ティエレンタオツー/ティエレン全領域対応型

登録日:2010/12/08(水) 16:54:00
更新日:2024/03/31 Sun 22:15:13
所要時間:約 5 分で読めます








ティエレンタオツー、私のモビルスーツ……。






TIEREN TAOZI



機動戦士ガンダム00』に登場する機体。


ティエレンタオツー(ティエレン超兵型)

型式番号:MSJ-06U-SP
頭頂高:18.7m
本体重量:112.1t
装甲材質:Eカーボン
所属:人類革新連盟

武装
  • 200mm×25口径長滑腔砲/12.7mm機銃
  • 30mm機銃
  • カーボンブレイド



人革連の主力機ティエレンを超兵用にカスタマイズした機体。
「タオツー」は「桃子」の中国語読み。従って本機の漢字表記は「鉄人・桃子」という事になる。
後の主力機となる全領域対応型として一応の完成を見た。

頑強で堅牢、あらゆる環境に無換装で対応出来る性能を目指したこの機体は、主に機動性、情報処理能力に重点を置いて強化されている。

肩部可動装甲及び脚部に大型推力変更スラスター、頭部にカメラアイが2つ増設され、桃色の機体色も相俟って大きく外観を違えている。

当初はヘッドマウントディスプレイであったが、ソーマ・ピーリスが外的要因の影響を受け半狂乱となって以降は、
脳量子波遮断処置の施されたパイロットスーツを使用するようになり、全周フォログラフ表示のコクピットに変更された。

なお、その 全身ピンク というカラーリングは兵器にしてはかなり派手だが、
これは本機が試作機である故に、如何な動きをしているかを確認しやすくするためという設定がある。
実際に防衛省のX-2(旧名:ATD-X)など、実在する試作戦闘機が派手なカラーリングをしている事があるのも同じ理由である。
また砂漠用迷彩の中には全身ピンク一色という迷彩が実在する。
砂漠の茶色の中にピンクは目立ちそうに思えるが、実際には夕焼けで砂からの照り返しが発生している中では、ピンクは驚くほど周囲によく溶け込むという*1

なお、メタ的な理由はスタッフ曰く「宇宙空間の漆黒の背景にピンクがよく映えたから」という身も蓋も無いもの。


■武装

  • 200mm×25口径長滑腔砲
宇宙型のものと同仕様で銃身に沿って2対のカーボンブレイドを装備している。これは格闘武器としての他に、放熱板としての機能も兼ねている。

  • 12.7mm機銃
滑腔砲に併設されている機銃。

  • 30mm機銃
左胸に装備した機関砲。威力は低く対人制圧や対空射撃に使用される。

  • カーボンブレイド
超硬質カーボン製の格闘武器。
攻撃対象を切るというよりもティエレンの重さを活かして装甲を叩き割る、と言った所だろうか。
プラズマソード等と比較すると見劣りするが、ガンダムヴァーチェでも攻撃をただ受け続ければ装甲が破損する程度の威力はあり、
他陣営の機体相手であれば十分な威力を持つ。




【劇中での活躍】

タオツーの運用試験の際に、宇宙へ上がってきたアレルヤの脳量子波と干渉し合い、脳量子波遮断処置を取っていなかったため頭痛に襲われ暴走。
滑空砲を乱射してしまい、軌道エレベーターの重力ブロックを破壊してしまう。

その後パイロットスーツに脳量子波遮断処置が施され、超武特務部隊としてガンダム鹵獲作戦に参加。
偶然とはいえ脳量子波の干渉でアレルヤ・ハプティズムを戦闘不能状態に追い込み、ガンダムキュリオスの鹵獲に成功する。
続くガンダムヴァーチェも右脚を喪失する痛手は負ったが、高い機動性で翻弄し鹵獲寸前に追い込んだ。

地上に降りてからはタクラマカン砂漠での合同軍事演出に参加。
セルゲイ・スミルノフの乗るティエレン高機動B指揮官型と共に出撃し、二度にわたってキュリオスを再度鹵獲しかけるがガンダムスローネツヴァイの奇襲を受けて部隊は被害を受けてしまう。他の機体は全て損傷ないし撃破されたにもかかわらず、当機はセルゲイ機を抱え逃走に成功している。 
ソーマがGN-Xに乗り換えて以降の本機の処遇は不明。


【ゲームでの活躍】
中間アップデートで2017年に追加参戦。コストは1500。
滑空砲とカーボンブレイドしか装備が無いため、サブ射撃・特殊射撃・特殊格闘は全てアシスト攻撃となっている。
しかしガンダム鹵獲作戦よろしく物量で敵機に肉薄する戦法や、射撃ガード付きアシストや追従アシストを用いた支援・自衛行動で後衛として立ち回る戦法が得意。
ガンダム・バルバトスと同属性の実弾をアシスト含めて装備しているので、中距離以遠での誘導は僅かに優れている。

格闘CSに格闘射撃派生の30㎜機銃が追加され、全体的にもかなりの調整が入った。
結果、弱くはなっていないが同コスト帯では目立たないレベルの性能に落ち着いてしまった。

  • 機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 X BOOST
メイン射撃に30㎜機銃が連動して同軸射撃するようになった。
格闘CSは30mm機銃のままだが、更にそこから射撃派生で旧射撃CSが発射可能となっている。
格闘派生も新規格闘で用意されている。




そんな事で罪を償う事は出来ん!

