アプリコット・桜葉

登録日:2010/09/12(日) 21:42:37
更新日:2022/01/14 Fri 16:31:16
所要時間:約 13 分で読めます





宇宙一のお姉ちゃんなんです!


『ギャラクシーエンジェルⅡ』の登場人物。

年齢:14歳
身長:155cm
誕生日:5月5日
血液型:O型
趣味:紅茶
好物:甘い物
声優:稲村優奈
テーマ曲:心とココロのプレゼント!
(以上のデータは初登場時のもの)

●ゲーム版

前作「ギャラクシーエンジェル」から4年後、新たに発足されたエンジェル隊、ルーンエンジェル隊の隊員のひとり。愛称はリコ。
新世界「NEUE(ノイエ)」を探索する為に結成された同隊の中で、ロゼルが来るまでは唯一のEDEN(エデン)出身者である。
オレンジ色の髪と、髪を纏める花型のリボンが特徴。階級は少尉。

今や生ける伝説となったムーンエンジェル隊のメンバー、ミルフィーユ・桜葉の実妹。
本人は姉を溺愛しており、「宇宙一のお姉ちゃん」と公言して憚らない。

天然で脳内お花畑な姉と違い、しっかり者で礼儀正しくよく気が付く性格。
基本的に誰に対しても丁寧な対応で、ルクシオール艦内の雑務なども一手に引き受ける。
何をやらせても割とそつなくこなすタイプ。その為、艦内での人気は高い。
また、気丈にふるまうことが多いが、意外に泣き虫であり、ミルフィーユと再会した時などでを流すことも多い。

しかし、重度の男性恐怖症という致命的な欠点を持つ。
話をする分には全く問題ないが、(故意でなくとも)男性に身体を触れられると発症し、とんでもない怪力で遥か彼方にブン投げ飛ばす。
とりわけスキンシップという名目で触れようととするタクト・マイヤーズを相手によく発動し、日々彼を投げ飛ばして怪我を負わせている
ただし、カズヤ・シラナミは「男っぽくない」というその容姿と雰囲気からか、身体に触れられても発症しない。

後述になるが、無限回廊の鍵で男性恐怖症の怪力は「バランスディテクション」という能力によるものだと判明する。
トラウマ解消を向けた特訓後は自由にその力を操れるようになり、通常時でも怪力で相手を吹っ飛ばすことができるようになり、最終決戦では相手の弱点を突いたりしている。

一言で言えば優等生キャラで、良く言えば真面目。しかし裏を返せば地味なキャラ。
他のルーンエンジェル隊のメンバーが強い個性を持っているため、逆に男性恐怖症以外の特徴の地味さが目立つ。
本人的にも地味さを自覚しており、ナツメからリコに何か特技はないのかと聞かれた時も悩むほどであった。

姉がお菓子作りを得意とする為か、甘い物が好み。
また紅茶を嗜むという意外な趣味を持ち、飲めば茶葉を当てられる程の舌を持っている。
同隊のカルーア・マジョラムと「EDEN銘菓普及委員会」なる怪しげな組織を発足し「元パティシエのカズヤを利用してお菓子を食い漁る」という微妙に黒い一面も。

乗機はRA-001クロスキャリバー。
姉の駆るラッキースター同様に非常に安定した性能を持ち、どの距離でも戦える安定性を誇る。
ラッキースターの「ハイパーキャノン」を踏襲したような「ハイパーブラスター」が必殺技。





以下、各作品中の活躍。
ネタバレを含むので注意。



  • GALAXY ANGEL Ⅱ 絶対領域の扉
エンジェル隊に着任した主人公カズヤ・シラナミを、ルクシオールでタクトと共に出迎える形で登場。
開始早々に肩に手を触れたタクトを投げ飛ばしたが、カズヤだけは投げ飛ばさなかったことで興味を持つようになる。
また、当初はカズヤに対して他人行儀で、「シラナミさん」と名字で呼んでいた。
教官のフォルテ・シュトーレンが敵に回り、姉のミルフィーユが捕われた事でかなりのショックを受けていたが、それでも気丈に戦っていった。

