運命のコイン(FF6)

登録日:2010/05/11(火) 15:00:44
更新日:2023/01/08 Sun 16:56:07
所要時間:約 3 分で読めます




FINAL FANTASY Ⅵに登場する曲。作曲は植松伸夫。
英語表記ではCoin Song。

エドガー・マッシュのテーマ(フィガロ城等で流れる)のアレンジであり、原曲の壮大さと異なり、寂しさを押し出しているようなピアノ調の曲となっている。

流れる箇所や条件が限られており、ゲーム中数回しか聴くことができない曲ではあるが、FF6をプレイした人にとっては記憶に残る一曲となっている。


一回目はティナロックが初めてフィガロ城に訪れた時、ティナがばあやから聞く回想の中で流れる。
エドガーと会話するマッシュの姿がここで初めて確認することができる。
マッシュは王である父が後継ぎの話をしたことに不思議に思っている様子であるが、対して兄のエドガーはそれで父親の容態を察してしまっていた。



二回目以降は条件付きであり、
フィガロ城でマッシュとエドガーをパーティーに入れた状態で泊まると、
世界崩壊前と後に一度だけ聞くことができる。

寝静まったフィガロ城の玉座の間にマッシュがおり、自分が城にいた頃を懐かしみ、そこから回想が始まる。


父親が死に、悲しむエドガー・マッシュ兄弟。
しかし周りは王位継承の話ばかりで、その死に悲しむ人間はいないのかと感情的になるマッシュ。
ばあやに八つ当たりをし、走り去るマッシュ

屋上で、この国に嫌気が差したと話すマッシュ。

マッシュ「国を出よう!こんな争いごとばかりの国を出て自由に生きるんだ!兄貴も王位なんていやだって言ってるじゃないか」

エドガー「自由に…」

エドガー「でも…一度に二人の世継を失ったらこの国は…?…父上は国を頼む、と…」

エドガー「マッシュ。父上のくれたコインで決めよう。表が出たらおまえの勝ち。裏が出たら俺の勝ち。好きな道を選ぶ。うらみっこなしだぜ、いいだろ?」

マッシュ「…」

エドガー「いくぜ…、そーら!」

エドガーはコインを投げる

ここで回想が終わり、フィガロ城玉座の間に場面は戻る。


そこにエドガーが現れ、10年ぶりにお互いを懐かしむ。
その後、エドガーが立派な国王であるということを讃え、二人は天国の父、母、そしてこのフィガロに乾杯をする。

エドガー「二人とも大人になっちまったとこで一杯やるか。飲めよ。乾杯だ…親父に」

マッシュ「…おふくろに。そして…フィガロに」



以上の数回(3回?)で流れる。
この曲はエドガーやマッシュの過去を表しているようなものであり、ある意味真の二人のテーマとも言える。

上記のコイントスからか曲名も『運命のコイン』となったのだろう。
フィガロ城内では「王位継承をコイントスで決めた」と噂されているが、ストーリーを進めていくうちに父上のくれたコインの意味が理解でき、そこから兄・エドガーの真意、優しさが見えてくる。
そこからこの運命のコインはより一層プレイヤーの心に残る曲となるのだろう。



コインといえば、エンディングでエドガーとマッシュを紹介する箇所でもコインが出てくる。
EDでは各キャラクターに由来するものが登場する(例:シャドウ…手裏剣、リルム…筆)。
そこでコイン、しかも片面にエドガー、片面にマッシュが描かれており、なかなか感慨深いものが感じられる。



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最終更新:2023年01月08日 16:56