貴様は軍人だ!軍人なら市民を守れ!!

1人でも多くの市民を救い、その上で死ね!!





TIEREN All Region Type
(SERGEI's TIEREN TAOZI)


ティエレン全領域対応型(セルゲイ専用ティエレンタオツー)

型式番号:MSJ-06V-A
頭頂高:18.7m
本体重量:112.1t
装甲材質:Eカーボン
所属:地球連邦平和維持軍

武装


旧人革連製の試作機の完成形。

将来的な主力機としての性能が求められた為、換装を必要とせず地上と宇宙での運用を実現している。
ユニオンフラッグAEUイナクト程とまではいかないが、大気圏内を独力で飛行する事すら可能。
従来のティエレンは頑強な代わりに鈍足であることが唯一にして最大の欠点と言えたので、仮にガンダムが登場しさえしなければ、他陣営にとっては圧倒的な脅威となり得る機体だった。

GN-Xによって擬似GNドライヴが齎された為、先行量産機1機が生産されたのみであった。
そのため、実質的にセルゲイ・スミルノフの専用機となっている。

紺色を基調としたカラーリング以外は外観が全く同じであるため、本機も「タオツー」の愛称で呼ばれる。

時代に合わせて、GNコンデンサーで独立して粒子ビームを扱えるビームライフルを装備しているのが特徴と言える。
が、GN粒子をまともに扱うには本来基礎フレームレベルから設計し直さなければならず、高濃度のGN粒子に影響されてセンサー類が正確に機能しなくなってもいる。
特に、高精度を要求される射撃において、照準補正は全く期待出来ず、完全に手動かつ目視で標的を狙い撃たねばならない。


■武装

  • 非太陽炉搭載機専用ビームライフル
擬似太陽炉を搭載しない機体用に大型コンデンサーを搭載したビームライフル。
しかし、本機はOSが対応していない為、パイロットの力量で補っている。
ベースとなったのはアドヴァンスドジンクスのビームライフルである為、銃身下部からビームサーベルを発生させる事が出来る。
他の旧世代の機体相手なら無類の強さを発揮もし得るが、第3世代ガンダムですらティエレンの6倍以上の出力を有するので、
これで太陽炉搭載機とまともに切り結ぶのは無理がある。


【劇中での活躍】

反アロウズを唱える正規軍によるクーデターの際に旧人革連のパング・ハーキュリーと親しいセルゲイが説得の為に搭乗。
連邦軍仕様のGN-XⅢ2機と共に軌道エレベーターに向かう。

メメントモリの砲撃により軌道エレベーターが崩壊し、ピラーが地上へと降り注ぐ際にハーキュリーのGN-XⅢと共に出撃。ピラー破壊作業に参加する。

ブレイク・ピラーの終結後、息子のアンドレイ・スミルノフによってハーキュリーのGN-XⅢは撃破。
そのまま交戦状態となりセルゲイとアンドレイ、お互いの誤解、蟠りが解けぬままビームサーベルに貫かれ搭乗者共々爆散した。


【バリエーション】

ティエレンチーツー


型式番号:MSJ-06YV-B
頭頂高:18.9m
本体重量:126.9t
装甲材質:Eカーボン

武装
  • 試製500mm多段階加速砲
  • 200mm×25口径長滑腔砲
  • 30mm機銃


搭乗者
レナード・ファインズ
デルフィーヌ・ベデリア


正式名称は「ティエレン全領域対応試作型」。

複座機で、前方座席は全周フォログラフ表示となっている。レナードは超兵としては未熟なので、彼は索敵して照準のロックに専念し、
相棒のデルフィーヌが微調整しながら敵を撃つ。

実戦に投入されたタオツーのプロトタイプにあたる。

機体の全長程もある巨大な多段加速砲は、複数の薬室を備えた特殊な兵器で、砲弾が薬室前を通過する時に順次装薬に点火する事で、火薬による加速限界以上の超高初速を与える。
別名ムカデ砲や多薬室砲とも言い、愉快なチョビ髭おじさんがV3号兵器として開発させ、盛大に失敗したのは余り知られていない。

この兵器は無駄に巨大なだけあって中々威力も強力で、直撃させればGNセファー程度の防御力なら一撃で撃墜する事も可能。




追記・修正を感謝する。

やはりスミルノフ大佐!

ピーリスか!?何故アニヲタWiki(仮)に?

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最終更新:2024年03月31日 22:15

*1 本機も実際に砂漠で戦闘した機会があったが、特に「砂漠迷彩」として機能した事はなかった。