彼女がヒロインの時に、ホッコリーでの出来事をきっかけに男性恐怖症を克服することを決意。
彼女の男性恐怖症を克服する為、ルクシオールの命知らずな野郎共(主にタクト)が次々と彼女に挑み、次々と投げられる羽目になる(しかし船医のモルデン先生、実にノリノリである)。
特訓の甲斐あってか手を握るだけでは投げ飛ばさなくなり、多少は男性に免疫がつくことができた。

だが、その弊害でカズヤを男性として強く意識してしまい徐々に彼を避けるようになってしまう。
同時にカズヤもランティの助言を真に受けて、リコに嫌われたと勘違いしてショックを受けてしまい、結果的に戦闘にも支障をきたしてしまう。
見かねたタクトは、話し合う機会を与える意味を込めて、シャトルでフォルテを迎えに行くという特別任務をカズヤとリコに与えた。
だが、シャトルにデブリが激突してしまいシャトルが破壊されるというアクシデントが発生してしまい、二人で宇宙服を着て脱出することになる。
その際に、シャトルが爆発を起こし、カズヤはリコを庇うためにシャトルの破片の直撃を受けて瀕死の重傷に負ってしまった。
気を失う直前にカズヤはリコに告白をして、リコもまた医務室に運ばれたカズヤに今まで自分が避けていた理由を告白。
そしてカズヤに好きだと告白をして、ベッドの中でのキスシーンという形で結ばれた。
その際、自分から改めて「カズヤさん」と呼び方を変えるようになる。

ちなみに、どのルートでも同じタイミングでカズヤの呼び方が自然に「カズヤさん」になっている。
理由としては、カズヤがエンジェル隊に馴染んだからだからのようである。

ヴェレルを撃破後、無事にミルフィーユと再会している。
EDではカズヤはリコとミルフィーユに囲まれてデザートを作っており、いちゃいちゃしているカズヤに嫉妬で怒り心頭のランティの姿があった。


  • GALAXY ANGEL Ⅱ 無限回廊の鍵
前作から半年、所属を軍からUPW(並行世界連合)に移している。
タクトがUPWの長官に就任した為、ココ・ナッツミルクの指揮下で戦う事になった。

リコの男性恐怖症も、絶対領域の扉のヒロインルートと同様に手を握るだけでは投げ飛ばさなくなるほどには免疫はついている。
また、タクトがいなくなったことでリコを積極的に触れようとする男性がいなくなり、力が溜まってしまったためか時折怪力が発揮することがある。
本人はそんなに気にしてはいないものの、そのせいで間接的にカズヤに被害が及ぶこともある。

終盤になると、休暇中にカズヤがリコとデートをするという話をしていた時に、ロゼル・マティウスが一人で紋章機の整備を8時間ぶっ通しで始めたという問題が発生する。
その後、リコがロゼルのミスを指摘したことをきっかけに、カズヤはそのままリコにロゼルの手伝いをお願いする。
そのことに抵抗があるリコのことを気付かないカズヤに叱咤するランティだが、リコのことを信じていると気にしていないカズヤ。
だが、カズヤはロゼルと差を見せつけられ、さらにはリコの仕事を足を引っ張ってしまう事に焦りを感じてしまう。
そして、リコは新入隊員であるロゼル・マティウスに強い好意を抱かれ、カズヤが恋人だと知っていながら告白をされてしまう。
そのことを相談しようとするリコだったが、カズヤはリコの心を取り戻す=ロゼルに勝つということに、リコの気持ちを考えずに空回りしてしまう。

そして、カズヤがとった行動が、完全なデートプランを組んだリコとのデートだった。
カズヤは、この日のためにタキシードを着て、キザな言葉を使おうとして痛々しくなっている。
また、リコもカズヤの服装に合わせて軍服ではなく私服姿で登場するため、カズヤを見惚れさせるほどかわいくなっている。

