』の個体と変わらず。
まあ、偶発的に捕らえたトノサマゲコモンを晒す様子にバンチョーマメモンが「人質など汚い手は嫌うはず」と疑問を抱いたり、そもそも終始食糧だけを要求し続けたりと「実は良い奴」感が最初から見え隠れしていたが…。
なお、当人は「将軍」呼びを希望していたが、仲間達からは「お頭」や「ボス」に「親方」「頭領」「親分」「船長」*1「大将」などと思い思いに呼ばれていた。*2

食糧や新天地を求めるも、見つからないまま各地を彷徨う中で河に迷い込み、たまたま遭遇したブリンプモンを襲撃する。
紆余曲折を経て、ズドモンの究極進化によって同じくバイキングモチーフのヴァイクモンと対決することになる。
ちなみに対決時は正々堂々としており、最終的にはデュアルトマホークを破壊され敗北するも和解した。
その後は安全な場所へ連れて行ってもらった。

余談だが、第59話の次回予告および第60話本編にてリアルタイム実況で見た視聴者からは「ガッポガッポ! ビバ、オレーグナ!」というコメントが頻出していた。(注:『アドベンチャー:』本編では言わなかった)



「じゃあ俺様、追記・修正するよ? 基本、Wiki篭りだからな」

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • デジモン
  • デジタルモンスター
  • デジモンクロスウォーズ
  • オレーグモン
  • ビッグデスターズ
  • デスジェネラル
  • バグラ軍
  • クロスハート
  • 金賊
  • 海賊
  • 船長
  • 仲間思い
  • 塩屋浩三
  • 好漢
  • 悪党
  • ゲッタードラゴン
  • 第三協栄丸さん
  • バリスタモンの生みの親
  • お料理将軍
  • 究極体
  • 海獣型
  • ワクチン種
  • 将軍
  • お頭
  • ボス
  • 親方
  • 頭領
  • 親分
  • 大将
  • 船長
  • 洗脳
  • ゴールドランド
  • ゴールドゾーン
  • ガッポガッポ!ビバ、オレーグナ!
  • カナヅチ
  • デジモンアドベンチャー:
  • 金賊団
  • スルト
  • ヨルムンガンド

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年03月22日 02:54

*1 『クロスウォーズ』では仲間であるマーメイモンが「船長」と呼んでいる

*2 また、自身が「将軍」と呼ばれたり丈に対して「将軍」という称賛を送ったのも『クロスウォーズ』のジェネラルやデスジェネラルを思い出させる(第60話にはドンドコモン、次話(第61話)にはグラビモンが登場するのもクロスウォーズを意識していると思われる)。ついでに言えば丈を担当した草尾毅氏はオレーグモンと関係性があるバリスタモンや蒼沼キリハ(他にもグレイモンサイバードラモンも担当している)も演じていたので、その件も影響しているかもしれない。