リコにいいところを見せたいと思い勉強してきたカズヤだったが、気を使いすぎているカズヤの行動が痛々しい。
リコも、気を使いすぎるほど気を使っているカズヤに逆に申し訳なさを感じてしまい大失敗してしまった。
カズヤはなぜ失敗したのか気付かずに落ち込むが、ランティの真面目な怒りと、モルデンに相談をしてようやく自分の過ちに気付く。
カズヤはロゼルを意識しすぎて背伸びしすぎてしまい、リコはカズヤが頑張りすぎたため自分では釣り合わないと思ってしまっていた。
ロゼルの告白の返事を聞く前に、カズヤはリコと二人っきりで話し合い、リコは「容姿や能力ではなく、純粋にカズヤが好き」だという事を伝え、再び絆を取り戻した。
なお、ロゼルは告白の返事を聞く前に、絆を取り戻し仲良く手をつないでいた二人の姿を見て、自分から諦めている。

また、今作でノアにより彼女の怪力は「バランスディテクション」という能力が原因だと判明。
一言で言えば超常的なバランス感覚で、無意識の内に最適なバランスを見出だす能力だった。
三侯爵との対決では目立てなかったが、パルフェからの試練の時にバランスディテクションの能力で大活躍をする。
無数のブラックホールの発生地帯の通過という試練で、ノアの計算でも追いつかないほどの絶体絶命の状況だった。
だが、リコがバランスディテクションの能力でブラックホールの重力を受けない地点を無意識で見抜いていたことにノアは気付き、
HALOシステムを使い無意識化の情報を読み取らせることによって、危機を脱している。
アニスには「お前は地味だから、それぐらいあった方がいい」「ゲーセンのキャッチャー取り放題じゃん」等と評されているが、
実はかなりとんでもない能力であり、使い方によっては色々と活躍できる場面もあり、ミルフィーユの強運と似ていると言われて喜んでいた。

EDでロゼルとの別れで涙を流していたが、その後ミルフィーユと同じゲートキーパーを発見されて自由に動けることになった事を聞いて笑顔を見せていた。


  • GALAXY ANGEL Ⅱ 永劫回帰の刻
ルクシオールで移動中、ひょんなことからリコがランティを投げ飛ばしてしまい、投げ飛ばされたランティがカズヤにぶつかるという事故が発生する。
すぐさまカズヤは医務室に運ばれたが、ちょうどカズヤは黒き月に反応して幽体離脱するという現象が発生する。
カズヤは無事だったものの、リコはカズヤが死にかけたことに責任を感じており、男性恐怖症を本当に克服することを決意する。

リコに原因を確認したところ、男性恐怖症の原因が「5歳の頃、火災現場で沢山の男性と密閉空間に押し込められていた」というトラウマに端を発している事が発覚。
場所はトランスバールの、ブラマンシュ財閥が提供するバーティカルタウンのタワーだったこともあり、たまたまトランスバールの近くにいたこともあり、トラウマのきっかけとなったタワーにもう一度行くことを決める。
実際に現場に行って、情報の整理と確認を行いトラウマの緩和に期待ができるという、医師であるモルデンの見立てもあった。

リコが押し込まられていた場所へ向かったが、最初はリコは何も感じることができなかった。
そこで、ナツメの発案で、当時の状況を再現することで、リコの記憶を呼び起こそうとする。
最初は、当時リコがいた場所にルーンエンジェル隊で「おしくらまんじゅう」をするが失敗(逆に女の子に押されていたカズヤが鼻血を出して失神していた)。
そこで、再現度を上げるために、今度はルクシオールだけでなく、エルシオールの乗員を含む命知らずの野郎共(主にタクトとランティ)達が駆けつけ、今度はこのメンバーで「おしくらまんじゅう」を実施。
今度はリコが大暴走してしまい、クロミエを除く「おしくらまんじゅう」に参加していた男性たちが阿鼻叫喚の地獄絵図になったが、リコの男性恐怖症の改善につながることができなかった。
だが、アニスが何もかも中途半端だと怒り、当時の状況を再現するためにスプリンクラーと警報を発動させる。
また、リコのトラウマ改善に燃え始めたモルデンはこの状況から、当時の密閉空間の温度の再現するためにリリィに空調を叩き切るように指示。
さらには、カルーアがリコに幼児退行を促すために催眠状態の魔法を唱え、アニスに照明を破壊させることで一つ一つ状況を再現していった。
この状況下で「おしくらまんじゅう」を始めると、リコの発作は起こらず、リコもそのまま幼児退行と共に状況を思い出し始めながら気絶してしまった。

目を覚ました時にリコは色々と思い出し、当時自分を助けてくれた人物をずっと母親だと思っていたが、実は自分を助けたのがミルフィーユだったことを思い出す*1
さらには、常に身に着けていた髪飾りは、あの火災事故直後にミルフィーユがリコに買ってあげたものだということが判明した。
そう、リコの男性恐怖症が発症した出来事は、同時にリコがお姉ちゃんっ子になるきっかけとなった出来事でもあったのである。

結果として男性恐怖症は克服できなかったが、きっかけを思い出した結果、「バランスディテクション」を自在に操ることができるようになり、通常時でも男性を投げ飛ばす怪力を発揮できるようになった。
また、ミルフィーユへの異常な溺愛ぶりはそのトラウマの裏返しだと発覚して、前にも増して姉を溺愛するようになった。

終盤、カズヤとの結婚誤解騒動がきっかけに、カズヤが事あるごとに結婚を否定することにブチ切れてカズヤと大喧嘩。
その際に、カズヤを天井までぶん殴り、カズヤの呼び方も「シラナミさん」にわざと戻すなどの激しい怒りを見せて、カズヤとは顔も合わせたくないほどだった。
だが、最強最後の敵「ウィル」により、ウィルの神の一人「セレナ」が実空間に現出する為の依代「女神」として付け狙われる事になる。
そして、リコはカズヤと喧嘩中のタイミングでウィルによって捕えられ、救出に訪れたカズヤと辛い別れを経験する事になる。

しかし最終決戦では復活したカズヤによって能力を極限まで発揮し、エンジェル隊と共にビッグクランチ発動装置である「光の月」を破壊を試みる。
光の月攻略の際の彼女の役割は「バランスディテクションの力によって、「光の月」でもっとも装甲の弱い箇所を見抜くこと」。
これにより、光の月の内部侵入するための入口を発見している。
最後は、カズヤと無事再会して、合体紋章機に乗り、ラスボスの超巨大双胴艦「アレルイヤ・ウィル」をハイパーブラスターで撃破した。

EDではミルフィーユの髪飾りを貰い、ヘアスタイルを変えて髪を下すようになった。
髪型をミルフィーユの真似をしており、少し大人っぽくなっている。

余談だが、本作で彼女のイベントでCGにリコが写っていない関係上、「その他」に乗せられることが多く、
枚数的にはほかのヒロインと同じぐらいだが、ギャラリーでリコのページだけ一番少なかったりする*2


●アニメ版

何をどうやったのか、原作の面影が感じられないネタキャラに。
一度、アニスと人気最下位キャラを競い合った事も。
何故かミルフィーユと合体(紋章機的な意味で)した事もあった。


●漫画版

ほぼゲームと同じだが、ややヤンデレっぽい雰囲気を漂わせている。
基本的に彼女がメインヒロインなのでカズヤとのイベントも多く、カルーアと軽い三角関係になった事もあったりした。

ちなみに漫画版ではタクトとミルフィーユが結婚しているので、彼女はタクトの義妹という事になる。
なのでカズヤが「ならお義兄さんも宇宙一なの?」と聞いた事があるが、その時は酷く迷っていた。


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最終更新:2022年01月14日 16:31

*1 余談ながら、リコの怪我の治療をしたのは、かつてケーラ先生が話したマラカス使いのナノマシン使いだった

*2 他のヒロインは6ページほどあるが、一人だけ5ページである